【新古典主義】ナポレオンの肖像画家アングルなどの有名作品を解説

どうも、黒沼です。

西洋美術史シリーズの記事を
書き始めてしばらく経ちましたが、

ようやく最初に書いた古代ギリシャ
の記事が読まれるようになってきました。

歴史好きの私としては美術史シリーズ
があまりアクセスされず、

寂しい感じでしたが、一安心です。

 

今回は新古典主義の美術
について解説します!

当時の音楽とともにお楽しみください。

 

 

新古典主義の有名な絵画、彫刻、建築の特徴

ロココ時代の美術は軽薄で評価が低い
ということでしたが、

この後の時代には反動で、
厳格で男性的な様式が好まれます。

 

それが、今回紹介する新古典主義です。

フランス革命が起き、ルブランのパトロン
だったマリーアントワネットが処刑され、

貴族政治が終わり、しばらく混乱が
続きますがこれはナポレオンの登場で
一時収束します。

 

ナポレオンは大の古代好きでした。

エジプト遠征の際も、ロゼッタストーン
を持ち帰ったりしています。

 

また、この頃は
ポンペイやヘラクラネウスなど

古代遺跡の発掘が立て続けに起きました。

これによりヨーロッパ中で
古代への憧れが高まっていきます。

ポンペイについて詳しくはコチラ

 

当時のヨーロッパの古代ギリシャ・ローマ
への憧れの高まりを受け、

ドイツの美術史家のヴィンケルマン

古代ギリシャ・ローマの美を

「高貴なる単純と静謐たる偉大」
という言葉で表しました。
(これけっこう私は好きなんです笑)

 

古代ギリシャについて詳しくはコチラ

古代ローマについて詳しくはコチラ

当時の発掘により、古代の絵画技法
が見つかりました。

 

これはエンカウスティック
という蜜蝋(ハチの巣の外壁)を用いた絵画で、
19世紀当時のサロンで大流行しました。

 

ナポレオンの古代好きと、
美術界での古代ブームが相まって、

古代ギリシャローマ風の美術が
大流行しました。

 

これが後に新古典主義
と呼ばれたんですね。

 

新古典主義の有名な絵画、画家

 

ダヴィッドも新古典主義の画家

ナポレオンといえば、この肖像画ですね。

新古典主義の絵画は全体的に
ナポレオン万歳で、

古代ギリシャ的な理想化が
なされているので、

 

実物よりもかっこよく
描いたものが多いようです。

バロック期にイギリス王室で
活躍したヴァン・ダイクと
似ていますね。

上の有名な肖像画の他に、
ナポレオンの肖像画には

↓こんな謎のポーズの肖像画が
何枚か残されていますが、

これは彼が腹痛持ちだった
からのようです。

ダヴィッドは当時の権力者が
コロコロ変わる激動の時代、

常に時の権力者につき従っていました。

 

ややコウモリ野郎な気もしますが、
素晴らしい絵画をたくさん残していますね。

 

アングルも新古典主義の画家

アングルはダヴィッドの弟子で、
同じくナポレオンの肖像を描いています。

アングルは古代ギリシャ・ローマの他に、
ルネサンス期の画家のラファエロも
敬愛していたようで、よく描いています。

上がラファエロの「サンシストの聖母」で
下がアングルの「ルイ13世の誓い」です。

カノーヴァも新古典主義の彫刻家

カノーヴァは古代ギリシャ好き
の彫刻家でした。

モチーフも「クピドとプシュケ」
というギリシャ神話のワンシーン
(クピドはキューピッドのこと)

 

彫刻作品もしわのない、なめらかな
理想化された人体を作っています。

 

モリエールの作者ウードンも新古典主義の彫刻家

シワのない理想化された、
人体を神話の題材で表現したのに対し、

ウードンの人間はリアルです。

 

ウードンの彫刻は人間味があり、
同時代の人間をよくモデルにしていました。

 

美大受験生にはお馴染みのモリエール
はウードンの作品です。

(モリエールは当時の俳優、劇作家でした)

 

トルヴァルセンも新古典主義の彫刻家

トルヴァルセンは古代ギリシャの
ファサードにあるような、
人体彫刻を作りました。

 

トルヴァルセンの彫刻は
時間が止まったような、

独特の緊張感、硬質さ
がありますね。

 

新古典主義の建築

新古典主義の時代、建築も
絵画や彫刻同様、

古代ギリシャ・ローマの様式が甦りました。

パリのエトワール凱旋門
ナポレオンの戦勝を記念して
作られましたが、

これも古代ローマ風です。

 

ロココ様式のような過剰な装飾を廃し、
直線的でシンプル、

左右対称な作りのものが多いです。

 

建築の分野では、新古典主義の時代以降、
過去の時代の様式を復活させる、

様々な復古様式が続々と登場します。

パリのオペラ座はバロック風

バロック期の美術はコチラ

 

ロンドンの国会議事堂はゴシックリバイバルです。

ゴシック期の美術はコチラ

産業革命以後の近代的な都市は、
区画整理がなされ、大規模な
建築が多く作られますが、

国の威信をかけたような
公共建築には古代の様式が
用いられるようです。

 

新古典主義の有名な絵画や建築の特徴まとめ

今回は新古典主義の美術について解説しました。

私たちの知るかっこいいナポレオン
のイメージは、

ダヴィッドやアングルのデッサン力
が大きく役立っていたんですね。

 

古いもの好きな私は新古典主義の時代
のロマンにはとても共感できます。

 

新古典主義の特徴をまとめると

・直線的、男性的な様式

古代ギリシャ・ローマを理想とした

・ナポレオンの趣味(アンピール様式)を反映している

という感じですね。

次回はロマン主義について書きたいと思います。

 

それではまた。

 

↓西洋美術史についてはコチラ↓

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

日本では個展を開いても絵は売れないのか?

「日本のギャラリーでは個展をやっても
絵が全く売れないので、海外に行きたい
と思います。」

こんな声をメルマガ読者さんから頂くことがあります。

確かに、海外の方が絵が売れる場所も
多いでしょうし、絵を買う人が多いのも
事実でしょう。

しかし、「誰も所有したくない絵」は
どこへ出しても売れません。

そして、日本でも正しい準備をすれば、
絵は売れます。

実際、私のメルマガで学んだ読者さんでも

今まで1枚も絵を売ったことがなかったのに
1回の個展で4枚も絵が売れるようになった
画家さんもいらっしゃいます。

彼へのインタビュー記事を書いてみたので
是非チェックしてみてください。↓

 

画家を目指す全ての人へ

私が作家活動を通して身に着けたノウハウを
無料で公開しています。

もし、あなたが作家活動をされていて、
以下の悩みに一つでも当てはまるなら、
私は解決策をお伝えできます。

・プロの画家になり、絵を仕事にしたいが
 努力の仕方がわからない

・展示を開いても知り合いしか見に来ない

・集客方法がわからず、展示を開くほど
 赤字が膨らむ

・ブログやSNSによる集客方法が
 よくわからない

・展覧会を集客、収益の両面で
 成功させるための準備がわからない。

・作家としてのブランディングの仕方
 がわからない

 

これらの悩みの全てを
7日間のメール講座の中で
解決していきます。

是非下のリンクから登録して
ご覧いただければと思います。

 

【絵画×癒し】絵画と自己対話の教室