どうも黒沼です。
さて、最近は続けて
西洋美術史シリーズを書いています。
美大に通う私が美術史の授業、教授の話
本で手に入れた美術史情報をアップして
いくので、チェックしてみてくださいね。
今回はオルフィスムの美術
について解説します。
当時の音楽とともにお楽しみください。
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目次
オルフィスムとは
オルフィスムとはキュビズムの影響
を受け、フランスで起きました。
オルフィスムではキュビズムの絵画
で失われた色彩を積極的に使い
より形の抽象化を進めました。
なので具象絵画でありながら完全抽象
にしか見えないものも多いんです。
オルフィスムは音楽的
オルフィスムの名称は1912年に
ピュトーグループの作家の作品を
ギョーム・アポリネールがオルフィスム
と呼んだことに由来します。
この呼称はギリシャ神話に登場する
竪琴の名手のオルフェウスにちなみます。
オルフェウスとはこんなひとです。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/1c5b913e-300x191.jpg?resize=728%2C463)
オルフィスムを音楽を感じる絵画だと
ギョーム・アポリネールは感じたようです。
アポリネールによれば、オルフィスムは
「視覚上の現実にではなく、完全に芸術家
によって創造され、強力な現実性を賦与さ
れた現実にもとづく諸要素で、新しいもの
の全体を描く芸術」
と定義されるそうです。
今では音楽と言えば
メロディー+歌詞が一般的です。
しかし、当時音楽と言えば詞のついて
いないものの方がメインでした。
詞による具体的な内容の語りや再現が
ないため、音楽は抽象的な感覚
概念をより純粋に表現する芸術だと
されていました。
詞が無い分、音のみによるより抽象的
な表現だとされていたんですね。
オルフィスムの絵画は音楽の持つ
この抽象性に近づいていきました。
具体的なモチーフを再現せず
より純粋に色と形で抽象的な概念
感覚を表現しようとしたんですね。
オルフィスムの有名な画家
ロベール・ドローネー
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/lgp01a201304240900-300x263.jpg?resize=599%2C525)
フランティセック・クプカ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/3762479077_2d0d20e877-300x200.jpg?resize=596%2C397)
フランシス・ピカビア
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/Francis-Picabia-The-Torrent-at-La-Creuse-300x249.jpg?resize=728%2C604)
まとめ
今回はオルフィスムを紹介しました。
オルフィスムの特徴はまとめると
・キュビズムが失った色彩を取り入れた。
・再現でなく表現を目的とした
といった感じですね。
次回はシュプレマティスムについて
紹介します。
それではまた。
↓西洋美術史についてはコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家と美術史-300x176.jpg?resize=725%2C422)