個展の宣伝方法や開き方、会場選び、費用をプロの画家が解説




個展の宣伝方法と聞いて皆さんはどんな方法
を思い浮かべるでしょうか?

Twitterで告知、Facebookのイベントで
友だちを招待、

無料ブログのトップページで告知
貸し画廊や美大の掲示板にDMを貼っておく

 

よく見かけるのはこんなところでしょうか?

 

作家活動をつづける皆さんは展覧会告知を
頑張っている方も多く応援したくなるのですが、

「ちょっとこれじゃ意味なさそうだなぁ。」
というのが、正直な感想です。

 

私はこれまで日本全国で100枚以上絵を
売ってきましたが、そんな経験を通して
見えてきた

個展の宣伝方法や準備方法
徹底解説していきます。

 

どこにも公開されていない情報
盛りだくさんなので、

是非最後まで読んでみてくださいね。

 

目次

個展の宣伝における考え方

個展の宣伝方法について、具体的に
解説する前に、

イベント集客の基本的な考え方
ご紹介します。

 

かなり、マジメなマーケティングのお話
なので、今回はある例え話を通して
解説していこうと思います。

 

あなたはもう少しで
誕生日を迎える若い女性です。

ある日、付き合いたての彼氏
街を歩いているとショーウインドウに
前からずっと欲しいと思っていた

ブランドバッグがディスプレイ
されていました。

 

この時、最も効果的なおねだり
どのようなものでしょうか?

 

付き合いたての彼氏に喜んでお金を
払ってもらい、お目当てのバッグを
プレゼントしてもらうための
効果的な方法をイメージしてみてください。

その場でいきなり

「このバッグ欲しいから、今度の
誕生日プレゼントにお願い。」

と言うのでは、きっと
うまくいかないでしょう。

付き合いたてということもあり、
逃げられてしまうかもしれません。

 

では、どうするか?

それは、そのバッグに関する情報や、
バッグに対する思いを、時間をかけて
段階的に小出しにして伝えるのです。

 

具体的にはこのような感じです。

1日目:「この間、ショーウィンドウで見た
バッグってモデルの○○も持っているんだ。」

2日目:「このテレビCM,この間、ショー
ウィンドウで見たバッグのものだね。
流行っているんだね。」

3日目:「最近、私のバッグの紐が
すり切れてきちゃって…」

以下省略

 

このような段階的なセールスプロモーション
が効果的なようです。

彼の頭の中は、それまでは「飲み会、
新作ゲーム、草野球、上司から聞いた話」

などなど

 

彼女への誕生日プレゼントとは、
全く関係ないものばかりで
埋め尽くされていましたが、

このようなプロモーションを段階的に
受けることで、少しずつ脳内のシェアを
ブランドバッグに奪われていきます。

 

バッグをプレゼントするべき理由を
少しづつ教育されるわけです。

 

そして最終的に購入して
プレゼントするわけです。

 

個展の宣伝方法についても、同じ要領で
来て欲しい相手の脳内に少しずつ
入り込んでいくことが重要なのです。

 

個展の直前に

「明日からやるので、来てください!」

というのは、効果的なおねだり
ではないんですね。

 

個展の宣伝方法

個展の宣伝方法のうち、よく見かけるものは

Twitterで告知、Facebookのイベントで
友だちを招待、

無料ブログのトップページで告知
貸し画廊や美大の掲示板にDMを貼っておく

等の方法が多いです。

 

作家活動をつづける皆さんは展覧会告知を
頑張っている方も多く応援したくなるのですが、

「ちょっとこれじゃ意味なさそうだなぁ。」
というのが、正直な感想です。

 

ブランドバッグの効果的なおねだりのように、

段階的に情報を発信して、来て欲しい相手の
脳内のシェアを奪いながら、

会場に足を運ぶ理由を少しづつお伝えする
というイベント集客の考え方を実践するには
どんな方法があるのでしょうか?

 

メルマガをやっていると有利?

個展会場により多くの人に
来てもらいたい場合、

見ず知らずの人にアプローチするよりも、
ずっと前から仲の良い友人知人に
アプローチする方が成功しやすいですよね。

 

先程の例で言えば、ブランドバッグを
買ってもらいやすいのは、

付き合いたての彼氏よりも、長い付き合いの
彼氏の方がうまくいくわけです。

 

これと、全く同じことがオンラインでの
集客にも言えます。

メルマガやLINE@の読者は、オンラインでの
繋がりの中でも、特に「濃い関係」です。

 

実際、私も個展を開いたときSNS、ブログ、
メルマガ、LINE@で告知しましたが

実際に来てくれたのはメルマガや
LINE@の読者ばかりでした。

 

そして、来てくれた読者さんは、まるで
有名人に会ったときのようなリアクションで
喜んでくれていました。

オンライン集客でのそれぞれのメディア
の反応率は以下の通りでした。

 

メルマガ≒LINE@>ブログ>SNS

 

なぜこうなるかといえば、左へ行けば
いくほど、読者にとって、私の発信する
情報の重要度が上がるからです。

私は日常的にSNS、ブログ、メルマガ、
LINE@で画家を目指す方々へ
情報発信をしていますが

 

それぞれのメディアで関係の
濃さが違うのです。

「フリーランスは毎日メルマガを
やらなきゃダメだ!」

という話をよく聞くのは
こういった理由からのようです。

 

ちなみに、私のメルマガでは日常的に、

画家を目指す人の悩みを解決し、
夢を叶えるような「お役立ち情報」
配信しています。

 

Facebook広告がコスパが良い?

皆さんはGAFAという言葉を
きいたことがあるでしょうか?

これは、今世界を牛耳っている4つの企業

Google、Apple、Facebook、Amazon
の頭文字なわけですが

 

一般の人からすれば、Facebookが、
この中では見劣りするように
思えるかもしれません。

実際、Facebookのアクティブユーザー数は
ピークを超え、減少傾向にありますし、

 

おじさんのSNSという不名誉な
呼び名も聞くことがあります。

では、なぜFacebookが4つの企業
に入っているかといえば、

 

Facebook広告が優秀すぎるからなんです。

事業をやっている人が最もお金をかけず、
見込み客を集められるのはFacebook広告で、
間違いないでしょう。

 

なぜ、Facebook広告にそんなことができるか
といえば、Facebook社にはGoogle社や
Twitter社が持っていない

皆さんの趣味嗜好を反映した投稿文

というデータを持っているからなんです。

 

お菓子が好きな人にはお菓子の広告ばかりが、
アートに興味がある人にはアート関係の広告
ばかりが

ドンピシャで表示されるシステムがあり、
この完成度が他の広告と

比較にならないレベルで抜群なのです。

 

その結果、最小の広告予算で
最高の集客効率を出せるのです。

 

1日500円などの超小規模からも出稿でき、
見込み客の趣味嗜好だけでなく、

住んでいる地域や言語での絞り込み
もできるので、

 

お金に余裕のない駆け出しの画家にも
実践しやすいかと思います。

おそらく、フライヤーやチラシを
ばらまくよりも圧倒的にコスパが
良いと思います。

 

個展会場の費用

個展の宣伝方法について
イメージできてきたでしょうか?

お次は個展会場の費用についてのお話です。

 

「個展を開く上での料金の相場やおすすめの
価格帯などがあれば、教えて頂きたいです。」

こんな質問をよく頂くのですが、

結論から言えば、

「値段以上の価値ある展示ができる会場」
費用が適正価格だと思います。

 

ほとんど人が来ない不気味で無機質な
密室の展示会場でも、

銀座だと1週間で30万とか
取られたりします。

 

しかし、カフェやレストランの一部を
展示スペースを貸し出すカフェギャラリーなどは、

おしゃれな雰囲気で常に人がおり、
展示料金も安いです。

どちらが適正価格かは
言うまでもないでしょう。

 

個展の宣伝方法と会場選びの関係

個展の宣伝方法を効果的に実践するためには、
その他の準備も効果的にやる必要があります。

今回は売上面で個展を成功させるための
個展会場選びを徹底解説していきます。

 

個展会場のリサーチ

この部分をやっていない画家がほとんどに思
えます。

友人のすすめで、なんとなーく
会場を選んだりしていませんか?

 

あなたの個展が成功するかどうかは
会場選びの段階から始まっているのです。

今回はどんなポイントに注意して
会場を選ぶべきか解説していきます。

 

作風の相性

多くの場合、写実系の画家ばかりが
展示しているギャラリーには、

写実系の作品が好きなお客様が来ます。

 

そして、写実系の作品を購入します。

すると、そのギャラリーには、
写実系の作品を好むお客様の

顧客リストがストックされていきます。

 

これは自信をもって言えることですが、

あなたの知り合い以外で展覧会で
絵を買ってくれる可能性が最も高いのは

その会場で以前、絵を買った
ことのあるお客様です。

絵は消しゴムのように、誰にとっても
必要でポンポン売れるようなもの
ではないので、

本当に気に入ってくださった
コアなお客様に繰り返し買って
もらうというのが重要なのです。

 

あなたが、その会場で展示をすると、
多くの場合DMをその会場の顧客リストに
オーナーが送付してくれます。

その時あなたの絵が完全抽象だったら、
お客様は会場に来ないですよね。

 

なので、効率的にあなたの個展を
宣伝するためにも

自分の作風と相性のよさそうな会場を
見つけることはとても重要なのです。

 

お客の入り具合

目ぼしい会場がいくつか見つかったら、
土日の昼過ぎに実際に
会場を見に行きましょう。

多くの場合、土日の昼過ぎ
もっとも会場が賑わうのです。

 

その時に、お客さんが
一人もいない場合は…

効率的にあなたの個展を宣伝するためにも
お客様の入りの良い会場を選びましょう。

 

赤札の数

展覧会の最終日に赤いシールが付いた
キャプションがたくさんある会場は

絵を買うお客様をたくさん抱えた
会場である可能性が高いです。

 

もちろん、その会期に展示していた
作家が超優秀というケースもありますが、

 

超優秀な作家でも、顧客の少ない会場では
全く売れなかったりするので、

最終日の赤札の数は会場の力
の指標になるでしょう。

 

効率的にあなたの個展を宣伝し
結果を出すためにも、

赤札の数は要チェックです。

 

ギャラリーオーナーの本気度

若手作家からサラリーマンの月収相当の
展示料金をとっておきながら、

全く作品販売に協力しない

悪魔のようなギャラリストもいれば

 

積極的に会場の顧客リストやコネのある
ギャラリーや美術館にDMを手書きの手紙
を沿えて送ってくれる

天使のようなギャラリストも
いらっしゃいます。

 

絵の売上はもちろんですが、その展示を
きっかけにあなたが成長できるか、

チャンスがまいこんだりするのか

 

これもギャラリーオーナーの本気度で
大きく変わってきます。

 

効率的にあなたの個展を宣伝するためにも
ギャラリストの本気度は要チェックです。

 

アクセスの良さ

DMやSNSでの告知を見ても、会場に
たどり着くのが極めて困難な寂れた
ビルの一室が

ギャラリーと呼ばれていることがあります。

 

効率的にあなたの個展
を宣伝するためにも

アクセスの良い「入りやすい」場所で
展示することをお勧めします。

 

展示室の数

展示室が複数あり、常時複数の展覧会
をやっているギャラリーや、

一つのビルの中に複数のギャラリーが
入っているような会場は
集客しやすいです。

 

別の会場の展示を目当てに来た
お客様がふらっと立ち寄ってくれたり
するのです。

 

効率的にあなたの個展を宣伝する
ためにも、僻地にポツンと

存在するような会場は
避けた方が良いでしょう。

 

展示室の雰囲気

貸しギャラリーの中には、辿り着くのも
難しい寂れたビルの不気味で

無機質な一室を貸し出している
場所も多いものです。

 

せっかく展示するのですから、あなたの
作品の世界観が引き立つような

おしゃれな空間で展示をして、
宣伝したいものです。

 

同じ作品でも、会場の広さや床や壁の色、
照明の数や色で雰囲気が大きく
変わるものなのです。

実際、家で見たときよりも自分の作品が
「ありがたいもの」に見えて感動する
なんてこともあります。

(文字通りの自画自賛ですね。)

 

会期中に効率的にあなたの個展を
宣伝するためにも、

オンラインで画像が映えるような
雰囲気の会場を選ぶことは重要なのです。

 

個展終了後の宣伝方法

個展終了後、あなたの手元に残るのは
絵の売り上げや

略歴に書く1行の展示実績だけではありません。

 

あなたのSNSのヘッダーや、ブログの
自己紹介ページを彩る展示空間の画像も
手に入るのです。

 

これは
「プロの作家として本気で活動をしている。」

ということを多くの人に伝える上で
大変役に立ちます。

必ず、カッコいい、グッとくる展示空間の画像を
撮っておきましょうね。

 

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