[西洋美術史]ボッティチェリ、ドナテルロなどの有名作品を解説

 

 

どうも 絵画をたしなむ を運営する画家の黒沼です。

 

 

 

これまで、記事を書いてきて

 

 

 

画家の名前を引用して説明したりすることが結構あり、話が専門的になりすぎる

 

 

 

ということが気になっていたので、これから西洋美術史についての記事を易しく書いていこうと思います。

 

 

 

初心者でも、玄人でも楽しめる記事を目指して頑張って書いていきたいと思います!

 

 

 

今回は初期ルネサンスの美術について解説します!

 

 

 

当時の音楽とともにお楽しみください!

 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク



 

 

そもそもルネサンスって何?

 

 

 

 

 

中世の絵画には、十字架で苦しむキリストや、涙を流すマリアなど、人間の罪深さや弱さを表現したモチーフがよく選ばれました。

 

 

 

 

 

古い時代のヨーロッパには

 

 

キリスト教を中心とする、「偉大な神と、罪深い人間」という世界観のヘブライズム

 

 

 

 

 

古代ギリシャの文化を中心とした「合理的な精神をもった自由な人間」という世界観のヘレニズムの2つの思想がありました。

 

 

 

 

 

古代はヘレニズムが、中世はヘブライズムの影響が強かったわけです。

 

 

 

ルネサンスは「古典古代の復興、再生」を目指す運動でした。

 

 

 

当時、商業都市として成功したフィレンツェを中心に、人間の可能性や自由を表現する流れが生まれたようです。

 

 

 

 

 

フィレンツェの活気に満ちた市民たちとヘレニズム的思想は相性が良かったんですね。

 

 

 

しかし、ルネサンス思想は単なる古典古代の模倣にとどまりませんでした。

 

 

 

 

 

古典古代を参照しつつ、当時発達しつつあった、科学的、合理的知見を持って古典古代を超えることを目指していました。

 

 

 

初期ルネサンス3大巨匠

 

 

 

ルネサンス3大巨匠と言えば

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロラファエロが有名ですね。

 

 

 

しかし、これは盛期ルネサンスの3大巨匠なんです。

 

 

 

初期ルネサンスには建築、絵画、彫刻の分野で秀でた3人がいました。

 

 

 

建築家のブルネレスキ、画家のマザッチョ、彫刻家のドナテルロの3人です。

 

 

 

この三人はまとめて初期ルネサンス3大巨匠と呼ばれています。

 

 

 

ブルネレスキ

 

 

 

 

 

漫画を描かれている方にはお馴染みのパース(線遠近法)を生み出したのは、建築家のブルネレスキでした。

 

 

 

 

 

ブルネレスキはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドーム建設で有名です。

 

 

 

 

この建築は当時、非常に斬新な工法をとっていることで有名でした。

 

 

 

このドームは頂点に重しとして塔が乗っていますが、これは非常に型破りなアイデアだったようです。

 

 

 

ドームの上に重しを置くと、より安定した構造になる というのは彼が初めて実用したそうです。

 

 

 

また、このドームは下かららせん状にレンガを積み上げて作られました。

 

 

 

ちょうどソフトクリームをコーンの上に作る時のような感じですね。

 

 

 

この工法も、当時はとても斬新なもので、今日では常識になっている工法のようです。

 

 

 

様々な斬新な工法を編み出したブルネレスキですが、0から全てを生み出したわけではないようです。

 

 

 

ブルネレスキもまた、ルネサンスの巨匠らしく古代ローマを参照して制作していました。

 

 

 

 

 

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドームは古代ローマのパンテオンを参考に作られたようです。

 

 

 

マザッチョ

 

 

 

 

マザッチョもブルネレスキ同様、様々な斬新なアイデアを実用した画家でした。

 

 

 

マザッチョはブルネレスキが発見した線遠近法(パースペクティヴ)を初めて絵画に応用しました

 

 

また、マザッチョは初めて絵画にサインを入れた画家としても有名です。

 

 

 

この頃から、画家や彫刻家、建築家が歴史に記録されるアーティストにかわります。

 

 

 

(これ以前の時代は、彼らは職人で、手を汚しながら働く低い階級だとみなされていました。)

 

 

 

ドナテルロ

 

 

 

 

ドナテルロは石膏像にもなった、ガッタメラータ像ジョルジョ像で有名な彫刻家です。

 

 

 

 

 

ドナテルロの彫刻は「古代以来の肉体を持つ」と言われています。

 

 

 

ロマネスク期やゴシック期の記事でも書いたように、中世の彫刻は建築の柱の一部であるものがほとんどでした。

 

 

 

 

 

これに対し、ドナテルロの彫刻は柱がなく、自立しています。

 

 

 

 

 

片足重心の自然なポーズ(コントラポスト)が古代彫刻の特徴でした。

 

 

 

ドナテルロの彫刻もコントラポストの自然な表現だったので「古代以来の肉体を持つ彫刻」と呼ばれたんですね。

 

 

 

初期ルネサンスの有名画家たち

 

 

 

 

 

・アルベルティ

 

 

 

アルベルティは特に建築の分野で優れた業績を残しました。

 

 

 

ルネサンスの巨匠らしく、アルベルティも古代建築を参照しつつ、それを乗り越えるような建築を作っています。

 

 

 

 

 

建物の頂点に載っている三角の屋根は破風と言いますが、これはパルテノン神殿にもありましたね。

 

 

サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂は

 

 

 

古代ギリシャ風の破風、古代ローマ風のアーチ+中世の教会のバシリカ様式(中央が上に飛び出し、そこに窓を開けた建築)

 

 

 

で作られています。

アルベルティは典型的なルネサンス的天才、つまり万能人でした。

 

 

 

『絵画論』、『彫刻論』、『建築論』は後の芸術家に大きな影響を与えたようです。

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチもアルベルティの理論から多くを学び、制作し「万能の天才」と呼ばれるようになったようです。

 

 

 

・ヴェロッキオ

 

 

 

ヴェロッキオはレオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリの師匠として有名です。

 

 

 

当時の絵画や彫刻は一人の作家が完成まで手掛けるのではなく、親方徒弟からなる工房がチームワークで行いました。

 

 

 

ヴェロッキオ工房も絵画や彫刻など多くの作品を受注制作していました。

 

 

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチが工房に入り、天使を描かせるとずば抜けた才能を発揮しました。(左下の左の天使です)

 

 

 

これをきっかけにヴェロッキオは絵筆を折り、彫刻に専念したというエピソードはとても有名です。

 

 

因みに彼の本業の彫刻作品はこんな感じです。

 

 

このダヴィデ像はレオナルドダヴィンチがモデルだと言われています。

 

 

 

・ポライウォーロ

 

 

 

 

 

ポライウォーロはヴェロッキオのライバルで、当時有名な彫刻家でした。

 

 

 

人体研究のためにはじめて解剖を行った芸術家としても有名です。

 

 

 

ちなみに、ポライウォーロとは「鶏肉屋」という意味らしく、解剖を行っていた彼らしいあだ名がつけられたんですね。

 

 

 

フラ・アンジェリコ

 

 

 

 

 

フラ・アンジェリコは画家であると同時に修道僧でした。

 

 

 

ルネサンス期の合理的、科学的な見方にはあまり興味を持たず、

神の世界への信仰心をより優雅に、より甘美に描くことに心を砕いていたようです。

 

 

 

ボッティチェリ

 

 

 

 

 

ボッティチェリはギリシャ神話をモチーフとした名作を数多く描きました。

 

 

 

 

これは当時、経済的に繁栄したフィレンツェの裕福な市民への注文に応えたものでした。

 

 

 

キリスト教からみれば異教であるギリシャ神話のモチーフが描かれたのにはメディチ家などの世俗勢力の台頭のおかげだったようです。

 

 

まとめ

 

 

 

 

 

今回は初期ルネサンスの美術について紹介しました。

 

 

 

レオナルドダヴィンチやミケランジェロの先輩にあたる、彼らの作品も、中世とは一味違う魅力的な作品がたくさんあるんですね。

 

 

初期ルネサンスの特徴をまとめると

 

 

 

・古代ギリシャ・ローマ文化の復興

・解剖学を彫刻へ応用した

・幾何学的遠近法を絵画に応用した

 

 

という感じですね。

 

次回は盛期ルネサンスについて紹介します。

 

 

 

それではまた

 

↓西洋美術史についてはコチラ↓

 

 

スポンサーリンク



画家の秘密を特別公開中!

画家になる メルマガ
メールアドレス