絵が下手だから、私はきっと
うまくいかない、自信がない…
こんな悩みを持っている
画家さんは多いようです。
今回は多くの画家志望の方から寄せられた
こういった悩みを解決する
記事を書こうと思います。
絵が下手な人が上達するための方法や
考え方がわかると思うので
是非最後までチェックしてみてください。
目次
絵が下手だと起きる最大の悲劇
絵が下手で
もうどうしたら良いかわからない!
制作中にそんな状態になってしまい、
絵を描くのが楽しくなくなるときがあります。
こんなお悩みを読者の方から頂きました。
描き始めたときは、
完成イメージがハッキリあって
過去最高の絵が描けちゃうかも!?
な~んてワクワクが止まらない状態だったのに
気がつくと、絵をコントロール
できなくなっている!
絵の具をいくら塗り重ねても
構図や形をなおしてみても
頭を1回冷やして翌日
キャンバスに向き合っても
最初に思い描いた完成イメージには
永遠に近づかない。
こういう絶望的な状況になると、
ほとんどの場合、その絵は途中で放り出され
未完成のままゴミになってしまいます。
実は私も修業時代、こんな悲しみを
何度も何度も味わってきました。
うまくいかない絵を途中で投げ出す“罪”は
産み落とした我が子を
無責任に捨てる親のような
大きく育って「気に入らない見た目」
になった子犬を捨てるような
ひどい罪悪感でした。
きっと今これを読んでいるあなたにも、
そんな苦い思い出が1度はあると思います。
絵を「育児放棄」した後、しばらくは
自信もやる気も失って
自分には所詮才能がないんだ…
と落ち込んだりもしたものです。
絵の完成イメージが見えなくなって、途中で
育児放棄してしまうこの悲劇のメカニズムが
当時の私には全く分かりませんでした。
しかし今はわかります。
アート市場の現場で競争にさらされ、
プロの画家として販売前提の絵を描く
ようになった今の私は
絵を途中で投げ出すことは
絶対にありません。
なんなら、描いた絵は全部、目の肥えた
コレクターさんに売って見せる!
とまで思っています。
長くなりましたが、今回の結論を言います。
絵の完成イメージが見えなくなって、
途中で投げ出す理由は2つあります。
〇絵画のキソを理解していない
〇自分の制作プロセスを自覚していない
この2つです。
絵画のキソを理解していない
形、構図、明暗、色彩、質感描写
これらを正確にコントロールすることが出来ないのは
絵画のキソ的な理論がわかっていないからなのです。
絵画のキソ的な理論をしっかり学んで、
その通りに手を動かせるようになれば
絵が完成しない悲劇は起きません。
育児放棄画家にならないためにも
絵画のキソを身に着けるべきなのです。
自分の制作プロセスを自覚していない
自分の絵なのに、今自分が何のために
手を動かしているのかわからない。
これは初心者だけでなく、
経験の長い人にもありがちです。
当然、こんな描き方では、いくら時間を
かけようが全く絵が進みません。
よく「絵を描く時間がないです。」
という悩みを聞きますが
そういった人は多くの場合
極めて無駄の多い制作をしている
ことが多いです。
無駄の多い制作をやっていると
絵がなかなか完成しないだけでなく
制作中に悩み苦しむ時間も増える
という事実を知るべきです。
さて、今回は多少、手厳しいお話もしましたが
毎日楽しくのびのびと絵を描くためには
必要不可欠なお話なので
是非心に刻んで頂ければと思います。
絵画のキソ理論を解説した記事はコチラ↓
色を塗ると絵が下手になる?
絵が下手なわけではないのに、
絵の具を塗るのが大嫌いという画家さんは結構います。
鉛筆の下描きの線が消えるのが不安です。
デッサンは得意ですが色が使えません…
絵の具を塗ると立体感がなくなるのが悩みです。
こんなお悩みをよく聞きます。
美大を出ているにも関わらず、
こんな状態の画家さんは実は結構います。
なぜこんなことに
なってしまうのでしょうか?
これはハッキリ言って、
日本の美大入試のせいでしょう。
日本の美大入試では多くの科でデッサンと
透明水彩絵の具での着彩が出題されます。
このため、美大受験予備校や美術科の高校では
デッサンと透明水彩の練習にカリキュラムの
大部分が当てられます。
デッサンでは当然、効果的な色の使い方や
科学的に正しい色彩理論は身につきません。
透明水彩の課題では、白い紙の地を残しながら、
余白に絵の具が飛び出さないように
慎重に描く方法を学びます。
色彩の理論も多少は学びますが、
大部分が作者のセンス次第になっています。
デッサンのように誰にでもわかるような
科学的に正しい理論を教えられる先生が少ないのです。
すると…
驚くべきことに、めちゃくちゃデッサンや
イラストがウマイのに
色はわからない…
という人が出てくるのです。
着彩に関しても
実際のモチーフよりも鈍くて
濁ったような絵しか描けない
人が多いのです。
これは科学的に正しい色彩理論を
知らないせいです。
科学的に正しい色彩理論さえ知っていれば
ピクサー映画のように、実際の世界よりも
鮮やかで、美しい
それでいて自然でリアルな絵を描くことができます。
デッサンに「遠近法」と「明暗法」
という確固たる理論があるのと同じように
色彩にも厳密で科学的な理論があります。
絵の具や色に関するコンプレックスを
持ったまま「画家」を続けるのはオススメしません。
言葉だけでは説明が難しいので、
科学的に正しい色彩理論を解説した動画を
今回は紹介します。
是非チェックしてみてください↓
絵が下手だと目立てない!
絵が下手だといろいろ落ち込むことも
多いですが最も心に来るのが
展示で絵を無視されること
だと思います。
おっ!あの絵良いな~
じっくり見てみよう。
あなたがもし美術館や公募展など
に行ったらこんな感じで
真っ先に目に飛び込んできた絵を
じっくり見ると思います。
しかし逆に、たくさんの絵が
並んでいる中で
埋もれてしまっている絵の前は
スルーしてしまうと思います。
遠くから見ても圧倒的な存在感がある絵
人の目をクギづけにする絵
ハデな色使いじゃないのに無視できない絵
名画と呼ばれる絵はこのような
“埋もれない絵”ばかりなのです。
どうすれば、そんな無視できない、
目立つ、埋もれない絵を描けるのか?
これは多くの画家が知りたいことだと思います。
私は幸いにも、長すぎる修業時代にそんな
「名画のレシピ」を知ることが出来ました。
この「名画のレシピ」は非常に強力で
描いているモチーフが何だろうが
使っている色が地味だろうが
リアル描写の技術がなかろうが
スゴく目立つ絵を描けてしまうのです。
正直言って、私がこれまで絵を100枚以上
売ってこれたのは、この「名画のレシピ」のおかげだと思っています。
もちろん、絵を売るために必要な準備はいろいろあります。
絵を買う顧客の多い会場を見つけたり
作家にファンがつくように情報発信したり
最適な額装で最適な値段をつけたり
などなど、「売るための工夫」
が必要なわけです。
しかし、当たり前ですが、作品がショボければ
絶対に絵が売れることはありません。
所有したいと思われるクオリティーの絵
でなければ、だれもお金を払って買おう
とは思わないのです。
「名画のレシピ」を守って作った絵は
会場の入り口を通ったお客様の目を
一瞬でくぎ付けにし、絵の前まで引き寄せます。
これがアートフェアの会場なら
無数に並列するライバルの作品を抜き去って
お客様のハートを射止められるでしょう。
公募展の審査会場なら、審査員の注意を
一瞬で引き付け、話題の作品になるでしょう。
個展の会場なら、目の肥えたコレクターさん
の足を止めさせ、その絵を自宅のどこに飾るのか
考えさせることだってできるでしょう。
絵が下手でもヘタウマ系は許される?
絵が下手なことがコンプレックス
になっている方は少なくありません。
美大を出ていないので
私は絵が売れないと思います。
独学の素人画家なので
絵がど下手なんです。
こんなコンプレックスを持っている
画家さんは多いようです。
こんなお悩み相談を受けるたびに、
「絵が売れるかどうかと
学歴は関係ないです。」
とお伝えしています。
まあ技術が低くても売れている画家がいる
というのは事実なわけですね。
しかし正直申し上げて
「素人っぽい誰でも描けそうな絵」
にお金を払う方は少ないです。
まあ考えてみれば当たり前ですよね。
ヘタウマという作風ももちろんありますが、
ヘタウマ風の作品でも
技術がありながら、気楽に描いている絵と
技術がないからヘタウマ風になっちゃっている絵
では大きく違うわけです。
数多くの絵を描いてきた、売ってきた画家
の目から見れば、一瞬で違いがわかります。
数多くの絵を見て、所有しているコレクター
さんから見れば、一瞬で違いがわかります。
イメージしてみてください。
日本中から絵画コレクターが集まる
有名アートフェアに運よくあなたは
参加することになり
あなたの参加するブースでは
「大ヘタウマ展」をやっていたとします。
日本中から集まったヘタウマ風の
作家が参加するグループ展です。
もう言わなくてもわかると思いますが
デッサンや色彩、画面構成、材料の使い方
といった絵画のキソを身に着けつつも
あえて技術を見せつけることなく
ヘタウマに描いている画家が
注目とビジネスチャンスと売り上げを
ほぼ全てかっさらっていくでしょう。
そんな状況になれば、絵画のキソを身に着けて
いないヘタウマ風の下手な画家は悔しい、
恥ずかしい思いをすると思います。
あまりに悔しくて恥ずかしくて
会場で自分の絵を見るのもツライと思います。
まあ今回の結論を言ってしまえば
技術を見せつけるような写実的な絵を描く画家でなくても
絵画のキソ技術がないと一瞬でバレるから
技術は身に着けたほうが良いよ
ということです。
絵が下手でも想定画は描ける?
絵は下手ですが私はファンタジックな
夢の中のような世界の絵を描きたいです。
モチーフを何も見ずに空想で絵を描いています。
こういった画家さんの作品を実際見てみると、
残酷なほどはっきりと2つのタイプに分かれています。
①ピクサー映画や新海誠作品のような超ハイクオリティーな作品
②小学生が図工の時間に描いたような作品
です。
結論から言います。
何も見ずに空想で絵を描きたい人にこそ
絵画のキソ理論が必要です。
ピクサー映画や新海誠作品の緻密で鮮やかな
「現実よりも“リアル”で美しい世界」は
絵画のキソ理論に基づいた
「計算された描き方」で成り立っています。
〇主人公の目線の高さから見える広大な風景
〇日没直前の夕日で照らされた街の色
〇良く晴れた日に地面に落ちるカゲの色
などなど
作品に現実を超えた美しさを与えている
様々な要素が盛り込まれているのです。
どれだけ豊かな想像力があっても、
これらの理論を知らないと描けないわけです。
小学生が図工の時間に描くような豊かなイメージを
「オトナの技術」で描くためにも
絵画のキソ理論は必須なのです。
描きたいイメージはあるけど
技術がなくて描けない…
画家に一生とりつく
この悩みから解放され
自由に楽しく描き続けるためにも
絵画のキソを学ぶことは必須なのです。
絵画のキソ理論を解説した記事はコチラ↓
絵が下手だと時間も手間も消耗する
絵に使える時間が少ないのが悩みです。
エンジンがかかるまで時間がかかり、
制作に集中できる時間がほとんどありません。
このような悩みを持っている
現代の画家さんは本当に多いですね。
家事に追われる主婦の画家さんや
仕事終わりの夜の時間しか描けない画家さん
休日の数時間しか絵を描けない画家さん
などなど、細切れの時間では
確かに絵を描くのは難しいと思います。
こうした画家さんに意識してほしいのが
「良い途中段階」と「自分の制作プロセス」
です。
「自分にとっての制作プロセス」が
明確になっている画家は
完成イメージだけでなく「良い途中段階」を
イメージすることができています。
そんな画家さんは1日30分しか作業が
できなかったとしても、
着実に絵を進めることが出来ます。
自分の制作プロセスをしっかり自覚できていると
①輪郭で構図をざっくり決める
②余計な線を消して、細い線で形を決める
③下塗りの半透明なオレンジ色を塗る
④カゲの部分に半透明なこげ茶色を塗る
⑤明るい部分に鈍い黄色を塗る
⑥明暗の境界線を細かく描写する
⑦透明な赤を塗り重ねて固有色を再現
⑧明るい部分を中心に細部を描き起こす
⑨画面の全体のバランスを微調整し完成
こんな感じで着実に1工程ずつ絵が進んでいくのです。
今自分は何のために手を動かしているのか?
が常にわかっているため、迷うこともほぼなく
細切れの時間でも完成に
向かって描くことができるわけです。
絵が上手い人は無意識のうちにこのような
作業プロセスを頭に思い描いて制作するので
早く、ウマく、簡単そうに
絵を完成できるのです。
一度これが身につくと、
新ママ主婦だろうが
サラリーマン画家だろうが
日曜画家だろうが
細切れの時間で着実に
絵を描き進められる
ようになるでしょう。
絵が下手な人向けの上達方法
絵が下手でデッサン苦手だからなぁ
形とれないからなぁ
自分は不器用で絵の才能ないんだろうなぁ
私の頭はかなりながーーーーい間
こんなデッサンへの苦手意識で
支配されていました。
今となってはこんな話をすると
本当ですか!?
黒沼さんにもそんな時期があったんですね!
と驚かれますが、正直言って100枚以上
絵を売った今でも
石膏デッサンとかヌードモデルみたいな
形を正確に描く課題はやりたくありません笑
モチーフの形を正確に線でとらえるのが
致命的に苦手なのです。
絵画のキソのキソであるデッサンの目的は
線と明度をコントロールして
モチーフの形やモチーフを
取り巻く空間を描くことです。
線で形をとらえ
明度差で光や空間をとらえる
これのうちの片方がまるでできないのですから
まあデッサンが苦手になるわけです。
そんな困った画学生だった私を救ったのが
コンテを使った、ある練習方法でした。
これはコンテを寝かせて面的にモチーフを
とらえる練習だったのです。
線をほとんど引かず、ほぼ純粋に
明度差で光や空間をとらえるような描き方です。
この練習方法を身に着けたおかげで
私はデッサン嫌いを克服することができました。
線で形をとらえるのが苦手な方は
是非チェックしてみてください↓
絵が下手な人は色彩理論を学べ
絵が下手でないのに
こんな相談をしてくる方もいます。
ここに何色を塗ったら
良いと思いますか?
モノクロでしか絵が描けなくて
困っています…
こんな悩みを持つ画家も
少なくありません。
目が飛び出るほどデッサンが上手いのに、
幼い頃からイラストを描いてきて
呼吸するようにウマイ人物を描けるのに
色を使うのが致命的に
苦手な人は結構います。
そういった方はデッサンは得意なので
明度をコントロールしてモノクロの絵を
描くことはできるのですが
彩度と色味をコントロールするのが
下手なため
光も空間も感じない、べたっとした
下手くそな塗り絵のような絵
になってしまうのです。
非常に残念なことに、このような色が苦手な
画家を救うカリキュラムは用意されていない
ことが多いです。
多くの画塾では、
デッサンが上手い=優等生なので
本人が色に対する深刻な苦手意識を
もっていても放置されてしまうことが
多いのです。
デッサンを描くための
体系的な確固たる理論はあるのに
色彩はセンス次第
な~んて指導方針の場所も少なくないのです。
しかしこの
色彩はセンス次第ってのは大噓で
色彩を効果的に使ってモノをよりリアルに
描くための科学的な理論は存在します。
これをフル活用しているのがピクサー映画や
新海誠作品のようなアニメーションの世界なわけですが
科学的に正しい色彩理論さえマスターすれば、
あのような
現実世界よりもリアルで美しい絵だって
描けるようになるわけです。
この理論について詳しく話すと1年分の
カリキュラムが作れてしまいそうなので、
今回は簡単なコツを1つ紹介します。
〇明るい部分は鈍く黄色っぽく
〇中間の明るさは鮮やかにモチーフの色で
〇暗い部分はやや鮮やかに青っぽく
描いてみましょう。
これを知っているだけで明度、彩度、色相を
同時に意識して色を作り、
最適な場所に最適な色を塗ることが
出来るようになるでしょう。
この考え方で実際に絵を描いた講義動画を
今回は紹介いたします。
是非チェックしてみてください。
絵が下手=個性的という誤解
絵が下手な人は自由に描くことができません。
この残酷な事実をわかりやすくお伝えする
ために今回は一つ小話をしようと思います。
私が一番欲しいもののお話をします。
お金、時間、人気、友達、やりがい、
安心、知性、やる気、Nintendo switch
どれもあると非常に便利ですが
一番欲しいものではないんですね。
今私が一番欲しいものは「自由」です。
もう既にそれなりに自由な楽しい毎日
を送っていますが、まだ足りません。
今、というかおそらく
昔から今まで、ずーっと
より大きな自由を求めて私は
日々生きてきたのかもしれません。
最高に自由な状態になって、
そこで見えたビジョンを自由に描く
これをやりたいわけです。
自由な生き方に憧れて画家を
やっている人も多いと思うので
これに共感する人は多いと思います。
きっとこれができたら最高にユニークで
価値がある、画家の個性を遺憾なく発揮した
絵が描けそうですよね。
では、その「自由」をどうやって
手に入れれば良いか?
これについて今日はお話しようと思います。
少々小難しい話もしますが、きっとために
なるので是非最後まで読んでみてください。
皆さんは「自由七科」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?
これは古い時代のヨーロッパの大学で
設定されていた
「精神的な自由を手に入れるために
修得したい7つの科目」
という意味を持った言葉で、原語では
リベラルアーツという言葉です。
リベラルアーツは直訳すると
自由のための技術
なわけですが、これは非常にふかーーい
言葉だと私は思っています。
つまりヨーロッパでは伝統的に
自由になるためにはバランスの良い
教養を勉強して身に着けるべき
という考えがあるわけですね。
日本では明治時代に大枠が
作られた時代遅れなカリキュラムのせいで
お勉強=やせ我慢してやる軍隊教育みたいなこと
みたいなイメージがあるかもしれません。
そのせいで、
自由=やせ我慢を辞めて、やるべきことを
ほったらかして勝手気ままに振る舞う
みたいなイメージを持っている方も
多いかもしれません。
なぜ今日、こんな小難しい話
をしたかといえば
読者の1人からこんな悩み相談を
頂いたからです。
「絵を描く技術を身に着けると
個性が死んで自由に描けなくなる気がします。」
これはよくある勘違いです。
自由に描くためにはキソ的なお勉強をして
技術を身に着けなくてはいけません。
技術を身に着けて死ぬ個性など、
死んでかまいません。
そんなのはちょっとした手癖のようなもので、
本当のあなたの持ち味ではないのです。
自由に描けるようになるためには、
ヨーロッパの伝統よろしく、
バランスのとれた絵に関する
教養と技術が必要なのです。
そういった絵画のキソを
徹底的に訓練した画家が
絵を描いた時にどうしても出てしまう、
その人ならではの雰囲気こそが
本当の意味での個性だと私は思っています。
なので、どんなスタイルの絵を描く人も、
今よりも良い絵を描くために
絵画のキソを1度は
身に着けるべきだと思います。