[西洋美術史]ダリやマグリットなどシュルレアリスムの有名作品を解説

どうも黒沼です。

 

さて、最近は続けて
西洋美術史シリーズを書いています。

美大に通う私が美術史の授業、教授の話
本で手に入れた美術史情報をアップして
いくので、チェックしてみてくださいね。

今回はのシュールレアリスム
について解説します。

 

シュールと言えば「シュールなギャグ」
といった使い方をしますね。

これもシュルレアリスムの持つ無意識の世界
の不思議な印象から来ています。

 

子供向けの絵画教室や小中学校の授業で
良く取り上げられる

デカルマニーフロッタージュといった
モダンテクニックもこの時代に生まれました。

 

図工や美術、絵画教室の先生も是非チェック
してみてくださいね。

 

それでは当時の音楽とともにお楽しみください。

 

 

 

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目次

シュールレアリスムとは

 

 

前回のダダイズムの記事で
無作為性、偶然性の美術の話をしました。

予め、どんなモチーフをどんな雰囲気で
何のため描くのか

一切決めず偶然現れた物を作品として提出する
という発想でしたね。

 

この発想はシュールレアリスムに受け継がれます。

シュールレアリスムではダダイズムほどの
全否定の感覚や、破壊性はありません。

 

シュールレアリスムはユング心理学の理論を
取り入れた無意識と理性の統合を目指した
より建設的なものでした。

しかし、無意識や無作為による現象を生かして
制作するというアイデアは受け継がれたんです。

 

キャンバスを寝かせたり、つるしたりと偶然の
絵の具の付き方を狙った手法がとられました。

シュルレアリスムとは元々詩人のアポリネール
による造語でした。

日本語では超現実主義と訳されます。

 

これはとても現実的な主義という意味
ではなく現実を超えた世界を描くという
ような意味です。

シュールレアリスムにはダリやマグリット
のように無意識の世界を緻密でリアルに
描く傾向と

 

 

 

 

エルンストやミロのように絵の具の偶然の
付きかたを生かして絵画にするという
2つの傾向があります。

 

 

 

 

シュールレアリスム誕生の背景

 

シュールレアリスムはダダイズムから
分かれる形で誕生します。

1924年の詩人アンドレ・ブルトンによる
シュールレアリスム宣言が正式な誕生と
されることが多いです。

 

当初は美術と文学の世界の運動でしたが、
次第に広がっていき、映画、音楽、演劇
と様々なジャンルで流行します。

 

 

 

シュールレアリスムの技法

自動筆記(オートマティスム)

自動筆記はダダイズムでも用いられた技法で
酩酊状態や超高速で文字を描くことで
無意識の世界からアイデアを引っ張り出す
技法です。

 

デペインズマン

 

デペインズマンとは「異なった環境におくこと」
という意味のフランス語です。

あるべきものがあるべき場所にない
という驚きを狙った技法ですね。

 

 

フロッタージュ

フロッタージュとは凹凸のある物の上に
紙を敷き、上から絵筆や鉛筆でこする
という技法です。

下にある物のテクスチャーが紙に写し取られ
意図しない表情が現れます。

 

 

 

 

デカルコマニー

 

デカルコマニーは絵の具を付けた紙を
キャンバスに押し当てる技法です。

偶然できる絵の具のうねりや混ざり方を
制作に生かす技法です。

 

 

 

 

シュールレアリスムの有名作家

ジョルジョ・デ・キリコ

 

 

 

 

ルネ・マグリット

 

 

 

 

エドガー・エンデ

 

 

 

ポール・デルヴォー

 

 

 

イヴ・タンギー

 

 

 

 

 

サルバドール・ダリ

 

 

 

 

 

マックス・エルンスト

 

 

 

 

 

まとめ

今回はシュルレアリスムを紹介しました。
シュルレアリスムの特徴はまとめると

・現実を超えた世界を無意識への接続で描こうとした。

・偶然性を生かしつつ建設的な制作を目指した。

・写実描写派と素材の表情派に大きく分かれる。

といった感じですね。

 

次回は抽象表現主義について解説します。

それではまた。

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