【独学で画家になるには】美大に行かずにプロの画家になる方法

独学で画家になれるのか?
こういった趣旨の質問を受けることは
本当に多いんです。

 

「経歴がない美術を専攻しておりません。
専門スキルはありません。ど素人の独学です。」

「専門的な教育を受けたことがないので
基礎的な部分が足りていないと感じています。」

「美術の勉強も学校も出てないのですが
大丈夫ですか?」

 

これらはメルマガ読者の方から
寄せられた声なのですが、

思いのほか、美術を専門的に勉強していない
ことがコンプレックスになっている方が
多いようです。

 

しかし、結論から先に申し上げると、

画家になれるかどうかと、
学歴は全く関係ありません。

 

今回は独学でも画家になれる理由について
解説していきます。

実際に独学で画家になり有名になった方々が
どうやって脚光を浴びるに至ったかについても

詳しく分析していくので
是非最後まで読んでみてくださいね。

 

独学で美大に行かず画家になるには

独学で美大に行かず画家になる
ことは可能なのか?

結論から言うと、画家になれるかと
学歴は関係ありません。

 

「黒沼さんのような画家としての活動を
するには、美大に行くべきなんでしょうか?」

そんな質問をメルマガ読者の方から
よく受けるのですが、

はっきり申し上げて

私が画家になれたのは美大のおかげ
ではありません

 

美大へいったけれど、一生絵を売ることなく
美術と関係のない仕事をして生きていく人は
山ほどいます。

逆に美大へ行かず、事業家としてのスキルを
フル活用して売れっ子作家として、
絵を売るかたもいらっしゃいます。

 

美大の教授はむしろ絵を販売することに
全く好意的ではありませんでした。

これは私の通った大学だけではないようで、
有名美大の卒業生のプロの画家は皆、
同じような目にあったようです。

 

私はもめるのが面倒だったので、
あまり活動について大っぴらに話すことは
なかったのですが

一緒にプロの画家として学生時代から
活動していた友人は教授にこんなことを
質問したようです。

 

「プロの画家として、絵を販売して生活
していきたいのですが、
どうすれば良いでしょうか?」

すると、こんな答えが返ってきたそうです。

 

「僕たちはそっちの世界は
よくわからないから…」

「バイトでもしながら、
絵を描けば良いんじゃない?」

 

実話です。

 

画家になるためには美大に行かなくては
いけないと勘違いしている方には

毎回このエピソードをお話しすることに
しているのですが

 

「教授の態度についてお聞きして驚かされた
のですが、本来先導して学生の育成や

アートの発展に尽くすべき先生のやることでは
ないですよね。

一個人の意見ですが、日本はもっと表現者の
側が工夫してアートを売り出していかないと
いけない気がします。」

そんなお返事を読者の一人から頂きました。

 

御明察です。画家は絵のスキルだけでなく、
事業家としてのスキルが求められるのです。

フリーランスの画家の収入、稼ぎ方、絵の仕事の全貌を特別公開

2019.03.08

独学で画家になる方法

独学であることをコンプレックス
に思っている画家さんは
実際、結構多いのですが

ここまで書いた通り、美大の授業は
画家を目指す上では役に立ちません。

また、絵の技術もほとんど
指導されませんでした。

 

絵の技術は美大受験予備校時代に
みっちり指導して頂きました。

これは今でも役立っています。
皆さん技術を軽視してはいけませんよ。

 

私は有名美大の油絵科に入りましたが、

美大に入ってから、絵の実力が
伸びることはほぼなく、教授陣も

ほとんどアトリエに来ないため、放置状態です。

 

これは他の美大や芸大も同じようです。

 

そんな状況の中、純朴な学生の一人が
ディスカッションの場で

こんな趣旨の質問をしました。

 

「そもそも美大で作品を作る意味とは、
目的とは何なのでしょうか?
教授たちはどんな考えをお持ちですか?」

 

それに対し、教授たちの返事は
大体こんなものでした。

 

「大学とは自ら学ぶ場所なのだから、
教えてくれという姿勢はいかがなものか。」

「自らの意思で進んで大学を選んだのだから、
この大学がどんな場所で、教授がどんな人かは
調べてあるはず、知っているはず。」

「大学時代の時間とは、ある種の
社会的義務から解放されたモラトリアムで、
自由な時間。年を取れば、振り返って
良い思い出だと感じるはず。」

なかなか選び抜かれた、
外交的な回答だと思いました。

これまでに何度も同じような
質問をされていきたのでしょう。

 

ただ、大の大人の教授先生が純朴な
現役合格した学生に向ける言葉としては

かっこ悪いなと個人的には思いました。

 

村上隆が『芸術起業論』の中で、
日本の美大はどうしようもない

ということを書いていましたが
これは本当です。

油絵科の場合、技術的な指導が
あまりないのに加え、

プロの作家になるためのサポートなど
何もありません。

 

むしろ、マーケットの話をすると、
すごく嫌な顔をされます。

私は美大在学時から、百貨店で展示していた
ので、教授と

あまり仲がよくありませんでした笑

 

教授の中に百貨店での個展を開いていた方が
いらしたので、いろいろと話を伺ってみようと
思ったのですが、話してくれませんでした。

「あの個展は、私の画商やバイヤーが
どうしてもやりたいといったから
仕方なくやった。」

という感じで、煙にまかれてしまいました。

 

察するにどうやら、学生の間で
「絵は売れるもの」という認識が、
芽生えてほしくないようでした。

 

きっと自由に好きな絵を描く学生を
気遣ってのことでしょうが

そのかわりに少数の絵を売って作家として
積極的に活動していきたい学生が
発言しづらい状況を作っていました。

 

少数派が割を食うのは良くある話ですが、
この指針は時代と逆行している気がします。

コンテストや団体展、公募もほとんどが
出品料あつめの集金構造で若手をプロに育てる
気概や実力のあるものはほぼないです。

 

しかも、賞をとっても、マニアックな
美術関係者にしか、すごさが伝わらないので、
ブランディングにも役立ちません。

 

日本でも文学の世界では五大文芸賞という
受賞作家のレベルを保証する賞があります。

しかし日本のアートの世界の賞は
お墨付きとしての役割が全くありません。

 

知名度アップのためのお立ち台として
上手く活用する人は実際キャリアアップ
できるため、

受賞を活用できない人にとっては無駄です。

 

日本はこんな感じで残念なのですが、
意外にも芸術大国フランスでも、

アート関係者のマネジメント能力の
低さから、絵を売ってしっかり稼ぐ
というのは難しいようです。

実際にフランスでのプロデビューを
目指して作家活動をしていた作家
さんの話によれば、

現地の画商さんから

「絵を売って稼ぎたいのなら、
フランスは向いていないよ。」

と直接言われたようです。

その方によれば、アートで
経済的に成功したければ、

アメリカか中国の2択だそうです。

世界的にもビジネスで成功している
プロの画家には村上隆やジェフ・クーンズ
などがいますが、

彼らは個人事業主としてのスキルで
のし上がっています。

 

そして、彼らをサポートする
マネジメントチームがいるようです。

さすがアメリカです。

 

勿論彼らは作品も素晴らしい
超一級品ですが。

ここまで、画家になるのに、

学歴は関係ない。
むしろ、絵を売るための事業家としての
マネジメントスキルが重要。

しかし、基礎的な技術は大切なので
デッサンの指導受けたほうが良い。

そんな話をしてきました。

 

しかし、ココだけの話、露骨で
皮肉な話ですが、絵が良く売れる場所で、

上手い売り方をできれば、基礎的な技術も
学歴もなくても絵は売れてしまいます。

それだけマネジメントスキル
は重要なのです。

 

しかし、これはこれで問題があります。

なぜなら、売れる最低限のクオリティーを
保った売れる絵柄の作品を量産する作家が
生き残ってしまうからです。

 

その生き残った作家も、時間に追われて
質の低い作品の量産に追われるので、

作家として成長することはないでしょう。
これでは良い作品は生まれません。

 

しかし、長いスパンで見れば、そのような
質の低い作品が大量に世に出回ることで、

絵を買う人も「より質の高い作品」
求めるようになるので、
健全な淘汰が進むかもしれません。

それとも
「悪貨は良貨を駆逐する」んでしょうか。

このように日本でも海外でも画家は
絵のスキルだけでなく、事業家として
のスキルはとても重要なのです。

 

「日本では売れないけど、
海外に行けば売れるかも。」

みたいな幻想は捨てたほうが
良さそうです。

まあ日本よりはマシかもしれませんが。

海外でアートイベントや個展を開く方法と費用について解説 

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2019.01.17

独学画家は目標設定がキモ

独学で絵を学ぶとなると
自分が正しい方向性で努力できているのか
確認するのが難しいです。

また、明快な目標も持ちづらいでしょう。

例えば美大受験予備校には

「志望校の試験で高得点を
とらせて合格者を増やす。」

というとてもわかりやすい
目的があります。

 

私のような絵を売る
フリーランスの画家にも

「百貨店美術画廊で絵を売る。」

「絵が好きな方から直接
オーダーメイド作品の受注をとる。」

「値段が高くても売れるような
クオリティーの作品を目指す。」

などの明快な目標があります。

 

「目的をもって生きているうちは
幸せでいられる。」

という名言をショーペンハウエルが
遺していますが、

これは絵を描いていると実感します。

芸術の創作それ自体に意味がある。
それ自体が目的だ。という近代の芸術観の
おかげで、

ゴーギャンは病んでタヒチに行ったんだ
と思います。ゴッホは耳を切ったのだ
と思います。

 

美大の油画科でも、
似たようなことが起きます。

制作にこれといった目標がないからです。

 

さすがに耳を切り落とす人は
いませんでしたが、病んでしまい
暴力事件を起こす子はいました。

 

 

独学で画家になりたい方は目標を、
明確にしましょう。

そうでないと、夢を実現できないだけ
でなく、病んでしまいます。

 

【画家の仕事】あなたの絵が売れない理由と収入を得る方法

2017.10.15

独学画家はネットで学べ

独学であることがコンプレックス
になってしまっている方でも

私は、好奇心と根性さえあれば
美大卒に負けない画家になれると
思っています。

 

ここ数年のスマホの急速な普及により、
専門的な情報を発信する者が増えました。

私もその一人なわけですが、これまで
大学や専門学校にいる生き字引のような
専門家の授業でしか手に入らなかった情報が

個人のブログで公開されている
なんてこともよくあります。

 

ちなみに私のブログは美大の
上位互換を目指しています。

教職課程や学芸員過程、大卒の資格は
発行していませんがね。

 

これが何を意味するかといえば、的確な
検索ワードさえ知っていれば、

必要な学びはほぼ得られるということです。

 

少し前に流行った「今でしょ。」で有名な
東進ハイスクールの授業は録画された
最高の授業で展開されます。

 

大学受験のための勉強という、この上なく
重要な授業ですらライブでやる必要は
必ずしもないのです。

 

これが象徴しているように動画やテキストに
よる学びでも十二分に学習効果はあるのです。

 

独学でデッサンを学ぶのはおすすめしない

独学で画家になる方法を学ぶことは
できると思いますが

デッサンの勉強を独学で学ぶのは
おすすめしません。

デッサンの場合、絵の先生の目を
借りる必要があるからです。

 

描いた絵を、各段階で見せて

「今はここが不自然だよ。」
「ここの部分をこう直しな。」

といった感じでライブで教えてもらうこと
にかなり価値があるのです。

 

こういった客観的な指導をうけることで、
自分一人では身につかなかった

良いクセが付きます。

 

逆に一人で練習していると、
悪いクセが付くリスクがあります。

 

一人で部屋にこもって自分の目だけで
確認するより、習った方が何倍も
効率が良いので、

デッサンの独学はあまりおすすめしません。

【デッサン初心者必見】課題やモチーフの選び方、練習方法を解説

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独学で美術は学べるのか

独学で美術を学ぶ

このことに関する質問も
よく受けるので、
私の考えをまとめておきます。

学生には独学はおすすめしない

もしあなたが学生であるなら、
なおさらデッサンの独学は
おすすめしません。

この年齢がもっともデッサン力が
伸びる時期だからです。

絵画教室や美術予備校、専門学校などで
専門的なデッサン指導を受けることを
おすすめします。

 

独学の画家にも学びは必要

学校で学ぶと、独創的な絵を
描けなくなるかもしれない。

独創性を失わないために、
人の絵を見て学びたくない

そう考える人もひょったしたら
いるかもしれません。

 

しかし、それは誤解です。

たくさんの名画を見た結果、最初に
思い描いていた作風に自信が
なくなってしまった。

独自の作風ではないと
気が付いてしまった。

その場合、それはあなたの独創性ではない
ので気にしなくて良いです。

 

むしろ、恐れずに良いと感じるもの
をひたすらマネしてみましょう。

まなぶは、まねふからきています。
全ては模倣から始まるのです。

 

その結果あなたに残ったこだわりが
あなたの独創性であり、個性です。

 

初めのうちは憧れる作品を真似しても
真似しきれず、劣化コピーを量産して
恥をかくかもしれませんが、

化粧と同じで繰り返すうちに、

人に見せても恥ずかしくない、
あなたの魅力を生かしたスタイルが
できあがります。

 

必ずしもリアルに描く技術は必要ない

皆さんはそもそもなぜ、立体的な空間を描く
技術が画家に求められるようになったか
知っていますか?

そして、そもそもなぜ、絵が四角い画面に
描かれるようになったか知っていますか?

実はこの2つの原因は一つの同じ
歴史的な背景によります。

 

古い時代のヨーロッパにおいて、
絵画は彫刻の代わりでした。

立派なモニュメントを作って、権威を
示したい為政者や教会のなかで、

予算が足りないなどの理由で
彫刻をオーダーメイドできない方々が
代用品として絵画をオーダーしたわけです。

 

そして、絵画はこのように、協会や宮殿
といったモニュメンタルな建築空間と
常にセットで存在していました。

絵画は建築の一部であったわけです。

そこで、絵画は壁面の形をしていたのです。

それで、シンプルな矩形の画面に
描かれることが多いんですね。

 

「絵画には色があるけども、
彫刻には色がない。」

そんな意見もあるかと思います。

 

しかし、彫刻=白、または大理石色
というのも近代以降の捏造された
イメージのようです。

近代以降、カラフルなギリシャ彫刻
が発掘されて、
イギリス人たちは困ったようです。

 

「世界を率いる我々ヨーロッパ人の
偉大なご先祖が有色人種であるのは
都合が悪い。」

というわけです。

 

神聖な白い肌をした偉大で賢いヨーロッパ人
が知的に劣る有色人種を率いて、
世界を進歩させるべき

という思想が支配していた当時の
ヨーロッパ人にとって、

偉大さ、賢さの根拠であった、
我々のご先祖ギリシャ人が

有色人種というのは
都合が悪かったようです。

 

そこで、色を全部はぎ取った結果、
彫刻=色がついていないという
イメージが出来上がったんですね。

 

つまり古来、彫刻も絵画同様、
色付きであることが多く、

そのため、絵画は彫刻の安価版と
考えられた時代があったようです。

 

話がだいぶそれましたが、
そんな歴史的背景があって、

「画家は立体的でリアルな絵を
描けたほうが良い!」

という前提が出来上がりました。

なので、現代においては別に
リアルさにこだわらない

絵画制作があっても良いと私は思います。

 

 

学校で学ぶメリット

ここまで、美術の専門家と素人の間には、
多くの人が思うほどの実力差はない

ということを解説してきました。

まあデッサン力は結構、差がありますが
それくらいかと思います。

しかし、もちろん美術系の学校で
学ぶことにも様々なメリットがあります。

 

画家の仲間ができる

「仲間たちと自分達の
計画による展示をしたい。」

「絵の仕事を一緒にできる
仲間がいて羨ましい。」

「美術のことを語り合ったり共に
切磋琢磨できる仲間がいないため、
どうしたら良いのか分かりませんでした。」

「知り合いに、絵画に詳しい方が居ない。」

こんな声をメルマガ読者の方から
良くいただきます。

絵の好きな仲間を見つけるのは
学校以外ではなかなか難しいようです。

今はオンラインのコミュニティも
たくさんあるのですが、

絵画が好きな方はあまりオンラインの世界に
詳しい方が多くないのかもしれません。

 

就職のサポートをしてもらえる

美大や美術系専門学校では
プロの作家になる方法は
教えてもらえませんが

美術に関係ある企業に就職する
サポートはしてくれます。

 

OB,OGのコネクションも豊富にあり、
求人も充実しているため、
その辺りは信頼できます。

【就活情報】美大生の就職先や就職率、卒業後の進路や学費も徹底解説

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【絵の仕事】絵を描く仕事の種類と収入、資格、就職情報について

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絵の技術の上達が早い

「完璧じゃなくても、思った通りに
いかなくてもいいから、
最後まで絵を完成させたい。」

「絵の劣化を防ぐ方法が知りたいです。」

「本や、動画で解説してるものを
見たりして、情報収集しながら、
自分の作品作りしてます。

絵の描き方の本はいい本が中々
ないなぁと思っています。」

メルマガ読者の方からはこんな
絵の技術についての質問も
多く寄せられています。

 

絵を続けていくのには
様々な障壁があります。

・制作時間の確保
・材料費、展示料金の確保
・作家としての自信の確保

などなど

 

この作家としての自信の確保に
絵の技術は本当に役に立ちます。

自分の絵が人からどうみられるか
といった問題だけでなく

高い技術を持っていると、
制作の途中で悩むことが
少なくなります。

 

ずっと楽しく絵を描き続ける上でも、
絵の技術は必要なのです。

 

そして、絵の技術は、
絵のうまい先生に教えてもらい、

絵のうまい仲間に囲まれていたほうが
上達が早いのは間違いありません。

 

最近は、情報発信者が増えたとはいえ、
まだまだ美術の専門的な情報の発信量は
十分ではありません。

特に美術作品の技法や材料の情報に
関してはほとんどネット上に
転がっていません。

ホルベイン工業のホームページが
数少ない例であり、

私はこのページによく世話になるのですが

かなり専門的なので、一度美術の専門的な
教育を受けた人にしか、

内容や意図を把握できないと思います。

【デッサン初心者必見】課題やモチーフの選び方、練習方法を解説

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【色の塗り方】着彩や彩色画の描き方や練習方法をプロの画家が解説

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独学で画家になった画家、アーティスト

独学で画家になった方は実は結構います。

美術史に名を残すような画家から、
ちょっとした身近な文化人まで、

様々な背景を持つ独学の画家を紹介
していきます。

 

 

今回は、それぞれの画家が独学にも
かかわらず、なぜ脚光を浴び、

評価されるにいたったかを、
分析していきます。

 

そして、我々が彼らから学び、実行できる
PR方法なども紹介していくので、

是非最後まで読んでみてくださいね。

 

アンリ・ルソー

アンリ・ルソーは素朴派の代表的な画家です。

素朴派とは専門的な美術の教育を
受けていない画家たちの一派です。

アンリ・ルソーは貧しい家庭に育ち、
高等教育を受けられませんでした。

24歳でパリに出て以来、25年間税関で働き、
その間は日曜画家として
絵を描いていたようです。

ルーブル美術館に許可をとって、
休みの日には名画の模写をして
独学で絵を学んでいたようです。

 

アンリ・ルソーが画家として本格デビュー
したのはなんと50歳の時でした。

生涯認められることはなく、批評家からは
笑いものにされていたようですが、

一方でピカソやゴーギャンといった
新進気鋭の作家たちには
注目されていたようです。

今ではMOMAに作品が所蔵されるなど
一流の画家として、
世界的に知られていますね。

 

アンリ・ルソーの人生を知ると

「やりたいことを始めるのに
遅すぎることはない。」

「芸術に学歴なんか関係ない。」

そんなメッセージが伝わってきて、
励まされますね。

ヘンリー・ダーガー

ヘンリー・ダーガーはルソー以上に
ユニークなキャリアの画家です。

幼少期に両親を亡くし、19歳の頃から
描き貯めた作品が死の直前に発見され
注目を浴びました。

 

本人はそれらの作品を「捨ててくれ。」
と話していたようで、

画家になるという意思は
特になかったようです。

 

画家になりたいと本人が思っていなくても、
周囲が放っておかない。

そんなこともあるんですね。

きっとヘンリー・ダーガーはブログなんか
書かなくてもチェルシーのギャラリーで
バンバン絵が売れてたんだろうなー

羨ましいっ。

 

フリーダ・カーロ

フリーダ・カーロは幼少期にポリオを患い、
10代の頃には交通事故で死にかけるなど、
数奇な青春時代を送ったようです。

生涯を通して後遺症に苦しんだようで、
痛みや生への情熱を感じる
多くの名作を残しています。

 

革命家のトロツキーや彫刻家のイサム・ノグチ
との恋愛や、壁画家のリベラとの結婚などの

情熱的な生きざまも作品同様、
有名な画家です。

 

芸術家にはこういう恋多きタイプの
情熱的な人間が結構います。

私は極めてオクテなオタクなので、
そんな人たちとは、つかず離れずの
無難な関係を保っています。

 

カラヴァッジョ

驚異的な描写力を持つカラヴァッジョも
実は独学で絵を学んだようです。

彼は画家として有名になった後も
生来の荒い気性がぬけず、

ついには殺人事件まで起こして
逃亡生活を余儀なくされます。

 

彼の驚異的な技術は多くの画家に影響を与え、
多くの追従者、カラヴァッジェスキを
生み出しますが、

これは彼が国境を越えて逃亡生活を
していたために広まった
ともいわれています。

ヘンリー・ダーガーやフリーダ・カーロ
以上に劇的で強烈な人生を送っていますね。

 

ルネ・マグリット

ルネ・マグリットはここまで紹介した
画家とは違い、極めてマトモな
小市民だったようです。

ユニークでシュールな絵柄とは
対照的に極めて真面目で実直な
性格であったようです。

面白いエピソードとしては、

油絵を描くときも背広で
描いていたなんて話があります。

 

絵具をコントロールすることへの
自信の表れなのでは?
という分析も聞きます。

 

私の周りでも、描写系の画家さんでは
こういった、マジメな潔癖症タイプ
の方が何人かいます。

予備校時代にもワイシャツで油絵を
描いている写実系の生徒がいました。

 

そのシャツには見事なくらい、
絵の具が付いていないので、
面白かったです。

彼らを見るたびにマグリットの
エピソードを思い出します。

 

山下清

山下清さんは「裸の大将」として有名なので、
誰もが知っているでしょう。

最近ではドランクドラゴンの塚地武雅さん
主演のドラマにもなったので、
それで初めて知った方も多いかもしれません。

 

素朴な感性の中年画家が、純粋に
「描きたい。」という思いを胸に
放浪の旅に出る。

純朴すぎるゆえに、線路でおにぎりを
食べながら、絵を描いていて
轢かれそうになるというのは、

皆さんも良く知る象徴的なストーリー
だと思います。

 

少々、うがった見方ですが、こういう
共感を得やすいストーリーをもっていた
からこそ、マスメディアが

こぞってとりあげ、知名度アップを
果たしたのでしょう。

 

このようにユニークな人生は
知名度と交換できることがあります。

そして、知名度は○○に簡単に交換できます。

 

三岸好太郎

三岸好太郎は札幌生まれの独学の画家で
中央美術展・春陽会展に繰り返し入選して、
知名度を上げました。

福沢一郎らと独立美術協会の結成に参加し、
最年少の会員となりました。

 

今では北海道に三岸好太郎美術館もあり
著名作家の仲間入りをしています。

三岸好太郎は入選をきっかけに知名度を
あげて、それをきっかけに人脈をひろげ、

協会設立に寄与したのが、
成功の理由と言えそうです。

 

ここから我々が学ぶことは多いはず。

入選は知名度アップのための
手がかり足がかりでしかなく、

知名度を利用して、活動を拡大していくのが
賢明なわけですね。

 

特に現代はモノが一通り行き渡った時代であり、
いくらスペックが高くても誰も買いません。

上手ければ売れる時代ではないのです。
今重要なのは、「何を買うか。」よりも
「誰から買うのか。」なわけです。

 

三岸好太郎は決して上手い画家ではないですが、
きっと彼の人生に興味を持つ人が
たくさんいたのでしょう。

それはひとえに彼が精力的に制作以外の活動
にも参加したからと言えるでしょう。

 

原田マハ

原田マハさんはアーティストというよりも
キュレーターですが、

彼女も独学でキャリアを築いたようです。

 

彼女は若いころにニューヨークへ渡り、
独学で現代アートを学び、

MOMAのキュレーターを務めるまでに
なったようです。

粟津潔

粟津潔はグラフィック・デザイナーで
ポスター「海を返せ」で日宣美賞を
受賞しました。

これをきっかけに建築家たちと
「メタボリズム」を結成し、
一躍有名になりました。

 

三岸好太郎太郎と同様、受賞をきっかけに、
本格的に文化活動をはじめ、
有名になったケースのようです。

彼はグラフィックデザイナーですが、
現代アートの文脈評価されることも
多いようです。

池田満寿夫

池田満寿夫は独学にもかかわらず

画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・
陶芸家・作家・映画監督といった
様々な領域で活躍していました。

官能的な作風が特徴で、「池田芸術」
として知名度が高いようです。

 

東京藝術大学の受験に3度失敗し、
その後独学でキャリアを積み、
知名度を上げたようです。

また彼の場合は知名度の割には
現代でもあまり評価はされていない
ようです。

 

こういった、作品よりも、
人物が「名物」として有名になる
パターンもあります。

 

YouTuberなどがその典型ですが、
作品よりも、面白い生き方をしている人物
が有名になり、価値になっていく、

そんなパターンですね。

最近はこのパターンの方が攻略
していきやすいかもしれません。

 

中川一政

中川一政は初めて描いた絵が一流の
画家の目にとまり、次の絵が絵画展で
入賞して画家デビューした独学の画家です。

本人は独学であることがコンプレックス
だったようですが、文化勲章を受賞する
までの実績をあげています。

 

このように、自分を引きあげてくれる
人の目にとまるかどうかというのは
とても重要です。

そんな人と出会えれば、自分の実力以上の
チャンスを頂くことができ、それを
物にできればどんどんキャリアアップ
することができます。

私も始めの頃は、多くの親切な方々に
お引き立て頂き、実力以上に認めて
もらうことができ、
ここまで努力を続けることができました。

自分とその周りを大事にできる人には
様々な幸運が舞い込むようです。

 

画家に年齢は関係ない!絵のキャリアやピークをプロの画家が解説

2019.03.14

 

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日本では個展を開いても絵は売れないのか?

「日本のギャラリーでは個展をやっても
絵が全く売れないので、海外に行きたい
と思います。」

こんな声をメルマガ読者さんから頂くことがあります。

確かに、海外の方が絵が売れる場所も
多いでしょうし、絵を買う人が多いのも
事実でしょう。

しかし、「誰も所有したくない絵」は
どこへ出しても売れません。

そして、日本でも正しい準備をすれば、
絵は売れます。

実際、私のメルマガで学んだ読者さんでも

今まで1枚も絵を売ったことがなかったのに
1回の個展で4枚も絵が売れるようになった
画家さんもいらっしゃいます。

彼へのインタビュー記事を書いてみたので
是非チェックしてみてください。↓

 

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【絵画×癒し】絵画と自己対話の教室