画家になるには何をすべきか?【絵で収入を得る方法】

 

こんにちは画家の黒沼です。

今回は画家になるには何をすべきか?
というテーマでお話していこうと思います。

画家になるためにやってもあまり意味がないこと
画家になるためにやったほうが良いこと
紹介していきます。

どのお話もあなたの作家活動に役立つ話なので
是非最後まで読んでいってくださいね。

こちらのブログでは、このように
絵の売り方や描き方、絵の仕事の取り方など
画家として生きていくための様々な方法を
じっくり解説していきます。

 

さてそれでは早速始めていきましょう。

 

目次

画家になるには何をすべきか?

画家になるには何をすべきか
これを考える前にまず

私が考える画家の仕事を
簡単に紹介していきます。

そもそも画家の仕事とは

画家というと、部屋にこもって絵を描き
個展を時々開いてお客様に売る

みたいなイメージを持つ方も多いでしょう。

もちろんそういった活動も、
画家のやることに含まれますが、
他にも様々な活動があります。

 

私は絵を描いて売る
こういった仕事に限らず、

絵のスキルを活かしたお仕事の全般を
画家の仕事だと考えています。

描いた絵を展示して
販売することはもちろん

他にも絵の注文をお客様から
受けて制作したり

壁画のような巨大な絵を
受注して制作したり

絵のワークショップを開いたり

絵をオンラインで教える
仕事だったり

オンラインで絵を売る
仕事をだったり

画家のコミュニティを
運営したりすることも

現代の画家にとっては
絵のスキルを活かしたお仕事
と言えるでしょう。

 

実際、今の時代、絵の展示販売だけ
しかやっていない画家はほとんどおらず

活躍している画家さんはこのように
複数の絵に関する仕事や収入源を
持って活動しているのです。

まあこれは、今の時代
当たり前だと思います。

今の時代、画家はフリーランスであり、
フリーランスで収入の柱を
わざわざ一つに絞る方はいないですからね。

また、このように絵に関する様々な活動を
オンラインとオフラインの両方でしていると、

画家のコミュニティの
メンバーが絵を見に来てくれたり

個展を見に来たお客様が
オンライン絵画教室に入ったり

みたいなオンラインとオフラインの
相乗効果が生まれたりするのです。

これは非常にフリーランスとしては
ありがたい仕組みです。

さて、前置きがだいぶ長く
なってしまいましたが、

今回のテーマは
画家になるには何をすべき?でした。

 

ここまで簡単に紹介したような
絵に関する活動をどのように
展開していけば良いのか?

つまり、どんな活動が、
画家として意味のある活動なのか?

逆にどんな活動があまり意味がないのか?

こういったことについて、
ここからは詳しく解説していきます。

 

画家になるには美大に行くべき?

画家になるには、やはり美大を
出ている必要があるのでしょうか?

こういった質問を画家志望の方から
よく頂きます。

絵の専門的な教育を受けていないので、
自分の絵に自信が持てない画家さんや

美大を出ておらず、学歴がないから
作家を名乗って良いのかわからない

こんな状態の画家さんは多いようです。

 

画家になるのに学歴は関係ない

結論から言いますが、画家になれるか
どうかと、美大卒であるかどうかは
全く関係がありません。

今の時代の日本の画家は、
絵の技術を持った専門家というよりは

営業も集客も販売も、もちろん制作も
全て自分でやるフリーランスのような
立ち位置だからです。

 

実際、私も制作だけでなく、
ブログ集客やメディアへのPR、
時には展示会場への営業など

実に様々な準備を
個展の時にはやっています。

 

画家になるには何を学べば良いのか

以前私は学校の美術の先生も
やっていたのですが、

時々、画家になりたい生徒から
進路相談をされることがありました。

多くの生徒はこういった
質問をしてきます。

将来は画家になりたいのですが、
美大に行った方が良いのでしょうか?

それとも専門学校の方が
良いのでしょうか?

 

こういった質問です。

そんな時、私はこのように
アドバイスしていました。

絵の描き方や材料の知識、
美術やデザインの歴史とか

美術に関することを学びたいなら
美大はオススメだけど

美大に入っても、画家になる方法は
教えてもらえないから、

画家として活動する方法は
自分で勉強していくしかない。

 

こういった回答をしていました。

 

また、今でも時々メールで
こんな質問を頂くことがあります。

私はもう社会人なのですが、
画家になりたいです。

美大を出ていないことが
コンプレックスになっているのですが

今からでも美大や専門学校に
行った方が良いのでしょうか?

こういった趣旨の質問です。

 

こういうケースの場合、美大に行くよりも
起業塾にでも行った方が、
画家として活動していくのに役に立ちますよ

という回答をすることが多いです。

 

美大には油絵科や日本画科、彫刻科などの
ファインアートを学ぶ科がありますが

こういった科を卒業しているからといって、
アーティストになれるわけではありません。

まあ、デザイン系の場合は美大も
専門学校も企業とのコネクションを
持っているため就職に役に立つ

というのは大きいです。

 

また、デザイン系の場合、
Photoshopやillustratorといった
ソフトの使い方など

直接仕事に役立つような授業も多く、技術が
身につくという意味でも良いと思います。

こんなことばかり言っていると、

大学は職業訓練の場ではない、
学問機関であり研究機関だ。

こういった批判が飛んできそうですが、
生まれた時から不景気な私の世代は
どうしたって

良くも悪くも現実的な考え方に
なってしまうのです。すみません。

 

美大で学べること&学べないこと

美大を出た学生は基本的に
モノをリアルに描く力があるわけですが

これは美大の中で身についた能力
というよりは

美大に入る前の段階、つまり
美術受験予備校の段階で身についたもの
と考えるべきでしょう。

 

もちろん、美大に入ってからも技術の指導は
ありますが、デッサンや着彩のような
モノをリアルに描くためのスキルよりも

油絵科であれば
自分なりにコンセプトを決めて
制作しプレゼンする練習であったり

 

日本画科であれば、岩絵の具や
膠を正しくコントロールして

屏風や襖絵のような巨大な絵を
描くスキルであったり

 

彫刻科であれば
石で彫刻を作るスキルであったり

 

デザイン科であれば

新しいプロダクトやデザイン案を
何チームかで作り
コンペ形式で発表する

みたいなそれぞれの専攻科
ならではの

より専門的なスキルを
学ぶことが多いのです。

 

ただ、問題なのは
油絵科、日本画科、彫刻科のような

将来作家になりたい学生も多い
ファイン系の学部においては

プロの作家になる方法を
教えていないのです。

 

絵を売る方法や
作家として将来活動していく方法
みたいな現実的な話をすると

煙たがれる始末です。

デザイン科はデザイナーとして
生きていくための

そのあたりのサポートは
かなりしっかりしています。

 

美大で制作する意味とは?

私はそんな画家になるのに
あまり役に立たない
美大の油絵科を出ているのですが、

私と同じようにファイン系の学科の
学生で疑問をもっていた子が何人かいました。

そんな子たちの一人で非常に
チャレンジングな質問を
教授にした子がいました。

そもそもここで制作する
目的は何なんでしょうか?

なんのためにここで絵を描き
講評でプレゼンするのかわかりません。

将来絵を描き続けたいですが、
今やっていることが役に立つと思えません。

正確なセリフは忘れてしまいましたが

こういった趣旨の疑問を直接教授に
学生が大勢いる場で投げかけた子
がいたのです。

スゴいと思いました。

私には正直そこまでの
度胸はなかったです。

他にも同じような疑問を持っている
学生がおり、

私ももちろんその一人でしたが

この疑問に対する大学側の回答は
だいたいこんなものでした。

 

①思い出作り
②よく調べずに進路を選んだお前が悪い
③バイトをしながら絵を描けば?

こんな感じです。

 

美大で絵をまなんだことは直接、
将来何かの役に立つわけじゃないけど、

いつか今を思い出して
「良い思い出だったな」と思いだす日が
来るから価値がある。

こういうわけです。

また、大学とは自ら学びにくる
場所なんだから、大学に入る時に

どんな場所でどんなことを学べるのか
を調べなかったのが悪い

こういう指摘もありました。

 

これは正論ではありますが、
高校を出たばかりの子に

そこまで期待するのは
酷だと思いましたし

教授である以前に同じ美術業界の先輩として
もう少し別の言い方はなかったのかなと思い

言われている彼が
少しかわいそうになりました。

 

他にも絵を続けたいなら
バイトで食いつないでフリーター
やりながら絵を描く

こんなことを教授に
提案された子もいました。

 

もちろん美大の教授は
美術の専門家であり、

ビジネスやキャリアプランの
専門家ではないので仕方ないですが

これも正直不甲斐ない
アドバイスだと思って
しまいました。

 

ここまで聞いてお分かりの通り、
画家になりたい方は

別に美大に行かなくても
良いと思いますし

美大を出ていないことを
気にすることは全くないと思います。

実際、美大を出ていなくても
私以上に絵が売れている画家さんも
たくさん知っていますし

逆に美大を出ていても、全く絵が売れず、
そもそも絵に関する活動を
何もやっていないような方も多いのです。

 

画家になるには賞をとるべき?

 

画家になるには賞を取ったほうが
良いのでしょうか?

今は知名度を上げるために
コンペに出す100号の絵を描いています。

こういった相談を頂くことも多いです。
画家になるには賞をとるべきなのか?

これは一概には言えません。

ちゃんと受賞をきっかけにキャリアアップ
できるようなものもあれば

ただ、画家から出展料を集めて、
受賞者には記念品と賞状を
送るだけの公募もあります。

 

意味のある公募&ない公募

受賞をきっかけにキャリアアップ
できるようなもの例としては

大賞の受賞者に百貨店や
コマーシャルギャラリーといった

絵が売れる会場で
個展を開く権利が与えられる

などのものがあります。

 

もちろんこういった公募や
コンペに参加し

キャリアアップを目指していくのも
良いとは思います。

実際、私も公募での入選をきっかけに
百貨店で展示してこともありますし、

知り合いの作家でも受賞をきっかけに
優秀な画商さんに声をかけられ

コマーシャルギャラリーの所属作家になった方
もいらっしゃいます。

 

受賞をきっかけに広がる人脈もありますし
思い出作りとしても良いでしょう。

 

ただ、画家になるために
公募での受賞を目指すというのは

あまり効率の良い努力の仕方だと
私は思いません。

もし本気で画家として
絵の仕事で活動して
いきたいのであれば

もう少し、自分の努力次第で
結果をコントロールできる

精度の高い努力をすべき
だと思います。

 

この辺りの具体的な方法については
後半で解説していくので
是非最後まで読んでいってくださいね。

 

画家になるには助成金に申し込むべき?

画家になるには助成金などに応募する
という選択肢もあるでしょう。

実際、画材屋メーカーや、美術財団
が主催している公募や審査、助成金は
いくつもあります。

選ばれた画家は

年間○○円分の画材が
支給されたり

財団が持っている
会場で個展ができたり

レジデンスという形で
制作スペースを提供してもらえる
ケースもあります。

助成金審査に通ると何が起きるのか?

こういった助成金は
選ばれると非常にありがたいですね。

私も以前、コナミの財団が主催する
助成金の審査に通ったことがあります。

1次審査でデッサンと着彩の2作品を提出し
2次審査でコナミの本社に行き

実技試験と面接を受けて
めでたく合格

といった助成でした。

 

この助成金では選ばれた画家に
毎月いろいろな絵を描く課題が出され
毎月10万円が支給される

という余裕のない画家には
本当に助かる助成金でした。

私も自分のビジネスが大きくなってきたら
こういった

画家の活動をしっかりサポートするような
企画をやってみたいな
と思っています。

 

助成金は狭き門&期間限定サポート

こういった助成金は当たると非常に
有難いのですが

一回選ばれたらずっとチャンスをもらえる
ようなものではなく有効期限があります。

また、公募と同じで
狙い撃ちで結果を出せる
ようなものでもないので

助成金便りで時間とエネルギーを
使うのは微妙だな

と個人的には思います。

個人的には、
他人に頼るような発想ではなく

自分の努力次第で
結果をある程度コントロール
できるようなことに

時間とエネルギーを使ったほうが
より自由で安定した作家活動を
やっていけると思うわけです。

 

画家になるには画廊で展示すべき?

画家になるには、画廊で個展を開いて
絵を売るしかない。

こう考えている
画家さんも結構多いようです。

実際、そういったシンプルなやり方で
バンバン大きな絵も売れていた
景気の良い時代もあったようです。

しかし、今の時代は画廊で展示をやっても
残念ながら赤字になるのが、当たり前で

個展を黒字にすることが目標になっている
画家さんも実際多いようです。

 

展示する画廊の選び方

展示する画廊選びは慎重にやるべきです。

私は学生時代、悪名高き画廊に
かなりしつこい電話営業を
受けたことがあります。

その画廊は、美術大学の学園祭のときに
学生の展示スペースに行って
手紙を置いて行きます。

その手紙には

あなたの作品は素晴らしいので
是非ウチで展示しませんか?

みたいなことが書いてありました。

そんなことが書いてあったので
私はてっきり、企画展示のように

展示料金なしで個展を開いて
もらえるのかと思い

無邪気に喜んでしまったのですが

その手紙に書いてあった
電話番号に電話してみると
全くそうではなく

数十万円の展示料金を掲示され
これでも安くして上げてるんだ

みたいなことを言われました。

 

私はその時は一旦保留にし、
他の画廊の展示料金を調べて比較したり

実際にその会場に行ってみたりしたのですが

かなり微妙な場所でした。

 

どう考えても割高な展示料金でしたし
場所も、すごくわかりづらく

地図で調べて向かってもたどり着くことすら
難しい、全く人が入らない場所でした。

会場の雰囲気も、非常に殺風景で
不気味ですらありました。

 

まあ、そんな感じだったので、今回は
展示するのはやめようと

思っていたのですが

しばらくした後、
その会場から電話が来て

長ーーーい営業トークを
聞かされることになりました。

 

どうやらその会場のスタッフは
学園祭の時に、学生の名刺を集め

そこの電話番号に
営業して回っていたようです。

 

その長ーい電話営業では、
何度も断っているのに

学生のうちから、ちゃんと
作品を世に出して、
露出していかないとダメだ

みたいな説教じみた営業を
なん十分も聞かされました。

 

私の他にも同じような営業を
食らった学生がいたようで

その会場は大学の中で
悪名高き画廊として
有名になっていました。

 

 

やる気のない画廊もある

他にも私が過去に
展示した貸し画廊では会場スタッフが

「絵は見てもらうことが大事だから
別に売れなくても良い。」

みたいなことを言って全くやる気を出さない
スタッフもいました。

その会場も美大生相手に高額な展示料金を
とっているくせに

そんなことを言うわけです。

そういった画廊は資産家が趣味で
やっているような場所も多く

絵が売れようが売れまいが
どうでもいい

みたいな方も少なくないのです。

そういう会場は早くなくなって欲しいな
と正直私は思っています。

こういった面倒ごとに
巻き込まれないためにも

関わる画廊や展示する画廊は
慎重に選ぶべきでしょう。

 

 

目指せ黒字経営

私は画家のオンラインコミュニティ
をやっているのですが

参加するときに目標や
意気込みを提出してもらっています。

そこで、「目指せ黒字経営」
という感じの目標を
提出する画家さんが結構いるのです。

 

画廊で個展を開き、絵を売る
こういった活動でも

しっかり場所を選んで
最適な準備をすれば

この黒字経営くらいの
目標は割と簡単に達成できます。

 

実際、つい先日私の生徒さんで
地方に住んでいる方が個展で
10万円以上絵を売り上げていました。

用意する絵のサイズや枚数
飾りやすい額装
展示する会場

などをしっかり見極めて
準備をすれば、

無名の画家でも
ちゃんと絵は売れるわけです。

 

こちらの画家さんの活躍
について詳しくはこちら↓

作家活動をずっと続けていくためにも
この事実を一人でも多くの画家に
知ってほしいと思っています。

 

画家になるにはネットショップに絵を出すべき?

画家になるにはネットショップに
絵を出すべきでしょうか?

こういった質問もよく頂きます。

これも結論から言えば
あまりオススメしません。

ネットショップはライバルが多い

ネットショップには本当に
無数のライバルが並列しています。

しかも絵を見に来たお客様は
ほとんど初対面の相手ばかりなのです。

よく
ネットショップで絵を出している
のですが安く売っているのに
全然売れません

みたいな相談を頂くのですが
これはネットショップの仕組み上
仕方ないことなのです。

 

ネットショップで売るものが
工場で作られたものを仕入れて売るような
製品の場合、

安く仕入れて高く売るみたいな
転売のような発想なので
さほど問題にはなりませんが

ネットショップで絵を売る場合
安くしても売れないという状況は
かなり問題です。

絵を描くのには時間がかかる

当たり前ですが

絵を描くのは非常に
時間とエネルギーを
使うことです。

もちろんネットショップで
絵が売れれば
初めの頃は嬉しいと思います。

しかし、実入りがほとんどない状態で
時間を切り詰めて絵を描き
モチベーションを保って活動を続ける

これはかなり難しいことだと思います。

画家になるには海外出展すべき?

画家になるには海外で絵を展示できる
海外出展に出すのが良いと考える方も
いるようです。

実際、ツイッターやインスタグラムで
作品画像を投稿していると

メッセージが来て

ニューヨークやロンドン
パリ、ドバイなどの都市で
出展しませんか?

みたいな誘いを受けることがあります。

 

最初はあなたの作品には可能性を
感じたので

みたいな嬉しいことを
言ってくれるのですが

よくよく話を聞いてみると
トータルで50万円かかるので

それは作家負担でお願いします。

みたいなオチだったりします。

 

海外出展で絵は売れるのか?

私も何度もこういう誘いを受けたことがあり
何度か電話でスタッフさんと話し

どのくらいのサイズのいくらくらいの絵が
どの程度売れるのか?

現地の美術関係者と繋がるチャンスは
どの程度あるのか

などなど

現場の詳しい状況を
聞いたことがありますが

総合的に考えて、値段に見合う価値はないな
と判断し断りました。

少なくともその話を聞く限りでは
参加した作家のほぼ全員が赤字になる
と感じたわけです。

 

もちろん中にはそういった
海外出展イベントを

きっかけに世界に打って出る
画家さんもいるかもしれませんし

決して出展団体のビジネスを批判する
つもりも全くありません。

そういった経験に価値を感じる画家さんも
たくさんいると思います。

 

実際にそういった海外出展に数多く参加した
友人の作家の話によると

お金に余裕のある方の
思い出作りには良いイベントなんだそうです。

ですが、画家としてキャリアアップする上で
良い方法だとは私は思いません。

 

海外で展示するための現実的な方法

海外で華やかに画家として活動し、
絵も売れて人気作家になる

こんな夢を持つ気持ちは
本当によくわかります。

 

実際、欧米や、中国、シンガポールや
マレーシアなどの方が日本よりも絵を売りやすい
というのは事実だと思います。

シンガポールで展示した画家の友人は
一番大きい絵が売れて、

もっと大きい絵はないのか?
みたいな景気の良いお客様に出会ったそうです。

しかし冷静に考えてみてください。

日本人相手でもビジネス的な
かけひき、やり取りができない状態の画家が

海外に行って上手くいくのかどうか
ということです。

悪い条件の取引を持ちかけられても
それに気づかず、カモにされてしまう

なんてこともあるでしょう。

 

日本で絵が売れないから、
きっと海外に行けばうまくいく

という発想は現実逃避的
でもあるワケです。

海外で展示するための
最も現実的な方法としては

海外の良い会場の展示枠を持っている
日本のギャラリーに所属する
という方法だと思います。

 

画家になるには起業するべき?

画家になるには
起業家のような発想を持つ
必要があると私は考えています。

これは正直今の日本では
賛否両論あると思います。

 

画家なんだから良い絵を描くために
時間もエネルギーも使うべきだ

お金を稼ごうとするなんて
とんでもない

みたいな考え方の画家さんに
お説教を頂くことがときどき
あります。

もちろん、そういった方々も
自分なりの信念や強い思いがあって

私のような若造に指導して
くださっているのだと思います。

また、そういった方々は昔
若かった頃、先輩にそういった
アドバイスを受けたので

自分も同じように下の世代を
教育しなければ

といった使命感を
もっているのかもしれません。

 

目標にできる画家の話を聞きましょう

しかし、これは当たり前ですが
そういったアドバイスを受け入れて
行動すれば

上の世代の画家と同じような結果
になると思います。

なので、尊敬する先輩の画家がいて
誰誰みたいな画家になりたい

みたいな目標になる
画家さんがいるなら

彼等のマネをすれば
良いと思います。

しかし、同じようになりたくないなら
上の世代とは別のやりかたを
試すべきだと私は思います。

 

こういったブログやYouTubeで
発信をしているのもそういった理由です。

 

先輩の画家兼起業家の話

私が今のような、
ビジネスとしての絵の活動を始める
きっかけになった

先輩の画家さんが何名かいます。
今回はそのうちの一人の例を紹介します。

その画家さんは20代にもかかわらず
百貨店美術画廊やギャラリーで
絵を展示販売している売れっ子の画家でした。

スゴイのはその方は画家でありながら
自ら百貨店に営業し展示の枠を確保して
自分で描いた絵を売っていたのです。

 

もちろん展示の際には
マスメディアへプレスリリースを
送り何度も取材を受けていましたし

また、その方は自分で絵画教室を
自宅で開き、美大受験生も指導していました。

 

当時学生だった私は運よくその方と
一緒に仕事をさせてもらうことがあり
展示の会期中様々なことを教えて頂きました。

その時教わった具体的な手法の話は
どれもためになるものでしたが

一番印象に残ったのは、その画家さんが
一人の起業家として作家活動に取り組む
姿勢や考え方の部分でした。

 

これをなかなか言葉でお伝えするのは
難しいのですが

その話を聞いたとき私は

この人は画家以外の職業だったとしても
何をやってもうまくいくんだろうなぁ

と思ったのです。

その時、強く感じたのが

洗練されたアート作品を作るのとは
別の種類の

クリエイティビティを感じたわけです。

時代の変化や人の心の機微を
鋭くとらえて

様々な施策をどんどん思いつき
実践していく

そんな生き生きとした姿に
感動させられたのです。

 

起業家こそがクリエイティブな生き方?

言い方はちょっと難しいのですが
ヘタな現代アーティストなんかよりも

よっぽど起業家の方が今の時代
クリエイティブだなと思ったわけです。

その時漠然と思ったことは
こういう起業家的な生き方をして

会社勤めの生き方では見れないような
様々な景色を見たら

様々なユニークな人に会い
ユニークな経験をしたら

自分はどんな絵を
描きたくなるのだろう

と私は純粋に、起業家的な
生き方に憧れたのでした。

もちろん、自分でビジネスを始めれば
やることも勉強することも多いですし

様々な「見たくない景色」を見ることも
あります。

しかし、そういった経験もまた
制作のモチベーションになるのでは
と私は考えています。

起業というと、お金や時間の自由
というメリットが注目されることが多いですが

クリエイティビティあふれる
ユニークな経験ができる

という意味でも私は大きな価値があると
思っています。

 

画家になるには飾りやすい絵を描くべし

画家になるには具体的に
何をやっていけば良いのか?

そんな声が聞こえてきそうなので、
ここからはより具体的なオススメの方法を
紹介していきます。

ここまでは、あまりやっても
意味がないことや

フワッとした考え方に
ついて話してきましたが、
ここからが本番です。

売れる絵の特徴

画家を目指す方から
最も頂く質問の1つが

「どんな絵を描けば売れますか?」
こういった質問です。

そんな質問への回答で
私が繰り返しお伝えしているのが

〇飾りやすい絵
〇所有したいと思われる絵
〇簡単にまねできなそうな絵

この3つのポイントを
お伝えしています。

一つずつ解説していきますね。

飾りやすい絵

 

飾りやすい絵というのは具体的に言えば
日本においては花鳥風月のモチーフです。

花の絵、動物の絵、風景画
こういったモチーフの絵は

日本人の感性に馴染みやすく
お客様は、すぐ部屋に飾る場面を
イメージできるわけです。

逆にグロテスクなモチーフの絵や
エロいモチーフの絵

完全抽象画などは売りづらいです。

完全抽象画は日本人にとって
まだまだなじみ深いものではありません。

 

美大や美術団体のような
専門家の集まりの中にいると
忘れてしまいますが

一般的な日本人の多くは
抽象画=よくわからないもの
なわけです。

よくわからないものに
お金を払って毎日部屋で眺めよう
と思う方は少ないと思います。

具象絵画を見飽きるほど見た
ヨーロッパの人々や

美術館のようなアート作品だらけの
家に住んでいるコレクターさん

でもない限り
完全抽象画にはなじみがないワケです。

また、サイズで言えば
日本においてはサムホール以下のサイズが
最もよく売れる

と話す画商さんが多いです。

 

100号、200号のような超巨大な作品を
飾れる家はなかなかありません。

現実的に売れるラインの上限としては
30号くらいだと思います。

実際、私の30号の絵が売れた時は
会場スタッフ全員が奥から出てきて

血相を変えてお客様を
もてなしていました。

日本においては30号であっても
売れるのは
なかなかないことのようです。

それ以上のサイズになると
そう滅多に売れません。

こういった意味でも公募やコンペで
評価される絵と

実際に売れる絵は全然違う
わけです。

 

所有したいと思われる絵

次が所有したいと思われる絵です。

これは別の言葉で言えば、

工芸品のような強い存在感
丁寧に作られたものが放つ
緊張感のようなものが
あるか?

というポイントです。

 

例えば、丸山応挙が描く
子犬の絵やトラの絵は決して
リアルな絵ではないですし
非常に和やかな雰囲気がありますが

優れた工芸品のような
職人技の冴えを感じると思います。

一筆書きのような
手数が少ない作品でも
リアルに描かれた作品ではなくても

こういう

丁寧に作られたものが放つ
緊張感

がある作品は

所有したいと思われ
売れていくのです。

 

簡単にまねできなそうな絵

次が

簡単にまねできなそうな絵
です。

これも所有したいと思われる絵
の説明と重なる部分が多いのですが

これはちょっとやそっとの練習では
描けそうもない

すごいオーラを放っている作品は
売れていきます。

こどもが描いたような絵は
非常に和やかな気分になれ

見ていて癒されるとは思いますが

自分でも描けそうだ
と多くの人が思うわけで

是非コレクションに加えたい
有難い一品には見えないわけです。

〇飾りやすい絵
〇所有したいと思われる絵
〇簡単にまねできなそうな絵

この3つのポイントを押さえた
絵はちゃんと準備して
個展を開けば売れていくと思います。

 

画家になるには作家性を身に着けよう

 

ここまで売りやすい絵の特徴について
解説してきたわけですが

もちろんやせ我慢して、
あなたが描きたい絵を描かず
売り絵だけを描いておけ

といっているわけではありません。

 

悪魔に魂を売るような気分

実際私も絵の展示販売の活動を
始めたばかりの頃は

自分にとっての絵画と
実際に売れている絵画

の間で揺れ動き、
葛藤していた時期がありました。

 

完全に自分にとっての絵画
を捨ててしまっては

作家活動をやっている意味を
全く感じられませんし

かといって、完全に人の意見を
無視して好きなように描くことにも

意味を感じられなかったので

自分にとっての絵と
売れる絵の両者が

うまく折り合うポイントを
手探りで葛藤しながら
探していたわけです。

初めの頃は本当に
悪魔に魂を売ったかのような
気分になってしまうこともありました。

あなたにとっての売れる絵

しかしこれは実際に展示経験を積むと
見えてくるのですが、

あなたの持ち味を存分に
生かした絵で尚且つ、人気もある

【あなたにとっての売れる絵】の型
というものがあるわけです。

これは展示会場で
お客様や会場スタッフ、作家仲間などと
交流するなかで見えてくると思います。

 

この【あなたにとっての売れる絵】の型
が見つかり

あなたが自信を持ってお出しした絵が
お客様に売れる

という経験をできるともう
本当に最高の気分です。

 

一度経験すると画家なら
病みつきになると思います。

絵の販売に関しては
他の何にも代えがたい
やりがいを私は今でも感じます。

 

画家になるにはカフェギャラリーで展示すべし

画家になるにはどこで展示したら良いでしょうか?
こういった質問もよく頂きます。

先ほど、貸し画廊での展示は
慎重に場所を選ぶべきだ
というお話をしましたが

それなら、どこで展示をすれば良いのか
といえばカフェギャラリーです。

カフェやレストラン、バーなどを運営しながら
壁面を展示スペースとして貸し出しているような
会場は結構あります。

カフェギャラリーには常に人がいる

カフェギャラリーはカフェなので
場所も良く、気軽に入れる場所ばかりなので
オススメです。

たどり着くことすら難しい場所にある
ほとんど人が来ないような
スタッフも全くやる気のない
高額な展示料金の

貸し画廊とは対照的です。

絵を買うお客様とは

貸し画廊の場合、絵を見るために
その場所に来た人で尚且つ実際に絵を買った
お客様の顧客リストを持っています。

なのでそこが絵を売る上では強みな
わけですが

会場によって売れ行きや
オーナーの本気度が全く違います。

絵が売れやすい良い会場ももちろん
あるわけですが

そういった場所を見抜いて、展示する
のは簡単なことではありません。

 

そして展示料金は高い場所ばかりなのです。

まあ言ってしまえばハズレを引くことも
多いワケです。

カフェギャラリーは手軽に展示できる

それとは対照的に
カフェギャラリーのような場所は、
基本的に常にお客様がいますし、
展示料金もお手頃で

絵が売れた時の作家の取り分も
多い場所ばかりなのです。

実際、私の生徒の画家さんや友人の画家さんでも
カフェギャラリーで展示をして絵が売れたり
黒字化できてる方も多いです。

 

もちろん
カフェギャラリーにも絵の展示販売に
向いた場所とそうでない場所があります。

まあぶっちゃけカフェギャラリーにしても
場所の良し悪しは

実際に絵の売れ行きを見て
判断するしかないのですが

手軽に試せるのがカゲだしの画家には
嬉しいところだと思います。

自分の作風にあった場所で
尚且つ常にお客様がたくさんいるような
会場が見つけられたら

是非展示してみると良いでしょう。

 

画家になるには絵の注文を受けてみよう

画家になるには絵の注文を
受けるというのもオススメです。

普段描きためた絵を何枚も準備して
個展を開く

という経験も非常にタメになりますが

時にはお客様から頂いた注文に答える形で
絵を描くのも非常にタメになります。

まだ見ぬ自分が見つかる

実際私も、これまで何枚も
オーダーメイド作品を
手掛けてきましたが

どの絵も私を成長させてくれました。

普段私は花をモチーフに
絵を描くことが多いのですが

お客様の注文にこたえる形で
制作することで

様々なモチーフの絵を
描くことが出来ました。

 

普段は描かない人物や風景、
動物などのモチーフを

描くことで制作の幅が
広がったことを感じました。

 

緊張感をもって描くということ

重要なのは、お客様の期待に応える
クオリティーで制作しなくては

という緊張感を感じながら、普段描かない
モチーフを描く

というポイントだと思います。

実際私も、風景画の注文を頂いたことを
きっかけに普段は描かない風景を描くように
なりました。

この作品はちなみにご売約いただけたので
一安心です。

また、学生時代に持っていた
人物画に対するコンプレックスも

この絵を納品し、お客様にご満足
いただけたことを通して
乗り越えることが出来ました。

このお客様には本当に何枚も作品を
お求め頂いているので、
感謝してもしつくせません。

このようにオーダーメイド作品の制作のように
お客様の注文にこたえる形で制作すると

自分一人の頭で考えて部屋にこもって
描いていた時には描けないような絵を
緊張感をもって描くことが出来、

作家としての成長につながると思います。

もしあなたが、お客様に
「こんな絵を描いてほしいんだけど」
みたいな注文を頂いたら勇気を出して
受注してみましょう。

きっと良い経験になると思いますよ。

 

画家になるにはファンを増やす仕組みを作れ

画家になるには自分をより多くの人に
知ってもらうことも必要でしょう。

絵のファンを増やす方法を知りたいです。
こういった相談を頂くことも多いですね。

確かに、絵の販売の場合、

毎回個展をやるたびに絵を見に来てくれて、
気に入ったものがあれば買ってくださる

そんなお客様がいる画家は
非常に強いです。

 

そんなファンの多い画家になるには

絵に興味があるお客様を数多く抱える会場で
毎年決まった時期に展示をやる

これまでは
駆け出しの画家が出来る準備が
これくらいしかなかったわけですが

今の時代はネットの発達により
ほとんどお金をかけずに本当に様々な施策を
個人の画家でもうつことが出来ます。

 

1000人に1人のファン

よく

私の絵は万人受けしない
かなりユニークな絵だから

1000人に1人が気に入ってくれれば良い
みたいな考えの画家さんがいますが

こういった画家さんこそネット集客
を学ぶべきだと思います。

 

1000人に1人しかいない
あなたの絵のファンとめぐり合うには

当たり前ですが1000人に
あなたの絵を見てもらう
必要があるからです。

これをネット集客は可能に
するわけです。

画家のSNSの活用方法

ネットでファンを増やし
作家活動に生かしていく

こういったお話をすると

SNSで絵を売る方法を
教えてください。

みたいな感じの質問をもらうことも
多いのですが

正直SNSだけで集客をするのは
私はあまりオススメしていません。

私は個展を開くと

SNS、ブログ、メルマガ、オンラインスクール
など全ての媒体で告知をするのですが

実際に会場に絵を見に来てくれるのは
メルマガ読者やオンラインスクールの
生徒さんばかりで、

ブログ読者の方はほとんどいません。

SNSを見て来てくれた方は
ほぼ0です。

これはネット集客の世界で
よく言われてることなのですが

各メディアのファンの濃さを比較すると

オンラインスクール生が最も濃いファンで
その次がブログ読者やyoutube視聴者
その次がSNSのフォロワー

といった濃さの順番のようです。

ちなみにこれのさらに下が
ネット広告で集まった人なので

個展の集客や絵の販売のために
ネット広告を使うのは
あまりオススメしません。

もちろん、これは私が把握している
範囲であり

正確な数字はわからないのですが

感覚として、SNSだけで
つながっているような浅い関係の相手に

個展に来てもらう ですとか
絵を買っていただく

みたいな行動を起こして
もらうのは難しいわけです。

SNSで売れる絵の値段

以前SNSで絵が売れたことが
何度かあるのですが

非常に浅い関係なので、
私の絵の価値があまり伝わっておらず
非常に安い値段の絵しか売れなかった

という記憶があります。

 

これまでに何度かお伝えしていますが
我々のような無名の個人の画家は
絵の安売りはご法度なので

SNS集客でいきなり絵を売る
というのはオススメしないワケです。

こういったことを知っていると
大規模グループ展などで
何十人と作家を集め

全員のSNSで集客
みたいな施策が
上手くいかない理由が納得できる
と思います。

浅い関係のファン何千人に告知しても
ほとんど来てくれませんが

濃いファン数百人に告知すると
何人も個展に絵を見に来てくれますし
場合によっては絵が売れることもあるのです。

SNSの効果的な使い方

しかしSNSをやらなくて良いという
話ではありません。

SNSだけやっていても濃いファンを
増やすのは難しいよ

という話なのです。

なのでブログやメルマガといった
より濃いファンが集まるメディアに
流すような使い方でSNSを使うことを
私はオススメしています。

 

画家のためのリピーター倍増戦略

これは先ほども少し触れた話なのですが
ギャラリーで絵を展示販売するメリットは

絵に興味のあるお客様
もっと具体的に言ってしまえば

過去にそのギャラリーで絵を買った
お客様にあなたの展示のDMを送り
絵を見に来てもらうことができる

ということです。

 

実際、ちゃんと絵を売ろうとしてくれる
画商さんはその会場で過去に
絵を買ったお客様あてに

あなたの個展のDMを
送付してくれます。

ひと昔前の画家は
これと同じようなやり方で

展示に呼びたいお客様あてに
DMを郵便で送ったわけです。

オンラインでの集客、販売をする前は
私も展覧会をやるごとに

100通も200通も宛名書きをして
DMを送付したりしていました。

宛名書き100通も大変ですし
切手代もバカになりません。

 

しかし、このやり方は
それなりに意味があります。

絵を買ってくれる可能性の高い相手の
リストをストックしていき

そこに向けてDMを送るという
リストマーケティングの発想自体は
良いワケです。

しかしやり方がアナログすぎて
効率が悪いのです。

 

これと全くおなじことがメルマガをやっていると
何十倍も楽にお金をかけずに出来ます。

実際私も今は、個展をやるたびに
3000人以上の相手にたったワンクリックで
一斉に個展告知をやっています。

これは非常に効率的です。

 

1通60円で3000通もDMを送ったら
18万円もかかってしまいますし

宛名書きにも膨大な時間が
かかってしまいます。

しかし、メルマガならワンクリックで
同じ文面をお送りできるわけです。

 

しかも送付する相手は
メルマガで日常的に

あなたの発信する情報に触れ
慣れ親しんでいる相手です。

こういった個展告知をすると
メルマガ読者が会期中に何人も
絵を見に来てくれて

絵を買ってくださったり
オンライン絵画教室に入ってくれたり

みたいな様々なミラクルが
起きるわけです。

個展=ボーナスイベント

この仕組みで個展告知をするように
なってから、私は個展がボーナス日
のようなものになりました。

例え会場で絵が一枚も売れなくても

メルマガ読者さんが
後で、あの絵やっぱり欲しいのでください
みたいな形で連絡をくれたり

会場に来たお客様が
オンライン絵画教室に入ったりで

経費を余裕で回収できるだけの
利益が出るからです。

収入を得ながらファンを増やす方法

こういった告知、集客、販売の
流れが軌道にのり

安定的に利益が出るようになると

利益の一部を広告費に回して
影響力を増しながら
ファンを増やしながら
利益を出す

みたいな離れ業も
できるようになります。

こう言った意味でも
個展をやるたびに赤字
みたいな状態の

苦労している画家さんは
情報発信をやっていくべきだと思います。

 

画家になるには絵が売れる仕組みを作れ

さて今回は画家になるには
というテーマでお話してきましたが
いよいよ大詰めです。

先ほど解説したようにしっかりネットで
濃いファンが集まる仕組みを構築すると

なんとネットだけで、
会ったこともない相手に
数万円の絵が売れる

なんてこともできるのです。

ネットで絵を売る仕組み

さきほどSNSでは安い値段でしか
絵は売れないよ

みたいな話をしましたが

 

より具体的に言えば、
SNSでは5万円を超えると
なかなか売るのが難しいです。

しかし、しっかり濃いファンが
集まる仕組みを構築して

販売できる流れができると
10万円近い絵でも

オンラインだけで売ることが
出来てしまいます。

しかも、1枚や2枚ではありません。

私は別にこの話をして、
ネットで絵を売って

たくさんお金を稼ぐ方法を
解説したいわけではありません。

ちゃんと準備すれば、オンラインだけで

絵が売れて、その売り上げで
安定した作家活動を続けていく
ことができるよ。

好きなことでいきてく時代は
本当に来ているよ

という話がしたいワケです。

 

勘の良い方はもうお気づきかもしれませんが
オンラインの力を駆使して、

画家が一人で絵を描き、ファンを集め、
安くないお値段で販売することができれば

準備にほとんどお金もエネルギーも使わず

絵が売れて、売り上げの100%を
手にすることだってできるわけです。

誰にも頼らず絵が売れる!

怖い電話営業をしてくる
貸し画廊の人と格闘することもなく

公募で賞をとるために売れる見込みが
ほとんどない100号の絵を描くこともなく

助成金の審査に通るために
几帳面な資料を作ることもなく

海外出展で何十万円も
回収できない出展料を払うことなく

あなたが描いた自信の一枚をお客様に届け
大事に飾ってもらうことができるわけです。

ではどうやったら
そんなことができるのか

なかなかすぐに理解できない方も
いるかもしれませんが

ここからは基本的な考え方について
お伝えしていきます。

ネットでも絵が売れる

こういった発信をしていると
こんな質問を頂くことが結構あります。

作品画像の解像度の問題ではない

自分で絵を買うと考えた場合、
実物を見ずに買う気にはなれません。

絵肌感だったり、筆跡だったり、
感じる物が曖昧なので。

展示をしないでネットでも
絵は売れるものでしょうか?

こういった質問です。

これは非常に良い指摘だと思います。

実際私も少し前まで、絵はネットじゃ
まともな値段で売れないと
思い込んでいました。

多くの画家やギャラリーがコロナの時期に
オンライン展示をやっていましたが、

頂いた質問にもあった通り
彼らは絵が売れないのは
解像度の問題だと思っているようです。

つまり実物見せて、絵肌や筆触など
実物の絵を見せて

対面セールスでクロージング
しなきゃ売れないので、

いかにそこに近づけるか
に躍起になっている感じですね。

 

お客様との距離感がキモ

しかし、実際に何枚かネットで
絵を売ってみて分かったのですが

もっと重要なことは
お客様との距離感を詰めることと、

値段以上の価値を生み出して
ハッキリお伝えすることなのです。

これができれば、
一度も会ったことがない相手に
数万円の絵が売れます。

実際、これまで何枚も私は売ってきました。

クレームはほぼ来ない

また、他にもよくあるご相談として

ネットで実物を見せず絵を売って
クレームが来たらどうしよう?

という質問や

お客様に絵をお送りするときに
こちらの住所を知らせるのが不安です。

みたいな質問を頂くこともあります。

これも、オンライン上でも
しっかりお客様との距離感を詰められていれば
心配ありません。

メルマガのような濃いファンが集まるメディアで
しっかり関係を築き、ファン化ができていれば

あなたにわざわざクレームを言ってくるような
お客様に間違って絵が売れてしまう

なんてことはないワケです。

住所を知られたくない場合

住所の問題もそういった意味で
心配いらないのですが

女性作家などでもし心配な場合は
バーチャルオフィスのようなサービスを利用したり

所属しているギャラリーがある場合
そこの住所を伝えるのでも良いと思います。

このようにしっかり濃いファンが
集まる仕組みを構築し

お客様と関係を築ける状態になっていれば

世界でたった1枚のあなたの絵を
安くないお値段で

良い関係のお客様にのみご案内する
ということも可能なのです。

 

ネットショップではうまくいかないワケ

よく、ネットショップに
絵を出品しているのですが

かなり安く売っているのに
全然売れません

といったお悩み相談を頂くのですが

これは今回紹介したのと真逆の方法で
絵を売ろうとしているから起きる失敗なのです。

 

ネットショップは無数に
ライバルがいる場所で絵を並べ、

今日初めて出会った
相手に絵を売るわけなので

安くてもなかなか売れず、
売れた後もトラブルが起きる
こともありますし、

お客様との関係を続けていくのにも
工夫が必要になってきます。

自分の場所を作れ

まあ、これは今回紹介した
あらゆるケースに当てはまる
ことなのですが、

基本的に誰かが用意した場所で
活動しようとすると

その場所のルールを守る必要があったり
売り上げの一部をお納めする必要があったり

など不自由な部分も
出てくるわけですね。

 

そういった意味でも今の時代の画家は

自分で管理できる自前の
集客と販売の仕組みを

オンライン上に持つことは
重要だと思います。

画家になるには絵ばかり描いていてもダメ

自分は絵だけを描いていたいので
集客や販売、営業といったことは誰か
他の人にやって欲しいです。

こういった声を頂くことも多いのですが
これはちょっと考えものです。

 

もちろん、本当に美術雑誌の表紙を飾るような
トップオブトップレベルの画家さんは

集客や販売、営業といった
ビジネスの部分を誰かに丸投げしても
うまくいくと思います。

人任せのリスク

しかし、ここで知っておくべきなのは
こういうやり方をした場合

売り上げの100%を手にすることは
もちろんできません結構な割合を、

集客や営業を代行してくださった方に
お支払いする必要があるわけです。

また、何かしらの理由でその場所に
いられなくなった場合

他の場所を見つけられなかった場合
いきなり絵が売れなくなり
作家活動を続けられなくなるわけです。

 

自分でコントロールできる部分が少ないせいで
いろんなものを握られている状況なわけです。

人任せだといろいろな
不都合が出てくるわけですね。

 

代行できない仕事

また、

自分はネットには疎く今から勉強するのも
嫌なので、誰かに代行してほしいです。

こういった声を頂くことも多いのですが
これもちょっと考えものです。

ここまでお伝えしてきた通り、
現代の画家はオンラインも駆使して
濃いファンが集まる仕組みを構築し
お客様と良い関係を築くことが大切なワケです。

ファンを作る上で、

お金で雇ったライターに
文章を書かせたり、
動画を作らせたりなど

情報発信を代行してもらっていては
うまくいかないワケです。

もちろん、ある程度事業が
大きくなってきたら

単純作業は外注化していく
必要はありますが

その時にも、細かく指示を
出す必要があります。

最初から人任せで良いという発想では
外注先に指示を出すこともできないわけです。

 

学ぼうとしない画家の末路

また、そういった面倒くさいから
人任せで良いや

という姿勢でいると、いろいろな人に
付け込まれる原因になります。

この人は何も自分で考えようと
しないから

言い値で何でも売り込める

と思われるわけです。

 

ひょとしたら、電話で鬼のように営業してきた
悪名高き貸し画廊のスタッフは

学生時代の私のそういった甘さを見抜いて
ゴリゴリ営業してきたのかもしれません。

また、今の時代しっかり最新の
手法を学んで集客できる画家は

どんどん結果を出してきていますが

無名でも絵画は売れる!画家の絵の販売術7選

2020.11.30

古いやり方にこだわり
変わろうとしない画家たちは
どんどん求心力を失い

意味のある活動が
出来なくなってきています。

具体的な名前は伏せますが
どういった団体や場所のうわさは
よく聞きます。

ネットが発達し、所属するコミュニティ
の選択肢が増えた結果、特にコロナ以後は

「ムリのあるやり方」を改めない
組織や個人は淘汰されてしまうようです。

 

1段レベルの高い創作

さて、ここまで本当に
様々な話をしてきました。

1枚の良い絵を完成させるのも
もちろん

クリエイティブな喜びを
味わえる体験だと思います。

 

しかし、それだけじゃなく

 

その良い絵を何枚も
バランスを考えて用意し
個展を開いて

その個展のために
ちゃんとお客様が集まるような
場所を選んで

構築したオンラインメディアで集客し

マスメディアへのPRなどもしながら

しっかり売り上げのような
明確な実績を作るところまでやるのも

 

非常に刺激的でクリエイティブな喜び
を味わえると思います。

 

そんな経験を積んでいき、
ちょうどこのような動画を
作って、情報発信する

というのもまた、
誤解を恐れずに言えば

次元の違うクリエイティブな
体験ができると思います。

 

画家になれる場所を作ります

最後に私がこれからやろうと
していることについて簡単にお話します。

自分にとっての絵画と
お客様に求められる絵画の
折り合うポイントである

【自分にとっての売れる絵】
の型を見つけ出し

大小バランスよく用意して

絵が売れる会場で個展を開き
その会場にオンラインメディアで
集客したお客様を呼んで絵が売れる

コロナで会場に人を呼べなくなった
時にはオンライン完結で絵を売る

ここまでは私は1人のプレイヤーとして
なんとかできたわけです。

 

そして今はここまでの作家としての
経験を生かしたオンラインスクールの運営や

リアルの場での生徒同士の交流会
なども少しずつ始めている

そんな段階です。

 

ここから先はさらに面白いことに
なっていきそうだと
個人的にはワクワクしているところです。

 

私と同じような集客と販売の仕組みを持った
プロの画家さん何名かと連携して

オンラインコミュニティを運営し

今回ここまで紹介してきたことを
全て自分で実践できる画家さんを
増やそう

 

という狙いの事業の準備を
やっているところです。

ぶっちゃけもともとチームワーク
があまり得意でない私なので

いろいろと思い通りに
進まないことも多く

悪戦苦闘していますが

頼もしいメンバーに恵まれたおかげで
何とか形にできそうです。

これは去年コロナショック以前に
やった画家飲み会の様子ですが

このオンラインコミュニティ
が始まったら、

こういったリアルの企画も
また様子を見ながら、少人数で
開催していこうと思っています。

 

ゆくゆくは、画家飲み会だけでなく
リアルの授業や絵画教室

コミュニティのメンバーによる
絵が売れるグループ展も
やっていこうと準備しています。

 

そこに所属して活動していけば

ちゃんと絵の仕事で収入を得て
ファンに囲まれた状態で最高に自由な
作家活動をやっていける

画家になれるような
美大の上位互換のような
コミュニティを目指しています。

 

このコミュニティに関しては
近々、私のメルマガでお知らせ
する予定なので

少しでも気になる方は今のうちに
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