どうも 絵画をたしなむを運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として
活動を続ける中で
学んだ画家ためのになるための
マインドやテクニックなどを
書いていこうと思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
3つのタブーについてお話します。
目次
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:作品の劣化
一つ目のタブーは作品の劣化です。
これは非常に重要です。
プロの画家は表現者であると
同時に、職人です。
ダヴィンチも画家の仕事のタブーを犯していた!?:油彩の劣化について
下の絵画はレオナルド・ダ・ヴィンチ
の絵画「カーネーションの聖母」
の部分です。
実はこの絵画は「ちりめん皺」という
劣化を起こしています。
油絵具は絵の表面が完全に
乾燥した後、絵の具をのせるのは
タブーなんです。
それをやると、新たに乗せた絵の具の
表面のみが乾き、上のような
「ちりめん皺」が起きます。
意外なことですがレオナルド・ダ・ヴィンチ
は、この
油絵具の特性を知らなかったようです。
油絵具には「ちりめん皺」の他にも。
剥落(厚塗り部分で起きやすいです)、
黄変(絵が全体的に黄色くなる)などの劣化が
起きるので、使う際は注意が必要です。
他にも銀箔などを使った絵画は、
黒変(黒く変色)する場合があります。
銀の指輪を温泉地にしていくと、
煙で黒くなる という化学変化と同じで、
空気中の硫黄と反応して
銀が硫化銀に変化してしまうんです。
村上隆などの有名作家も、銀色の箔を使う
場合は、銀箔ではなく、プラチナ箔を
使うそうです。
(プラチナや金箔は変色しません)
油絵具や、日本画の岩絵の具のような、
伝統的な画材は処方箋(使い方)
が厳密に決まっています。
伝統的な画材は特に材料の特性、
限界を理解することが重要なわけです。
プロの画家は、材料の特性や限界について
十分理解し、
「いつまでも変わらず楽しめる作品」
を仕上げる必要があります。
これはプロとして必要なことで、
これを守れないと
「製造物責任(PL)法」
にふれてしまうのです!
作品の保存についてはコチラ
「せっかく気に入って買った作品が1年後に変色した」
「せっかく気に入って買った作品が1年後に絵の具がはがれた」
こうなってはまずいわけです。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:パクリ
プロの画家として必要なことは
材料の知識だけではありません。
独創性、作家性も重要な要素の一つです。
売れる絵の条件の記事でもお話しましたが、
「一目で誰の絵とわかる」
というのは重要なわけです。
そういった理由もあり、
やはりパクリはNGなわけです。
他の作家が苦労して生み出した味を
手早く盗んでも良い作品はできません。
所詮、2番煎じはオリジナルに敵いません。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:顧客の流出
上の2つのタブーは言うまでもないこと
なのですが、これは注意が必要です。
顧客の流出とは、具体的には
会場Aで出会ったお客様を
会場Bに招待し、
作品を売ってしまう ということです。
マージンの記事でもお話しましたが、
作品が売れると、売り上げの一部は
会場にわたります。
なので、会場Bにお客様を呼ぶと、
会場Aは本来貰えるはずだった収入を
とりっぱぐれるわけです。
お客様が会場Aのお得意さんであったら
事態はさらに深刻です。
顧客の流出 という悪事は、
画家の場合、一瞬で知れ渡ります。
美術のマーケットは業界が狭い分、
すぐに情報が回るわけです。
実際に、これをやって仕事を干された者を
知っていますが、本人のみならず、
周りの人間に多大な悪影響を及ぼしています。
具体的には本人が仕事を干されるのみならず、
その周りにいた(仲間だった)作家も結果的に
仕事をとれなくなったりしました。
顧客の流出だけは絶対にしないよう
注意が必要です。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブー:納期遅れ
最後のタブーが納期遅れです。
これはオーダー作品などで、
「10月までに完成し、お届け」
と言っておいて、完成が11月になった。
などの、締め切り遅れのことです。
私はオーダー制作を受けることが多いため
(今も3件かかえています(汗))
締め切りはかなり余裕をもって
決めています。
何事も前倒しで取り組むのが
重要だということですね。
画家が絶対にやってはいけない絵の仕事のタブーを知っておくべし
今回はプロの画家なら知っておきたい
4つのタブーについてお話しました。
知らずにやってしまいとりかえしの
つかないことにもなるので、
是非注意してくださいね。
次回は絵が売れるタイミング、
売りづらいタイミング
についてお話します。 お楽しみに
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