どうも黒沼です。
今回も東京都内の
美術館情報を紹介します。
今回は西東京エリアの
美術館を取り上げます。
目次
東京のおすすめ美術館:世田谷美術館
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世田谷美術館の見どころ
世田谷美術館は砧公園の中にある
美術館で「セタビ」の愛称で
市民から親しまれています。
世田谷美術館では主に近現代の作品を
国内外問わずコレクションしています。
中でもアンリ・ルソーを
はじめとした「素朴派」の作品の
蒐集には力を入れているようです。
素朴派とは正統な美術教育を
受けていない画家たちの一派です。
素朴派(ナイーヴ派とも呼ばれます。)
の代表的な作家は
アンリ・ルソー、
オルネオーレ・メテルリなど
が有名です。
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アンリ・ルソー『フリュマンス・ビッシュの肖像』
日本人では「裸の大将」で有名な
全国を放浪した画家、山下清
などが有名です。
素朴派の絵画コレクションと並んで、
世田谷美術館の見どころなのが、
北大路魯山人の作品群です。
北大路魯山人と親交のあった塩田岩治
の夫人の寄贈による、魯山人の書画や
器のコレクションは157点に上ります。
北大路魯山人は美食家
としても有名です。
そんな食にこだわりのある魯山人は
「器は料理の着物」という言葉を残し、
自らも作陶したようです。
世田谷美術館には
いくつかの分館があります。
世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館
向井潤吉は高度経済成長期
に活躍した洋画家です。
失われていく茅葺き屋根の
民家のある風景を描きました。
世田谷の住宅地の住居兼アトリエを
改装し、向井潤吉アトリエ館は誕生しました。
季節ごとに表情を変える、クヌギや
コナラなの茂る庭も見どころです。
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
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清川泰次記念ギャラリーは画家として
活躍した清川泰次の住居兼アトリエを
改装し2003年にオープンしました。
展示作品は絵画、彫刻、デザインと
多岐にわたり、様々なテーマの展覧会が
開催されています。
併設の区民ギャラリーは市民の創作活動
の発表の場として親しまれています。
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東京のおすすめ美術館:宮本三郎記念美術館
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宮本三郎記念美術館は昭和を代表する画家、
宮本三郎が世田谷を創作の拠点
としたことから創立されました。
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宮本三郎の遺族から寄贈された
油彩、水彩、素描など
4000点ものコレクションを
展示しています。
年に3回のテーマの異なる展覧会
があり、
それぞれの展示テーマに
合わせたワークショップや講座が
開かれています。
また、宮本三郎記念美術館では、
宮本三郎がデッサンを大切に
していたことから、
宮本三郎デッサン大賞を
開催しています。
デッサン限定の公募はあまり
多くないため、入選作品を展示する
宮本三郎デッサン大賞展は
見どころのひとつです。
東京のおすすめ美術館:五島美術館
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五島美術館の見どころ
五島美術館は東急グループの
元会長の五島慶太の
古美術コレクションの公開
のために創立されました。
五島慶太は仕事柄、関西に
出向くことが多く、
仕事の合間に訪れた
奈良の古代文化の魅力に
取りつかれました。
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コレクションの中には、2千円札の図案
にも使われた
国宝「源氏物語絵巻」(鈴虫)
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重要文化財の『愛染明王坐像』などもあります。
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五島美術館の設計は、歌舞伎座の
再建も手掛けた吉田五十八が行いました。
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源氏物語の世界のような寝殿造を随所に
取り入れたデザインも風情があり
見どころとなっています。
東京のおすすめ美術館:静嘉堂文庫美術館
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静嘉堂文庫美術館は幕末から明治
に活躍した岩崎弥太郎の弟の
岩崎弥之助とその子、
小弥太によるコレクションを
展示しています。
コレクションは日本画、彫刻、
書、刀剣、茶道具、中国陶磁など、
東洋の美術品が中心です。
これは明治期、急速な西洋化
の只中での東洋美術の流出に
危機を覚えた岩崎親子の意思
によるようです。
静嘉堂文庫美術館の見どころ
静嘉堂文庫美術館の見どころは
何といっても
国宝『曜変天目』でしょう。
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曜変天目は12~13世紀、
南宋時代に作られ、現存するものは
3点のみとなっています。
静嘉堂文庫美術館のものは
鎌倉時代の禅僧が中国留学時
に持ち帰ったもののようです。
東京のおすすめ美術館:豊島区立 熊谷守一美術館
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豊島区立 熊谷守一美術館は
ミニマルな具象画で知られる
画家熊谷守一の旧邸宅に
開設されました。
油絵、墨画、書、パステル画
など60点を常時展示しています。
熊谷守一美術館の代表的な
コレクションはコチラ
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『アゲ羽蝶』熊谷守一
東京のおすすめ美術館:練馬区立美術館
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練馬区立美術館では
日本の近現代美術を中心とした
コレクションを展示しています。
靉光や野見山曉治といった
練馬にゆかりのある作家の作品も多く、
地元密着型の美術館となっています。
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『花と蝶』靉光
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美術館前の庭は「美術の森緑地」
があり、カラフルな動物の彫刻が
いくつも展示されています。
東京のおすすめ美術館:小平市平櫛田中彫刻美術館
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小平市平櫛田中彫刻美術館の見どころ
小平市平櫛田中彫刻美術館は
日本近代彫刻の巨匠で
文化勲章も受賞した
平櫛田中(ひらくしでんちゅう)
の旧宅を公開した美術館です。
建物は国立能楽堂の設計も
手掛けた大江宏による
和風建築です。
館内には平櫛田中の彫刻、書、
資料の常設展示のほか、
隔年でゆかりの作家の展示も
行われています。
小平市平櫛田中彫刻美術館の代表的なコレクションはコチラ
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『鏡獅子』平櫛田中
東京のおすすめ美術館:府中市美術館
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府中市美術館の見どころ
府中市美術館は
府中市公園の中にある美術館です。
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府中市美術館は
「生活と美術=美に結び付いた暮らし」
をコンセプトとしています。
このため館内1階にはアーティストの作業
を見学できる
公開制作室や市民ギャラリーなど
の無料公開スペースが用意されています。
府中市美術館のコレクションは
主に近代以降の作家を中心としています。
司馬江漢、亜欧堂田善、岸田劉生、
河野通勢などの作品が公開されています。
府中市美術館の代表的なコレクションはコチラ
『時雨狗子図』丸山応挙
東京のおすすめ美術館:西山美術館
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西山美術館の見どころ
西山美術館の見どころは何といっても、
充実したユトリロのコレクションでしょう。
西山美術館にはユトリロの作品を
「白の時代」を中心に
60点コレクションしています。
これはフランスのユトリロ専門
美術館に次ぐ規模のコレクションです。
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ユトリロの他にもロダンのブロンズ彫刻も
数多くコレクションしており、近代フランス
のアートを堪能できる美術館となっています。
併設されているカフェ
「サロン・ド・カフェ」では
マイセンのカップでコーヒーを楽しむ
ことができ、ワンランク上のティータイム
を楽しめます。
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東京のおすすめ美術館:町田市立国際版画美術館
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町田市立国際版画美術館の見どころ
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町田市立国際版画美術館は
世界的にも珍しい版画専門の美術館です。
町田市立国際版画美術館の見どころは
何といっても『東海道五十三次』でしょう。
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55枚の連作全てが展示されており、
他にも池田満寿夫や棟方志功、
レンブラントやピカソの作品が観られます。
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町田市立国際版画美術館のもうひとつの
見どころは来場者も利用できるアトリエです。
本格的な設備の整った
版画工房やアトリエが公開されており、
実技講座や芸術家による
公開制作も行われています。
版画工房では版画の各種技法
木版画、銅版画、リトグラフ、
スクリーンプリントなどが学べます。
東京のおすすめ美術館:東京富士美術館
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東京富士美術館の見どころ
東京富士美術館の見どころは
何といっても、充実した
油彩画のコレクションです。
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ルネサンス期、バロック期、ロココ期、
新古典主義、ロマン主義、印象派、
現代アートと
西洋絵画の500年の歴史を体感できる
コレクションを誇っています。
東京富士美術館は
「世界を語る美術館」を
モットーにしており、
国際色豊かな企画展も多いです。
油彩画の他にも、東洋、西洋の絵画、
彫刻、漆工、武具、刀剣など
幅広くコレクションしており
とても充実した美術館となっています。
まとめ
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今回は東京西部エリアの
有名な美術館を紹介しました。
気になる美術館は見つかりましたか?
それでは今日はこの辺で
コチラの美術館もおすすめです。