【売れる絵レポ】上手い絵ってそんなに偉いの?写実絵画の人気に疑問





「それ、写真で済むじゃん。」
「上手ければそれで良いの?」

フォトリアルな写実絵画を見たとき、
ホキ美術館の盛況っぷりを見たとき

そんな感想をもってしまう画家も
いるかもしれません。

 

確かに写真のような絵を描く
画家の技術はすさまじく高いです。

そして売れます!

 

今回はそんなアートマーケットでは
スーパースター扱いに見える

写実絵画の画家の知られざる苦労と
写実絵画の次に来る【売れる絵】
について徹底解説していきます。

是非最後までご視聴くださいね。

 

目次

写実絵画が【売れる絵】である理由

ホキ美術館に行ったことのある方や、
雑誌アートコレクターを読んでいる方は、

写実絵画のモテモテっぷりを
よくご存じかと思います。

凄まじい技術の絵が
凄まじい値段で取引され
凄まじい人気があります。

羨ましいですよね、正直

 

しかし、一応描写系のはしくれの画家
として語らせていただくと

彼らは凄まじい苦労と努力の末、
あの地位や技術にたどりついたのです。

 

彼らのほとんどは、細かく描く技術
のみならず、絵画の技法や材料
ついても精通しています。

 

印象派のような絵を描く画家には
写実絵画の指導はできませんが、

写実絵画を描く画家はおそらく、
どんな絵画の描き方も
ある程度指導できます。

 

それほど写実絵画に求められる
技術と材料への理解は
深遠なものなのです。

 

なので、もし読者さんの中で

「絵画の基礎技術を学びたいけど、
先生が見つからない!」

そんな方は写実絵画を描く画家さんの
カルチャースクールや絵画教室に
通うことをお勧めします。

 

売れる絵だけどかなり写実画家はしんどい

写実絵画は凄まじい値段で取引され
凄まじい人気があるかわりに

凄まじい技術が必要です。

 

しかし、一度技術さえ身につけば、
【売れる絵】がホイホイ量産できる

なんていう甘っちょろい世界
ではありません。

 

写実絵画の制作には
凄まじい時間がかかります。

 

実際、写実系の画家さんは、
展覧会に絵を間に合わせるために、

常に死ぬほど忙しそうに
している方ばかりです。

なかなかの重労働です。

 

特に油絵の写実絵画を描く方は、
乾燥時間から逆算して、

同時に3,4枚の絵を描き進めて
いるような方も多いです。

 

写実絵画の持つような
凄まじい緊張感のある毎日を
送っているんですね。

 

写実の次に来る【売れる絵】

さて、凄まじい影響力を持っている
写実絵画ブームですが、
ブームにはやはり終わりが来ます。

実際にアートマーケットでは
写実絵画は以前ほどの
勢いを持っていません。

 

より絵画的な粗いタッチで神獣を描く
美しすぎる洋画家で有名な

小松美羽さんの活躍もその一例といえます。

他にも、今,「来ている」売れる絵の潮流
としては【装飾性】です。

紋様や金箔といった、近代以前の絵画
用いられた、装飾的要素が
写実絵画への対抗軸として出てきています。

 

私の最近の作品は写実絵画と
装飾絵画のハーフみたいな感じなのですが、

ココだけの話、装飾絵画は写実絵画ほど、
制作時間も技術も要さないのに、売れます。

こういった参入障壁の低さもあって、
最近では多くの画家がこのような装飾性を
取り入れた作品を作り、
売れっ子作家の仲間入りをしています。

 

売れる絵を真似する勇気

これもまた一つのブームに過ぎないので、
この波に乗るのか乗らないのかは

それぞれの画家さん次第ですが、
ブームから学べることは多いと思うので

試しに真似してみるのも良いと思います。

 

「パクるなんて、アーティストとして
そんなことできない!」

そんな純朴な方もいらっしゃるか
と思いますが

アートの基本は歴史的に見ても
ミメーシス(模倣)から始まるものです。

独創性賛美の歴史って200年ちょっとしか
ないんですよ。

もちろん、贋作や盗作の類はダメですよ。
様々な場所から良いものを集めてきて、

自分のフィルターを通して
総合するイメージです。

是非、試しに真似してみてくださいね。
きっとそこから【あなたにとっての売れる絵】
は見つかります。

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