個展のdm作りで重要な7つのポイントをプロの画家が解説




どうも 絵画をたしなむを運営する
画家の黒沼です。

私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。

今回からは私がプロの画家として活動を
続ける中で、学んだ画家ためのになるための

マインドやテクニックなどを
書いていこうと思います。

 

新聞にほぼ確実に載る方法
リピーターを増やす方法、
企画展を実現する方法、
展示に出す絵の枚数とサイズ、
購入を勧めるクロージング術、
目に留まるDMの作り方、
お客様を思いやる細やかな気遣いや
アフターフォロー、
画家としてのビジネスチャンス
をつかむテクニック、
売り上げ実績を安定させるノウハウ,
地域ごとの絵の好み、
絵を売りやすいタイミング、
人が集まるワークショップの作り方

などなどの内容を数回に分けて
紹介していきます。

私は本当に不器用で無力な人間
なんです。

そんな私がプロの画家になった方法について
惜しみなく書いていこうと思います。

今回はプロの画家なら知っておきたいの
展覧会DMの作り方について
お話します。

 

 

目次

個展dm作りで重要なこと

個展のdmというと皆さんはどんなものを
イメージするでしょうか?

美術の展覧会のDMはおしゃれ
デザインのものが多いですね。

私も美大に通っていたころ、
様々なデザインの展覧会DMを見てきました。

 

どれも、スタイリッシュで
オシャレなんです

ミニマルなレイアウト、
簡略化された地図、

シンプルなロゴ、作家名

こんな感じです。ただ

 

これじゃお客さんは
知り合いしか来ないなー

というのが率直な感想でした。

絵を良く知らない人でも
展覧会を見に行きたい

と思わせるような目立つもの、
作家や作品への興味をそそるもの
でなければいけません

今回はDMづくりで押さえたい
具体的なポイントを実例を見せつつ
紹介したいと思います。

 

 

個展dmの作り方は広告に学べ

個展のdm作りの考え方を
知る上で非常に参考になる
2つのCMを紹介します。

まず、始めにこのゲオのCMを見てみて下さい。

目玉商品、セールスの期日、場所
など、このセールスに興味を持ちそうな
お客さんが必要な情報を印象的に端的に
打ち出しています。

このような広告をレスポンス広告
呼ぶようです。

次にこのドモホルンリンクルのCMは
どうでしょうか?

値段やセールス内容よりも
企業理念や企業イメージを
前面に打ち出した広告となっていますね。

このような広告をブランド広告とか
イメージ広告というようです。

この広告は経営が軌道に乗り
順調に利益を出している成熟した企業
のみが出す広告のようです。

 

我々、個人事業主アーティストが
DM作成で参考にすべき広告は
いうまでもなく

レスポンス広告(ゲオの方)です。

 

ハイセンスな美大生なら
ブランド広告のように

小粋なキャッチコピーや
詩のような短かいコンセプト
だけしか書いていない

?なシンプルすぎるデザインの
DMをつくりがちですが

あまりビジネス上効果的では
ありません。

 

 

バーゲンのチラシみたいで
気が引けるかもしれませんが

お客様が欲する情報を
前面に押し出した

わかりやすい豊富な情報を
持ったDM作りを心がけましょう。

 

個展dmはコレクターさんのもとに大量に届く

個展のdmを作っている時にも
そのdmがお客様のもとに

どのような形で届くのかをイメージ
すべきだと私は思います。

 

コレクターさんに聞いたお話
によると、コレクターさんの元には

毎日のように、いくつのもの画商、
何人もの作家から展覧会DMが届くようです。

 

これは考えてみれば当たり前で、
日本全国の百貨店美術画廊やギャラリー
では週替わりで展覧会をやっています。

前に作品を購入したことのあるお客様
あてにこれらの会場のスタッフはDMを
送るわけです。

 

すると、コレクターさんの家のポスト
にはDMの山が…ということになるんですね。

我々、個人事業主アーティストはこれらの
ライバルのDMのなかで最も目立つ、印象に残る
、興味をそそるDMを作る必要があるわけです。

 

 

個展のdmづくりで用意するもの

個展のdm作りで必要なものは
コンセプト、作品画像、展覧会情報
だけではありません。

材料を十分に用意して情報量のある
見ごたえのあるDMをめざしましょう。

 


DMづくりで用意するもの

・作品画像

DMづくりにおいて、良い作品画像
を用意することは重要です。

実際、展覧会ではDMに載った作品が
新聞に載ることも多いです。

 

そして売れることが多いです
(前回もDM掲載作品6枚中5枚が売れました。)

DM掲載作品は200~300dpi
用意すると、印刷後もキレイに仕上がるので
お勧めです。

印刷はお手頃価格で品質良い
コチラがおすすめです

 

・作家顔写真

意外に思われるかもしれませんが、
作家自身のプロフィール写真
も重要です。

生きた人間が描いた絵を
展示する 
ということを
DMで伝えることも重要なんです。

見ず知らずのお客様にとって、
より身近に展覧会を
感じてもらうことができます。

自分の顔写真を出すなんて
恥ずかしい…

そんな画家さんの気持ちは本当に
よくわかります。

ただ、そこはあなたの大切な作品を
より多くの人に届けるために
グッとこらえましょう。

 

・展覧会情報

展示会場(地図もあると良いです)、
会期、開催時間、出品枚数
(油絵を30枚展示 など)
を簡潔に書きましょう。

お客様のみならず、DMは新聞記者にも送り、
記事を書いてもらうことも多いので、
一目でわかる情報が良いです。

 

 

 

・作家紹介文

これも、意外かもしれませんが、
自分以外の誰かに「どんな作家か」
をコメントしてもらうのは重要です。

海外では作家のプロフィールを書いてもらう
のは主流のやりかただそうですよ。

 

 

・作家略歴

○○年○○県○○市生まれ

と最初の行に表記しましょう。お客様との
会話で、出身地が話のきっかけになることは
多いんです。

他にも、出身大学、受賞歴、助成、
展覧会歴
を書きアピールしましょう。

 

作家あいさつ

作家が自身の言葉で、
制作テーマ、技法、展覧会
のテーマ
などを語りましょう。

ここで注意したいのが、
美術の専門家にしかわからない用語
や、あまりに詩的な文章
は避けましょう。

 

過去の作家の名前を引用しても良いですが
できる限り、一般のお客様が知っているような
作家名にしましょう。

これまで見たお客様向けに心象の良い
作家挨拶の例として

出身地の話や、画家を志したきっかけ、
モチーフへのこだわりなどがあります。

 

 

・イベント情報

私の展覧会では、日曜日などを利用して、
様々なイベントを開くことがあります。

ライブペインティング
(制作過程を解説付きでみせる)

 

 

ワークショップ(お客様と一緒に絵を描くとか)

オープニングパーティー

 

 

似顔絵プレゼント

などなど、その時間になると、会場には
人だかりができ、賑わいます。

会場からの心象も良く、次の仕事に
繋がることも多い
ので
是非やりましょう。

そして、イベント開催時の写真は
このように、オフィシャルな活動
をしている画家というアピールを
するのにも役立ちます。

 

・作家集合写真

グループ展の場合、
どんな人たちがやっているか
を伝えるために集合写真を使うのも
良いでしょう。

集合写真はインパクトが強く、
それに反応して来場するお客様も
多いようです。

 

個展dmの制作例

個展のdmの制作例をいくつか
紹介していきます。

今回は以前私が実際に作った
DMを見本として紹介します。

上で紹介した7つのポイントを
チェックしてみてくださいね。

 

二人展のDMの場合

 

 

個展のDMの場合

 

 

 

個展のdmはデザイナーへの制作依頼もあり

個展のdmの作りを一人でやるのが
難しい場合、制作依頼するのも良いでしょう。

ちなみに↑の個展のDMはデザインを
おおまかに決めて、デザイナーの方に
制作を委託してつくりました。

指示書は↓の感じです。これをたたき台に、
デザイナーさんと相談し↑のDMが完成しました。

 

 

 

 

自分で0から作るのはちょっと
という方はフォトショップの使える
デザイナーさんに頼むのも
ありかもしれませんよ。

 

個展のdm掲載作品が売れた話

 

ある日私が展示会場でぼんやりしていると、
展示会場の電話が鳴りました。

嬉しそうに電話で話す会場スタッフ
の顔をっ見て、

なんだか“良い予感”がしました。

電話が終わると会場スタッフは
ニコニコして、こちらに来て

「黒沼さん、dmのこの作品が売約です。」
と嬉しい報告をしてくださいました。

 

こういった感じでdmに載っている作品が
電話だけで売れるということも
時々あります。

この時私は

「実物を見ずにdmの画像だけで購入を
決めるお客様もいるのか!?」

と驚いたわけですが

会場スタッフさんの話によると、

会場のお得意様で絵を何枚も
持っているようなお客様の場合

 

dmの作品画像だけでスパッと
購入を決める方も多いようです。

特に高齢のお客様は
外出が難しいこともおり、

そういった場合、dmの作品画像で
購入する絵を決め、

電話で購入後、自宅配送してもらう

みたいな方もいらっしゃるようです。

 

画家の金銭感覚からすると

「数万円の絵をスパッと
実物も見ずに買うなんて!?」

と思いますが、

「絵を買うようなお客様」からすると、

若手作家の絵はさほど
高い買い物でもないようで

こういった形で売れた絵が返金処理
になることもほとんどないんだそうです。

また、会場が抱えるお得意様の中には

個展のdmを見て、dmに載っている
作品目当てで個展を見に来てくださる
お客様も多いようです。

そして、実物を確認し気に入ったら買う
という流れです。

このように、個展のdmに載っている作品は
“絵を買うお客様”に注目されている
ということを覚えておきましょう。

なので、絵の販売を前提に個展を開く場合、
個展のdmに載せる作品は

その個展に出す絵の中でも
自信の1枚を選ぶべきです。

また、実際に「売れそうな絵」を
選ぶことも重要だと思います。

 

どんなに自信のある1枚だとしても、

その絵が200号サイズとかだったら、
売れる可能性は低いです。

200号サイズの絵を購入できる
「余裕のある」お客様は
そこまで多くないですし

そもそも、200号サイズの絵を
飾れる場所が日本にどれほどあるのか?
という問題もありますよね。

 

こういったサイズの絵は公共施設など
を除き飾るのが難しいわけです。

なので、個展のdmに載せる絵は
現実的に売れそうな

20号とか30号以下のサイズのもの
にするのがオススメです。

 

個展のdmは画家の名刺代わりになる

個展のdmは個展が終わった後も、
あなたの作家活動を支える
ツールになります。

こういった視点を持っている
画家さんは多くないと思います。

個展は当たり前ですが、
あなた一人の展示です。

なので当然、個展のdmは
あなたの作品で埋め尽くされます。

(見開きタイプのdmを作れば、
複数枚の絵を載せることが出来ます。)

こういったdmを作れるとそのdmは

〇あなたの作品画像
〇あなたの制作コンセプト
〇あなたの推薦文
〇あなたのプロフィール
〇あなたの活動実績

こういった作家情報がコンパクトに
まとまったポートフォリオのような
役割を果たすわけです。

 

個展のdmは営業ツールにもなる

個展のdmはこのように作家情報が
コンパクトにまとまったもの
としても作れるので

営業ツールにも使うことが出来ます。

実際私も、百貨店での展示を
営業で勝ち取った時

過去の展示dmを補足資料として企画書、
ポートフォリオとともにお送りしました。

この時の営業はめでたく成功し、
新しい百貨店美術画廊で
展示で来たのですが

この時私は過去の個展のdm
を同封することで

別の百貨店美術画廊での
活動実績をさりげなく
アピールしたわけです。

個展のdmを作る時期

 

個展の準備をしている時は
本当にやることが多く、

アワアワしてしまいますよね。

会期の直前まで絵を描いている
画家さんも多いと思います。

しかし、個展の成功には
「スケジュール管理」が
欠かせません。

特に個展のdmに関しては
できるだけ早く作るべきです。

実際私も4月に開催する展示のdm
のデータを4か月前の12月に
作ったりしていました。

後で詳しく解説しますが

個展のdmは以下のような
流れで作っていきます。

①個展のdmに載せる絵を選ぶ
②作家紹介文を依頼
③文字情報を入力
④データを作る
⑤印刷屋に持っていく

↓ここから個展のdm完成後やること↓

・会期前に会場に置かせてもらう【重要】
・近くのお店に置かせてもらう
・マスメディアへ送る
・過去に絵を買ったお客様に送る【重要】

【重要】とある部分に注目してください。

ここが上手くいくかどうかで、
絵の売れ行きが大きく変わってきます。

基本的に絵を買うお客様は

会場の抱えるお客様、
もしくはあなたのファンです。

なので、あなたが個展をやる
会期前に会場に置かせてもらう。

 

これをやることで、

あなたの個展の会期の前の時期に

会場に訪れたお得意様に、
あなたのdmを渡すことが
出来るわけです。

 

するとお客様は

「再来週も面白そうな展示を
やるみたいだから行ってみるかな。」

と思ってあなたの個展に来てくれるわけです。
(実際こういったケースは多いんです。)

会場のスタッフと交渉して、
会期の数週間前からあなたの個展のdmを
置かせてもらいましょう。

この作戦を実行するために、個展のdmは
早めに作る必要があるわけです。

 

個展のdmは個展が始まる
ちょっと前に準備できればOK

こう考える画家さんは、
様々なチャンスを失っている
かもしれませんよ。

 

個展のdmを全て一人で作る方法

個展のdmを全て一人で作る方法を
ここでは解説していきます。

個展の会場スタッフと話しあい、

会期が決まったら個展のdmの
準備を始めていきましょう。

 

具体的には以下のような
プロセスで準備していきます。

①個展のdmに載せる絵を選ぶ
②作家紹介文を依頼
③文字情報を入力
④データを作る
⑤印刷屋に持っていく

1つずつ解説していきます。

①個展のdmに載せる絵を選ぶ

今手元にある作品のうち、自信のある作品を
チョイスして掲載していきましょう。

個展に特定のテーマやコンセプトが
ある場合、そのテーマにあうものを
掲載しましょう。

 

例えば「春の花」がテーマの個展で
秋の花の絵や人物画を掲載したら、

テーマがよくわからなくなって
しまいますよね。

※もちろん、実際に個展に出す絵は、
ある程度バリエーションを
持たせたほうが良いです。

 

花の絵は興味ないけど、
人物画はコレクションしている

みたいなお客様もいるからです。

もちろん普段人物画を全く描かないのに
無理をして人物画を準備すること
はないですが

販売を前提に個展をやる場合は
作風のバリエーションは
3つくらい用意しておくと良いでしょう。

 

②作家紹介文(推薦文)を依頼

作家紹介文(推薦文)、これは必須
ではないですが、あると良いと思います。

自分以外の誰かに、自分の作家活動
について紹介してもらう感じです。

これは自分で用意できないものなので、
早めの時期に依頼しておきましょう。

 

③文字情報を入力

・作家挨拶
・作家略歴
・掲載作品のサイズや技法
・イベント情報
・個展の会期
・会場の住所、電話番号
・営業時間

こういった個展のdmに必要な
文字情報を入力していきます。

②で依頼した作家紹介文(推薦文)も
完成次第、入力しましょう。

 

④データを作る

①~③で作品画像と文字情報が
用意できたので、

いよいよdmをデザインしていきます。

個展のdmというと1枚のハガキの
ようなタイプが多いですが

 

 

2つ折りの見開きのタイプや
3つ折りのパンフレットのようなタイプ
にすると

掲載できる作品画像や文字情報も
増えるのでオススメです。

このような形式のデータを
作っていきましょう。

 

⑤印刷屋に持っていく

個展のdmのデザインデータが完成したら
データをUSBかなんかに入れて、
印刷屋に持っていきましょう。

印刷、用紙のクオリティーを考えても
自宅のプリンターではなく

印刷屋で個展のdmは
印刷したほうが良いでしょう。

キンコーズなんかがオススメですね。

 

リアルの場の印刷屋では

試し刷りをして、
気に入ったら100枚印刷

みたいな流れでdmを準備できます。

dmの印刷でよくある失敗が
実際に印刷したら、

「赤色だけがやたら
鈍くなってしまった。」

なんてことも多いんです。

なので試し刷りを何度かやって
データを微調整してから、

まとまった数を印刷する
のがオススメです。

 

家の近くに印刷屋がない場合は

プリントパックやラクスルなど、
オンライン上で注文してしまう
のも手ですが

先ほどもお伝えした通り

データと実物の色のギャップは
覚悟した方が良いでしょう。

 

個展のdmを作った後やること

個展のdmを作った後
やることは以下の通りです。

・個展会場に置かせてもらう【重要】
・近くのお店に置かせてもらう
・マスメディアへ送る
・お客様に送る【重要】

1つずつ解説していきます。

 

個展会場に置かせてもらう

個展のdmは早めに作れ。
そんなお話をここまでしてきましたが

その最大の理由がこれです。

あなたが個展を開く会場で会期の前から

“できるだけ長い期間”dmを
置いてもらえるかどうか。

これであなたの個展の成功は
大きく左右されます。

 

ここまでも何度かお伝えしてきましたが
個展であなたの絵を買うのは

会場が抱える顧客
もしくは
あなたのファンです。

なので

絵を買う顧客を豊富に抱える
会場で個展をやり

その会場が抱える顧客に
どれだけ見に来てもらえるか?

これが重要になるのです。

オープニングパーティーは無意味なのか?

ここで少しこぼれ話です。

その会場が抱える顧客に
どれだけ見に来てもらえるか?

この話に絡んでくるのが
オープニングパーティーです。

以前画家を目指す方から
こんな質問を頂きました。

 

よく展覧会の前日などに
〝オープニングパーティー〟をやる
ギャラリーってありますよね。

あれを開催する意味がよくわかりません。

(百貨店の画廊でパーティーが
あるかどうかは知りませんが)

個人でやってる小さなギャラリーでの
パーティーに出席したことがあるのですが、

パーティーの出席者は参加費がある
わけでもなく 

皆ほとんど手ぶらで来て
飲み食いしていました。

ということはそのときの出品者達の
出品料から酒代や料理代が出ている筈で
(つまり私の払った出品料から)

これってギャラリーのオーナー
にしてみても自分の取り分が
減るだけでは?と、とても疑問でした。

明らかに出品料でもっているギャラリー
(そもそも基本的売ってない)
だったので尚更でした。

 

金持ちが道楽でギャラリー経営してる、
というのなら分からなくもないのですが
そうも見えませんでした(笑)

ああいうパーティーはいったい
何のためにやっているのでしょうか。

こんな質問を頂きました。

この質問には以下のように
回答させていただきました。

これはなかなか絵を買う側に
ならないと想像できない
かもしれませんが

その会場が抱えるお得意様、つまり
絵を年間に何枚も買うレベルの方を

会場に呼びだすには
“特別なイベント”が必要なワケです。

 

絵を買う顧客を豊富に抱える会場が
オープニングパーティーをやって、
お得意様をたくさん会場に呼ぶこと
が出来れば

パーティーの経費など、
痛くも痒くもないレベルの利益
が出ることもあります。

ひょっとしたら、あなたが参加した
オープニングパーティーには
そういったお得意様は
現れなかったかもしれませんが

年に何度もそういうことをやっていると、

年間で見た時に余裕でペイ
するのだと思います。
(これは会場によりますが)

要するに会場からみて
“お得”だからやっているわけです。

こんな回答をさせていただきました。

画家個人のレベルでの利害と
会場の利害、お客様の利害は

必ずしも一致しないわけですね。

 

近くのお店に置かせてもらう

これもできればやっておきましょう。
会場の近くの良いレストランや

同じ地域のギャラリーや美術館などに
許可をとってdmを会期の数週間前に
置かせてもらいましょう。

過去に私はダメもとで
美術館のインフォメーションで
交渉してみたことがありますが

意外にも気軽にOKしてくれました。
是非やってみてください。

 

マスメディアへ送る

ネットが発達した時代に、
新聞社やテレビ局にdmを送るなんて…

そう思う方もいるかもしれません。

これはプレスリリースという手法で、
SNSの普及以前はフリーランスが
取れる効果的な手法でした。

しかし、今でもこの
プレスリリースの手法
が有効な場所があるのです。

それが地方です。

地方の新聞社やテレビは、
取り上げられる地元ネタを
血眼になって探しています。

特に絵の展覧会の話題のように
華やかな話題の提供は喜ばれる
ことも多いんです。

 

なので、dmに掲載依頼文を
加えて送ると、

結構な確率で取り上げて
もらえるのです。

 

実際私の生徒さんでも、
多くの画家さんが新聞やテレビに
取り上げられたことで、

個展を成功させています。

彼等の活躍は↓の記事で解説しているので
是非チェックしてみてください↓

お客様に送る

お客様に個展のdmを送る。
これも極めて重要です。

基本的に絵画は消しゴムや
お菓子のようにバンバン

誰にでも売れるような
ものではありません。

 

なので、少数の「濃いファン」に
安くないお値段で販売していく

という手法をとるべきなのです。

そこで最も頼りになるのが、
リピーターさん

つまり、過去にあなたの絵を
買ってくれたお客様です。

なので彼らにdmをお送りすると、
来てくれる可能性も高く、

また買ってくださることも多いです。

 

実際、私は個展をやる時、
あたしの絵を過去に買ってくれた知人、
その会場のお客様には

出品カタログも加えて個展のdmを
お送りすることにしています。

ただ、別の会場が抱えていたお客様で、
あなたの絵を買ってくれた
お客様にdmを出すと

お客様を奪ったことになるので
これは絶対にやってはいけません。

 

個展のdm送付よりも効果的なプロモーション

あなたの絵を買うのは、

会場が抱える顧客
または
あなたのファンです。

この原則について
今回は何度もお話しました。

ネットが発達した今の時代でも
個展のdmを作った方が良いのは

会場が抱える顧客にdmを送ってもらえ、
会場が抱える顧客にリーチできるからです。

さてさてここまでの
準備だけでは片手落ちです。

片手落ちどころか
正直全然足りないです。

これしかやっていないから
日本の現代の画家は

個展を開いても絵が売れず、
それどころか会場に誰も来ず
寂しい思いをしている

とすらいえます。

 

じゃあどうすれば良いか?

ここまで紹介した方法に加えて、
オンラインでも集客&プロモーションを行い

あなたの濃いファンに個展を
見に来てもらいましょう。

画家はDRMに向いている

 

みなさんは
ダイレクトレスポンスマーケティング
(DRM)という言葉を聞いたことが
あるでしょうか?

もし知らない方は、
是非調べておきましょう。

現代の画家としてサバイバルするのに
必須の考えがそこには書かれています。

まあこの手法、ザックリ説明すると
考え方としては

「1000人に1人の濃いファンに届ける」
という考え方です。

画家はDRMに向いている
こう言った理由が見えてきたでしょうか?

よく画家さんで

「私の絵はかなりトガってるから、
1000人に1人が気に入って
くれれば良いや。」

こんなことを言っている人がいますが、
そういった画家は果たして

 

1000人に自分の絵を見せる
工夫をしているでしょうか?

1000人に1人の濃いファンに
届ける工夫をしているでしょうか?

 

これを可能にするのが

ダイレクトレスポンスマーケティング
(DRM)なわけです。

具体的な手法としては、
いろいろありますが

私がオススメしているのは

Googleに評価されるブログを構築して、
毎日何千人にもリーチできる状態を作れ
ということです。

ちなみにこの今あなたが読んでいる記事も
この“Googleに評価される形式”
で書かれています。

きっとあなたは
「個展 dm」とかのキーワードで検索し、
この記事にたどり着いたことでしょう。

これの具体的なやり方については
↓の記事で解説しているので
是非チェックしてみてください↓

画家は絵のブログを作るべし!書き方や収益化方法も解説

2019.01.12

 

画家こそリストマーケティングを学べ

Googleに評価されるブログを作って
集客するだけではまだ“濃さ”が足りません。

メルマガやLINE公式アカウントのような
より濃いファンが育つクローズドなメディア
へ誘導することも必須です。

このブログでもメルマガ登録を
促すバナーがあると思います。

↓こんなものです。

もし気になった方は
是非登録してみてください。

 

現代の画家として活動する
様々なディープな情報を公開しています。
(ここでは公開していない情報も多いです。)

このようなメルマガ読者や
LINE公式アカウントの友達を増やしていくと

それはあなたにとっての
お得意様リストになります。

 

このお得意様リストをインターネットの力を
使えば、数百、数千と増やしていくことが
出来ます。

ちなみに今この記事を書いている時、
私のお得意様リストは3000を超えています。

このお得意リストに個展の告知をすると
スゴイことが起きるわけです。

 

毎日のように個展にお客様が来る

メルマガ読者やLINE公式アカウントの
友達のような濃いファンのお得意様リストに
個展の告知をすると

ビックリするくらいお客様が来ます。

実際このように、私がこの手法で
個展の告知をすると
毎日のようにお客様がやってきます。

私は東京、大阪、広島、京都、
横浜、仙台、埼玉など

日本全国で展覧会をやってきましたが、
日本中どこでやっても

こんな感じで現地にお住いのお客様が
絵を見に来てくれるわけです。

 

絵が売れることもある

そしてビックリするくらい
集まってきたお客様に絵が売れたり、

あなたが運営する絵画教室に
参加したりなどなど

「成約」が起きるわけです。

信じられないですよね。
まあ無理もありません。

私も最初にこの手法を試して
結果が出た時、めちゃくちゃ驚きました。

これが、私が現代の画家にオススメする、

ダイレクトレスポンスマーケティングと
リストマーケティングの
コンビネーションなのです。

 

もはや個展をやらなくても絵が売れる

さてここまで読んで頂き
ありがとうございます。

ここからが総仕上げです。

この記事では個展のdmの作り方や
送付先について解説してきました。

しかし

ここまでお読みの方は
お分かりかもしれませんが

このオンラインでの集客と告知
の仕組みが完成すると

もはや個展を開かなくても、
もちろんdmなんかも作らなくても、
会場にお客様を呼ぶまでもなく

完全オンライン完結で
絵が売れたりするのです。

 

あなたが描いた絵を
あなたが集めたお客様に
あなたが売るわけなので

売上の100%があなたの物です。

もし、リアルの場で個展を開き絵を売り、
会場に50パーセントの売り上げを
渡していたとすれば

あなたの取り分は、この手法を
取り入れれば2倍になります。

 

あるいは利益はそのままに、
絵の値段を半額にして

より多くのお客様にあなたの絵を
届けるという戦略をとることも
選べます。

もはや完全に1人の実力で絵を作り、
届けることが出来るわけです。

 

もしあなたがこの仕組みを
構築できたなら

今回紹介した個展のdmの
考え方や作り方を生かして

ウェブページを作って

メルマガ読者のような
濃いファンに告知をしても
良いかもしれません。

こうなると印刷代0円ですね笑

 

まとめ

今回はDMづくりで大切な
7つのポイント
を紹介しました。

是非参考にしてみてください。

また、個展のdmの作り方に
とどまらず、現代の画家に求められる
オンラインでのプロモーションについても
簡単に紹介しました。

 

次回は展覧会の招待状に何を入れて、
だれに、いつ出すのか

 解説しようと思います。

いよいよ実践の段階ですので、
ぜひお楽しみに。

[画家の仕事]展覧会や個展の招待状、案内状の書き方と文例を解説

2017.10.21

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