どうも黒沼です。
今回は東京都内の美術館情報を
紹介します。
今回は六本木、虎ノ門エリアの
美術館を取り上げます。
目次
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアーサントリー美術館
サントリー美術館の見どころ
サントリー美術館では、「生活の中の美」を
テーマにコレクション、展示がなされています。
近代化以前の日本では美術は
生活の道具の一部分でした。
屏風や襖絵は部屋の間仕切りでした。
棗や茶碗は茶道具でした。
絵巻は物語や事件、歴史の説明に
用いられました。
掛け軸は床の間に飾られ
客をもてなすためのものでした。
根付は印籠(薬入れ)などの提げものが
帯から滑り落ちないための
すべり止めでした。
(このため必ず、紐を通す穴のある造形です。)
このように日本の美は常
に機能、用途をもっていたわけです。
工芸の世界でよく言われる「用の美」
即ち、道具が用途を十分に満たすため
作られた結果、美しい造形になる
というものです。
これは西洋近代以降の「純粋芸術」の価値観
即ち、芸術作品それ自体が自律的に価値を
持つので、芸術の造形に機能は要らない
という価値観とは対照的ですね。
サントリー美術館ではこのような
日本人が長らく大切にしてきた価値観
つまり、生活の文脈と一体となった
造形物の美を重宝しているようです。
サントリー美術館の
代表的なコレクションはこちら
国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」
手箱は平安時代より作られました。
元々は文具や化粧道具の入れ物でしたが、
時代が下ると、神への奉納物となりました。
したがって華やかな装飾が
施されるようになります。
本作には梅や桜などの30種類を超える
植物が描かれているようです。
『鼠草紙絵巻』
鼠が人間の娘と結婚するが、本当の姿がばれて、
娘に逃げられてしまう物語。
室町時代当時の家財道具などの調度が
描かれているため、当時の生活が窺える一品。
サントリー美術館は、五輪競技場のデザイン
でも有名な隈研吾氏により
デザインされました。
コレクションのみならず
有名建築家のデザインした
インテリアも見どころの美術館です。
併設されている茶室、玄鳥庵では
定期的に茶会も開かれるようです。
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー国立新美術館
国立新美術館の見どころ
国立新美術館は国立美術館で初の
コレクションを持たない美術館
として誕生しました。
このような美術館は世界的にも珍しく、
国内外から注目されているようです。
国立新美術館は、世界的にも有名な
建築家の黒川紀章により
デザインされました。
有名建築家のデザインしたインテリア、
外観も見どころの美術館です。
宙に浮くようなデザインのカフェや、
充実したミュージアムショップなど
おしゃれな空間も魅力のひとつです。
また、アートライブラリーでは
全国の展覧会情報を検索できる
「アートコモンズ」も
利用でき、好評のようです。
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー21_21DESIGN SIGHT
21_21DESIGN SIGHTの見どころ
21_21DESIGN SIGHTは三宅一生
の提唱によりオープンした
デザインに特化した美術館です。
衣服、家具、家電、パッケージ、
雑貨などなど、日常生活に溢れる
デザインを考える美術館となっています。
21_21DESIGN SIGHTは、
世界的にも有名な建築家の
安藤忠雄によりデザインされました。
傾斜する巨大な一枚の鉄板が特徴の建築です。
これはディレクターのひとりの三宅一生
の提唱した「一枚の布」という
服作りのコンセプトを表現しているようです。
有名建築家のデザインした
インテリア、外観も見どころの美術館です。
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー森美術館
森美術館の見どころ
森美術館は現代アートを中心とした
美術館で国際的にも評価の高い美術館です。
過去には村上隆の個展もここで開かれました。
「アート&ライフ」をモットーとする
森美術館では
現代アートのユニークな企画展が展開されています。
企画展と併せて、アーティストと
実験的プロジェクトを行う
「MAMプロジェクト」
映像作品を鑑賞できる
「MAMスクリーン」
日本をふくむアジアの現代アート作品の
コレクションをテーマに沿って
順次公開する「MAMコレクション」
などなど、どれも現代アートファン
には注目のイベントです。
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー森アーツセンターギャラリー
森アーツセンターギャラリーの見どころ
森アーツセンターギャラリーは世界の有名な
美術館の展覧会から
漫画、アニメ、ファッションやデザイン
の展覧会など幅広い企画を展開しています。
六本木ヒルズ森タワー52階の
広大なフロアを利用した
展示空間も見どころです。
森アーツセンターギャラリーは、
世界的にも有名な建築家の
リチャード・グラッグマン
によりデザインされました。
リチャード・グラッグマンは他にも
ニューヨークのホイットニー美術館や
ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館
などのデザインも手掛けています。
有名建築家のデザインした
インテリア、外観も見どころの美術館です。
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー泉屋博古館 分館
泉屋博古館 分館の見どころ
泉屋博古館 分館は京都にある
泉屋博古館の分館として誕生しました。
泉屋博古館は住友家の
美術コレクションを展示しています。
コレクションのジャンルは
浅井忠やモネなどの近代洋画、
木島櫻谷の日本画、
江戸時代の能面や能装束、茶道具など
多岐にわたります。
泉屋博古館 分館の代表的な
コレクションはこちら
木島櫻谷 「柳桜図屏風」
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアー菊池寛実記念 智美術館
菊池寛実記念 智美術館の見どころ
菊池寛実記念 智美術館は
現代陶芸のコレクターの菊池智の
コレクションをもとに誕生しました。
藤本能道、富本憲吉などの陶芸家
の作品とともに
ユニークな展示空間も楽しめる
美術館となっています。
菊池寛実記念 智美術館の
代表的なコレクションはこちら
藤本能道
『霜白釉釉描色絵金彩花と虫図六角大筥 』
東京のおすすめ美術館:六本木、虎ノ門エリアーパナソニック汐留ミュージアム
パナソニック汐留ミュージアムの見どころ
パナソニック汐留ミュージアムは
20世紀フランスの画家
ジョルジュ・ルオー
専門の美術館です。
ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示する
ルオーギャラリーはもちろん
ルオーの親族が手掛けたグッズも並ぶ
ミュージアムショップ
も見どころです。
ジョルジュ・ルオーの展示のみならず、
パナソニック汐留ミュージアムでは
パナソニックにちなんだ「建築・住まい」、
「工芸、デザイン」をテーマとした
展示も展開しています。
まとめ
今回は六本木、虎ノ門エリアの
有名な美術館を紹介しました。
気になる美術館は見つかりましたか?
それでは今日はこの辺で
コチラの美術館もおすすめです。