どうも 絵画をたしなむ を運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として活動を
続ける中で、学んだ画家ためのになるための
マインドやテクニックなどを書いていこうと思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
仕事のとりかたについてお話します。
目次
絵を売る仕事をもらうには泥臭い努力が大事
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/read-2007119_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
プロの画家は日本においては個人事業主
なので、基本的に自分で仕事をとってくる
必要があります。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/network-1246209_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
今回は知り合いの作家から教わった、
コネクションづくりの技術について
お話します。
初めに言っておきますが良いコネクションは
ノウハウさえ知っていれば
手軽に作れるものではありません。
正直言ってプロの画家を目指すにあたり、
最初の難関がこれだと思います。
では具体的な方法を紹介していきます。
プロの画家として、優れたギャラリスト
(ギャラリーのスタッフ)と知り合うのは
とても重要です。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/09/museum-2602957_1920-300x159.jpg?resize=728%2C386)
優れたギャラリストは国内外の百貨店や
アートフェアの展覧会枠を持っています。
優れたギャラリストは多くのコレクター
を含む顧客を抱えています。
私もギャラリスト経由で仕事を頂いたり、
コレクターと知り合ったり
ということが何度もあります。
ではギャラリストと
知り合うためにどうするか
・公募展などに出し露出を増やす
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/award-2648055_1920-187x300.png?resize=187%2C300)
公募展、コンテストの多くは入選者以上は
無料で展示できる展覧会を開催しています。
限られた予算の中で、展示の機会を
増やすためにも活用すべきですね。
・友人の展覧会を見に行く
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/09/alone-2606001_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
あなたが画家として活動している場合、
作家仲間がいると思います。
その作家仲間が展示をしていたら、
在廊日に会場を訪ねましょう。
あなたは会場のギャラリストと
知り合いではありません。
しかしギャラリストにとって、
あなたの友人は知り合いです。
つまり、「知り合いの知り合い」
としてギャラリストへ
アプローチをかけるわけです。
ここで大事なのはいきなり仕事を
とりに行かないことです。
理想的には、それをきっかけに複数回会い、
飲みにでも行った後、(信頼醸成の後で)
あなたの実力(展示略歴、掲載記事とか)を
アピールしましょう。仕事を提案しましょう。
具体的には夢を語るように
仕事を頂きましょう。
「将来的にはこういう活動を
していきたいんですよね~」
といったかんじでしょうか。
信頼できる+実力がある(仕事を通し、
ギャラリストも一緒に成功できる)
と感じてもらえればきっと、仕事を頂けます。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/friends-1013856_1920-300x300.jpg?resize=728%2C728)
利害を共にする信頼できる
頼もしい仲間
は誰だってほしいのです。
私ももちろん欲しいです。
(このブログの存在理由でもあります)
絵を売る仕事の経験をアピールすべし
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/sword-1750449_1920-300x178.jpg?resize=728%2C432)
日本の企業において、就職の際、
学歴や資格が重視されることは有名ですが、
欧米では事情が異なるようです。
欧米で重視されるのは実務経験だそうです。
日本における就職の場合、新卒一括採用を
とっているため、基本的に社会経験のない
若者を採用するわけです。
よって、実務経験は期待できないので
仕方はないとは思います。
(最近はインターンシップとかがありますが)
しかし、日本より生産性の高いといわれる
欧米先進国では実務経験を見るわけです。
これは実力で勝負する個人事業主としての
画家にもあてはまります。
「以前○○で、絵画教室やってたので、
ワークショップとかできますよ」
「以前○○という会場では、
これくらいの売上実績があります。
おたくでもどうでしょうか?」
「プロの画家として、このように
新聞で取り上げられるような
企画をやっています。」
などなど、趣味でなく
プロとしての経験がある
ということを示すのは、
相手からの信頼を得るのに役立ちます。
画家は常に絵の仕事のアンテナを張るべし
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/radio-telescope-1031303_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
出会う人の誰がどんな仕事をくれるか
わからないので、
常にアンテナを貼っておくことが重要です。
では実際の成功例をいくつか紹介します。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/reading-2703163_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
以前、新聞に載ることは重要と話しましたが、
こういう理由なんです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/the-quantum-of-the-seas-848437_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
知り合いの作家で豪華客船を描いている
方は作品を手に持ち映った、新聞を
その豪華客船の会社社長に送り、
仕事を得ました。
豪華客船での船内展覧会、旅先での
絵画教室、などの仕事が基本給あり
で頂けたようです。
まさに、実務経験の威力が発揮された結果、
優雅な時間を手に入れた成功例ですね。
羨ましいっ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/cherry-2475101_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
他にも電車の絵を描く作家で、
電車の雑誌の連載の仕事をとった
画家もいます。
その方は、百貨店での展覧会の際に、
ある電車の沿線の駅の風景を連作で
描きました。
それをテーマにした展覧会を企画し、
DMとともに電車関係の雑誌に送ったところ、
連載企画の仕事を頂いたそうです。
毎月一枚づつ沿線の駅の風景の作品
を雑誌に載せてもらえる仕事
を得たわけです。
それ以来、鉄ちゃんの間で有名になったとか
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/calculator-385506_1920-300x177.jpg?resize=728%2C430)
私も他の会場での売り上げ実績を
まとめた資料や、略歴、作品集を
入れた展覧会企画書ファイルを
作り、百貨店のギャラリーでの
仕事を頂いたことがあります。
企画書には、展覧会のコンセプトや
作品はもちろん
実務経験(展示略歴)、掲載記事、
売り上げ実績も
アピールするべきなんですね。
会場の方にあなたを魅力的な
ビジネスパートナーだと知ってもらう
必要があるわけです。
他にも友人の作家で、すごい仕事を
とってきた方がいます。
その方は今流行のコワーキングスペース
で展覧会を開き、インターネット関係
の会社との縁に恵まれました。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/workstation-405768_1920-300x202.jpg?resize=535%2C360)
コワーキングスペースを訪れたスタッフ
が作品を気に入りウェブデザインの素材
として買い取ったのです。
これはすごいことです。
なぜなら、ウェブデザインの素材の場合、
データを売るわけなので、
原画は手元に残ります。
それに加え、業界柄、複製が前提なので、
「売り上げの何%を画家の収入」
という形になります。
印税収入のようなもので、
いわばストックビジネスというやつです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/09/book-1659717_1920-300x172.jpg?resize=728%2C418)
最近、芥川賞をとった
ピース又吉直樹の『火花』
という小説があります。
この小説の装丁(表紙の絵)はある画家
が仕立てました。
『火花』は223万部を超えるメガヒット
となったわけですが、
この装丁画家さんは
致命的なミスをしてしまいます。
装丁デザインをストックビジネス
にしなかったのです。
つまり、「本の売り上げの何%」
という形ではなく、
「いくらでデータを売る」
という形で売ってしまったのです。
知らないことは恐ろしいことですね。
自分の制作と関連する物事にアンテナを張る
ということは仕事をとること以外にも
役立ちます。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/09/art-materials-1850856_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
私も実際に、普段使う筆のメーカーに
「愛用させて頂いている」旨を
手紙に書き展覧会DMと共に送りました。
すると、展覧会会場にメーカーの方が
来てくれて、
新製品の筆をプレゼント
してくれたことがあります。
他にも、某有名絵の具メーカーの社長と
知り合いになり、絵の具を割り引いて
もらったこともあります。
メーカーの方々も商品が実際に活躍している
のがわかるのは嬉しいようです。
アンテナを張っていれば、
仕事につながらなくても、
良いコネクションができ、
出費が抑えられる
ということもあるんですね。
自分で描いた絵を売る仕事のとり方は泥臭い
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/business-card-427511_1920-300x199.png?resize=728%2C483)
今回は画家に必要な仕事のとりかたを
成功例を踏まえ紹介しました。
次回は成功する展覧会DMの作り方
についてお話します。 お楽しみに
↓画家になる方法はコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家になるには-300x176.jpg?resize=725%2C422)