【絵画コレクターとは】美術作品や現代アートの選び方も解説

絵画コレクターさんにコレクション
されるような画家になってみたいなぁ。

 

美大で画家を夢見てガムシャラに
制作していたころ

そんな夢を持っていました。

今回は美大生の頃の私には全く
想像もつかなかった、

絵画のコレクターさんの全貌について
解説していきます。

 

絵画コレクターとは

絵画コレクターと聞いて、皆さんは
どんな姿をイメージするでしょうか?

 

もちろん読んで字のごとく、絵画を
コレクションする方々なのですが

日本ではまだまだ身近ではない
「絵画のコレクション」という趣味や

絵画のコレクターさんがどんな方々で、
「絵が売れる」とは、どんなことなのか?
あまり想像できない方も多いかもしれません。

 

これまで100枚以上絵を売ってきた画家
としての経験を生かし、

絵画のコレクターさんが絵を買う理由や、
彼らの絵の選び方も解説していきます。

画家志望の方にも、絵を買ってみたい方にも
役立つお話ばかりなので、

是非最後まで読んでみてくださいね。

 

絵画コレクターの絵の選び方

絵画コレクターの目に留まる作品とは?

美大の中で、「美術の専門家」に囲まれて、
もくもくと絵を描いていた頃

絵画のコレクターのような、

「実際に絵を飾って楽しむ」方々が
どんな基準で絵画を選んでいるのか
全く見当もつきませんでした。

 

しかし、実際にアート市場の現場に出て、
絵を売る経験を100回ほど積むと、

美大の中の「絵の常識」と、絵画コレクターの
「絵の常識」が大きく違うことがわかりました。

ここでは絵画コレクターさんの絵を選ぶ基準
について、絵が売れたときのエピソードも
交えて解説していきます。

 

画家本人のおすすめ

コレクターさん「うーん。どれも良いね~
どれにしよっか?
ところで、君はどれが気に入ってるの?」

画家「どの作品も気にいっていますが、
今回の個展のDMに使ったこの作品が
今回の展示では1番だと思います。」

コレクターさん「じゃあ、それにしよっか。
話が早くて良いだろ?」

 

これは実際に個展会場であった会話です。

絵画のコレクターさんの中には、
気に入った画家の絵は買うのが前提で、

どれにしようかは作家の思い入れで
決めたいという方も結構いらっしゃいます。

 

画家の個性、作家性

「この技法はみたことないなぁ。
気に入ったからこれにするよ。」

私の作品の場合は、あまり他の作家
がやらないマニアックな技法で制作していて

技法が作品の見栄えにユニークさ
を与えているので

こんな形で絵が選ばれることがあります。

 

絵画をたくさんコレクションされているかたは、
無難で飾りやすいけども、

無個性な「売り絵」には、
もう飽きてしまっているのです。

 

モチーフや技法にこだわりのある、独創性を
感じる作品こそコレクションしたいと思うようです。

 

絵のクオリティー

仕上げの丁寧な作品はどんな鑑賞者に
とっても好感度が高いのです。

もちろん絵画のコレクターさんにも、
これは当てはまります。

 

作品枚数を用意することに一生懸命に
なった結果、仕上げがいい加減になったり

独創性を意識しすぎた結果、
技術がおざなりになっている

 

そんな作品は何回、展示に出しても、
売れないどころか、じっくりみてもらう
こともできなかったりします。

写実的に緻密に描くことが全てでは
もちろんありませんが、

緊張感を持って仕上げられた作品
であることはコレクションの大前提
であるようです。

 

絵画コレクターに人気の絵画技法

絵画コレクターさんの気に入る作品は、
もちろん人それぞれ違います。

しかし、やはり全体的な人気の傾向
というものは存在します。

 

私はこれまで自分の絵は100枚以上、
作家仲間のものも含めると、数えきれないほど

「実際に売れた絵」を見てきました。

 

すると、人気のある作品の傾向
見えてくるのです。

ここでは、技法という側面からより具体的に
人気のある絵の傾向を解説していきます。

 

緻密な絵画

写真と見紛うようなリアルで
緻密な作品は一定の人気があります。

他にも、細かい装飾文様が入ったものなど、

思わず絵の前で立ち止まって、見入って
しまう細かい作品は人気があります。

 

箔を使った絵画

金箔や銀箔など、金属の箔を使った作品は、
圧倒的な存在感があり、人気が高いです。

普段の生活で見慣れない「異素材感」と
華やかな印象が絵画に「ハレのもの」の
印象を与えるようです。

 

鮮やかな色彩の絵画

具象絵画の専門家は厳しいデッサンの訓練
を積んでいるせいか、

モノトーン寄りの絵を知らず知らずの
うちに描いていることがあります。

 

しかし、実際に絵を部屋に飾ることを考えると、

やはり部屋の印象が明るくなるような
鮮やかな色彩の絵が人気があるのです。

 

絵画コレクターに選ばれる画家とは

 

絵画コレクターの方々は絵だけを見て、
コレクションするわけではないようです。

絵画を買うというのは、ある種

貴重な体験なのです。

 

どういった意味で貴重かといえば、

1人の人間が0から生み出したものを
作り手と交流した上で購入する

というのは、他の物の買い物では
なかなかできない経験なのです。

 

また、コレクターさんは作家が

次回の展示までにどれほど成長しているのか
を楽しみにDMが届くのを待っている方も
いらっしゃいます。

 

そんな、絵画鑑賞を通してお客様と
コミュニケーションがとれて、

常に作風を進化させ続けられる画家が
コレクターさんには選ばれるようです。

 

 

絵画コレクターの新潮流【サラリーマンコレクター】とは

絵画コレクターと聞くと、
全く縁遠い人に思えるかもしれません。

しかし、最近では
サラリーマンコレクター」といって、

仕事帰りにギャラリーに寄って絵を買う。
そんな方が増えているんです。

 

彼らの中には自身のコレクションを
ギャラリーを借りて、展示したり

才能を感じる若い画家を集めて
展覧会を企画する方もいらっしゃいます。

 

これまで私は100枚以上絵を売って
きましたが、絵を買うお客様はやはり、

60代以上の方がほとんどなのです。

 

若い方の間でも絵を飾って楽しむ習慣
がついたらなぁ。

でも、そんな余裕もないだろうし
難しいだろうなぁ。

そう思っていた私にとって、この
サラリーマンコレクターの存在は
希望に思えました。

 

絵画コレクターにおすすめのバイブル

絵画コレクターと聞くと、敷居が高い
と感じる方もいるかもしれません。

そんな方に気軽にコレクターの世界を
体感してもらえるのが、

美術雑誌の『アートコレクターズ』です。

 

毎月、異なるテーマでアート市場の今
を解説するコレクター必見の雑誌
となっています。

 

絵画コレクターがわかる映画

絵画コレクターの姿がよくわかる
おすすめの映画をいくつかご紹介します。

 

「ハーブ&ドロシー」

 

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多くのアート作品を寄贈した、
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若き彼女がピカソやモンドリアンといった
20世紀の巨匠と交流するシーンも
必見の映画です。

 

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女性嫌いの美術鑑定士の男の物語です。
美術鑑定士とコレクターの登場する
ミステリーは見どころ満載です。

 

絵画コレクターの方々への思い

ここまでは画家志望の方に向けて、
コレクターさんに認められるための話を
中心に書いてきました。

ここでは、私が一人の画家として抱く、
コレクターさんへの思い
書かせていただきます。

 

画家は絵が売れると作家活動を続けられる

まずはじめにお伝えしたいのが、
感謝の気持ちです。

コレクターさんに絵を買ってもらう

という経験は画家にとって、
お値段以上の価値を持っています。

 

自分が0から生み出した作品が売れる。

そんな経験は画家として生きていく上で
この上ない自信に、精神的な支えになるのです。

 

残念ながら日本には、画家として活動したいけど、
絵を売ったことがない画家がたくさんいます。

彼らは時間とお金と将来への不安で、
ネガティブになっていることも多いのです。

 

そんな画家たちも、コレクターさんに
絵が売れたという経験があれば、

コレクターさんから頂いた言葉があれば、
前向きに画家として生きていく
ことができるのです。

 

もちろん、私もこれまでに絵を買って
くださったコレクターさんのおかげで、

今ここに画家として存在する
ことができています。

コレクターの皆さん
本当にありがとうございます。

 

子どもたちが「画家になりたい」と素直に言える場所づくりに必要なこと

「画家になりたい。
そう言ったら親に止められた。」

「美大に行きたい。そう言ったら
親に許してもらえなかった。」

 

私のように幸運にも美大に行って、
画家になるという経験ができる者もいれば

画家になることも、美術を学ぶことも

挑戦する前に諦めさせられて
しまう者もいます。

 

この悲劇の原因は子を思う親に
あるわけではないですよね?

日本に「絵を飾って楽しむ」習慣があれば、
一定の絵の需要が生まれ、

彼らの夢は現実的なものになります。

 

日本を画家を目指せる国にする。

これは私の最も大きな夢なんです。

コレクターさんの存在はこの夢の実現
のための唯一の希望だと私は思っています。

そういった意味でもコレクターさんの存在
には本当に感謝しかありません。

 

絵は4万円くらいから買える

そして、最後に
「絵を買ってみたいなぁ」

そう思ってくださった、

これからコレクターに
なるかもしれないあなたへ

どうしてもお伝えしたい
ことがあります。

 

私が普段活動している、百貨店美術画廊では
数多くの絵が週替わりで展示されています。

ひょっとしたら、

「なんで、こんなに高いんだろう?」
「0の数、間違ってないかい?」

そう思った方もいるかもしれませんね笑

しかし、若手作家の展示の場合、
百貨店美術画廊でも小さい作品なら、

4万円以下で買えるものも多いのです。

 

さらに、ギャラリーで展示している
若手作家ならば、

1万円以下で買える絵も結構あるのです。

 

ここまでお伝えしてきた通り、

画家志望の若者にとって、
「絵が売れる」という経験は
一生ものの財産になります。

 

そして、そんな経験を積んだ画家は
絵を辞めないでしょう。

そんな画家が増えたら、ひょっとしたら、
日本が画家を目指せる国に
変わるのかもしれません。

画家から絵を買って飾って楽しむ
ことの魅力が伝わっていると嬉しいです。

 

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

 

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確かに、海外の方が絵が売れる場所も
多いでしょうし、絵を買う人が多いのも
事実でしょう。

しかし、「誰も所有したくない絵」は
どこへ出しても売れません。

そして、日本でも正しい準備をすれば、
絵は売れます。

実際、私のメルマガで学んだ読者さんでも

今まで1枚も絵を売ったことがなかったのに
1回の個展で4枚も絵が売れるようになった
画家さんもいらっしゃいます。

彼へのインタビュー記事を書いてみたので
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