【絵手紙の道具】おすすめの描き方やセットも紹介

こんにちは!画家の黒沼です。
今回は絵手紙の道具についての記事です。

〇楽しい活用方法
〇基本的な使い方
〇道具や材料の組成
〇おすすめの道具セット

などなど絵手紙の道具を
あらゆる角度から、プロの画家の視点で
解説しているので是非チェックしてみてください。

 

目次

絵手紙の道具の楽しい使い方

さてさてまずは、絵手紙の道具を
持ってるとめっちゃ役に立つよ!

というお話をしていきます。

絵手紙の道具の使い道を
思いつく限り上げてみました。

 

どれもワクワクする話ばかりなので
是非チェックしてみてください。

似顔絵ワークショップ

私は百貨店美術画廊などで展示をすると、
会期中の土日によくワークショップや
イベントをやります。

〇ライブペインティング
〇技法講座
〇1日お絵かき会
〇色紙プレゼント

などなど様々なイベントがありますが

中でも人気なのが

〇似顔絵ワークショップです。

似顔絵ワークショップで10分くらいで
サラッとお客様の似顔絵を描く

これがめちゃくちゃ評判が良いのです。

自分の似顔絵を描いてもらうなんて
経験は一般のお客様にとっては

非常にユニークな経験なわけで
かなり喜ばれます。

 

展覧会のイベント情報を見て、
会場に電話を入れ

「似顔絵描いてもらうイベント、
予約したいんですが!」

みたいなお客様さえいます笑

 

お客様の中には自分の似顔絵ではなく、
孫を連れてきて、描いてほしい!
みたいなお客様もいらっしゃいます。

さてさてこの大好評の
似顔絵ワークショップで重宝するのが

ポータブルタイプの
絵手紙セットなのです。

 

場所をとらず、道具を使え
乾燥時間も早いため

色付きの絵をサラッと描き
スグにプレゼント

なんてこともできるんですね。

 

旅先での風景スケッチ

ポータブルタイプの絵手紙セットを持っていると、
旅先での風景スケッチにも重宝します。

似顔絵ワークショップのケース同様

場所をとらず、道具を使え
乾燥時間も早いため

色付きの絵をサラッと描けるわけです。

折りたたみの小さい椅子なども用意して
ポータブル絵手紙セットと組合せれば

スケッチ取材道具セットの完成です。

季節のご挨拶を作る

 

さてさてこちらはお家で
ガッツリ制作する系の使い道です。

画家さんの仲間で多いのが、
年賀状や季節のご挨拶の手紙を
自作するというものです。

お客様や会場スタッフに向けたお手紙は、

やはり「画家らしいもの」に
したいですよね。

こういったお家で道具を広げて
ガッツリ制作するタイプの絵の場合

・顔彩
・絵皿
・筆
・硯
・墨
・絵手紙

こういった絵手紙の道具を
用意すると良いでしょう。

 

本格的な絵画を描く

絵手紙というと、
最小限の線や色で描かれた
短時間でサラッと描いた絵を
イメージされる方も多いかもしれません。

(私もそうでした。)

しかし、画家さんの中には「墨彩画」の
ような本格的な1枚の絵画を

絵手紙の道具である顔彩など駆使して
描く画家さんも多いようです。

彼女の作品は非常に素晴らしいので
是非↓の紹介記事をチェック
してみてください。

絵手紙に必要な道具

絵手紙に必要な道具というと、
どんなものをイメージするでしょうか?

・顔彩
・絵皿
・筆
・硯
・墨
・絵手紙

こんなものでしょうか?

・絵皿
・筆
・硯
・墨
・絵手紙

この辺りの道具は皆さんどんなものか
イメージできると思います。

ですが、「顔彩」という材料は
聞きなれない方も多いかもしれません。

 

顔彩とは

顔彩とはこういう、
四角い皿に入った固形の絵の具です。

墨彩画・俳画・絵手紙用に
使われることが多いですね。

見た目は固形の水彩絵の具に
ソックリなんですが、
成分が若干違うようです。

 

固形の水彩絵の具は

顔料+アラビアゴム+助剤

でできていますが

顔彩は

顔料+膠+水あめ(+砂糖)

などででいているようです。

 

私は最初に顔彩の存在を知った時

絵の具の接着成分である媒材に

水あめが使われている
絵の具があることを知り

めちゃくちゃ驚きました。

 

絵手紙の道具の選び方

絵手紙の道具は

〇お家のアトリエで道具を
広げてガッツリ描く人向け

〇旅先で気軽に短時間で
描きたい人向け

大きく分けてこの2種類の
道具セットがあるようです。

気軽に楽しめる絵手紙道具セット

・水筆
・顔彩セット
・絵手紙(ポストカード)

本格的な絵手紙道具セット

・顔彩
・絵皿
・筆
・硯
・墨
・絵手紙(ポストカード)

 セットの中身は大体
こんなイメージです。

 

水筆とは?

水筆とは持ち手の部分がボトルに
なっており、水を入れて使います。

この持ち手の部分を握ると毛の部分から
水がしみだしてくる便利アイテムなのです。

筆を洗いたい時は、持ち手の部分を握って
パレットや絵皿でガシガシ洗うと
キレイになります。

これをもっていれば、水入れのバケツを
用意しなくても水彩や顔彩の絵を描けるので、

旅先でのスケッチなど

ポータブルな絵の具セットが必要な
ケースでは非常に役に立ちます。

 

水筆にも丸筆タイプ、平筆タイプがあり
サイズもいろいろ用意されています。

色数のチェックは重要

一口に顔彩セットといっても、
実に様々なバリエーションがあります。

100色以上の色がセットに
なった豪華なものもあれば

基本の6色セットみたいな
セットもあるんです。

〇家のアトリエで道具を広げて
ガッツリ制作する

〇お正月にオリジナルの
年賀状を絵手紙で作る

〇旅先で短時間で
風景スケッチを描く

〇ワークショップでお客様の
似顔絵をサラッと描く

などなど

あなたの顔彩セットの使い方次第で
必要な色数やサイズも変わってくるので

自分にぴったりの絵手紙セットを
見つけてみてください。

 

絵手紙の道具セットのおすすめ

ここからは絵手紙の道具セットの
おすすめを紹介していきます。

あなたの使用用途やお値段、色数などを
考慮してあなたにぴったりの絵手紙セットを
見つけてみてくださいね。

 

吉祥 日本画用絵具 角顔彩 上製 24色

こちらは固形の絵の具のみのセットで
24色の顔彩を集めたものです。

ホルベイン 日本画用絵具 新顔彩 28色セット

こちらは固形の絵の具のみのセットで
日本画の伝統色を28色集めたものです。

呉竹顔彩耽美 本格絵てがみセット

墨、線描き筆、隈取筆、硯、水差、梅皿、
顔彩耽美18色セット、はがき5枚、テキスト

が桐箱に収まった本格セットです。

 

呉竹 筆ぺん絵てがみセット KG207-8

こちらはポストカードや水筆の着いた
ポータブルの絵手紙セットですね。

あかしや 絵具 絵手紙セット 12色 AP300-12V

こちらは12色セットで
筆も付いているコンパクトなものですね。

絵手紙の道具を使った基本的な描き方

 

絵手紙に使う、顔彩を使った
基本的な描き方はズバリ

透明水彩と同じです。

真っ白な状態の紙からスタートして、
紙の白い色を生かしながら、

半透明な色のフィルターを
塗り重ねていくイメージで

少しずつ画面を
暗く鮮やかに仕上げていく。

こういう描き方です。

 

なかなか言葉だけでは伝わらないと思うので、
この描き方を解説した動画を貼っておきます↓

この動画では水彩紙×透明水彩絵の具で
描いていますが、
基本的な制作プロセスは全く同じです。

 

絵手紙の道具は100均でも買える!?

なんと、この間100均に行ったとき、
絵手紙セットを見つけてしまいました。

ここまで紹介した通り、絵手紙セットは
なかなか高価なものが多いです。

それが100円で手に入るなんて!

しかし、こういった100均画材は
私はオススメしません。

もちろん、子どもが幼稚園で楽しく
絵を描くために使うような場合は
100均の画材で良いですが

お客様の手にわたる絵を描く場合は
100均の絵の具はNGです。

100均の絵の具は保存上、
非常に弱いのです。

〇変色
〇色褪せ
〇剥落

などのリスクがあるのです。

 

描いたばかりの時は非常に鮮やかな
発色をしていても、

すぐに色あせてしまったり、
剥がれ落ちたりするリスク
があるわけですね。

 

一方、画材屋さんでちゃんとした値段で
売っている画材はしっかりと画面に食いつき
基本的に変色もしません。

(一部の染料由来の描画材は変色します。)

このあたりのリアルな事情については
↓の記事で解説しているので
是非チェックしてみてください↓

100均ダイソーのアクリル絵の具、キャンバスはヤバイ!

2020.12.06

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