どうも 絵画をたしなむを運営する
画家の黒沼です。
私は普段はギャラリーや百貨店での
企画展で絵画を展示、販売しています。
今回からは私がプロの画家として
活動を続ける中で、学んだ画家になるための
マインドやテクニックなどを
書いていこうと思います。
今回はプロの画家なら知っておきたい
絵が売れるタイミング、
売れづらいタイミング
についてお話します。
目次
絵が売れるタイミング
今まで私は数年にわたり、日本全国で
様々な時期に展覧会を開いてきました。
私は基本的に会期中は毎日、
朝から晩まで会場で接客しています。
今回はそんな私が考える、
絵が売れるタイミング、
絵が売りづらいタイミング
についてお話します。
展覧会の集客に向いている絵が売れる時期
リアルで交流するイベントは
業種を問わず、
11月、1月、7月
は集客しやすいようです。
長期休暇に入っておらず、
会社や学校の行事とも
かぶっていないからなんでしょうか?
これはとある筋から得た情報
で経験則によるものなので
詳しい原因はよくわからないですが
確かな傾向のようです。
お昼時は絵が売れる
展覧会の仕事の記事でも書いたように、
基本的には
曜日では土日
時間帯では昼過ぎ~夕方18時くらい
がお客様が多いです。
もちろん、絵が良く売れるのも
このタイミングです。
なので、在廊する場合はこの時間帯は
お昼で外出したりせず、
会場にいた方が良いかもしれません。
実際私も、12時までに昼食を
とってしまうことが多いです。
また、昼食中に招待したお客様が来るという
事態に備え、昼食はお弁当を持参し、
会場の方や、作家仲間に
携帯番号を伝えておきます。
こうすると昼食中、お客様が来ても、
駆けつけることができます。
年間で言えばお正月が意外にもお客様が多く、
絵もよく売れることが多いです。
また、初めて見る絵をいきなり買う
というのはコレクターの方々にとっても
難しいことのようです。
何事もだいたい3回目くらいから
成果が出始める
というのが商いの基本らしいです。
これは絵にもあてはまるようで、
一つの会場で3年やると、お客様も見慣れて
くるので、軌道に乗り、売りあげも伸び始める
ということが言えるようです。
石の上にも3年ということなんですね。
絵が売れないタイミング
逆に絵が売れづらいタイミングは
曜日では平日(特に月、火)
時間帯では18時以降 という印象です。
年間で言えば、お盆、連休中が
売れづらいタイミングといえます。
また、絵はあくまでぜいたく品なので、
様々な要因でピタッと
売れなくなってしまいます。
いくつか具体例をあげましょう。
連休中は絵が売れない
「今回の展示は会期中休日が多い!」
「連休中はお客様多いはず。」
そう思っていると、会場のお得意様
はそろって、海外旅行へ行っていて
絵を見にギャラリーへ来ることは
ありませんでした。
そんな経験が何度かあります。
展覧会の売り上げのほとんどは
前にもその会場で絵を買ったことのある
お得意様によってもたらされます。
なので、そんな方々が遠出してしまう
ような長期休暇の間には
展覧会を開いても全然絵が売れない!
そんなことも多いのです。
地元のお祭りの時期は絵が売れない
やはり、お祭りの時期はギャラリー
ではなくみんなお祭りへ行くようです。
都会ほど娯楽施設が豊富でない地方では
この傾向が特に顕著です。
お盆の時期と重なる場合は特に深刻です。
会期が選べる場合は地元のお祭りの時期は
避けましょう。
悪天候の日も絵が売れない
休日であっても、雨が降ったりするとやはり、
お客様は減ります。
台風がきたりすると、全く来ません。
こればっかりはきにしても仕方ない
ことなので会期中は晴れるよう祈りましょう。
選挙とかぶると絵が売れない
他者の常識の記事でも書きましたが、
絵を買う人の当たり前は
あなたの当たり前とは違っています。
絵を買うような層の方々は、税制の変更など
が考えられる、選挙の前後には
大きな買い物をするのは避けるようです。
株安になると絵が売れない
絵を買う方々の中には、投資でえた収入で
絵を買う人もいるようです。
となるとやはり、そんな方々は株安の時は
絵より株を買いたくなるわけです。
実際2015年の夏、中国政府の
人民元切り下げによる世界同時株安が
起きた時の展覧会の売り上げは
振るいませんでした。
お得意様が全く会場に来ず、
苦戦を強いられたようでした。
株安は選挙により起こることも多いので、
選挙の時期は避けたいところです。
確定申告の時期も絵が売れない
これは絵画に限りませんが、確定申告
の時期は
やはり消費が全体的に落ちるようです。
3月あたりの展覧会はこのような理由から
避けた方が良いかもしれません。
残り物で勝負した展覧会は絵が売れない
ここまで、絵が売れる時期、
売れない時期についてお話ししてきました。
しかし、最も絵の売れ行きを左右するのは
展覧会の開催時期ではなく
画家がその展示に向けて最高の
準備をしてきたかどうかです。
前の展覧会の売れ残りの残り物
しか出さなかった展覧会は
あまり絵が売れません。
当たり前ですが、作家の手元にある絵
は1度も売れたことのない絵なのです。
展覧会を開く時には常に
新作を用意して臨むべきでしょう。
絵が売れる時と売れない時
今回は絵が売れるタイミング、
絵が売れづらいタイミング
についてお話しました。
絵画は大きな買い物なので、投資のように
ファンダメンタルな要因で
売り上げが上下するんですね。
あまり気にしすぎることはありませんが、
会期を自由に選べる場合は、
一考の余地があるかもしれません。
次回はプロの画家の七つ道具
についてお話します。 お楽しみに
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