どうも黒沼です。
今回も東京都内の美術館情報を紹介します。
今回は丸の内・日本橋エリア
を取り上げます。
目次
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアーすみだ北斎美術館
すみだ北斎美術館の見どころ
すみだ北斎美術館は何といっても
まずユニークな建築が印象的ですね。
これは日本が世界に誇る建築家ユニット
SANAAの妹島和世によるものです。
妹島和世は他に
金沢21世紀美術館や
ルーブル・ランス(フランス)
の設計でも知られています。
すみだ北斎美術館の特徴は周囲の風景を映し、
風景に溶け込むアルミパネルの外壁と
4面にあるスリットです。
4面全てにあるスリットからは
どこからでも入場でき
「開かれた美術館」
を表現しているようです。
すみだ北斎美術館は
葛飾北斎ゆかりの地に建てられた
専門の美術館です。
(葛飾北斎は本所割下水:
現・北斎通りで生まれました。)
すみだ北斎美術館では北斎の代表作が
制作年代ごとに展示されています。
浮世絵作品は劣化しやすいため、常設展示
ではレプリカが展示されているようです。
本物をご覧になりたい方は期間限定の
企画展をチェックしてみてください。
作品目には4kモニターがあり、
作品の見どころや政策の背景などを
詳しく解説してくれます。
須佐之男命厄神退治之図
本作は関東大震災で一度焼失しており、
明治時代に撮影されたコロタイプ印刷を
緻密に分析、復元し
現在の状態に至るようです。
本作は「肉筆浮世絵」に分類されます。
「肉筆浮世絵」とは、多色刷りの浮世絵と
区別するべく生まれた用語で、
浮世絵師が紙本や絹本に直接筆で描いた
一点物の作品を指します。
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
北斎の代表作『富嶽三十六景』
で「赤富士」と並び有名な一枚。
北斎の富嶽三十六景と歌川広重の
東海道五十三次により日本に風景画が
定着したと言われています。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー東京国立近代美術館
東京国立近代美術館の見どころ
東京国立近代美術館は日本初の
大規模国立美術館です。
1952年に開館され、明治時代以降の
日本の美術作品を中心としたコレクションを
展示しています。
毎日14時からコレクションガイド
があり、これは好評を博しているようです。
金曜日と土曜日は20時まで開館しており、
夜の美術館を楽しむこともできます。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー東京国立近代美術館工芸館
東京国立近代美術館と同じ竹橋駅から行ける
工芸部門の美術館です。
陶磁器、ガラス、染色など明治時代以降の
日本、海外のデザイン、工芸品を
コレクション展示しています。
水曜日と土曜日には作品に触れられる
「タッチ&トーク」というイベント
も開かれているようです。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー東京国立近代美術館フィルムセンター
コチラは竹橋ではなく京橋駅が最寄の
東京国立近代美術館の映画部門の美術館です。
大小2つのホールがあり、日本映画の名作や、
歴史的に有名な映画を鑑賞できるようです。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー三菱一号館美術館
三菱一号館美術館の見どころ
鹿鳴館などの日本の西洋建築に大きな影響を
与えた有名建築家
ジョサイア・コンドルによる
明治の建築が三菱一号館美術館の見どころの
ひとつです。
明治時代の丸の内は三菱一号館美術館
のような煉瓦造りの建物が
多く作られたようです。
ロンドンのオフィス街と似ていたため
一丁倫敦(いっちょうろんどん)と
丸の内は呼ばれたそうです。
充実したロートレックのコレクションが
有名で他にもルドンやヴァロットンの
コレクションも見逃せません。
ディヴァン・ジャポネ ロートレック作
「日本の長椅子」を意味するタイトルは当時
のフランスのジャポニスム(日本趣味)
の流行からつけられたようです。
本作はロートレックの通った
カフェ・コンセールの演目のポスターとして
描かれたようです。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー出光美術館
出光美術館の見どころ
出光美術館は小説『海賊と呼ばれた男』
のモデルで出光興産の創業者の
出光佐三のコレクションを展示しています。
彼は「気に入ったジャンルの作品を
徹底して集める」方針のコレクターで、
焼き物のコレクションが充実しています。
絵画では
酒井抱一の『風神雷神図屛風』
が代表的なコレクションです。
酒井抱一
尾形光琳
俵屋宗達
これは俵屋宗達が描いたものを
尾形光琳が模写し、
それをさらに酒井抱一が模写したものです。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー宮内庁三の丸尚蔵館
狩野永徳
伊藤若冲
宮内庁三の丸尚蔵館の見どころはやはり
狩野派作品と伊藤若冲の
コレクションです。
宮内庁三の丸尚蔵館は皇室に
代々受け継がれた品を展示しているため、
日本美術のみならず、諸外国からの工芸品や
宮中の調度品も展示されています。
年に4回の企画展があり、
無料で観覧できるのも見どころの一つです。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアーミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの見どころ
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは
ヤマサ醤油10代目社長の三男で銅版画家の
浜口陽三の作品を展示しています。
浜口陽三は17世紀に肖像画の複製で用いられた
メゾチントという銅版画技法を
独自に研究し「カラーメゾチント」
という技法を確立しました。
これは濃淡のある黒の中に鮮やかな色彩が
浮かび上がるのが特徴の技法で、
独特な作品を生み出しています。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションは
ヤマサ醤油の倉庫を改装した展示室や、
醤油を使ったアイスがふるまわれるなど、
ユニークな美術館です。
東京のおすすめ美術館:丸の内、日本橋エリアー三井記念美術館
三井記念美術館の見どころ
三井記念美術館は江戸時代に呉服屋の
「越後屋」を開いた三井家が江戸時代から
つづけたコレクションを展示しています。
見どころは何といっても
丸山応挙の「雪松図屏風」です。
この作品は三井家の注文で描かれたもので、
雪の白を紙の余白で表すという応挙の技巧が
施されています。
クラシカルな洋風の外観に反し、
コレクションはほぼ東洋のものです。
三井家は古くから茶道をたしなんでおり、
茶道具のコレクションも充実しています。
絵画や茶道具の他にも、切手、書、刀剣、
ひな人形など豊富なコレクションが
展示されています。
まとめ
今回は丸の内、日本橋エリアの
有名な美術館を紹介しました。
気になる美術館は見つかりましたか?
それでは今日はこの辺で