どうも黒沼です。
さて、最近は続けて
西洋美術史シリーズを書いています。
美大に通う私が美術史の授業、教授の話
本で手に入れた美術史情報をアップして
いくので、チェックしてみてくださいね。
今回はのデ・ステイルについて解説します。
当時の音楽とともにお楽しみください。
目次
デ・ステイルとは
デ・ステイルとは1917年のオランダの雑誌
『デ・ステイル』を編集するドゥースブルフと
ピエト・モンドリアンを中心とした運動です。
デ・ステイルとはオランダ語で
「スタイル」を意味します。
これには第一次大戦中、混乱のさなか
秩序の回復を掲げ始まったデステイル
の背景が関係しています。
モンドリアンが提唱した新造形主義
(ネオ・プラスティシズム)を基本理念
としています。
従来の具象芸術を垂直線、水平線、三原色など
の要素に分解し、単純で非装飾的な普遍的な
表現様式を目指しました。
(戦前のアールヌーヴォーの装飾性への反発から
こうなったようです。)
当初は共に活動したモンドリアンと
ドゥースブルフでしたが
途中で方向性の違いから決別します。
↑垂直線、水平線、三原色という純粋な
造形要素にこだわったモンドリアンに対し、
↓ドゥースブルフは斜線を取り入れ、
建築などの空間芸術に接近したことが
きっかけでした。
(ドゥースブルフのこの理念を要素主義
といいます。)
ドゥースブルフの死後、雑誌の刊行は止まり
デステイルの活動は終わります。
しかしデステイルはバウハウスやダダ、
ロシア構成主義など様々なジャンルのアート
に影響を与えました。
現代のデザインにも大きな影響を与えており
デステイル風のデザインはよく見られます。
デ・ステイルの有名作家
デ・ステイルの作家は絵画のみならず
建築やデザイン、彫刻など幅広いジャンルで
作品を展開しています。
ピエト・モンドリアン
白地に垂直線、水平線のグリット模様と
3原色の構成が特徴です。
モンドリアンも初めは↑のような木を描い
た具象絵画を描いていました。
そこから徐々に抽象絵画へ向かっていった
んですね。
テオ・ファン・ドゥースブルフ
デ・ステイルを建築などの空間芸術にも
展開し多くの作品を残しました。
ジョルジュ・ファントンゲルロー
デ・ステイル彫刻の代表的作家です。
ヘリット・リートフェルト
デ・ステイル建築の代表的作家です。
椅子、衣装、ワンピースなどなどのモンドリアンデザイン
デザイン性に優れたモンドリアン流
は現在も様々な形でグッズ展開
されているようです。
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まとめ
今回はデ・ステイルについて紹介しました。
デ・ステイルの特徴はまとめると
・垂直線、水平線、3原色など最小限の要素 で秩序ある作品を構成した。
・絵画のみならず、後の建築、デザインにも 領域大きな影響を与えた。
といった感じですね。
次回はエコール・ド・パリについて
紹介します。
それではまた。
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