画家の副業には公務員が多い?絵の仕事は食えないのは本当なのか?





「初めは二足のわらじで
徐々に絵の仕事を進めたい。」

「雇われずに生涯出来る
画家の仕事がしたい。」

メルマガ読者の方から、
こんな声を頂きました。

 

確かに現代はどの業種においても、
「専業」は難しくなってきているようです。

大企業の中にも、副業を解禁する
企業があらわれたり、

 

「パラレルキャリア」というライフスタイル
がもてはやされたりもしています。

今回はそんな時代の副業画家の
生き方について詳しく書いていきます。

 

目次

副業は芸術家失格?

平日は本業で生活費を稼ぎ、

休日に絵を描く副業画家
芸術家と呼べるのでしょうか?

 

どうやら日本のアート業界のお偉方は
副業で絵を描くなんて

「芸術と真剣に向き合っていない。」
「貧しくてもストイックに
制作に集中すべき。」

と考える方が結構いるようです。

 

学生運動の時代の空気を吸って大きく
なった世代だからでしょうか

清貧=美徳といった神話を
信仰しているようです。

 

他に職業を持っていては
芸術家とは呼べない。

芸術家とは芸術のために全てをかけて
日々思い悩み、全精力を傾けて
制作すべきで、

時間が来たから出勤なんてありえない。
そんな風に考えているようです。

 

絵を描き続けたいあなたへ

美大を卒業し、就職した友達の多くは
多忙な毎日に追われ、絵を描く時間が
次第に減っていき、

しまいには絵のことを考えること
すらなくなってしまう。

そんな方も多いです。

 

しかし、中には描き続ける者もいます。

彼らに話を「描き続ける理由」について
聞くと非常に励みになる
こたえが返ってきました。

今回はその一部をシェアさせていただきます。

 

・自分の存在価値、生きた証を残すため
・絵を描くのが好きで、好きなことを
して生きていたいから
・子どもたちが画家になりたいと思えるように、
あこがれの職業になれるように
・一生続けられる趣味だから

そんな理由が多かったです。

自分にウソをつかず、今を全力で
生きていきたい、そして、
満足して死ねるような
充実した生き方をしたい

そのためには絵を描くことは
やめられないようです。

絵を描く仕事に求められるスキル

画家としての仕事のメインは作品を描いて
画商を介して売ることですが、

絵が上手ければそれで良い
というわけではありません。

画家に求められるスキルは
大まかに分けて3つあります。

テクニカルスキル

クオリティーの高い作品を描く
スキルが必要なのは言うまでもありません。

しかしながら、最近では美大生においても、
このスキルが低下しているようです。

 

また、レンタルギャラリーで展示している
作家も多くは、お金と時間に余裕のある方が

趣味で出展していることが多いので、
さほどレベルも高くないようです。

 

ヒューマンスキル

画家は部屋にこもって絵を描くだけ
が能ではありません。

個展を開いたり、コンペや公募に応募したり、
コレクターさんにオーダー作品をお届けしたり、

画商さんとミーティングをしたり、
時には見込み客へ直接営業したり

といったような、社会や組織、他者と
うまくやっていく対人スキルが求められます。

 

これがあるかないかで、
「また頼みたい。」と思われるか
どうかが決まるわけです。

良い作品を作るだけでなく、お客さんや
ビジネスパートナーを集めて、
売る力も求められるんですね。

 

コンセプチュアルスキル

実社会において「何を描けば」価値を
生み出せるのかをかぎ分ける嗅覚や
概念の想像力もまた、画家には必要です。

まだ世にない価値を創造する
事業家のようなビジョンが必要なわけです。

 

 

画家は食えない職業というのは本当なのか?

画家は食えない

そんなイメージを持つ方は多いでしょう。

実際、「専業の画家」で生活できている者
は第一線でもほぼ存在しません。

しかし、時流にあった方法で収入の柱を
複数作り、売れっ子作家をやっている

【複業画家】は数多く存在します。

 

多くの分野に携わることで、それぞれの
スキルが相乗効果を生み、画家として
成功できるのです。

実際、私もブログを運営していた
おかげで、数多くの読者が

絵を見に来てくれるようになりました。

 

副業画家の時間の作り方

隙間時間のフル活用

メルマガ読者の方と話していても
良く思うのですが、絵の副業を
されている主婦の方は結構多いようです。

家事や子育てといった主婦業と
画家の兼業というわけです。

 

本業も持っていて多忙な方も多く、
そんな彼女たちに多いのが、

両親に子供を預けて、
仕事と絵と子育てとをやっていく
というパターンです。

 

私の知人でも、子育てをしながら
絵を描く売れっ子作家がいますが、

母親というのは最強の人種なのかも
しれないとよく思わされます。

 

副業画家に公務員が人気なわけ

現状、絵の仕事だけで食べていける
専業画家はほんの一握りです。

日展などで賞を取れば多少の知名度は
得られますが、他業種に比べ需要は
少ないので、賞をとったくらいでは
食べれるようになりません。

 

ほとんどの画家が他に本業を
もちながら絵を描いています。

しかし、正社員では拘束時間が長く、
副業で絵を描くのも難しいようです。

 

そういった意味で、絵を続けたい画家に
人気の職業はやはり、時間拘束の少ない
職業が多いようです。

中でも、公務員や非常勤講師、美術教師、
画材店などは比較的、自由時間が取れるので
人気のようです。

 

こうした仕事について、定年後
セカンドライフとして、制作に
邁進するという方も多いようです。

 

副業画家に人気の絵の仕事

一昔前までは、美術系の学生の就職先
といえば、美術教師、デザイン事務所、
学芸員系くらいのものでした。

なので、今の中高年の方々は大学や、
中学、高校の美術の先生を
やっている方が多いです。

 

しかし、最近ではインターネットの
拡大により、ウェブデザイン系の
求人市場が拡大しました。

 

その結果、一般企業でも美術系の学生を
採用するケースが増えたため、専門職ではなく、
一般職で就職する美大生も増えたようです。

 

デザイン系

・グラフィックデザイナー
・ウェブデザイナー
・プロダクトデザイナー
・ファッションデザイナー
・アクセサリーデザイナー
・雑貨デザイナー
・照明デザイナー
・建築家
・空間デザイナー
・ディスプレイデザイナー
・アートディレクター
・カラーデザイナー

などなどデザイナーと一口に
言ってもこのように様々なジャンルに
細分化しています。

最終的なアウトプットが
絵ではないジャンルも多いですが、

 

創作の前に実際に描いて、ビジョンを示す
「スケッチスキル」や、

問題解決型の物づくりに欠かせない
「デザイン思考」といった

デッサンで培われる技術は重宝します。

 

グラフィックデザイナーは上昇株?

最近はインターネット業界の拡大により、
これまで以上にグラフィックデザイナー、
ウェブデザイナーが求められています。

ウェブのデザインレイアウトや配色、
タイポグラフィーの知識に自信のある方は

Wixアリーナなどから、ウェブデザイナー
の副業を始めるのも良いかもしれません。

 

ハンドメイド系

最近では、BASEminneといった
ハンドメイド企業にもってこいの
オンラインショップが数多くあります。

なかでもおすすめなのは、
原価の安い紙製品を使ったデザイン文房具や

既存のパーツの組み合わせで作れる
イヤリングやネックレスが人気のようです。

 

しかし、こういったオンラインショップで
絵画の販売で成功するのは知名度がない限り
難しいようです。

 

ゲーム・アニメ系

日本のゲーム、アニメ業界は世界的に見ても
レベルが高く人気の業種です。

最近ではpixivTwitter
イラスト投稿文化のおかげで、
素人でもレベルの高い方も多いです。

 

投稿をきっかけにデザイナーになったり、
ひいては投稿したイラストがアニメ・ゲーム化
して一流クリエイターの仲間入り

なんてシンデレラストーリーもある世界です。

 

最近ではソーシャルゲーム業界の拡大により
一層需要が拡大しています。

・キャラクターデザイナー
・コンセプトアーティスト
・CGクリエイター
・カードゲーム絵師
・背景画家
・原画師
・アニメーター

など様々な細かいジャンルに分かれます。

 

先生、講師系

フリーで始められるものから、
国家資格を要するものまでジャンルは
多岐にわたります。

いずれも「教える能力」が重要といえます。

・小・中・高の図工、美術教師
・美大、美術予備校、専門学校の講師
・カルチャーセンターなどの絵画教室の先生

 

出版系

・漫画家
・装丁画家(ブックデザイナー)
・挿絵画家
・絵本作家
・エディトリアルデザイナー
・DTPオペレーター

などなど、いずれも絵と文字を美しく
組み合わせるグラフィカルなセンスが
求められます。

 

その他

グラフィティアーティスト

グラフィティアートといえば、最近では
バンクシーが有名ですが、このような
ストリートアーティストも
最近では脚光を浴びています。

これまで、カウンターカルチャーの
代名詞でしたが、

最近では学校や会社、
フェスタなどのイベント会社が
ストリートアーティストを雇う動きも
あるようです。

 

写真家

写真業界もなかなか若手には厳しい
世界のようですが、

最近では成功例も出てきているようです。

 

地元でフリーのスタジオを立てて、
ポートレート写真家になり、
家族写真やプロフィール写真を撮る写真家

オンラインショップの商品写真をとる
写真家は人気の職業のようです。

 

まだまだある絵の仕事いろいろ

絵の技術を生かせる仕事は
画家以外にもたくさんあります。

ここまであげた職業以外でも、
看板屋、パース屋、絵付工など、
探せばまだまだあるものなんです。

なので、絵を描く仕事がどうしても
したいあなたは仕事内容や、就き方、
拘束時間などを調べて

慎重に決めるべきでしょう。

絵の仕事に必要な学歴

絵を描く仕事はデザイン事務所などの
会社でやるものもあれば、
在宅でやるものもあります。

 

絵の仕事をしている人は

・美大や専門学校卒の方
・友人・知人の紹介で就職した方
・ネットでの作品投稿で声がかかった方

などなどさまざまな出自の方がいます。

 

美大や美術の専門学校でなければ絵を描く
仕事に就けないことはありませんが

絵の学校に行くのが一番の近道のようです。
美大ならば就職先も人脈も豊富に
用意されていますからね。

 

絵の副業が会社にバレたら…

絵の仕事がとれるかどうか、
絵が売れるかどうかには、

どうしても知名度がかかわってきます。

 

すると、コンペや公募はもちろん、
オンラインでの情報発信やマスメディア
への露出など

あらゆる手段で、名を売っていく
必要があります。

 

そこで、副業画家が心配になるのは
副業禁止の会社にバレたらどうするか
でしょう。

就業規則に副業禁止が明言されて
いなかったとしても、

あまりバレたくはないですよね。

 

副業禁止規定のない場合、絵の仕事を
副業で休日にやっていることがばれたら、
法的にはどうなってしまうのでしょうか。

公務員は法的に兼業が禁止
されているようです。

しかし、民間会社の場合は規定にない限り、
副業禁止はできないようです。

 

会社の企業秩序に影響せず労務提供に
格別の支障をきたさない副業は
制限禁止の対象とはならない

という判例もあることから、会社側は
副業の全面禁止を就業規則抜きで
行うことはできないようです。

 

ただし、副業の内容が会社の秩序に
影響を与える場合、

例えば、同業種の競合に情報が流れうる
場合には、法的に認められないケースも
あるそうです。

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