どうも 絵画をたしなむを運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として
活動を続ける中で、学んだ画家になるための
マインドやテクニックなどを
書いていこうと思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
絵が売れるタイミング、
売れづらいタイミング
についてお話します。
目次
絵が売れるタイミング
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/03/frame-2804128_1280-300x198.jpg?resize=728%2C481)
今まで私は数年にわたり、日本全国で
様々な時期に展覧会を開いてきました。
私は基本的に会期中は毎日、
朝から晩まで会場で接客しています。
今回はそんな私が考える、
絵が売れるタイミング、
絵が売りづらいタイミング
についてお話します。
展覧会の集客に向いている絵が売れる時期
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/calendar-1990453_12801.jpg?resize=728%2C485&ssl=1)
リアルで交流するイベントは
業種を問わず、
11月、1月、7月
は集客しやすいようです。
長期休暇に入っておらず、
会社や学校の行事とも
かぶっていないからなんでしょうか?
これはとある筋から得た情報
で経験則によるものなので
詳しい原因はよくわからないですが
確かな傾向のようです。
お昼時は絵が売れる
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/adult-3365364_12801.jpg?resize=728%2C485&ssl=1)
展覧会の仕事の記事でも書いたように、
基本的には
曜日では土日
時間帯では昼過ぎ~夕方18時くらい
がお客様が多いです。
もちろん、絵が良く売れるのも
このタイミングです。
なので、在廊する場合はこの時間帯は
お昼で外出したりせず、
会場にいた方が良いかもしれません。
実際私も、12時までに昼食を
とってしまうことが多いです。
また、昼食中に招待したお客様が来るという
事態に備え、昼食はお弁当を持参し、
会場の方や、作家仲間に
携帯番号を伝えておきます。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/lunch-box-749367_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
こうすると昼食中、お客様が来ても、
駆けつけることができます。
年間で言えばお正月が意外にもお客様が多く、
絵もよく売れることが多いです。
また、初めて見る絵をいきなり買う
というのはコレクターの方々にとっても
難しいことのようです。
何事もだいたい3回目くらいから
成果が出始める
というのが商いの基本らしいです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/stone-pile-1294734_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
これは絵にもあてはまるようで、
一つの会場で3年やると、お客様も見慣れて
くるので、軌道に乗り、売りあげも伸び始める
ということが言えるようです。
石の上にも3年ということなんですね。
絵が売れないタイミング
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2019/04/white-male-1874768_960_720.jpg?resize=399%2C399&ssl=1)
逆に絵が売れづらいタイミングは
曜日では平日(特に月、火)
時間帯では18時以降 という印象です。
年間で言えば、お盆、連休中が
売れづらいタイミングといえます。
また、絵はあくまでぜいたく品なので、
様々な要因でピタッと
売れなくなってしまいます。
いくつか具体例をあげましょう。
連休中は絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/vacation-2218989_12801.jpg?resize=728%2C497&ssl=1)
「今回の展示は会期中休日が多い!」
「連休中はお客様多いはず。」
そう思っていると、会場のお得意様
はそろって、海外旅行へ行っていて
絵を見にギャラリーへ来ることは
ありませんでした。
そんな経験が何度かあります。
展覧会の売り上げのほとんどは
前にもその会場で絵を買ったことのある
お得意様によってもたらされます。
なので、そんな方々が遠出してしまう
ような長期休暇の間には
展覧会を開いても全然絵が売れない!
そんなことも多いのです。
地元のお祭りの時期は絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/japan-729593_1920-300x225.jpg?resize=728%2C545)
やはり、お祭りの時期はギャラリー
ではなくみんなお祭りへ行くようです。
都会ほど娯楽施設が豊富でない地方では
この傾向が特に顕著です。
お盆の時期と重なる場合は特に深刻です。
会期が選べる場合は地元のお祭りの時期は
避けましょう。
悪天候の日も絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/rain-122691_1920-300x160.jpg?resize=728%2C388)
休日であっても、雨が降ったりするとやはり、
お客様は減ります。
台風がきたりすると、全く来ません。
こればっかりはきにしても仕方ない
ことなので会期中は晴れるよう祈りましょう。
選挙とかぶると絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/ballot-box-2586565_1920-300x241.png?resize=597%2C480)
他者の常識の記事でも書きましたが、
絵を買う人の当たり前は
あなたの当たり前とは違っています。
絵を買うような層の方々は、税制の変更など
が考えられる、選挙の前後には
大きな買い物をするのは避けるようです。
株安になると絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/blur-1853262_1920-300x225.jpg?resize=728%2C546)
絵を買う方々の中には、投資でえた収入で
絵を買う人もいるようです。
となるとやはり、そんな方々は株安の時は
絵より株を買いたくなるわけです。
実際2015年の夏、中国政府の
人民元切り下げによる世界同時株安が
起きた時の展覧会の売り上げは
振るいませんでした。
お得意様が全く会場に来ず、
苦戦を強いられたようでした。
株安は選挙により起こることも多いので、
選挙の時期は避けたいところです。
確定申告の時期も絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/calculator-385506_1920-300x177.jpg?resize=728%2C430)
これは絵画に限りませんが、確定申告
の時期は
やはり消費が全体的に落ちるようです。
3月あたりの展覧会はこのような理由から
避けた方が良いかもしれません。
残り物で勝負した展覧会は絵が売れない
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/broccoli-1835631_12801.jpg?resize=420%2C420&ssl=1)
ここまで、絵が売れる時期、
売れない時期についてお話ししてきました。
しかし、最も絵の売れ行きを左右するのは
展覧会の開催時期ではなく
画家がその展示に向けて最高の
準備をしてきたかどうかです。
前の展覧会の売れ残りの残り物
しか出さなかった展覧会は
あまり絵が売れません。
当たり前ですが、作家の手元にある絵
は1度も売れたことのない絵なのです。
展覧会を開く時には常に
新作を用意して臨むべきでしょう。
絵が売れる時と売れない時
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/blur-1853262_1920-300x225.jpg?resize=728%2C546)
今回は絵が売れるタイミング、
絵が売れづらいタイミング
についてお話しました。
絵画は大きな買い物なので、投資のように
ファンダメンタルな要因で
売り上げが上下するんですね。
あまり気にしすぎることはありませんが、
会期を自由に選べる場合は、
一考の余地があるかもしれません。
次回はプロの画家の七つ道具
についてお話します。 お楽しみに
↓画家になる方法はコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家になるには-300x176.jpg?resize=725%2C422)