初心者にもおすすめ!わかりやすい西洋美術史の本3冊を紹介

どうも黒沼です!

最近はビジネスの世界でも
アートの考え方が注目されているようで

美術史を学ぶビジネスパーソンも
増えているんだそうです。

美術史を深く学んでいくと、
「自分が正しい、良い」と
思っていたことが絶対ではなく

この時代ならではの相対的な
ものだった!という

世界の見え方が丸ごと変わってしまう
ような経験ができるのです。

 

今日は
これから美術史を勉強したい!」
「アートの見方を知りたい!」
「現代美術ってよくわからない。」

そんなあなたにおすすめな
美術史の本をご紹介します。

 

難易度別にためになる本を
リストアップしてみたので

是非読んでみてください!

 

 

西洋美術史のおすすめ本:初心者向け

西洋美術史のおすすめの本として
最初の1冊におすすめなのが

コチラの本です。

鑑賞のための西洋美術史入門
視覚デザイン研究所 早坂 優子 (著)

難易度:1

 

「ゴシックって何?」
「レンブラントって誰?」
「ピカソってどう凄いの?」

 

そんなゼロからしっかり
西洋美術史の流れ抑えたい
あなたにはこちらの1冊がおすすめ。

 

私もしっかり読み込んだのは
この本が初めてでした。

 

この本では中学生でも読めるような
簡単な文章で

古代ギリシャから現代アート
作品を紹介されています。

 

フルカラーでその時代の
有名な絵画や彫刻が紹介されています。

 

その作品が生み出された社会的背景や
当時の政情についてもわかりやすく
解説されているので

初心者にはおすすめの1冊です。

 

 

 

「アンピール様式」
「デカダンス」

なんのことだか皆さん分かりましたか?

このような知っていそうで
知らなかった
美術鑑賞用語も紹介されています。

 

美術用語辞典という項目が
要所要所にありこのような
やや難しい用語も解説されているので

 

中級者も楽しめる1冊だと思います。

これさえ読めば、美術館の解説文も
ほぼ理解できるようになるので

企画展に行くのが楽しみになること
間違いなしです
!

あと、日曜美術館美の巨人たち
といったポップな番組もより深ーく
味わうことができるようになるでしょう。

 

西洋美術史おすすめ本:中級者向け

西洋美術史のおすすめ本として
次におすすめしたいのがコチラです。

デッサン学入門―創意の源泉を探る
ふくろう出版 南城 守 (著)

難易度:2.5

こちらは私が最も印象に残った
本の一冊で、とてもおすすめです!

 

美術史の流れ、用語、画家の名前、
代表作が頭に入ってきたら

この1冊に挑戦してみましょう。

 

この1冊はとてもユニークな本なんです。

ルネサンスから現代までの
西洋美術史全ての作品を

「形態」、「光」、「色彩」
「内的イメージ」の4項目の

どれかに分類して説明しています。

 

画家として絵を描いていると

今自分がモチーフの何を観察し、
何を画面に描きこんでいるのか?

というのを強く自覚して制作する
必要を感じると思います。

例えば、デッサンでいえば

①輪郭線でモノを見て構図を決める時間
②モノを明暗で見てカゲ色を塗っていく時間
③モチーフについている色を
観察し塗り分ける時間
④モチーフの明暗の境界線付近に現れる
質感などの細かい表情を写し取る時間

といった感じで、モチーフの要素を
分解して一つずつ絵に描きこんでいく
と思います。

 

この考え方やモノの見方で
名画を見れるようになったら
スゴイことが起きます。

どうスゴイのかといえば
美術史上の名画が造形的に

なぜスゴイのかが
わかるようになり

そのスゴイ部分を自分の絵に
取り入れることもできてしまうのです。

 

具体的な内容の話をしていきますね。

 

この本の美術史の分析は
線描で「形態」を捉える
ルネサンスのフィレンツェ派から始まり

「色彩」で立体的な空間を捉える
ヴェネチア派と続きます。

 

線描重視のフィレンツェ派
(ボッティチェリ作)

 

色彩重視のヴェネツィア派
(ティツィアーノ作)

 

その間の価値観(形態を色の変化で表す)
「光」が紹介され

最後に作家自身の内面や身体的躍動を
反映した「内的イメージ」という

 

主観的な要素が加えられます。

 


この本では西洋美術史上の
あらゆる作品を

「形態」、「色彩」、「光」
「内的イメージ」の4要素に分解して
解説しています。


(例えばルネサンスのフィレンツェ派
は「形態」重視、ヴェネツィア派
「色彩」

バロック絵画は「光」
シュルレアリスムは「内的イメージ」

といった感じです。

 

 

「光」重視のバロック絵画
(レンブラント作)

 

 

「内的イメージ」重視の
シュルレアリスム (ダリ作)

 

時代ごとの大まかな傾向のみならず
有名な画家それぞれのデッサン観も
詳しく解説されています。

 

(例えば同じフィレンツェ派でも
ボッティチェリは「形態」重視で
ダヴィンチは「光」重視でした)

 


ボッティチェリ作


ダヴィンチ作

 

著者がアーティスト兼キュレーター
ということもあり

「美術史」の本としてだけでなく
「技法書」としても読める

 

一石二鳥な濃い一冊だと思います。

 

 

絵の描き方が知りたい人
美術史や絵画を見るのが好きな人

どちらも楽しめる1冊になっています。

 

 

西洋美術史のおすすめ本:上級者向け

西洋美術史のおすすめ本として
最後におすすめしたい本を紹介します。

ここまで紹介した本を読んでこられて
理解できた貴方に最高の難易度の1冊を
ご紹介します。

これさえ読めれば
もう初心者は卒業です。

グリーンバーグ批評選集

Clement Greenberg (原著)
藤枝 晃雄 (翻訳)

難易度:5

みなさんは「絵画空間」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?

絵画空間とは、言わば絵画の専門家
にしか感じられない、前後感、空間
のことです。

例えばこの絵に前後感を感じるでしょうか?

この絵はベラスケスのラス・メニナス
というバロック期の作品ですが

立体感や前後感を感じるリアルな空間
が描かれているかと思います。

このように近代以前のヨーロッパの絵画は
実際に入っていけそうなリアルな空間
が描かれることが多かったのです。

それではこの絵に前後感を
感じるでしょうか?

この絵は絵画を数多く見た目利きや批評家
絵画を数多く描いてきた画家には
空間を感じられるのです。

これが「絵画空間」です。

描かれた抽象的な図像の大小関係
や色彩の強弱、絵の具の厚みや
筆のタッチの強弱を使って

微妙な前後感を演出しているのです。

うーん意味わからん。
そう思うのも無理はありません。

この絵画空間を見る能力は
言わば達人の勘のようなもので

ながーーーい絵の修練や
数多くの鑑賞経験を積まないと
身につかないものなのです。

ここまで努力してこの達人の勘
のような「絵画空間」という
概念を言葉で説明してきましたが

よくわからんと思います。

これをうまいこと言語化
して文章で説明してみせたのが
この本なのです。

 

この本はかなりの強者でした。
私も同じ行を何度読み返したことか…

読了するのに夏休みを
丸々使ってしまいました。


でも読み終えた後の達成感、充実感
美術史への理解の深まりは
代えがたいものでした。

 

自信のついてきた方は
是非挑戦してみてください。

 

 

前置きが長くなりましたが
概要に入ります。

 

このクレメント・グリンバーグとは
誰なのか?

ここまで読まれた方は
ジャクソン・ポロックはご存知かと
思います。

 


グリンバーグはジャクソン・ポロック
をスーパースターにした批評家なんです。

 

なので、基本的にこの本は
1950年代のアメリカの作家について
主に書かれた本なんです。

 

 

でも、そこに至るまでの美術史
の流れがとても丁寧に深く
前振りの部分でおさらいされています。

 

(マネやピカソについての記述が
とても面白かったです。)

 

「現代美術」を時系列で紹介した
多くの本がこのジャクソン・ポロック
の活躍した時代:アートの中心が
アメリカに移った時代から始まる
ことが多いんです。

 

つまり、グリーンバーグ批評選集を
読みこなせば、ヨーロッパ中心の
西洋美術史の流れに加え

アメリカ中心の現代美術の歴史の基礎
も抑えることができます。

 

読み応えのある1冊なので
是非挑戦してみてください!

 

美術史のおすすめ本は他にもいろいろ

巨匠に教わる絵画の見かた

こちらも先ほどご紹介した
『鑑賞のための西洋美術史入門』と同じ

早坂 優子さんが書いた
リトルキュレーターシリーズの本です。

 

豊富なイラストや画家のエピソードも
紹介された非常に読みやすい本でしたね。

絵や美術史について勉強してみたいけど、
何から始めたら良いかわからない…

そんな初心者にはオススメの一冊です。

 

ミケランジェロが過去の時代の作品を
見てどう感じていたか?

などなど

この本の最大の特徴は各時代の画家の
目線で美術史を解説している
ということです。

ルネサンス、バロック、印象派などなど
美術史上の時代の有名作品や

その時代の政治や思想的背景も
簡単に解説してくれている一冊です。

 

知識ゼロからの西洋絵画史入門

あなたの街に詳しい知識人で
おなじみの山田五郎さんの本です。

この本の面白いポイントは
ルネサンス、バロック、印象派
などなど美術史上の様々な様式を

女性の美しさに例えて
解説しているというところです。

 

もちろん、各時代の有名な画家や
有名な作品、美術様式の裏にある

当時の政治的、思想的な背景も
わかりやすく解説されています。

 

古代ギリシャ美術、バロック、
印象派などなど断片的に知っていた
美術史の知識が

初心者でもすんなりつながって
美術史全体の流れが見えてくるような
一冊です。

 

まさに知識0からの西洋絵画入門
といった感じで

美術史を気軽に楽しく勉強したい
初心者にはオススメの一冊です。

 

いちばん親切な西洋美術史

こちらも初心者でも楽しく
美術史を学べる入門書です。

こちらはイメージとしては
フルカラーのおしゃれ雑誌のような感じで

美術史の様式やテーマごとに
見開きで解説されています。

 

作品の写真は少なめですが、
古代エジプトから現代美術まで
を網羅的にわかりやすく
解説しているので

まさに入門者向けの美術史ガイドブック
のような一冊でしょう。

美術史のお勉強用だけでなく、
ヨーロッパ旅行前に読むのもオススメです。

 

世界アート鑑賞図鑑

さてさてこちらは西洋美術史を
丸ごと楽しめるような大型本です。

学校の図書室にあるような
レベルの本ですね。

ビジュアル豊富な本で充実した
図版が特徴ですね。

表紙がマグリットなのが
ユニークですね。

 

日本美術を含む古代から現代までの
美術史を年表整理的に網羅した本で

絵画、彫刻、写真、現代美術などなど
古今東西オールジャンルの美術を
楽しめる一冊となっていますね。

ヨーロッパの美術中心に
なりやすい美術史解説ですが

 

ヨーロッパの美術に偏らず、
アジアやアフリカ、中近東、
オセアニアの美術も充実した

図版と解説が収められているのも
見どころです。

武器になる知的教養 西洋美術鑑賞

美術展に行った後

すごかったね。
良かったね。

これしか感想が言えず
悔しい思いをしたことがある方には
必見の一冊です。

 

美術史上のそれぞれの時代、
それぞれの作品、それぞれの画家の

表現手法と時代背景の両側面から
鑑賞を助ける本で

この作品がなぜすごいのか?
この画家はなぜ良い感じなのか?

 

こういったぼんやりした感想を
よりクリアに言語化できるよう
になる一冊です。

これさえ読めば美術展に行くのが
楽しみになること間違いなし&
美術ブロガーデビュー間違いなし笑

そんな一冊です。

 

美術史の本をおすすめする本当の理由

今回はこれから美術史、絵画鑑賞を
知っていきたい方へおすすめの本を
紹介しました。

美術展に行った時、入り口の
部分や目玉作品の横にある
作品解説ボードには

本当に面白いことが書いてあります。

しかし、それらの解説は美術史の
基本的な知識がないと意味不明な
ことも多く、楽しめないのです。

絵を描く方の中にはお勉強嫌いで

絵を純粋に見たいから余計な知識は
ないほうが良い!

といったことを言う人がいますが
これは間違っていると私は思います。

この話を画家さんにするとき毎回引用
する例があるのですが

画家の皆さんは、デッサンの勉強を
する以前、

反射光を見ることができたでしょうか?
目線の高さを意識して風景を眺めたことが
あったでしょうか?

このように知らないと意識にも上らない
色や形があるのです。

知らないと見えない色や形があるのです。

 

やや厳しいことを言いますが

知性はないけどそのかわり
感性は豊か

なんて人はいません。

知性も感性も鋭い人と
知性も感性もぼんやりしている人
の2種類がいるだけだと
私は思っています。

前提知識がないと気づくことすら
できないことが、体験できない感情が
あるのです。

美術史の豊富な前提知識のある人は
休日に地元の歴史資料館で無料展示
されている土偶をながめるだけで

人類の歴史のドラマに感動すること
が出来ます。

土偶を見ただけで、ドキドキワクワク
ときめくことができるのです。

しかし知識のないいろんな意味で
ぼんやりした人は

郊外のテーマパークまでわざわざ
足を運び、高い入場料を払って

ケチャップまみれのハンバーガーでも
食べながら、

長時間かけて待機列に並び
ジェットコースターに乗って
絶叫しなければ

ドキドキワクワクできなかったり
するのです。

 

これは美術史の知識だけにとどまる
話ではなく、「教養」全般にいえる
ことですが

ドキドキワクワクときめく楽しい
毎日をコスパよく送る上でも
お勉強は役に立つのです笑

 

話がだいぶ逸れましたが

美術史の知識があると、美術館や
ギャラリーで絵を見るのが
楽しみになりますよ。

 

きっとより深くアートを味わい
楽しめるはずです。

 

それではまた。

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