絵の展示方法や展覧会で必要な画家の7つ道具を解説

こんにちは画家の黒沼です。

これまで私は日本全国の百貨店で
展覧会を開き、

100枚以上絵を売ってきました。

今回はそんな経験を生かし、

プロの画家の七つ道具とその使い方
についてお話します。

お客さんの目を釘付けにする
展示方法もお伝えするので

是非最後まで読んでみてください。

 

プロの画家の7つ道具とは

プロの画家の7つ道具とは
展覧会の際に活躍する道具のうち

重要な7つの道具のことです。

展覧会では、作品の搬入、飾りつけから
お客様への配送まで、様々な作業があります。

 

メジャー

メジャーは飾りつけ、配送で活躍します。

最近ヤマト運輸などでは運送費が
アップしたため、厳密に箱のサイズを
測っておく必要があります。

私もヤマトに集荷まで来てもらって
「このサイズは運べませ~ん」
となったことがあります。

 

 

配送前に荷物の3辺を計測する際、
メジャーは活躍する というお話でした。

また、メジャーは飾りつけの時も、
こんな感じで活躍します。

 

床から絵の中心までの長さを計測します。

 

全ての絵の中心を、この長さにあわせると、
絵をセンターあわせ
飾りつけられるわけです。

あと、会期中にメジャーがポケットに
入っていると良いことがあります。

 

「この絵 良いな~と思うんだけど、
家のあの場所に飾れるかしら」

といったセリフがお客様から聞こえたら
さっとメジャーを取り出し、
作品の額込みのサイズを計測して見せましょう。

 

「○○㎜×○○㎜ですねメモに
書いておくので、お持ちください。」

と言って、作品のサイズを書いた
メモをお渡ししましょう。

 

会場では絵が家よりも小さく見えたり
大きく見えたりするものです。

そこで、メジャーがあれば、安心して
お求め頂ける というわけなんです。

 

 

 

水平器

水平器は飾りつけの際に活躍します。
このようにセンターあわせが済んだ
額の傾きを直すわけです。

メジャーで床からの距離を測り、
センターあわせ

        ↓
       水平器で額の傾きを直す

 

この合わせ技で、スピーディーに
綺麗に絵を飾れます。

最近ではスマホアプリの水平器も
あるようなので、活用してみてください。

ポートフォリオ

ポートフォリオとは作品集のことです。

ポートフォリオには自信のある
過去作品を載せておきましょう。

「この作品と同じ構図で、描いてくれる?」
と、過去作品オーダー制作依頼
入ることがあります。

 

また、そうなったときのために、
作品価格表も入れておきましょう。

お客様によっては、予算と飾る場所の関係で、

「30号の過去作品を3号で描いて欲しい。」
というオーダーを出される方も
いらっしゃいます。

そんな時、サイズと価格の表
あればスムーズに制作依頼を
受けられるわけです。

 

この方法で私はここ3年で5回、
オーダー制作依頼を頂きました。

また、作品や価格表の他にも、
技法や制作テーマの説明のページ
も用意するとより深く作品を
理解してもらえますよ。

 

静電気除去スプレー

額の選び方の記事でも書きましたが、
私はアクリル板で保護された額を
使っています。

アクリル板はガラスと異なり、
簡単に割れません。

 

(運送会社のミスで、お客様のもとに届いた時
ガラスが割れていた なんてことが
ガラスだとたまにあります。)

さらにアクリル板は最近は進化しており、
紫外線をカットし、
絵を守ってくれます。

 

しかし、一つだけ弱点があります。
静電気です。

アクリル板は-の電気を帯びやすいので、
ホコリがつきやすいんです

 

特に黒っぽい絵の場合、
ホコリはかなり目立ちます。

そこで、この「SEリリーフ」
がおすすめです。

 

色々な額用の静電気除去スプレー
を試しましたが、これが一番手軽で、
効果的だと思います。

私の作家仲間も「SEリリーフ」
使っている人が多いですね。

 

眼鏡拭き

静電気除去スプレーと併せて
持っておきたいのが、眼鏡拭きです。

額縁は普通、壁にかけて使います。

 

しかし、私は小さい作品はこのように、
寝かせて展示しています。

このような展示を
「枕置き」というんですが、
これホコリがつもりやすいんです。

 

会期中にも額にほこりは積もっていきます。
なので、私はポケットに
眼鏡拭きを常に入れています。

 

名刺

 

展覧会会場では、名刺を交換したり、
置いておくことができます。

画家の名刺なので、作品画像
があると良いでしょう。

名刺作成はコチラのビスタプリント
が簡単でおすすめです。

 

検索窓の素材をフリーで提供しているサイト
を使って、こんな名刺を作ってみました。

画家の4つのタブーの記事でもお話しましたが、
会場Aで出会ったお客様を
会場Bに招待することはできません

会場のお客様を盗んだことに
なるからです。

しかし
お客様が名刺の検索窓をみて、
ホームページにたどり着き、
展覧会情報を見て、別の会場に来た

となると、こちらとしては
止めようがありません。

 

名刺の他にも、ブロッシュアーやチラシ
を置いておくこともあります。

ブロッシュアーとは、ポートフォリオの概要
を1枚の紙にプリントしたものです。

 

私は壁画制作も行っているので、
壁画制作ユニットTAMAKOBOのチラシ
も会場に置いています。

 

ともシール

ともシールとは、額の箱の側面に貼っておく
ラベルシールのことです。

箱の中身がわかるように
作品タイトル、作家名、制作年、技法
を書いておきます。

 

また、額縁の裏にも同じように
ラベルシールを貼っておく必要があります。

 

 

その他

 

 

 

 

 

他にも、ガムテープやカッター
(作品梱包、開封時に使います。)

 

プラスドライバ―
(
額縁のヒンジのねじ締めに使います)

マジック(ともシールに書く時使います。)

金づち
(額を掛ける時のくぎ打ちに使います。

芳名帳
(会場によってはリストをくれない
ので、その場合、お客様に記入を勧めます)

略歴
(画家の活動歴です。売れた絵に同梱します)

 

などもあると良いと思います。
(この辺りは会場が用意してくれた
こともあります。)

 

絵画の飾り方、展示方法:絵を飾るおすすめの高さ

ここまで紹介してきた画家の7つ道具
駆使して、実際に絵を飾ってみましょう。

絵を飾る高さはこのように、

目線の高さよりも少しだけ低くなるように
絵の中心をそろえて展示すると良いでしょう。

特に細かく描きこんだ絵は、展示する位置が
高すぎると、近寄って見れないので、低めに
飾るのがおすすめなんです。

 

絵画の飾り方、展示方法:絵を飾るおすすめの色の配置

このように似たような色の絵、額装が
隣り合うと、展示空間がまったりしてしまい、

お客様が絵の前を素通りしてしまう。

そんなことも多いのです。

 

同じ4枚の組み合わせでも、このように
似た色が隣り合わないように飾ることで

展示空間にメリハリが生まれ、1枚1枚を
じっくりと見てもらうことができます。

 

絵画の飾り方、展示方法:グループ展で絵を飾る場合

似た色が隣り合わないように飾ることで

展示空間にメリハリが生まれ、1枚1枚を
じっくりと見てもらうことができる

これは個展だけではなく、グループ展にも
言えることなのです。

カラフルな作風の人の隣にはモノクロの作風
の人の絵を飾る

などの工夫をして、展示空間にメリハリを
持たせてみましょう。

 

絵画の飾り方、展示方法:個展で絵を飾る場合

ここまで、似たような作風の絵を
隣り合わせで飾ると

展示空間にメリハリがなくなる。

そんなお話をしました。

この事実を生かして、絵の準備の仕方を考えると
このように似たような作風ばかりの絵を準備すると

必然的に展示空間にメリハリがなくなり
お客様にも絵をじっくり見てもらえないこと
多いのです。

なので、個展の場合でも
このように、統一した作風の中にも

サイズや色、額装にバリエーション
を持たせて絵を準備し、飾ると

お客様もじっくりと絵を見てくれます。

 

 

まとめ

 

今回は展覧会の際に必要な
7つ道具プラスαについてお話しました。

必要な時にないと焦ったり、せっかくの
チャンスをのがすこともあるので、
是非チェックしてみてくださいね。

 

次回はプロの画家に必要な接客術
についてお話しします。

こちらも重要な回ですのでお楽しみに!

【画家の仕事】展覧会や個展で絵が売れる接客術

2017.10.25

 

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