【画家になるには】個性や世界観の見つけ方について解説

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今回はメルマガ読者の方から寄せられた質問
にお答えしていこうと思います。

今回のテーマは
自分の世界観、個性について

自分だけの世界観を見つけるのは、
とても難しいことのように思えますよね…

 

 

画家になるには個性や世界観を見つけよう

 

実際、メルマガ読者の方からも
こんな質問をよく頂きます。

 

わたしが画家になるために知りたいことは、

「自分の世界観をつくるには、どのような
練習をすればいいのでしょうか?」

ということと、

「私は頭が固くて、中々アイデアが出てこない
のですが、どうすればアイデアが
出てくるでしょうか?」

ということです。

 

今後、自分の独自の世界観というものがなくて
悩むことがきっと出てきてしまうので、
今のうちに知っておこうと思い、質問しました。

また、私は子供だというのに、自分の世界観を
出すようなアイデアが出てきません…。

これも、アイデアを出すための方法や、
練習法を教えていただきたいです。

広島県在住 10代 女性 Nさん

 

個性がいかに大切か痛感しました。
しかしどう表現すれば個性が出るのか
いつも悩んでいます。

70代 男性 Iさん

 

 

個性をいかに表現するか、難しいですよね…
読者の方から頂いた質問を読んでいて
思ったのですが、

この問題は10代にとっても、
70歳にとっても難しいようです。

 

「個性をいかに表現するか、自分だけの
世界観を作るにはどうすれば良いか。」

この質問はメルマガ読者の方から
最も多く聞かれる質問のひとつなんです。

 

なので、「私には個性や独創性がないから、
画家になるのは諦めよう」

そんな風には考えないでくださいね。

それでは解決策を詳しく解説していきます。

 

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画家になるにはひたすら模写すべし

結論から先に申し上げますと、

あなたが個性や自分だけの世界観が
見つからないのは、

あなたに才能がないからではありません。

 

ただ、インプットが
足りていないだけなんです。

 

画家としての個性というのは

「本当の自分」が予めあって、
それを見つける というように
見つけ出すものではなく、

 

自分がこれまでの人生で「いいなぁ」と
思ったものを総合したものだと
私は考えています。

 

なので、私は自分だけの個性的な表現を
見つけるためには、「良いなぁ」と
思ったものを、

ためらわずにマネしていくことが
重要だと思っています。

 

始めのうちは、オリジナルの劣化コピーの
「パクリ」のようなものしか描けないでしょう。

しかし、模写などを通して繰り返し
模倣するうちに、技術もついてきます。

 

そして、一つの作品や作家だけでなく、

複数の「良いなぁ」と思ったものを
片っ端から模倣していくと、

 

あなたがこれまでの人生で「いいなぁ」と
思ったものを総合したスタイルが身につきます。

これを市場の要請(売れやすい色彩、
モチーフのチョイスやサイズ、価格など)
とマッチングできれば、

「あなたにとっての売れる絵」
が見つかります。

 

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画家になるには真似することをためらうな

アーティストの中には「マネ=悪」

と思っている方が思いのほか多いですが、
この罪悪感は手放した方が良いでしょう。

 

特に駆け出しの作家の場合、過去の
優れた作品の構図を模写することは重要です。

 

実際、ルネサンスの時代から、
駆け出しの画家の練習方法はクロッキー
親方の作品の模写と決まっていました。

 

私は古典絵画の構図を学ぶというのは、
作風さがしに迷う駆け出しの画家に
最適な方法だと思っています。

具体的にはこのような方法です。

古典絵画をモノクロ化して、
3色で塗り分けましょう。

 

この作業を繰り返すと、遠くから見た時
にも存在感のある

「抽象的な強さ」を持った絵画を
描けるようになります。

 

描かれている具体的なモチーフが
何かに関わらず、

「なんとなく力強さを感じる絵」
「なんとなく落ち着く絵」
「なんとなく癒される絵」

そんな絵が描けるようになるでしょう。

 

 

また、「学ぶ」という言葉は「まねふ」
から来ているといいます。

「まね」ができない人は「学ぶ」ことの
できない人だということですね。

 

 

あまり知られていないことですが、
美術史に名を残す多くの天才たちも、
先人たちの作品を真似ています。

 

「天才」の代名詞で知られる、パブロ・ピカソ
でさえ、このようにベラスケス
「ラス・メニナス」や

 

 

マネの「草上の昼食」

 

ドラクロワの「アルジェの女たち」
などの先人の名作をまねています。

また、ピカソが生きた時代は美術史上、
最も「天才性」「独創性」が期待された
時代でしたが、

この時代に生きる数多くの作家が
「ネタ切れ」を起こしたのか

アフリカ彫刻の真似で多くの作品を
作っています。

 

ピカソ以外にも、モディリアーニや
ブランクーシなど、20世紀の天才たちは

オリジナリティあふれる独自の作品
のみならず、多くをアフリカや

 

エトルリア(ローマ帝国以前の
イタリア先住民)のプリミティブな彫刻
からインスピレーションを受けています。

 

アーティストが先人の真似をしていたのは
この時代だけではありません。

19世紀以前の時代では「独創性」
よりも「職人性」が重んじられたので、

より頻繁に先人の技術を継承(真似)
することで絵が生み出されました。

ナポレオンの肖像画で知られるアングル
ラファエロの作品の構図を拝借して
制作していますし、

先ほど紹介した、マネの「草上の昼食」も
元々はラファエロの版画の一部から
図像を拝借しています。

ヨーロッパのみならず、日本でも、
先人たちから、図像や構図を拝借して
制作する巨匠は多いです。

 

 

最も有名なのが、「風神雷神図屛風」ですね。

戦国時代の俵屋宗達から始まり、
琳派の代表的絵師の尾形光琳
そしてさらにそれを模写した酒井抱一

といったように2回もリメイクされています。

 

このように歴史上の様々な巨匠ですら
「模写」を通して学んでいます。

 

良いなぁと思ったものはためらわずに
模写をして取り込んでいきましょう。

 

 

ちなみに私の作品は17世紀のオランダの巨匠
ヤン・ダフィス・デ・ヘームという
花の画家の作風を下敷きにしています。

 

 

学ぶことを辞めた画家はあっという間に
学び続ける画家に追い抜かれます。

プロの画家は個人事業主でもあるので、
ビジネスにおける競争に
勝ち続ける必要があるのです。

実際に私も、今なお、本や先輩たちの
ブログから多くを学んでいるところです。

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画家になるには自分の世界観をコスパよく見つけよう

他にもこんな質問を頂きました。

まず、この絵は○○さんが描いた絵だ。
という作家独特の独創性のある絵が
描けるようになることが先決だと思いますが、

自分はまだその域に達していないと思っています。
どんどん失敗を恐れず、描くことですよね。

でも失敗して材料を無駄にしたくないなと
言うケチな心もあります。
何か良い方法はないでしょうか?

 

よく分かります。

材料と制作時間を無駄にしてしまったなぁ
という罪悪感に襲われます。

私の場合は新しい技法や材料を試す場合は、
描きなれたモチーフ、構図で小さいサイズの
作品で実験をします。

小さい作品の場合、予想外の失敗が
起きたときも修正が簡単ですし、

仮に修正不可能な失敗をしても、
無駄になる材料は少ないです。

 

プロの画家は優れた職人性も
求められるので、材料の性質や
限界についても知り尽くす必要が
あります。

これらを学ぶ上で、
「小さい画面での技法実験」
はおすすめです。

 

 

画家になるには昔の自分に励ましてもらうべし

作家活動を続けてしばらくすると、
自分にとっての売れる絵が見つかってきます。

すると、やはりその作風はどんどん
純化されていき、最後には似たような絵
ばかりが量産されるという事態が起きます。

 

そんな進化の袋小路にはまった時には、
昔の自分の作品を見てみましょう。

技術的に拙いものの、
数多くの豊かな味がそこにはあります。

 

 

あなたは日々制作に打ち込む中で、
変化していきます。その変化の中で

作風の純化、技術の進歩の代償に
捨ててきた、様々な「味」
あるものなんです。

昔の作品を掘り返してみることで、
今までの自分が選択しなかった味を
生かした作品を

もう一度今の高い技術で
再現してみましょう。

新しい「あなたにとっての売れる絵」の型が
生まれるかもしれません。

 

 

このように、様々な方法でインプットすることで、
作風進化の袋小路から抜け出し、

「あなたにとっての売れる絵」の型を
複数用意することができます。

これらをローテーションすることで、

マンネリ化を防ぎ、一定した作風を
持ちつつ様々な味の作品の並ぶ
豊かな展示空間を作ることができます。

 

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画家になるにはコレクターの好みを知るべし

他にもこんな質問を頂きました。

黒沼さんが「コレクターさんって
どんな作家の絵を好むんだろう?」
と思っていた駆け出しの頃の画風と

生涯のパトロンと出会ってからの画風は、
どう変わったのでしょうか?

私はもともと、古典絵画の持つ雰囲気
が好きで、絵を描いていました。

(17世紀のオランダ絵画(フェルメールの周辺
や日本では長谷川等伯などです。)

近代以前の時代においては、日本でも
ヨーロッパでも、王様や殿様、富豪を
喜ばせるための作品が数多く作られました。

私が憧れていた古典絵画は、そのように
もともと、政治や経済と密接な関わりを
持っていた「売れる絵」
としての側面があったわけですが、

 

そんな絵でも「売れれば何でもよい」
というわけではなく、

時の権力者を魅了する
「力強さ」「美しさ」「職人技の冴え」
が見事に両立した傑作であったわけです。

 

なので、制作する時の主なモチベーションは
実は売れる前と後では変わっていません。

ただもちろんビジネスなので、

売れ筋のスタイルは常に用意しておく、
売れないものは引っ込めるというのはやります。

 

変わったことといえば、モチーフに

花鳥風月を選ぶことが増えたこと、
飾りやすさも意識した見せ方に
したぐらいだと思います。

 

 

みなさんの質問、要望、感想、お悩みを募集しています。

 

今回は「自分の世界観、個性について」
というテーマでメルマガ読者の方からの
質問にお答えしました。

「ここをもっと深堀りしてほしい。」
「ここがよくわからなかった。」
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