上巻 第1章第5節


アーティストに求められる資質ービジネスセンスー

 

自分で描いた絵を売るためにはどうしたら良いか…

これから作家活動を始める人には
全く見当もつかないかもしれません。

私もプロとして活動を始めるまでは
空回りばかりしていました。

実際、絵を売るためにこなすタスクは
たくさんあります。

今回は必要なタスクを見つけるための
個人事業主の考え方を解説します。

現代において、アーティストは個人事業主です。

良い仕事を取ること
良い企画や商品を作ること
良い顧客を増やすこと

の全てを一人で行います。

なので、誰も雇わずに起業する
社長のようなものです。

会社から支給される経費や固定給はなく
収入も不安定になりがちですが

仕事の内容、時間の使い方は自由に決められます。

自由な働き方ができる分
時間、タスク、ストレス、資金の
マネジメントが必要になってきます。

マネジメント術について具体的な方法を
紹介します。

 

時間やタスクのマネジメント

個人事業主はとにかく時間とタスクに追われます。
全て好きな仕事なのでとても楽しいのですが

締め切りを破ると、仕事が減っていくので、
タスクと時間のマネジメントは必須です。

このように、タスクを全て付箋紙に書き出して
仕事の種類別、優先順位、重要度を踏まえて
貼っておくと良いです。

終わったタスクの付箋は、
はがして手元に持っておきましょう。

1日の最後に手元の付箋を数えて、
1日の仕事量を記録して、
明日はそれを超える仕事量をやる

と決めるとモチベーションを保てます。

1日の仕事量が安定してきたら、
最小限のタスク量と最大限のタスク量を
決めましょう。

個人事業主は休むことを忘れてしまいやすく、
これが病気の元になるので、
最大限のタスク量も決めておくべきです。

ストレスのマネジメント

個人事業主は好きなことを仕事にしているので、
ストレスの心配はあまりないかもしれません。

ただ、個人事業主は個人プレーである
ことが多いので、
悩みを一人で抱えてしまいやすいです。

タスク量を管理し、休みもとって、
休みは仲間と交流することも心がけましょう。

 

資金のマネジメント

プロの画家を続けていくと

画材代、額代、会場使用料、交通費などなど
様々な経費が発生します。

最低限の資金力がないと活動を続けられません。

資金のマネジメントの基本は

浪費を減らして貯金を殖やす
貯金が増えたら、投資に回すです。

浪費とは無駄遣いのことですが
今回は出費全般とします。

浪費を減らす

浪費を減らす際の第一歩は固定費を減らす
です。

スマホの料金や家賃など、
毎月かかるお金を見直しましょう。

スマホを未だにキャリアで契約していませんか?

収入が不十分なのに
都内で一人暮らししていませんか?

スマホの契約は格安SIMやLINEモバイルなどに
切り替えれば、固定費を抑えられます。

家賃も、作家仲間とルームシェア
することで抑えられます。

浪費を減らす方法は固定費の見直し以外にも

コンビニの商品を買わない
(コンビニ商品は原価にかなり
上乗せして売っています。)

自炊する。黄袋は自分で作るなど、
様々な工夫があります。

貯金を殖やす

効果的な貯金額の目安は、
収入の20%といわれています。

これを下回ると、貯金が増えていきません。
これを上回ると、自己投資の金額が減り、
あなたの成長が鈍化してしまいます。

年収を12で割った金額を算出し、
それの3倍の金額が貯金出来たら、
積極的に投資に回していきます。

投資する

ここでいう投資とは、
金融商品(株やファンドなど)ではありません。

金融商品への投資も長期的には学ぶべきですが
若い作家は自己投資にお金を使うべきです。

 

初心者が金融商品への投資を
上手くやったとしても、
年間の利回りは5~7%といったところでしょう。

私も試しにやってみましたが、5%ほどでした。

よほど、まとまったお金がない限り
年利5%では生活費を賄えません。

おそらく、金融商品よりも
若いあなたの成長率の方が高いでしょう。

稼げる自分になるために、本やセミナー、
必要機材へ積極的にお金を使った方が
資金が増えるわけです。

今すぐできること

・タスクを付箋に書いて、優先度、
緊急度、仕事の種類別に貼りだす

・自分の仕事量を把握し、適宜休みも入れる
・固定費を減らし、3か月分の収入を貯金して、
自己投資に回す

 

次回予告

 

「このポートフォリオにある売れちゃった作品、
同じ構図で描いてくれない?」

こんな形で仕事が舞い込むことも結構あるんです。

あなたは、前に自分が描いた作品と
同じような作品を描けるでしょうか

ひょっとしたら

飽きてしまうから同じものは描きたくない
同じ絵を描くなんで難しくてできない

そう思う方もいるかもしれません。

 

しかし、現代の画家には、安定した品質で
同じような作品を量産できる

職人性も必須なんです。

次回はアーティストに求められる
職人性についてお話しします。

 

 

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画家を目指す多くの方が

営業方法、接客ノウハウ
仕事の取り方、値段の決め方

などがわからず
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そこで、絵画をたしなむでは
私が現場で得た経験を生かした
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もし、あなたが作家活動をされていて、
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私は解決策をお伝えできます。

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赤字が膨らむ

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よくわからない

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