上巻 第1章第6節

アーティストに求められる資質 -職人性ー

 

「このポートフォリオにある売れちゃった
作品、同じ構図で描いてくれない?」

こんな形で仕事が舞い込むことも
結構あるんです。

あなたは、前に自分が描いた作品と
同じような作品を描けるでしょうか

ひょっとしたら

飽きてしまうから同じものは描きたくない
同じ絵を描くなんで難しくてできない

 

そう思う方もいるかもしれません。

しかし、現代の画家には、
安定した品質で同じような作品を
量産できる職人性も必須なんです。

今回はアーティストに求められる
職人性についてお話しします。

 

 

現代のアーティストには
優れた職人性も求められます。

優れた職人には高いクオリティー
の作品を、安定して、早く仕上げる
資質が求められます。

村上隆や千住博など、
優れたアーティストは
優れた職人でもあります。

彼らは同じような作品を200枚は
作って提供するスキルを持っています。

実際に職人性が必要だと
痛感したエピソードをお話ししましょう。

展覧会のDMには多くの場合、
その時、最も自信のある作品を載せます。

このため、DMの作品は
展覧会が始まると、
早々に売れてしまうことも多いんです。

すると、展覧会の後半に来た、
固定客の方が

「DMの作品が欲しくて来たけど、
もう売れてしまったか」
とがっかりされます。

 

職人性に自信のある私はここで

「もし気になるようでしたら、
お時間頂ければ、同じ構図で
もう一枚描きますよ。」

とセールスできるわけです。

 

これが、出来る作家とできない作家で、
成績は違ってくるわけです。

 

 

では職人性はいかに身につくか

重要なのは、
自分の制作プロセスを自覚することです。

使う道具や材料、絵具の種類、乾燥時間、
作業工程の流れ、絵柄と額縁の相性

などなど、自分の作品の成り立ちを、
人に説明できるレベルで
把握しておくことです。

これができると、会場でお客様に、
技法を解説するときにも役立ちます。

作り方がわかっていれば、過去作品も、
素早く、同じように描けます。

 

今すぐできること

・売約済み作品もポートフォリオに入れておく
・売約済み作品でも興味のある方には勧める
・自分の制作プロセスを説明できるようにしておく

 

次回予告

「うまいけど、ありきたりでつまらない絵だね」

こう言われてしまう絵しか描けない作家は
生き残っていけないでしょう。

綺麗で、飾りやすいけど、記憶に残らない
絵では、アーティストとしては
埋もれてしまいます。

ここまでは、個人事業主や職人としての資質
について解説してきました。
しかし、これらの資質は最低限の資質なんです。

アーティストとして、頭一つ抜きんでるには

やはり、クリエイター性も不可欠です。

次回は、独自の作家性、クリエイティビティ
についてお話しします。

 

メールでのご相談もお待ちしております。

画家を目指す多くの方が

営業方法、接客ノウハウ
仕事の取り方、値段の決め方

などがわからず
不安を抱えているのを
私は数多く見てきました。

そこで、絵画をたしなむでは
私が現場で得た経験を生かした
メール相談を承っております。

もし、あなたが作家活動をされていて、
以下の悩みに一つでも当てはまるなら、
私は解決策をお伝えできます。

・プロの画家になり、絵を仕事にしたいが
努力の仕方がわからない

・展示を開いても知り合いしか見に来ない
・集客方法がわからず、展示を開くほど
赤字が膨らむ

・ブログやSNSによる集客方法が
よくわからない

・展覧会を集客、収益の両面で
成功させるための準備がわからない。

・作家としてのブランディングの仕方
がわからない

 

他にも画家を目指すうえでの悩みや
質問などありましたら

下記アドレスにメールしてください。

どんな些細なことでも良いので
気軽に相談してくださいね。

kuronumaart@gmail.com

今すぐ役立つ6つの実践ノウハウ動画

プロの画家なら知っておきたい
SNS運用術仕事の取り方など

必見のノウハウ動画集です。
是非チェックしてみてくださいね。

 

会員特典プレゼント動画 アート業界のリアル

 

プロの画家の1日巨大壁画プロジェクト
アート業界のリアルな事情など

プロの画家なら知っておきたい情報満載
の動画です。

是非チェックしてみてくださいね。

 

画家になるための12の準備

展覧会を成功させ
売れっ子作家になるために

必要な準備を12のステップ
に分けて解説しました。

是非チェックしてみてください。