こんにちは!画家の黒沼です。
「自信のある作風の絵ばかり用意したのに
お客さんに見向きもされない…」
そんな悩みを持つ画家さんは多いようです。
今回はこの才能ある画家ほど陥りやすい
作家性の罠についてお話しします。
目次
【プロの画家が解説】絵画販売を阻む作家性の罠とは
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作家性の罠とは簡単に説明すると、
「作風のはっきりした作家性の強い
画家の展示ほど、同じような絵ばかり
がならんだ、見ていてつまらない展示空間
になりやすい」
ということです。
これは知らないと陥りがちなミスで、
私もこれを知らなかったせいで、
絵が一枚も売れないという
悪夢の展覧会を経験したことがあります。
実際に多くのメルマガ読者さんが
この罠にはまっているようで、
たくさんのコメントを頂いています。
今回はその一部をご紹介します。
今の私が、まさに同じ色みの絵ばかりに
なっています。
色に統一性を出している方が良いと
判断してだったのですが、
絵をご覧になる方からしたら、色んな絵
が見たいはず、大変勉強になりました。
ありがとうございました。
このように作品の色みが似てくる
というのは1番多いケースだと思います。
作風が洗練されてくるとどうしても、
使いやすい色というのが出てくるものです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2019/01/150.png?resize=728%2C410)
絵画の販売は天才画家にも難しかった?
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2019/02/art15_011.jpg?resize=640%2C466)
アメリカ、抽象表現主義の巨匠
ジャクソン・ポロックもこの作家性の罠
が原因で失墜してしまったらしいです。
ジャクソン・ポロックは世間に広く認められた、
このころの作風を死ぬまで守り続けた結果、
市場に飽きられてしまい、
絵が売れなくなってしまったようです。
ジャクソン・ポロックほどの天才画家でも
作家性の罠にはまってしまったんですね。
安定的に絵画を販売する方法とは
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2019/01/あなたにとっての売れる絵.png?resize=728%2C410)
この問題は、【自分にとっての売れる絵】
の型を3つほどもっていると解決できます。
3つのスタイルをローテーションさせながら
制作する感じです。
市場の要請にこたえつつ、あなたの作家性の出た
作品が3種類ほどあれば、展示空間が豊かになり、
お客様の目を楽しませることもできますし、
同じような絵ばかりを描き続ける悲劇もなくなり、
作風進化の袋小路に迷い込むこともなくなります。
これを知っているだけで、多くの制作における
悩みから解放されると思います。