どうも 絵画をたしなむ を運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として活動を
続ける中で、学んだ画家ためのになるための
マインドやテクニックなどを書いていこう
と思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
展覧会の招待状についてお話します。
目次
個展や展覧会の案内状、招待状に何を入れるか
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/letters-2794201_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
さて、前回までの記事で、
展覧会の仕事がとれて、DMも完成しました。
せっかく展覧会を開くので、
多くのお客様にみにきてもらいたい
わけです。
そのためには、見に来て欲しい人たちに
DMを送るわけです。
しかし、DMを1枚ぺらっと送るだけ
では印象にあまり残りません。
こちらの展覧会への本気度を
エレガントな形で伝えるためにも、
DM以外にいくつか入れたい
ものがあります。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/gift-box-2458012_1920-300x199.jpg?resize=728%2C483)
私がいつも用意するものは
DM
展覧会のお知らせ(PR文)
A4サイズ1枚に収まる長さで
展覧会のお知らせ
見に来て欲しい旨
記事掲載依頼の旨
自身の作品について(技法、テーマなど)
連絡先
をまとめたPR文を書き、同封します。
名刺
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/business-card-427511_1920-300x199.png?resize=728%2C482)
氏名、電話、メールアドレス、ウェブURL、
作品画像の載った者が良いですね
チラシ(あれば)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/表面color-1-1-300x212.jpg?resize=728%2C515)
私は日ごろの活動紹介のために、
壁画制作のチラシなんかを入れています。
ブロッシュアー(作品集ファイルの内容を
1枚のプリントにまとめたもの)がある人は
それを同封しても良いでしょう。
作品ポストカード(3枚組とか)
新聞や雑誌に取り上げて頂くために必要です。
・モノクロでも映える
(コントラストが強い)
・スキャンしやすいサイズ
の物を用意し、3枚組くらいで送ると
使っていただきやすいです。
手書きの手紙(一筆箋に2,3行)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/quill-175980_1280-300x293.png?resize=728%2C711)
展覧会開催の旨、記事掲載依頼の旨を
手短に直筆で(筆ペンなど)書きます。
一筆箋などの小さい便箋
に2,3行でかまいません。
私はこれを同封して以来、
記事掲載してもらえるように
なりました。
直筆の物を2,3枚用意し、カラーコピーを
かけると「手書き」の手紙が量産できますよ。
個展や展覧会の案内状、招待状を誰に出すか?
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/postcard-1897985_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
新聞社
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/reading-2703163_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
目的からの逆算、他者の常識の記事でも
書きましたが、私は多くのお客様に
見に来てもらうために、
新聞社へ記事掲載依頼のPR文を送っています。
送る新聞社は
全国の新聞社
全国の新聞社の会場付近の支局
展覧会会場の都道府県の新聞社
自分の出身県、在住の県の新聞社
です。
雑誌社
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/music-2585968_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
私は花の絵を描ているので、
園芸雑誌に招待状を送っています。
自分の作品と所縁のある雑誌社にも
招待状を送ると良いでしょう。
例 動物の絵なら
ペット雑誌、獣医向け雑誌など
日本画家でお寺さんに屏風絵などを
納めている知り合いの作家さんは、
神社仏閣の雑誌や、新聞に招待状を送り
仕事を頂いたようです。
・タウン誌、フリーペーパーなど
これらは新聞の折り込みや、
コンビニや道の駅で配布されています。
会場にいると、これらを見てきた人が
意外に多く驚きました。
新聞社、雑誌社、タウン誌、フリーペーパー
などのアナログメディアでは、
読者プレゼントを
やっていることもあります。
PR文で、ポストカードセットを
読者3名にプレゼント という企画を
提案してみても良いかもしれません。
私は過去に3回、新聞、フリーペーパー、雑誌
でやってもらいました。
(依頼すれば協力してくれるものですよ。)
親戚、縁者、恩師、知り合い
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/friends-1013856_1920-300x300.jpg?resize=603%2C603)
せっかく展覧会の仕事が決まったのですから、
お世話になった方々にも招待状を送りましょう。
特に恩師の方々は教え子からの
知らせを喜んでくれるものです。
遠慮せず、積極的に動きましょう。
お客様
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/vip-1027858_1920-300x300.jpg?resize=597%2C597)
以前に自分の絵を買ってくれた
お客様がいる場合、
彼らにも是非招待状を送りましょう。
ビジネス的には最も
招待状を出すべき相手です。
私はお客様には、上記の招待状の中身の他に、
展覧会出品リストをつけて
送っています。
DMには出品作品の画像を多くて
4枚くらいしか載せられません。
お客様には、できれば
全作品ののったカタログのようなもの
を送ると良いです。
実際、毎回買ってくださるお客様のなかには
「今回はこれを目当てに来たの」と
カタログ片手に来てくださる方も
いらっしゃいます。
作品に所縁のある業者、会社
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/workstation-405768_1920-300x202.jpg?resize=728%2C490)
仕事のとりかたの記事でも書いたように
自社製品が活躍するのを喜ぶ方は多いです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/the-quantum-of-the-seas-848437_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
なので、いつも制作に使う筆の会社、
モチーフの客船の会社(詳しくはコチラ)
などなど自分の作品に所縁のある会社にも
招待状を送りましょう。
思いもよらぬビジネスチャンスが
つかめることもあります。
個展や展覧会の案内状、招待状はいつ出すのか
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/calendar-2428560_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
上記のようなアナログメディアは
刊行のペースがまちまちです。
新聞は毎日ですし、雑誌は2か月に
1回の物もあります。
そこで、招待状を出すタイミングを
ずらしましょう。
具体的には
雑誌社には2か月前
(隔月刊行の場合)
新聞社には会期の3週前
(連絡が来ない場合、
1週前にも再送します)
お客様には会期の2週前
(早すぎると忘れられてしまいます)
といった感じです。
個展や展覧会の案内状、招待状の書き方:お客様向けの場合
過去に作品を買ってくださったお客様
には必ず招待状をお出ししましょう。
作家の成長を楽しみにDMを待っている
方も多いので、遠慮せず
手紙を書いてみましょう。
〇前回、購入してくれたことへのお礼
〇会場にいる日にち
は忘れずに書きましょう。
個展や展覧会の案内状、招待状の文例:お客様向けの文例
○○展開催にあたって
こんにちは。私は全国の百貨店美術画廊で展覧会活動をしております。
洋画家の黒沼大泰と申します。以前の展覧会では、拙作をお求め頂き本当にありがとうございました。
この度は○○にて開催の美術展のお知らせをしたく思い、お手紙を差し上げました。
私、黒沼大泰(くろぬまひろやす)はプロの作家として活動しております。
本展は従来の展覧会とは異なり、作家が会期中、会場で自身の作品を解説するという点が特徴です。作家とお客様が直接対話することで、より多くの方に「美術」を身近に感じて頂くことを目指して活動しております。
私は作品の材料には、アクリル絵具と箔を使っています。アクリル絵具は比較的新しい画材で、最近では油絵具にも負けない発色や透明感を持つものも作られています。強い耐久性と乾燥の速さが特徴で、まさに多忙な現代の画家のための画材といえます。
私は金箔や黒箔、プラチナ箔といった、金属の箔を貼った板にメノウを擦りつけ磨くという、中世の祭壇画に用いられた技法で制作しており、神秘的に輝く絵を目指しております。
今回の展示では、以前の作品にはなかった、金箔やプラチナ箔を使った華やかな新作も出品致しますので、是非見に来ていただければと思います。
今回全体では約60点の展示があります。私は新作を含みますアクリル画およそ15点を展示いたします。是非ご高覧いただければと思います。(私は土日のみ会場におります。会場でお会いできるのを楽しみにしております。)
個展や展覧会の案内状、招待状の書き方:メディア向けの場合
新聞や雑誌、テレビなど
にも招待状をお出ししましょう。
メディア掲載依頼をだせば、
取り上げてくれるところも
多いものです。
実際、多くのメルマガ読者さんも
この方法で記事掲載を実現しています。
〇作品への思い(技法やモチーフについて)
〇展覧会のテーマ
〇展覧会情報(例:アクリル画を60点展示 など)
は忘れずに書きましょう。
基本的な文章はお客様向けのものと
同じで、必要な部分を変えるイメージ
で書いてみましょう。
個展や展覧会の案内状、招待状の文例:メディア向けの文例
○○展開催にあたって
こんにちは。私は全国の百貨店美術画廊で展覧会活動をしております。
洋画家の黒沼大泰と申します。今回は私の展覧会について御紙で取り上げて頂きたく思いお手紙差し上げました。
私、黒沼大泰(くろぬまひろやす)はプロの作家として活動しております。
本展は従来の展覧会とは異なり、作家が会期中、会場で自身の作品を解説するという点が特徴です。作家とお客様が直接対話することで、より多くの方に「美術」を身近に感じて頂くことを目指して活動しております。
私は作品の材料には、アクリル絵具と箔を使っています。アクリル絵具は比較的新しい画材で、最近では油絵具にも負けない発色や透明感を持つものも作られています。強い耐久性と乾燥の速さが特徴で、まさに多忙な現代の画家のための画材といえます。
私は金箔や黒箔、プラチナ箔といった、金属の箔を貼った板にメノウを擦りつけ磨くという、中世の祭壇画に用いられた技法で制作しており、神秘的に輝く絵を目指しております。
今回の展示では、以前の作品にはなかった、金箔やプラチナ箔を使った華やかな新作も出品致しますので、是非見に来ていただければと思います。
今回全体では約60点の展示があります。私は新作を含みますアクリル画およそ15点を展示いたします。是非ご高覧いただければと思います。ご不明な点など、ございましたら下記あて先までお問い合わせください。
黒沼 大泰
MAIL:○○○○○○○○○○
TEL:○○○ー○○○○ー○○○○
残った展覧会、個展のDMはどうするか?
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/post-box-2691454_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
招待状を出したい相手に
出し終わって、DMが余っている
そんな時は、会場近くの住宅街で
ポスティングをします。
ただ、会場によっては嫌がることもあるので
(クレーム防止のため)要相談です。
ポスティングするDMには、
ポストカードセットと、
直筆の手紙のコピーを
挟んでおきましょう。
だいたい目安として、1時間で100通
ポスティングできます。
(私も毎年やってます。)
まとめ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2017/10/letters-2742643_1920-300x200.jpg?resize=728%2C485)
今回は いつ、誰に、何を送って
展覧会へ招待するか
具体的なノウハウをお話しました。
是非、実践してみてくださいね。
次回は ワークショップなどのイベント
の重要性についてお話します。お楽しみに
↓画家になる方法はコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家になるには-300x176.jpg?resize=725%2C422)