絵画の値段の付け方や相場、高額絵画ランキングについて解説

こんにちは
絵画をたしなむを運営する黒沼です。

 

今回は百貨店での展覧会で数多くの
絵を売ってきた私の経験に基づいた

絵の値段の決め方、考え方について
解説します。

 

世界絵画の値段ランキングも紹介
するので是非チェックしてみて
ください。

 

 

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目次

絵の価値を決めるのは誰か

 

画廊が画家と相談して値段を決める
場合、掲載雑誌(美術年鑑など)の
販売価格(号価格)×号数で決まります。

受賞歴や展覧会歴といった
画家のキャリアから画商が判断し

号いくらかを決めます。

 

販売される場所が百貨店でも画廊でも
これは変わりません。

 

一般的に、美術雑誌に載ったり
百貨店で展示するような中堅以上の

作家は号価格2万5000円以上
のようです。

 

 

絵の値段を自分で決める場合

多くの画家は個展を開くなどの活動
を通し他の作家の値段と比べながら、
絵画の値段を決めます。

美術雑誌に載るような作家になると
号価格4~5万円になりますが

はじめのうちは1号1万5000円くらい
から始めることが多いようです。
(ちなみに私は1万2000円から
始めました。)

 

絵の値段の決め方についてはコチラ

[絵の仕事]絵の値段の決め方、画家の確定申告を解説

2017.10.17

 

 

絵は大きいほど高い

絵画が最初に売り出される場所
(プライマリーマーケット)では

絵画の面積(号数)×価格(画家の
キャリアに応じた号価格)

 

というシステムで売られています。
絵画販売は基本、測り売りなんですね。

 

ちなみに、いったん売れた絵画が
また売りに出される(セカンダリー
マーケット)では全く異なるルールで
販売されます。

セカンダリーマーケットでは
絵画の価格は完全に市場の需給で

 

サザビーズクリスティーといった
オークションがその典型です。

欲しがる人間が多いほど絵の値段は
上がっていきます。

 

ここでの売り上げは画家本人には
入らず、この点は株式投資に
似ています。

 

 

絵の値段は技法によっても変わる

 

 

絵の値段はサイズの画家のキャリア
だけでなく、絵の技法によっても
変化します。

例えば、金箔など高価な材料を使った
作品は材料費が絵の値段に
上乗せされます。

 

また、版画のように複製の利く技法
では、絵の値段もやすくなります。

またパステルや鉛筆、水彩といった
紙に描く技法も値段が安め
という特徴があります。

 

 

絵の値段の計算方法

「号いくらの作家」という表現を
よく聞きますね。

まず1号とはどれくらいのサイズ
なのか説明しましょう。

 

1号のサイズというのは
大体ハガキ1枚くらいです。

号価格が3万円の画家なら
4号で12万円となるわけです。

 

実際に百貨店や画廊で絵を販売する
時には、額の値段を加えたり

大きいサイズを割安に
小さいサイズを割高に
したりという操作を加えますが

 

基本的な絵の値段の決め方は
号価格×号サイズです。

 

ちなみに、SM(サムホール)サイズは
2号で計算する慣例があります。

また、Sサイズの正方形のキャンバス
は面積が広いので、1号分上の
値段設定をするという慣例もあります。

(S4号はF6号と同じ値段
という感じです。)

 

キャンバスのサイズは日本とフランス
では異なります。

キャンバスの規格はフランスで
生まれましたが、日本はこれを
明治時代に尺貫法に直して
取り入れたため、誤差が生まれました。

 

日本のf3号とフランスのf3号は
微妙に違うサイズなんですね。

 

 

額屋にある安い絵の正体

額縁屋さんには原画とセットで
数万円という安い絵が
並んでいることがあります。

版画や複製であることもありますが
原画の場合これは明らかな安売りです。

 

ある程度、テクニックがあるけど
売れないので、同じ構図の絵を
手早く何枚も描いて安売りしている
という状態ですね。

 

プロの画家を本気で目指すとすれば
やはり大きい(高い)絵でも売れる作家
になる必要があります。

 

 

絵はなぜ高いのか

私たちは日々、強い円の力で海外から
輸入した安い物を買って
生活しています。

日用品の多くは日本よりも安い賃金で
も生活できる国々の製品が多いです。

 

しかし、我々の身の回りの製品全ての
値段には、それを作った人々の生活を
支える費用が材料費に
上乗せされています。

絵画の場合も、これは同じです。
絵画には日本人の1人の画家が
支払った

材料費、額代、アトリエ代、食費、
専門技術料(美大の授業料など)
が上乗せされています。

 

国産の絵画は高くて当たり前
なんですね。

 

実際、前にプロの画家として活動を
続けるためにこんな計算をしたことが
あります。

日給1万円の画家がSM(2号分のサイズ)
の絵画を百貨店で5万円で売る場合

画家の取り分は販売価格の4割なので
2万円。

ここから材料費と額代を引くと
もらえるのは1万5000円。

 

1.5日でSMサイズの絵を描かなくて
はならないことになります。

 

緻密に描く作家には
難しいかもしれませんね。

実際には1.5日以上かかるので
おそらく最低賃金を割ってしまいます。

 

ではどうするか、方法は3つあります。

百貨店などの会場を介さずに
絵を買ってくださるお客様と知り合う。

もう一つは、何枚も同時に描き進める。

そして、大きくて高い絵でも
売れる画家になる
(20号の絵を描くのに、2号の絵の
10倍も時間はかからないですよね)

 

です。

 

このように、生身の人間が描く
肉筆画は様々な苦労やコストが
のっており、高くなってしまう
んですね。

 

 

画家になりたいあなたは…

「自分の絵にウン万円の価値はない。」
「お金をとって絵を売るのは悪い。」

そんな風に考える方は
多いと思います。

 

しかし、プロの画家に
本気でなりたいとおもうのなら

本当に良いものを作って相応の値段
で買っていただきましょう。

 

安売りを続けていても、画家として
成長できませんし

売れても売れても、苦しい時間が
続いてしまいます。

 

実際、私も値段が低すぎたせいで

「売れないと材料費が用意できない。」
「売れても、新作用意の時間がない」

 

といったジレンマに苦しんできました。

 

安売りを続けているうちはプロには
なれないんだと心に刻み、
本当に良い物を作っていきましょう。

 

[絵の仕事]絵の値段の決め方、画家の確定申告を解説

2017.10.17

[絵の仕事]売れる絵の条件とは プロの画家が徹底解説

2017.10.16

 

絵を売っている場所

ギャラリー

ギャラリーは画商の運営する絵画の
セレクトショップのような
イメージです。

それぞれのギャラリーごとに
作品の毛色が異なります。

 

アートフェアなどでは複数の
ギャラリーが一堂に会し絵画を
販売しているので

自分の好みの絵画を扱う画廊を
見つけやすいでしょう。

 

ギャラリー取扱作家の作品はやはり
レベルがある程度、保証されており
安心してお求め頂けるかと思います。

 

絵を買える場所について
詳しくはコチラ

 

百貨店の美術画廊

百貨店美術画廊は百貨店がお得意様の
ために

週替わりで企画展を行う場所です。

 

作品のレベル、額装などなどを精査し
展示しているため100%の信頼を
置いてよいでしょう。

 

百貨店で美術を買うとなると
高いイメージがあるかもしれませんが

百貨店価格というものは実はなく
どの場所で買っても絵の値段は
変わりません。

 

百貨店の信用問題になるため
厳しくチェックされています。

 

 

ネットショップ

ネットショップでは主にネットで
絵を売っていて、実際の店舗でも
絵を見れる

という仕組みのお店が多いようです。
絵画の通信販売ですね。

 

ネットショップの中には押し売りの
ような売り方で絵を販売する店も
あるようで注意が必要です。

 

【絵画の販売】自分で描いた絵を売る方法をプロの画家が解説

2018.02.09

 

 

原画を買う価値とは

 

原画はポスターなどの印刷物とは
異なり、世界に1点の作品です。

原画ならではの微妙な色合い素材感、
筆触というものが確かにあります。

 

原画は複製とは異なり
作家が「これで良し!」とした状態で
見ることができます。

 

有名作家の中にはリトグラフや版画
などで複製を売る方もいますが

これは1点物の原画が需要に対して
少なすぎるからなんです。

 

原画は画家の成長とともに資産価値が
上昇していきますが

複製はほとんど変化しないようです。

 

原画には本物ならではの存在感がある

というのは言うまでもありませんが
資産価値としてもやはり、原画が
はるかに複製を上回るようです。

 

 

はじめて絵を買うあなたは…

はじめて絵を買うあなたは、やはり
予算内で「自分が飾りたい作品
を買うのがおすすめです。

 

ベテランのコレクターさんの中には
応援の意味で買ってくださる方も
いらっしゃいますが

はじめての方は これだという1点を
お求め頂けば間違いないと思います。

 

また、初めて作品を買う方には
比較的手頃な版画や水彩画、鉛筆画
などがおすすめです。

 

絵のある暮らしを手軽に体験するのに
向いているかと思います。

 

 

投資対象としての絵画

絵画を金融商品のような感覚で
資産として買う方も
いらっしゃるようです。

しかし、買った値段より高く売れる
ことは珍しいようです。

 

ただ、絵の値段は画家が制作を続け
キャリアを積めば
ずっと上がっていきます。

 

将来に見込みのある若手作家を
見つけて絵を買い

成長を楽しみながら資産価値が
上がるのを待つ

という楽しみ方をする方も
いらっしゃるようです。

 

絵の値段が上がっていく画家の特徴は

・定期的に展覧会を開き活動している。
・安売りをしない。
・決まった型にはまらず成長し続ける

といった特徴があるようです。

 

 

世界高額な絵画ランキング

『サルバドール・ムンディ』508億円

 

レオナルドダヴィンチ作。

現存するダヴィンチ作品はこれ以外
すべて美術館などの施設で所蔵されて
いるため、ほぼ売買されません。

ロシアの大富豪によりオークションに
出された本作は
アブダビ文化観光局に落札されました。

 

 

『インターチェンジ』336億円

ウィレム・デ・クーニング作
投資会社の創業者により
落札されました。

彼は同時に200億円のポロック作品も
落札したようです。

『カード遊びをする人々』307億円

ポール・セザンヌ作
5点存在する『カード遊びをする人々』
のうちの1枚。

ギリシャの富豪により落札され
今後はカタール美術館に展示されます。

 

『ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)』245億円

カタール美術館が
スイス人コレクターから購入しました。

 

『ナンバー17A』224億円

ジャクソン・ポロック作。
『インターチェンジ』と同じ
投資会社の創業者が落札しました。

 

『マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像』202億円

 

レンブラント・ファン・レイン作。
以前の持ち主はフランスの
ロスチャイルド家の富豪でした。

レンブラント作品を買い戻したい
オランダと、作品を国外に
持ち出されたくないフランスが
金額を半分ずつ負担し購入しました。

 

『アルジェの女たち』201億円

パブロ・ピカソ作。
カタールの前首相で富豪の
ハマド・ビン・ジャシムが
購入しました。

ドラクロワの『アルジェの女たち』
をモチーフに
ピカソが描いた作品です。

 

 

『横たわる裸婦』191億円

アメデオ・モディリアーニ作

上海の富豪により落札されました。

アメックスでの支払いだったようで
2億円以上のポイントが
ついたようです。

 

 

『No.5, 1948』185億円

ジャクソン・ポロック作

メキシコ人投資家で
戦後アメリカ最大のコレクターの
デヴィッド・マルチネスが
購入しました。

 

『ウーマンIII』182億円

ウィレム・デ・クーニング作
アメリカの大手ヘッジファンド創設者
が購入しました。

このように、投資目的で美術収集を
行う金融関係者は多いようです。

 

 

『夢』177億5000万円

パブロ・ピカソ作
『ウーマンIII』と同じ
ヘッジファンド創設者が購入しました。

誤って、絵に肘をつき、絵の腕の部分
が裂けてしまったらしく、取引は
一時中断されましたが
修復後に再度購入したようです。

 

 

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I』 177億4000万円

グスタフ・クリムト作
かつてユダヤ人が所有した多くの
絵画は大戦期ナチスに接収されました。

エスティ・ローダー社の
ロナルド・ローダーはそんな絵画の
買い戻しを熱心に行い

現在はニューヨークの
ノイエ・ガレリエに
展示されています。

 

 

『マスターピース』170億7000万円

ロイ・リキテンスタイン作
コレクターで慈善活動家として有名な
MoMAの名誉館長アグネス・ガンド
により売却されました。

購入者は公開されていないようです。

 

 

『医師ガシェの肖像』170億2000万円

大昭和製紙の斎藤了英氏が購入しました。

「自分が死んだら
絵も棺桶に入れて焼いてくれ」

 

と発言し、世界中から
批判されたようです。

 

 

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像II』163億2000万円

グスタフ・クリムト作。
大戦期にはナチスに接収され、戦後は
ウィーンの美術館に
所蔵されていました。

後に元の所有者が訴訟で取り戻し
中国人バイヤーがそれを購入し
今に至ります。

 

 

『ルシアン・フロイドの3つの習作』162億4000万円

フランシス・ベーコン作

ベーコンの友人で画家の
ルシアン・フロイドが
モデルの作品です。

 

カジノ王の元妻により
購入されたようです。

 

 

『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』161億2000万円

ピエール・オーギュスト・ルノワール

ゴッホの『医師ガシェの肖像』
に続けて落札されました。

 

落札されたのは、現場で描かれた
小さい絵の方で、大きい方の絵は
オルセー美術館に所蔵されています。

 

 

『パイプを持つ少年』146億8000万円

パブロ・ピカソ作

グリンツリー財団が競売に出し
イタリアの食品会社社長により
落札されます。

 

ピカソの「バラ色の時代」の
典型的な作例です。

 

 

『叫び』139億1000万円

エドヴァルド・ムンク作

MoMAやメトロポリタン美術館の
理事でコレクターのレオン・ブラック
により落札されました。

 

 

『旗(1958)』 134億7000万円

ジャスパー・ジョーンズ作

元の所有者は伝説的アートディーラー
のレオ・キャステリでしたが

彼の死後、相続した息子が
スティーブ・コーエンに
売却しました。

 

この作品は現存する作家の中で
最も高価な作品のようです。

 

『ヌード、観葉植物と胸像』130億1000万円

パブロ・ピカソ作

こちらは1度しか展示された
ことのない「幻の名作」
として有名です。

匿名の購入者により落札され
現在はロンドンのテート・モダンに
貸し出されています。

 

『ジョゼフ・ルーランの肖像』126億6000万円

フィンセント・ファン・ゴッホ作

MoMAにより購入されました。

この作品とほぼ同じ構図の
『郵便配達のジョゼフ・ルーランの
肖像』はバーンズ・コレクションに
展示されています。

 

 

『ドラ・マールと猫』125億3000万円

パブロ・ピカソ作

グルジア最大の富豪で
印象派コレクターの

ビジナ・イヴァニシヴィリにより
購入されました。

 

 

『アイリス』124億5000万円

フィンセント・ファン・ゴッホ作
オーストラリアの実業家
アラン・ボンドが落札しますが

支払いができずゲティ美術館が
買い取りました。

 

 

『8人のエルビス』123億円

アンディ・ウォーホル作

匿名の美術コレクターにより
購入されました。

他のウォーホル作品とは異なり
複製のない1点物の
シルクスクリーン作品です。

 

 

『無題』122億7000万円

ジャン・ミシェル・バスキア作

2017年にZOZOTOWN社長の
前澤友作氏により購入されました。

 

 

『シルバー・カー・クラッシュ(二重の災禍)』120億6000万円

ウォーホルの「死と惨劇」シリーズ
の1枚で、左側に銀の車の
交通事故写真15枚が

右側にはシルバーのパネルが
張られています。

 

 

『アンナの光』120億5000万円

 

DIC川村記念美術館の
ニューマンルームに
展示されていましたが

2013年に海外企業に売却されました。

 

タイトルは画家の母の名に
ちなむようです。

 

 

『ひげのない自画像』116億2000万円

匿名のコレクターにより
1889年に購入されました。

耳たぶ事件以後ゴッホはこのような
右耳の見えない角度での自画像を
描くようになったようです。

 

 

『幼児虐殺』114億2000万円

ピーテル・パウル・ルーベンス作

2001年にルーベンスの真作と
サザビーズが判断しオークションに
かけられました。

カナダの新聞王に落札され、現在は
オンタリオ美術館に寄贈されています。

 

 

『トリプティク(三幅対), 1976』 113億6000万円

 

フランシス・ベーコン作

チェルシーFCオーナーの
ロシア人富豪により落札されました。

当時の現代アートの最高購入額の
記録であったようです。

日本人が好きな画家ランキングベスト5の有名な画家を一挙紹介

2017.09.17

 

 

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