どうも黒沼です。
さて、最近は続けて
西洋美術史シリーズを書いています。
美大に通う私が美術史の授業、教授の話
本で手に入れた美術史情報をアップして
いくので、チェックしてみてくださいね。
今回はのデ・ステイルについて解説します。
当時の音楽とともにお楽しみください。
目次
デ・ステイルとは
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/2010112315514161c-300x300.jpg?resize=601%2C601)
デ・ステイルとは1917年のオランダの雑誌
『デ・ステイル』を編集するドゥースブルフと
ピエト・モンドリアンを中心とした運動です。
デ・ステイルとはオランダ語で
「スタイル」を意味します。
これには第一次大戦中、混乱のさなか
秩序の回復を掲げ始まったデステイル
の背景が関係しています。
モンドリアンが提唱した新造形主義
(ネオ・プラスティシズム)を基本理念
としています。
従来の具象芸術を垂直線、水平線、三原色など
の要素に分解し、単純で非装飾的な普遍的な
表現様式を目指しました。
(戦前のアールヌーヴォーの装飾性への反発から
こうなったようです。)
当初は共に活動したモンドリアンと
ドゥースブルフでしたが
途中で方向性の違いから決別します。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/image-1-296x300.jpg?resize=599%2C607)
↑垂直線、水平線、三原色という純粋な
造形要素にこだわったモンドリアンに対し、
↓ドゥースブルフは斜線を取り入れ、
建築などの空間芸術に接近したことが
きっかけでした。
(ドゥースブルフのこの理念を要素主義
といいます。)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/2010112315514161c-300x300.jpg?resize=598%2C598)
ドゥースブルフの死後、雑誌の刊行は止まり
デステイルの活動は終わります。
しかしデステイルはバウハウスやダダ、
ロシア構成主義など様々なジャンルのアート
に影響を与えました。
現代のデザインにも大きな影響を与えており
デステイル風のデザインはよく見られます。
デ・ステイルの有名作家
デ・ステイルの作家は絵画のみならず
建築やデザイン、彫刻など幅広いジャンルで
作品を展開しています。
ピエト・モンドリアン
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/image-1-296x300.jpg?resize=601%2C609)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/tmp538297807874818050-296x300.jpg?resize=591%2C599)
白地に垂直線、水平線のグリット模様と
3原色の構成が特徴です。
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/20100406012513e3f-300x226.jpg?resize=596%2C449)
モンドリアンも初めは↑のような木を描い
た具象絵画を描いていました。
そこから徐々に抽象絵画へ向かっていった
んですね。
テオ・ファン・ドゥースブルフ
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/2010112315514161c-300x300.jpg?resize=597%2C597)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/images-1.jpg?resize=599%2C719)
デ・ステイルを建築などの空間芸術にも
展開し多くの作品を残しました。
ジョルジュ・ファントンゲルロー
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/540px-Two_sculptures_by_George_Vantongerloo-300x206.jpg?resize=728%2C500)
デ・ステイル彫刻の代表的作家です。
ヘリット・リートフェルト
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/getImage-252x300.jpg?resize=596%2C710)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/schore-1-300x236.jpg?resize=728%2C573)
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/01/03415_1_m.jpg?resize=728%2C546)
デ・ステイル建築の代表的作家です。
椅子、衣装、ワンピースなどなどのモンドリアンデザイン
デザイン性に優れたモンドリアン流
は現在も様々な形でグッズ展開
されているようです。
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まとめ
今回はデ・ステイルについて紹介しました。
デ・ステイルの特徴はまとめると
・垂直線、水平線、3原色など最小限の要素 で秩序ある作品を構成した。
・絵画のみならず、後の建築、デザインにも 領域大きな影響を与えた。
といった感じですね。
次回はエコール・ド・パリについて
紹介します。
それではまた。
↓西洋美術史についてはコチラ↓
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2018/06/画家と美術史-300x176.jpg?resize=725%2C422)