どうも 絵画をたしなむを運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として
活動を続ける中で
学んだ画家ためのになるための
マインドやテクニックなどを
書いていこうと思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
3つのタブーについてお話します。
目次
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:作品の劣化
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/cracks-2001001_1920-200x300.jpg?resize=599%2C899)
一つ目のタブーは作品の劣化です。
これは非常に重要です。
プロの画家は表現者であると
同時に、職人です。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/workshop-2608390_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
ダヴィンチも画家の仕事のタブーを犯していた!?:油彩の劣化について
下の絵画はレオナルド・ダ・ヴィンチ
の絵画「カーネーションの聖母」
の部分です。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/siwa1.jpg?resize=605%2C602)
実はこの絵画は「ちりめん皺」という
劣化を起こしています。
油絵具は絵の表面が完全に
乾燥した後、絵の具をのせるのは
タブーなんです。
それをやると、新たに乗せた絵の具の
表面のみが乾き、上のような
「ちりめん皺」が起きます。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/doitu2061-225x300.jpg?resize=600%2C799)
意外なことですがレオナルド・ダ・ヴィンチ
は、この
油絵具の特性を知らなかったようです。
油絵具には「ちりめん皺」の他にも。
剥落(厚塗り部分で起きやすいです)、
黄変(絵が全体的に黄色くなる)などの劣化が
起きるので、使う際は注意が必要です。
他にも銀箔などを使った絵画は、
黒変(黒く変色)する場合があります。
銀の指輪を温泉地にしていくと、
煙で黒くなる という化学変化と同じで、
空気中の硫黄と反応して
銀が硫化銀に変化してしまうんです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/gold-1800504_1920-300x199.jpg?resize=728%2C483)
村上隆などの有名作家も、銀色の箔を使う
場合は、銀箔ではなく、プラチナ箔を
使うそうです。
(プラチナや金箔は変色しません)
油絵具や、日本画の岩絵の具のような、
伝統的な画材は処方箋(使い方)
が厳密に決まっています。
伝統的な画材は特に材料の特性、
限界を理解することが重要なわけです。
プロの画家は、材料の特性や限界について
十分理解し、
「いつまでも変わらず楽しめる作品」
を仕上げる必要があります。
これはプロとして必要なことで、
これを守れないと
「製造物責任(PL)法」
にふれてしまうのです!
作品の保存についてはコチラ
「せっかく気に入って買った作品が1年後に変色した」
「せっかく気に入って買った作品が1年後に絵の具がはがれた」
こうなってはまずいわけです。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:パクリ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/burglar-157142_1280-208x300.png?resize=601%2C867)
プロの画家として必要なことは
材料の知識だけではありません。
独創性、作家性も重要な要素の一つです。
売れる絵の条件の記事でもお話しましたが、
「一目で誰の絵とわかる」
というのは重要なわけです。
そういった理由もあり、
やはりパクリはNGなわけです。
他の作家が苦労して生み出した味を
手早く盗んでも良い作品はできません。
所詮、2番煎じはオリジナルに敵いません。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:顧客の流出
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/thief-1825712_1920-300x300.jpg?resize=601%2C601)
上の2つのタブーは言うまでもないこと
なのですが、これは注意が必要です。
顧客の流出とは、具体的には
会場Aで出会ったお客様を
会場Bに招待し、
作品を売ってしまう ということです。
マージンの記事でもお話しましたが、
作品が売れると、売り上げの一部は
会場にわたります。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/money-372787_1920-300x169.jpg?resize=728%2C410)
なので、会場Bにお客様を呼ぶと、
会場Aは本来貰えるはずだった収入を
とりっぱぐれるわけです。
お客様が会場Aのお得意さんであったら
事態はさらに深刻です。
顧客の流出 という悪事は、
画家の場合、一瞬で知れ渡ります。
美術のマーケットは業界が狭い分、
すぐに情報が回るわけです。
実際に、これをやって仕事を干された者を
知っていますが、本人のみならず、
周りの人間に多大な悪影響を及ぼしています。
具体的には本人が仕事を干されるのみならず、
その周りにいた(仲間だった)作家も結果的に
仕事をとれなくなったりしました。
顧客の流出だけは絶対にしないよう
注意が必要です。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:納期遅れ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/clock-2796247_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
最後のタブーが納期遅れです。
これはオーダー作品などで、
「10月までに完成し、お届け」
と言っておいて、完成が11月になった。
などの、締め切り遅れのことです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/09/art-1992559_1280-300x225.jpg?resize=728%2C546)
私はオーダー制作を受けることが多いため
(今も3件かかえています(汗))
締め切りはかなり余裕をもって
決めています。
何事も前倒しで取り組むのが
重要だということですね。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブーを知っておくべし
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/ban-2133542_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
今回はプロの画家なら知っておきたい
4つのタブーについてお話しました。
知らずにやってしまいとりかえしの
つかないことにもなるので、
是非注意してくださいね。
次回は絵が売れるタイミング、
売りづらいタイミング
についてお話します。 お楽しみに
↓画家になる方法はコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家になるには-300x176.jpg?resize=725%2C422)