[西洋美術史]デューラーなど北方ルネサンスの有名作品を解説

どうも 絵画をたしなむ
を運営する画家の黒沼です。

これまで、記事を書いてきて
画家の名前を引用して

説明したりすることが結構あり、
話が専門的になりすぎる

 

ということが気になっていたので、
これから西洋美術史について
の記事を易しく書いていこうと思います。

初心者でも、玄人でも楽しめる記事
を目指して頑張って書いていきたい
と思います!

今回は北方ルネサンス美術
について解説します!

当時の音楽とともにお楽しみください!

 

北方ルネサンスとは

ルネサンス美術はイタリアの
フィレンツェローマを中心に
花開きました。

これと同じころ、現代の
ドイツやオランダ、ベルギー

あたりでも数多くの巨匠が
活躍していました。

 

ドイツやオランダ、ベルギーは
ローマから見て北側にあるので、

この時代のこの地域の美術を
北方ルネサンスと呼びます。

 

この頃のヨーロッパは戦乱、疫病、
飢饉が流行し、世紀末的な不安に
満ちていました。

そのため「死の舞踏」をテーマにした
作品が流行したようです。

教会の腐敗を批判したマルティン・ルター
がドイツで宗教改革を起こしたのもこの頃です。

ローマカトリック教会が資金集め
のため贖宥状(免罪符)を販売

→教会が腐敗

→ルターが宗教改革

という流れなわけですが、きっと免罪符で
儲けたお金で、ミケランジェロやラファエロ
に天井画や壁画を描かせたんでしょうね。

 

免罪符のおかげで「最後の審判」
がみられるんですね~

それがきっかけで起きた宗教改革の名手
ルターの肖像画を描いた
クラナーハも今回登場します。

 

この頃のネーデルラント
(今のオランダやベルギーあたり)では、

ブリューゲルやボッスなどの画家が活躍しています。

ネーデルラントは油絵の具発祥の地でもあります。
今回は油絵の具を初めて使いこなした
画家についても紹介します。

油絵の具を初めて使いこなしたファン・エイクも北方ルネサンスの画家

油絵の具を最初に使いこなし、
技法を確立、整理したのが、

ファン・エイクと言われています。

油絵の具自体はかなり古くから
存在していたようです。

(実は玉虫厨子の側面の絵画、
捨身飼虎図は油絵の作品だそうです)

しかし、モチーフを写実的に描く
技法を最初に確立したのは
ファン・エイクが初めてでした。


どこまで拡大しても細かく描かれた
絵画は完璧な細密描写で
うめつくされていますね。

ファン・エイクについて詳しくはこちら

 

ブリューゲルも北方ルネサンスの画家

この時代多くの画家は工房で集団制作を
行っていましたが、

親子そろって画家というものも
多かったようです。

 

幼少期から親の工房で画家の英才教育
をうけていたんですね。

この時代の有名な画家、ブリューゲル
も親子3代画家でした。

 

ピーテル・ブリューゲル(父)

ピーテル・ブリューゲルは田舎町の農民
などの暮らしを数多く描いています。

中世の庶民の陽気な暮らしが
垣間見える面白い作品ですね。

 

ヤン・ブリューゲル(父)

ピーテル・ブリューゲルの子の
ヤン・ブリューゲルは
花のブリューゲルと呼ばれています。

花を得意のモチーフとしていて、
ビロードの色調の絵を描いていたことから

ビロードのブリューゲル
とも呼ばれているようです。

 

ヤン・ブリューゲル(子)

ヤン・ブリューゲル(父)の子、
ヤン・ブリューゲル(子)は

バベルの塔を描いたことで有名です。

3人の中で最も緻密な作品を描いていますね。

 

ボッスも北方ルネサンスの画家

ボッスはルターの宗教改革の
直前の時代に活躍しました。

ボッスの絵には様々な怪物や、
意味ありげなシュールな場面が
描かれています。

これは当時の腐敗しきった教会や、
社会の雰囲気を様々な

ブラックユーモアや風刺を
通して描いたんですね。

ちょうど、新聞の漫画が政治家の不正
を風刺で皮肉るようなものですね。

 

ルターも描いたクラナ―ハも北方ルネサンスの画家

この頃のドイツでは、立派な格言
の刻まれた薄衣をまとうエロティック
なヴィーナス像が流行したようです。

エロティックなヌードを飾る
エクスキューズとして、

ヴィーナス像であること、
立派な格言が用意されたんですね(笑)

 

ルーカス・クラナーハはそんな
妖艶な女性像を描く画家として
人気の画家でした。

また数多くの肖像画も残しており、
当時活躍した宗教改革の名手、

マルティン・ルターの肖像画も
描いていました。

デューラーも北方ルネサンスの画家

デューラーは金工細工師の家
に生まれました。

そのためか、ゲルマン人らしい
緻密で繊細な線描が特徴の
銅版画を描いています。

この頃の北方世界の人物画は
クラナーハのヴィーナス像のように、
細身で妖しい独特のものでした。

 

しかし、デューラーはイタリア留学し、
古代(ギリシャローマ)的な理想的な人体
を学んできます。


イタリア留学後のデューラーの人物画は
古代ギリシャ彫刻のような、

どっしりとした骨格を感じる
人体表現が特徴になっています。

 

北方ルネサンスの画家の特徴まとめ

今回は北方ルネサンス
について紹介しました。

油絵の技法を生んだ国の作品は
緻密で見応えがありますね。

ファン・エイクやデューラー、
ブリューゲル、クラナ―ハ、ボッス

など日本でも人気の有名画家も多く、
面白い時代だと思います。

 

北方ルネサンスの特徴をまとめると

・どこまでも緻密な表現

・教訓的なテーマの物語を描いた

・地域密着型の画家の登場

という感じですね。

次回はマニエリスム期について紹介します。
それではまた。

 

↓西洋美術史についてはコチラ↓

 

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