絵を売りたいならグッズ販売はやめるべき?画家があなたの絵を売る方法を解説

こんにちは画家の黒沼です。

今回は
画家はポストカードも複製画も売るな!
というテーマでお話していこうと思います。

もし今あなたが個展を開いているのに
全く絵が売れないんだとしたら

それはポストカードなどのグッズを
販売しているからかもしれない

というお話を、ある画家の成功例を
紹介して解説していきます。

 

こちらのブログでは、このように
絵の売り方や描き方、
絵の仕事の取り方など

画家として生きていくための様々な方法を
じっくり解説していきます。

 

あなたの作家活動に役立つこと間違いなし
なので是非最後まで読んでみてくださいね。

さてそれでは早速始めていきましょう。

目次

絵を売りたい画家から来たお悩み相談

絵を売りたい画家さんに
知っておいて欲しいエピソードとして
まずは

毎年個展をやっていたのに
1枚も絵が売れなかった画家の話
をさせていただきます。

絵を売りたい画家さんには非常に
役に立つエピソードなので是非
最後まで読んでみてくださいね。

 

毎年同じ場所で個展を何年も
開いているのに
1枚も絵が売れません。

ある画家さんからこんな
お悩み相談を頂きました。

毎年同じ場所で個展をやっているので、
毎回絵を見に来てくださる方は
結構いるのに絵が売れない

こんな状態だったらしく

ポストカードやグッズは売れるのですが、
絵が売れないので個展は毎年赤字で

次回の個展で作家活動を辞めようか?
と迷っていたようでした。

 

絵を売りたい画家に送る3つのアドバイス

 

絵を売りたい画家さんには
覚えておいて欲しいのこと
でもあるのですが

この画家さんに私は
3つのアドバイスをしました。

このアドバイス全てを彼は素直に実践し、
1回の個展で4枚も絵を売るという
素晴らしい結果を出してくれました。

 

これまでずっと、作家活動を続けてきたのに
1枚も絵が売れず、
作家活動を辞める寸前だった彼が

「最適な準備」をしたことで
4枚も絵を売ったのです。

 

しかも、素晴らしいのは、彼は自分の
作風を全く変えず、自由に描いた
ファンタジックな絵でこの結果を
出して見せたのです。

これは本当に素晴らしいことです。

 

私が彼にしたアドバイスは
この3つでした。

①グッズやポストカードの販売を辞めること
②キャプションや作品解説ボードを用意すること
③できるだけ会場にいて接客すること

この3つです。

これらを実践すれば、皆さんの絵も
これまで以上に売りやすくなると思います。

ひとつずつ詳しく解説していきます。

 

絵を売りたいならグッズ販売を辞めましょう

絵を売りたいなら
グッズやポストカードの
販売を辞めること

まずはこちらです。

彼は毎年同じ会場で個展を何年も開き、
個展を開けば必ず来てくれるような、

固定のファンを
何人も抱えていたようでした。

 

彼の個展を楽しみにしている方が
既にたくさんいる状態だったのです。

にもかかわらず、絵が1枚も売れない。

話を詳しく聞くと、グッズや
ポストカードは売れるけど、
絵は売れない

こんな状況のようでした。

 

これは、間違いなく、グッズや
ポストカードがあるせいで、

絵が売れないんだと私は直観しました。

彼の作風を気に入っていて、
彼を応援したいファンは
たくさんいるけど、

 

原画よりもずっと安い、ポストカードが
売っているから、これを買えば良いや

こういう状態のお客様が
たくさんいる状態なわけです。

もしポストカードがなかったら
小さい原画を買っていたのに

ある意味、ポストカードという
安い商品で逃げ道を作ってしまい、

売り上げを伸ばし損なっていたわけです。

 

既に絵がバンバン売れている画家さんでも
似たようなミスをしていることかがあります。

ポストカードやグッズ販売こそ
していなくても、小さな絵ばかりを
並べているせいで、

小さな絵がなければ、中くらいの絵を
買ったはずのお客様を逃がしてしまう

なんてケースもあるのです。

 

もちろん売り上げを伸ばすことが
全てでないですが、赤字続きで
個展を続けられない。

そんな状態の画家さんは、
こういった売り上げを伸ばす
工夫をすべきだと思います。

 

この画家さんの活躍について
はこちらのインタビュー記事で
解説しているので
是非チェックしてみてください↓

絵を売りたいならキャプションを準備しましょう。

絵を売りたいなら
キャプションや作品解説ボードを
用意すること

お次はこちらのアドバイスです。
これも見落としがちです。

絵を描く方はお金やセールスに
対して罪悪感を持っている方が
多いので

絵の値段を明記せずに展示をして、
絵が売れない…と悩んでいる方がいます。

これは販売の鉄則なのですが

どんなに良い物を作って
絵を買う前提で会場にきたお客様がいても

いくらで売っています!
いかがでしょうか?

といった感じで背中を押さないと
まず売れません。

この販売の意思表示をするのが
キャプションなわけです。

 

キャプションとは、作品タイトルや
作家の名前、作品の値段を表記した
カードです。

絵の下に貼ってあるやつですね。

そもそも、展示している絵を買うことが
出来ることにすらお客様が
気が付かないことが多いです。

 

特に日本では、絵を購入して
家に飾るという発想が
そもそも頭にない方が多いので

値段を明記していないと、
売っていることにすら
気づいてもらえないのです。

ひょっとしたら、絵の下に
値段を書いたキャプションを貼る
なんて、ダサい、下品だ

そう感じる方もいるかもしれません。

しかしこれは私の意見ですが、
この成熟した資本主義の時代に

絵が1枚も売れない個展なんて、
企画としてダサいです。

まあ、もちろん、原画の販売以外で
マネタイズする仕掛けがある場合は、
絵は売れなくても良いのかもしれませんが

そういったケースは珍しいと思います。

 

あなたは最高の1枚を描くために
絵の具を買いに行くとき、

財布を握りしめて画材屋に行くはずです。

あなたが本気で作家活動を続け、
素晴らしい作品を生み続けるためにも、

しっかり売れる仕組みを
作ることは大切なのです。

画家とはいえ
純朴ぶっていてはいけません。

 

絵を売りたいなら接客しましょう

絵を売りたいなら
できるだけ会場にいて接客すること

そして最後のアドバイスがこれです。

作家が会場にいて作品を解説するだけで
絵が売れる確率は何倍にも上がります。

実際に、ずっと会場にいると
よくわかるのですが、

気になる絵の前でジーっと絵を眺め、
購入しようか迷っているお客様が
時々いらっしゃいます。

そういったお客様は1人や2人ではありません。
1週間の会期ならば場所にもよりますが

少なくとも10人くらいは
そういうお客様がいると思います。

 

そんなお客様が来た時、
会場に誰もいなければ、多くの場合

まあ今回は買わなくても良いか!

という感じで購入を諦めて
帰ってしまうわけです。

こういう「惜しい」お客様の
背中を押すのが大切なのです。

これができる作家とできない作家で
大きく結果は変わるワケです。

 

少なくとも個展の会期中の土日は
会場にいると多くのチャンスを
得ることができるでしょう。

 

絵を売りたい画家に知ってほしい大原則

 

絵を売りたいならこの原則を
知っておくべきでしょう。

少ないお客様に安くないお値段で販売

これです。

さてさて、個展で絵を売る上で
重要なポイントが見えてきたでしょうか?

我々のような無名の画家が絵を売って
確実に売り上げを伸ばしていく上での
鉄則は

少ないお客様に安くないお値段で販売
これなのです。

(大切なことなので2回言いました。)

個展の会期中に会場にやってくる
お客様の数には限りがあります。

そして、その中であなたの作品を
お金を払ってでも欲しいと
思ってくださるお客様が
とても少ないです。

 

そんな少ないお客様を相手にしたビジネスで
安売りは絶対NGなのです。

 

絵を売りたいなら罪悪感を乗り越えろ

絵を売りたいなら
絵の利益でちゃんと作家活動を続けて
いきたいなら

安い値段で大量のお客様に売る

薄利多売のやり方ができるのは、
芸能人クラスの知名度の画家だけ

これを知っておくべきです。

 

そして、多くの場合、画家さんが
絵を安売りしてしまうのは、
罪悪感が原因であることが多いです。

自分が好きで描いた絵を、
そんな高い値段で売るなんて怖くてできない

こう思うわけです。

しかし、このやり方で作家活動を
続けていけるわけがありません。

毎年赤字続きで個展を
開けなくなる日が来るでしょう。

自分でやった値段設定で
自分の首を絞めているわけです。

少ないお客様に安くないお値段で販売
この鉄則を覚えていてください。

 

絵を売りたいばかりにやってしまった失敗

絵を売りたいばかりに私が
やってしまった恥ずかしい話をします。
ちょっとした私の失敗談です。

実はここまで御大層なことを
語ってきましたが、

私自身もポストカードを販売していたせいで
小さい絵ばかりを売っていたせいで
絵を安売りしすぎたせいで

売り上げを伸ばし損なって

売れても売れなくても、
お客さんが来ても来なくても、

常に時間もお金もない

みたいな残念な状態だった
ことがあります。

 

なので、最近では安い値段の
グッズやポストカードは
販売しないようにしています。

 

絵を売りたいなら複製画も売るべき?

絵を売りたい画家さんからよく聞かれる質問で
今回の話と関連する小噺をひとつ紹介します。

これも絵を売っていきたい画家さんの
役に立つお話なので
是非聞いていってくださいね。

画家を目指す方から
こんな質問をよく頂きます。

どうしても、ジークレー、複製画の販売などで、
枚数を売ることを考えてしまいます。

どうすれば複製画やグッズを
売ることができるでしょうか?

こういった質問です。

 

複製画の販売で成功している
画家さんは実際に何名も存在します。

確かに複製画を安定して売れるように
なったら非常に効率的に作家活動を
展開していけるでしょう。

絵は売れると手元から
なくなってしまいますが

複製画は文字通り、複製できるので
配送の手間こそありますが
1枚の絵を何人にも届けることが
できるのです。

 

しかし、うまくいっている彼らが
どのように売っているのかを知らずに

なんとなくマネしても
絶対にうまくいきません。

 

結論から言えば、個展で絵を売る上で、
複製画の販売はオススメしません。

理由は今回お話した、

グッズ販売やポストカードを
売らないほうが絵が売れる

という話と同じです。

リアルの場で個展を開き絵を売る場合

もし複製画がなければ原画を買った
お客様をとりこぼすことになるからです。

複製画の販売でうまくいっている画家さんが
リアルの場での集客や販売ではなく

オンライン上での集客や販売を
前提にやっている場合が多いです。

オンライン上にファンが集まって
絵が販売できる仕組みを持っているわけです。

こういった仕組みを持っていないのに
複製画の販売をやるのはオススメしません。

 

もちろん、原画は売らず、
複製画やグッズ販売のみで行く

というのも、一つの選択肢だとは思いますが、
これは強者の戦略です。

 

既に無数のファンがいる
画家しかうまくいかないのです。

芸能人や美術史の本に名前が載るレベルの
物故作家、美術雑誌の表紙に取り上げられる
レベルの人気作家など

圧倒的な知名度が既にある画家であったり

 

インターネット上で圧倒的な影響力を持つ
YouTuberのようないわゆるインフルエンサー
のように

何らかの方法で、膨大な数のファンを
抱えている画家でなければ、
うまくいかないでしょう。

 

実際、私の知り合いの作家が何人か
有名百貨店のホームページで
複製画を販売していますが

結果は残酷で、既に知名度のある有名作家は
飛ぶように売れますが、

そうでない作家はバツグンにウマいのに
1枚も売れないという状況になっています。

 

絵を売りたいなら展示を工夫しよう

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回紹介したように

①グッズやポストカードの販売を辞めること
②キャプションや作品解説ボードを用意すること
③できるだけ会場にいて接客すること

この3つを意識して個展の準備をしてみましょう。

これらを実践すれば、皆さんの絵も
これまで以上に売りやすくなると思います。

これの他にも

・小さい絵ほど多めに大きい絵ほど少なめに用意
・大きい絵ほど割安、小さい絵ほど割高に値段設定
・参加する画家が少ないグループ展示にも参加してみる
・よく売れるタイプの絵を数種類常に用意
・会場のスタッフに相談して、よく売れる他の会場を紹介してもらう

この辺りの施策も、個展に慣れてきたら
試してみると良いかと思いますよ。

 

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こちらではYoutubeでは公開していない
よりディープなお話もしています。

画家を目指す皆さんの役に立つ
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それではまた次回までさようなら。

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