絵描きの仕事で成功するための3つの力をプロの画家が解説





絵描きの仕事について
メルマガ読者の方から
こんな質問を頂きました。

定期的に仲間と展覧会を開いている
のですが、絵が売れません。

結構上手いと思う方もいらっしゃい
ますが買う方は居られません。

 

定期的に展覧会をしていて、絵がうまい
のになぜ一向に売れないのでしょうか。

今回はこういった疑問を解消する
プロの画家の方程式をご紹介します。

 

目次

絵描きの仕事の現実

絵描きの仕事について実際に
こんな質問を頂きました。

実は、質問が一つあります。

それは、中学生や高校生でも個展を
開いたりして、画家として活動
できるのかということです。

実際に活動している中高生の方も
いらっしゃると聞いて、本当にしたいと
思えば出来るのかなと気になりました。

お時間ある時に教えて下さる
と嬉しいです♪

 

メルマガ読者の方からこんな質問を
頂きました。彼女はまだ、中学生にも
かかわらず、非常にしっかりしていて、

絵描きの仕事に就くために情報収集を
していて、私のブログをみつけて
くれたようです。

 

この質問にはこのような
回答を返しました。

 

 

これはあらゆるビジネスに言えること
なんですが今の時代にプロとして

成功するためには知っておいた方が
良い方程式があります。

 

お客さんの数×お客さんを集める力
×作品の力=画家の力

ということです。

 

これはたぶん一生使える知識なので、
覚えておくと良いと思います。

 

お客さんの数を増やして
お客さんを集める技術を学んで

絵のレベルを上げれば
画家として大成功できるでしょう。

 

あなたは本当にやる気があって
素晴らしいと思います。

同年代の作家や、少し年上の作家が
展覧会をどんどんやっているのを見ると、
もしかしたら焦るかもしれません。

 

私もやらなきゃだめなのかな
と思うかもしれません。

でも、今は3つの力のうち作品の力を
上げることに集中したほうが良いと
思います。

 

なぜなら、中学、高校時代ほど、
デッサン力や着彩の技術が上がる時期は
ないからなんです。

中高生の頃に練習を積んで圧倒的な
絵の技術を身に着け、大人になれば、

おそらく、複数の画商(お客さんを集めて、
絵を売る人)が声をかけてきます。

なので、今は作品の力を上げることに
集中したほうが将来的に有利になると
思います。

 

では、作品の力を上げるには
どうしたら良いか

それはやっぱり、まずはデッサン力を
磨き

「モノクロで光や空間を感じる絵を描く力」、
「物の形を正確にとらえる目」
を鍛えることです。

 

そして、もう一つ重要なのが、
「自分が良いなぁ」と思う作品を
たくさん見て模写してみることです。

 

 

さて、中学生相手に、こんなマジレスを
したわけですが

 

商品(作品の力)×顧客(お得意様の数)
×営業(絵の仕事をとる力)

この掛け算で画家の実力は決まります。
今回は絵描きの仕事をする上での
3つの力について紹介していきます。

絵描きの仕事力を決める作品の力とは

絵描きの仕事についてですが
プロの画家として絵を売っていくため
には、やはり

「所有したい。」
「うちに飾りたい。」そう思わせる
ような存在感のある作品を
描く必要があります。

 

上手ければよいわけではない

作品の力=リアルに描く力
ではありません。

もちろん、モチーフをリアルに描いたり、
画面を構成したりする絵のアカデミック
なスキルはあるに越したことはないです。

しかし、アカデミックなスキルが
なければ、売れる絵を描けない
というわけではありません。

 

アート市場の動向に目を光らせ、
「飾りたい。」「所有したい。」

と思わせる作品はどんなものなのか
見極める必要があります。

 

日本のアート市場において売れやすい絵
というのは花鳥風月を描いた絵や
美人画です。

ありきたりなモチーフですが、
これらを描きつつ、作家性を感じる
ような絵は良く売れます。

 

また、最近では金箔や装飾文様を
取り入れた、装飾的な作品も
流行しています。

 

公募やコンペでウケる絵が売れるわけではない

大賞賞金1000万円を取った方
の絵を見て私は思いました。

確かに凄い画力凄いパホーマンス
は認めます。

だけどこの方の絵を買いたい方が
いるだろうか?

そして、大賞を受賞する事と、その後
絵が売れる事がイコールでは無い事に
気づき、

またそう書いてある文章も目にしました。

 

なので賞を取る為にやっきには
なりませんでしたが、旅行先で一緒に
なったプロ画家に誘われ、

◯◯団体へ出品したり、やはり入選
したくてお金と時間を無駄に使った事
があります。

 

喜ぶ私に、冷静な知人がそりゃそれだけ
の出品料出してるんだからと、
言ってくれて目が覚めました。

 

トホホ でもやはり経歴画歴の華やかな
方を見るといいな〜すごいな〜
てなります。

 

これはメルマガ読者の方から頂いた声
なのですが、まさにその通りで、
公募やコンペに通る絵と

「飾りやすい売れやすい絵」
は全くの別物なのです。

 

 

私は普段、素朴に疑問に思ってしまうの
ですが、公募やコンペに通る絵は社会に
どのような価値を提供しているの
でしょうか。

批評が機能していた時代ならともかく
美術館が権力を持っていた時代なら
ともかく

 

「飾りやすい売れやすい絵」の方が
私は今の世に価値を提供していると
考えています。

なので、あまり公募やコンペには
積極的ではありません。

自信が一番大事

ここまでいろいろと作品の力について
書いてきましたが、結局のところは

「続けた人が成長します。」

なので、画業を続けて成長し続けられる
かどうかが、作品の力を高められるかに
直接かかわってきます。

 

絵描きの仕事力を決めるお得意様を集める力とは

あなたにとって、理想のお客様は
どんなお客様でしょうか?

メルマガ読者の方からはこんな回答を
頂きました。

 

作品を大切にしてくれる方に、その方の
好きなところに飾って頂けたらいいなぁ
と思います。

元気がない人、落ち込んでる人が、
私の絵を見ている間だけでも、
勇気や元気出して欲しいのです。

自分が描く絵で、お客様の心が癒される
とか、元気になれるとか
言っていただける仕事がしたいです。

 

このように、自分の絵はどんなお客様に
向けて描いているのか、

これを自覚しているかは
とても重要です。

 

・お客様の性別
・お客様の年齢
・お客様の仕事
・お客様の悩み
・お客様の夢
・お客様の楽しみ

 

などなどをより具体的にイメージし、
理想のお客様像を明快にイメージして
描かれた絵は

そんなお客様の足を止めさせ、
目を釘付けにするでしょう。

 

その時、お客様に購入の余裕があれば
購入となるかもしれません。

お得意様を集めるときにも、その理想の
お客様像にむけて、ブログ記事やSNSの
投稿をしたり、

DMを招待状とともにお送りしたり
すれば、購入や仕事につながることも
多いです。

 

お客様の声 にならない声

理想のお客様像と言われても、実際に
絵が売れたことのない方は
イメージできないと思います。

そんな方は絵を0円で売ってみましょう。
絵を飾ることに興味のある知人に
絵をプレゼントして、

「お客様の声」を集めてしまうのです。

 

このようなテストマーケティングを
複数人にやると、

【あなたにとっての売れる絵】というの
がすこしずつ見えてきます。

 

そして、お客様の声にならない声、
つまりは、お客様自身ですら
自覚していない、

良い意味で予想外の仕事を
できると最高です。

 

iPhoneが爆発的にヒットする前、
スマホ市場では、スタイラスペンが
流行っていました。

各メーカーがこのスタイラスペン付きの
スマホの開発競争を繰り広げる中

 

スティーブ・ジョブスは
「最高のスタイラスペンは指だ。」

と言い放ち、スタイラスペンを
投げ捨てて、iPhoneを指先一つで
スマートに操作して見せました。

 

より良いスタイラスペン付きのスマホを
期待する市場の期待を良い意味で
裏切り、

お客様の想像以上のスマートな
ライフスタイルのイメージを提供した
のです。

 

我々にはここまで大きなことは
できませんが、お得意様が増えてきたら、

お客様が「絶対に好みそうなもの」
のみならず、一歩それを展開させた

「冒険した作品」も常に用意して
おきましょう。

 

絵描きの仕事力を決める絵の仕事をとる力とは

絵の仕事をとる力でも、お客様の声
へ答えることが重要です。

以前、動物病院の壁画の仕事が
やってきた時院長先生は
こんな話をしていました。

 

「入院室で休む犬や猫たちは、ひょっと
したら、壁画を見ても何も感じないかも
しれない。」

「それでも、つらい入院期間中、少し
でも安らぐような壁画のある場所で、
時間を過ごしてもらえたら、

無機質な檻しかない場所よりも
良いかもしれない。」

「それに、ペットを預けた飼い主の
お客様の心も、

少しは安らぐかもしれない。」

 

そんなお話しをされていました。

動物病院の院長先生は本当に
素晴らしい方で、ペットと飼い主への

強い思いやりを常に
持っていらっしゃいました。

 

そして、この動物病院の壁画の仕事を
とってきた、動物の画家も、動物への
深い愛をテーマに日頃制作しており、

それを手紙にしたためて、展覧会の
招待状とともに動物病院におくりました。

 

飼い主の心の声に耳を傾ける院長の心の
声に響く文章がこの仕事を
とってきたのです。

 

オウンドメディアの構築は重要

動物壁画の仕事は手紙を送ってとる
ことができましたが、

同じことがもちろんオンライン
でもできます。

 

お客様の声にならない声に答えるような
ブログ記事を書き貯めたブログを

作っていると、自分の理想のお客様が
自然にやってきてくれる
ブログが完成します。

 

ちなみに私のブログは
「画家になりたい人」に向けた記事を
書き貯めたブログとなっています。

このブログ記事をしっかりと、
Google検索にひっかかるルールに
則って書いていくと、

あなた一人のメディア、
オウンドメディアが完成します。

 

営業要らずで仕事が来る

影響力のあるオウンドメディアを
持っていると、お客様が、仕事が

自然にやってきます。

 

これはブログだけではなく、
SNSアカウントなどでも同じです。

理想のお客様が価値を感じる投稿、
悩みを解決できる投稿を繰り返すことが
重要なのです。

 

実際イラストレーターなどでは、
Twitterに投稿したイラストがきっかけで、

デザイン会社に入ったり

描いたイラストがアニメやゲーム化して、
一流クリエイターの仲間入りを果たした

なんて方も数多くいらっしゃいます。

 

画商さんの仕事とは

ここまでは、絵描き本人が絵の仕事を
とるための方法を紹介してきましたが、

もちろん画商さんに頼るのも良いでしょう。

 

画商さんは展覧会を企画してくれたり、
絵の仕事を取ってきてくれたりします。

優れた画商さんは、良い顧客リストを
持っていて、それぞれの画家さんに

相性の良いお客さんを展覧会会場に
呼んでくれて、作家がいない間にも
絵を見事に説明して売ってくれます。

 

画商さんは当人のスキルと情熱次第で、
結果が大きく変わるので、

良い画商さんとお付き合いすることが
重要です。

 

絵描きの仕事に学歴は関係ない

絵描きの仕事について
実際にこんな質問を頂きました。

 

専門的な教育を受けたことがないので
基礎的な部分が足りていないと
感じています。

経歴がない美術を専攻しておりません。
専門スキルはありません。
ど素人の独学です。

メルマガ読者の方からは時々
こんな声を頂くことがあります。

 

しかし、絵描きの世界では
学歴など関係ありません。

 

有名美大を出ても、コンビニでバイトを
して、絵を1枚も売らずに終わる人もいれば

美術の教育を受けていなくても、
絵だけで暮らす強者もいます。

 

絵描きの仕事では、より純粋に

商品(作品の力)×顧客(お得意様の数)
×営業(絵の仕事をとる力)

で勝負が決まるのです。

 

実際に、現代アートの最前線で戦う
有名な作家たちも、

作品が素晴らしいだけでなく、
優れた集客力、営業力を持つ

マネジメントチームを
もっているようです。

 

「フランスで絵描きとして
経済的に成功するのは難しいよ。」

そんなことをフランスの画商に
言われたという話を海外経験の多い
友人作家から聞きました。

 

どうやら、フランスはアメリカや中国に
比べ、マネジメントチームの力が
弱いらしく、芸術の国でありながら
アートで成功するのは難しいようです。

 

 

確かに、歴史を振り返ってみても
優れた巨匠が出た場所というのは、

その時代、経済的にも成功している
国や地域ばかりですね。

 

ルネサンスの起きた、~15世紀のイタリア
ベラスケスの活躍した16世紀のスペイン
フェルメールの活躍した17世紀のオランダ

ナポレオンの肖像画を描いた
ダヴィッドやアングル

信長、秀吉、家康の心をとらえた
狩野派の絵師たち

 

などなど数多くの例が示すように、
アートは常に経済と共にある

ということがわかると思います。

 

絵描きの仕事が儲からないワケ

絵描きの仕事についてですが
先ほどもお話しした通り、

絵描きの実力は

商品(作品の力)×顧客(お得意様の数)
×営業(絵の仕事をとる力)で決まります。

 

いくら絵の実力が高くても

お客様を集めたり仕事をとれない人の
絵は売れないのです。

 

私も一時期、なぜ作品を作る作家に
あまりお金がいかないのか。

と素朴な疑問をもったことがありますが、
今の時代、優れたものを作るのも
難しいですが、

物を売るのも大変難しいのです。

 

物を売るためには、仕事をとったり、
企画したり、集客したりする
必要があります。

それを一手にやってくれるのが
画商さんなわけで、作る側に

あまり取り分がいかないのは
無理もないわけです。

 

そして、残念なことに、今の時代、
知的労働の方が評価されやすいので、

実際にモノを作る職人的な作業よりも、
モノを流通させる仕組みを作る
知的労働の方々へ、

予算はさかれるのです。

絵描きの仕事で成功するには

絵描きの仕事で成功するには
ここまでの流れの総まとめになりますが、

商品(作品の力)×顧客(お得意様の数)
×営業(絵の仕事をとる力)

これら3つの力を
全て高めれば良いのです。

 

この時代に生まれた絵描きの
皆さんはかなりラッキーです。

 

これらの力を手に入れるために
必要な情報を収集することも、

これらの力をふるうために使える
プラットフォームもオンラインで
安価で手に入るものが多いからです。

 

ブログ一つとっても、

「ブログの作り方」と
「アクセスの伸ばし方」と
「ブログのネタ」を全て、

検索で調達して、ワードプレスを
利用すれば、ひたすら作業をするだけで

影響力のあるオウンドメディアが
作れてしまいます。

 

あなた自身のユニークなノウハウや
経験があれば、鬼に金棒ですが、
これは必須項目ではありません。

 

つまり、根性さえあれば、今の時代、
影響力を手に入れ、集客、営業が
できてしまうわけです。

ちなみにこのブログも、私のノウハウや
経験だけでできているわけではなく、

多くの下調べの上で成り立っています。

 

そして、影響力のあるブログが完成すると、
あなたにとっての理想のお客様の声が
集まり、より、情報発信の内容は

シャープで的確なものになっていきます。

 

あなたの描く絵ももちろん、
よりシャープなものになっていくこと
でしょう。

このブログではよく、読者の意見や要望
に応えて記事を書くことも最近は
多いですが、

これはそのような意図なのです。

 

お客様にとって、より良い物を作ることで
、アクセスも伸び、

より多くの方が悩みを解決でき、
ブログ運営者は影響力を拡大できる

というウィンウィンな仕掛けを
作る事ができるのです。

 

そのような影響力を手にして、

顧客(お得意様の数)、
営業(絵の仕事をとる力)

を高めた作家が作品の力の高い作品を
発表できれば、絵描きの仕事で
成功できることでしょう。

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