こんにちは画家の黒沼です。
今回はプレゼントにも喜ばれる
似顔絵の描き方を解説していきます。
これまで私は様々な会場で
似顔絵ワークショップをやってきましたが
非常にご好評頂けました。
アートイベントを主催できると
作家活動の幅も拡がると思うので
是非チェックしてみてください。
目次
かわいい似顔絵を描くには
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/DSCF58331.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)
かわいい似顔絵を描くのに必要なものを
まず初めに紹介していきます。
クロッキー力
かわいい似顔絵を描くには
クロッキー力を身に着ける
必要があります。
子どもたちは非常に飽きっぽく、
じっとしていられないものです。
かわいい似顔絵を描くには
素早く形を観察し描くクロッキー力
が求められるでしょう。
ここではクロッキー力を
身に着けるための練習用の動画も
貼っておきます。
是非チェックしてみてください。
話術とお母さんの協力
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/unnamed4.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
また、クロッキー力以外にも子どもたちが
興味のある話を絵を描きながらする
話術もあるとさらに良いです。
小さいな子は女の子の場合、
しっかりしているので、
じっとしていてくれたり、
自分から楽しく話をしてくれたり
するのですが
男の子はなかなか大変です。
いずれにせよ、お母さんの協力が
必要になるのは間違いないでしょう。
かわいい似顔絵の描き方
かわいい似顔絵の描き方を動画で解説してみました。
動画に使っている各制作段階の
スライドも↓に張っておいたので
是非動画とともにご参照ください。
かわいい似顔絵を描く準備
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/aomidoriIMGL1844_TP_V-1024x6511.jpg?resize=342%2C337&ssl=1)
今回は透明水彩を使った
似顔絵の描き方を解説していきます。
今回はこのモチーフ↑をできるだけ
少ない手数で描く方法を
解説していきます。
クロッキー的に形をあわせ
最適な色のかさなりで
自然な似顔絵を描けるように
なるので是非お見逃しなく~
それでは始めていきましょう。
似顔絵のかわいい描き方STEP1:アタリ線を引く
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/⓪.png?resize=342%2C337&ssl=1)
まずはじめは長めの直線で
アタリをとっていきます。
白い紙にどのようにモデルが
収まるのかを強くイメージして
モデルをよく観察して
線を引いていきましょう。
似顔絵のかわいい描き方STEP2:顔の形やパーツを描いてみよう
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/①-2.png?resize=342%2C337&ssl=1)
構図のイメージがつかめたら、
短めの直線で少しづつ形を
探っていきましょう。
大まかな形が見えてきたら
曲線でモチーフの形を決めていきましょう。
形の間違いに気がついたら練けしで消して
積極的に直していきましょう。
目鼻口などのパーツや輪郭線だけではなく
立体的な形をを意識して
明暗の境界線や、形の変わり目の線も
引いていきましょう。
頭の形や目鼻口の形は
正確に合わせていきましょう。
服のしわや髪の毛のなどは形の正確さに
そこまでこだわらず勢いのある
長めの線で描くと
いきいきとした印象の似顔絵を
描くことが出来ます。
顔の印象が近づいてきたら、輪郭や
目鼻口を修正しながら形を決めていきます。
ベースの色を塗る
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/②-2.png?resize=342%2C337&ssl=1)
形が決まったのでここからは
透明水彩絵の具で光と色を
表現していきます。
まず初めは多めに水を混ぜた
黄色をベースに塗っていきます。
柔らかい毛の筆を素早く動かし、
均一に塗っていきましょう。
この鈍く明るい黄色をベースに
暗く鮮やかにしながら
描写を進めていきます。
カゲ色のベースを塗る
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/③-2.png?resize=342%2C337&ssl=1)
お次はオレンジでカゲ色のベース
を塗っていきましょう。
モノを立体的かつ鮮やかに描くコツは
徐々に暗く、徐々に鮮やかに
仕上げることです。
水で薄く溶いたオレンジを
カゲの部分に塗っていきます。
この大まかなカゲの形は目を
細めてモチーフを観察すると
見えてきます。
カゲの形をしっかり意識して
色を塗り重ねていくのがポイントです。
カゲのトーンを増やす
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/⑤-1.png?resize=342%2C337&ssl=1)
次は茶色を塗っていきます。
先ほど塗ったカゲの中の
さらに暗い部分を塗り
色幅を増やしていきます。
このくらいの段階になると
紙がだいぶ湿ってきます。
このような状態で見せとなる
顔の部分を描くのはやめましょう。
見せ場の部分は紙が
ある程度乾燥してから
描くほうが良いです。
顔の部分の乾燥を待ちながら、
服や髪の毛といった部分を
塗っていきます。
見せ場の周囲の部分はにじみやカスレ
といった水彩画ならではの表情で
ピンボケ状態を作っていきます。
今の段階でちょうど画面上
に明るさが3段階出来ました。
明るく鈍い黄色、鮮やかなオレンジ、
暗くやや鮮やかな茶色
の3色です。
このように制作の速い段階で
3段階の明るさに画面を塗り分け
的確な彩度と色相の関係を
作っていくのが重要です。
暗いゾーンの色幅を増やす
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/⑤-1.png?resize=342%2C337&ssl=1)
赤みの暗い茶色を作って、
さらに暗いゾーンの色幅を
増やしていきます。
このくらいの段階になったら、
細い線を引ける筆に持ち替えて、
モチーフの形に添った線で
色を塗っていきましょう。
鉛筆の下描きの時と同様、
見せ場となる顔の部分は
正確な形を刻むイメージで
周囲の髪の毛や服の部分は
のびのびとしたタッチで描く
イメージで描くと良いでしょう。
カゲの彩度を上げる
さらにもう一段階暗い色を作って
塗っていきます。
水彩画で暗い色を塗り重ねるときは
色味のある黒を作って
塗ると良いでしょう。
この絵の場合はやや赤っぽい黒で
描いています。
この女の子は真っ赤な服を着ているので
顔の陰の部分に赤い反射光が入っています。
これを表現するために、この絵では
暗い部分に赤みの黒を使っています。
稜線の彩度を上げる
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/⑥-2.png?resize=342%2C337&ssl=1)
大まかな光の印象がみえてきたので、
ここから鮮やかな色を追加していきます。
基本的に鮮やかな色は
明暗の境界線に現れます。
モチーフの形を意識しながら、
鮮やかな色を差し色のように
入れていきましょう。
真っ赤なシャツの色を塗っていきます。
この時も、明暗の境界線付近が
最も鮮やかになるようにハイライトの部分を
避けて塗っていきましょう。
服の皺の形を感じながら形にそったタッチ
で塗っていきましょう。
明暗の境界線上に鮮やかな色を差しつつ、
差し色が浮いてしまわないように
なじませながら描き進めていきましょう。
最も暗い色で画面を締める
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/⑦-2.png?resize=342%2C337&ssl=1)
最後に画面の最も暗い部分に
赤みの黒を塗って
画面を締めていきましょう。
かわいい似顔絵が完成
![](https://i0.wp.com/kurohaku.com/wp-content/uploads/2020/04/unnamed5.jpg?resize=601%2C601&ssl=1)
かわいい似顔絵の描き方は
イメージできたでしょうか?
今回の作品はこのような
仕上がりになりました。
みなさんも是非、
挑戦してみてくださいね。