こんにちは!画家の黒沼です。

今回はコンテンツのコンセプトを
作る上で必須の作業「リサーチ」
を解説していきます。

 

的確なリサーチさえできていれば、
必要とされるコンテンツが作れ、

バンバン売れます。

 

逆にリサーチが上手くいっていないと、
誰も欲しいと思わないコンテンツを
作ってしまうリスクがあります。

具体的なリサーチ方法の説明に入る前に

まずは、私のにがーい失敗談
からご覧ください。

 

お客様は神様は本当だった!

2017年夏のお話です。

プロの画家として百貨店デビューをし、
画家として経験を積み、

異例の早さで個展を開催した私は
少々慢心していました。

 

そんな時、私はインターネットビジネス
の世界を知りました。

「画家になる方法」、「絵画を売る方法」
これらのキーワードで検索しても、
まともな記事が出てきませんでした。

上位表示されていた、どの記事よりも
私の経験のほうが画家志望のためになる。

 

そんな確信を得てブログを開設し1年後に

「画家を目指す全ての人のための
オンラインスクール
【画家になるープロの画家として生きる術】」

を販売し始めました。

 

内容に関しては今でも自信があるのですが、
このコンテンツには大きな問題がある
と今ならわかります。

ここまでこのスクールで学んだ方
ならわかるかもしれませんが、

 

①ペルソナの絞り込みが甘い
です

「画家を目指す全ての人」では
対象が広すぎます。

彼らがどんな日常生活を送り、
どんな悩みや夢を持って、
絵を描いているのか

全く把握できていなかったのです。

 

②購入者が得られる結果や体験が曖昧

「画家になる」というタイトルの
コンテンツなわけですが、

画家になるとは一体どういうことなのか、
すぐにわかりません。

すぐにわからないものは一瞬で
画面を閉じられてしまいます。

 

①、②のような、コンセプトのゆるさ
が原因で、このオンラインスクールの
売上は伸び悩みました。

 

しかし、実際に購入してくれた方々と
メールをやりとりする中で

彼らの悩みや夢、今の生活が
具体的にわかるようになりました。

 

そして、私が予め設定していたペルソナと、
実際に参加してくれた生徒さんの間に

大きなギャップがあることも判明しました。

 

当初のペルソナは「3年前の自分」でした。

つまり

美大に入ったものの、プロの画家になり
絵で収入を得る方法が全くわからず
悩んでいる20代です。

 

このペルソナの夢は

「プロの画家になり絵で収入を得る」

であり、「好きなことで稼ぐ」
だったわけですが

 

実際に参加者の声を聞いていくと

「好きで絵を描いているが、
売ったことはほとんどないので、

絵を売る経験をして作家として
の自信をつけたい。」

そんな夢だったのです。

 

前者の夢と後者の夢は
似ているようで少し違います。

絵が売れるという結果
を出したいのは両者とも同じですが

絵が売れるという結果を通して
味わいたい感情や体験が少し違うのです。

 

前者は「好きなことで稼ぐ」という体験

後者は「作家として自信がつく」という体験
です。

 

微妙な違いに思えるかもしれませんが、
この違いに気づき、

見込み客が「本当に求めている体験や感情」
に寄り添うことができると

売れるコンセプトを作れます。

顧客リサーチ

ここから具体的なリサーチ方法を
解説していきますが、

実際に過去のコンテンツの購入者に
聞くのが最高のリサーチです。

もし、コンテンツを既に販売した
ことがある人は

これ以外やらなくても良いくらいです。

実際私も、お客様である

Tさんの
「まず1枚絵を売りたいんです!」

という声にこたえ、彼の悩みを解決
するために

【まず1枚絵を売るための3STEP】
を作りました。

また、今後は

Mさんの

「美大に行っていないので、
絵が売れるのか不安。」

「美大に行っていないので、
水彩や油彩の各種技法の基本を
知りたい!」

という声にこたえて

「独学でも美大卒じゃなくても
絵は売れます  
100枚絵を売った画家の
“売れる絵”絵画教室」

というコンセプトの
オンライン絵画教室を制作予定です。

 

【オンライン絵画教室】のような
コンテンツの場合、

お客様の悩みがわかりづらい
かもしれません。

 

絵を描けなくても生活に困ったりする
ことはないですし、

アートは「生活をより豊かにするもの」
なので、悩みを把握しづらいのです。

「独学でも美大卒じゃなくても絵は売れます
 100枚絵を売った画家の“売れる絵”絵画教室」

というコンセプトの成り立ち
からもわかるように

 

美大コンプを取り除き、
独学でも絵が売れる自分になる!

という未来を見せることができれば

「オンライン絵画教室」のような
ハイソなジャンルでも

顧客の悩みを解消し夢をかなえる
コンテンツとして作ることが
できるのです。

 

このように、実際に既にいる顧客
との会話は最高のリサーチなのです。

yahoo知恵袋に寄せられた悩みを検索

しかし、初めのうちは顧客もいないため
、上記の方法はとれません。

なので、最初はyahoo知恵袋で
顧客リサーチをしてみましょう。

yahoo知恵袋に数多く投稿される悩みを
調べると、見込み客の悩みや夢、
生活の実態が見えてきます。

市場リサーチ

オンライン銅版画教室
オンライン水彩画教室

あなたがどちらも作れるとしたら、
どちらに挑戦すべきでしょうか?

もちろんオンライン水彩画教室ですよね?

 

銅版画を楽しむ人間よりも
水彩画を楽しむ人間の方が

圧倒的に多いからです。

 

さらに、銅版画にはプレス機や腐食液
などなど専用の道具がたくさんあります。

とても気軽に始められるようなもの
ではないのです。

 

そして、銅版画を習得し、
生活が豊かになる場面をイメージ
させるのは簡単ではありません。

活躍の機会が少なすぎるのです。

 

水彩画の場合はどうでしょう?

 

日本人の誰もが小学生の時に
水彩絵の具に触れています。

そして、必要な材料も少ない上に
比較的安価です。

旅先の風景をスケッチしたり、
絵手紙を描いたりなどなど

生活のワンシーンで水彩画を楽しむ
イメージも持たせやすいです。

 

このように、コンテンツを作り始める前に、
「競技人口」を把握する必要があります。

市場がほとんどないジャンルで
勝負すると苦戦を強いられるのです。

Amazonの書籍で検索

市場の規模を予測する方法として
オススメなのが、Amazonの書籍で検索です。

水彩画の書籍は数多くありますが、
銅版画はさほど多くないはずです。

 

人気の書籍のタイトルや表紙のデザインは
コンセプトやヘッダーのデザインの時に
参考になるので、

スクリーンショットで
記録しておきましょう。

購入できるとベストですね。

 

講師自身が市場に詳しい場合

私自身の例で説明すると、
Amazonの書籍で検索しましたが、

画家になるための書籍は
ほとんどありませんでした。

しかし「画家になりたい人」の市場は
確実にあると確信がありました。

 

なぜなら、銀座には無数に貸し画廊
が存在するからです。

そして、無数に存在する貸し画廊では
毎週違う作家が数十万円の展示料金を
払って展示しているわけです。

 

これは、お金を払ってでも

「絵を売る経験をしたい」
「作家活動を続けたい」

という画家志望が無数に存在する
証拠でもあります。

 

それに毎年、数千人規模のファイン系学科
の美大生が卒業し、

社会に出ているわけなので、

「絵を売る経験をしたい」
「作家活動を続けたい」という人々は

常に生まれ続けるのです。

 

このように、講師自身が市場の需要に詳しく、
確信が持てる場合はコンテンツを
作ってみても良いでしょう。

 

競合リサーチ

デッサンやイラスト、アート系ヒーラーなど、
ある程度、競合(ライバル)が存在するジャンル
でコンテンツを作る場合はコツがあります。

競合よりも、早く/楽に/より大きな結果
が出せるという切り口で

コンテンツを作ることで、
あなた独自の価値や切り口を
見せる必要があります。

(競合よりも安くはNGです。)

 

具体例を一つ上げます。

アパレルデザイナーとして長らく働く
生徒さんへこんなアドバイスを
させていただきました。

 

デザイン系の業界でプロとして、
豊富な実績があるんですね。

これは強みになると思います。

デジタルのツールに強く、
人から頼まれて絵を描いた豊富な経験は
生粋の画家にはないものです。

イラストやデザイン系の生徒さんから
よく頂く悩みや、疑問に

個性、自分らしさ、1点ものの絵画の
存在感の出し方などがあります。

ビジョンに書いていただいた、
オンライン絵画教室は、

Mさんが得意とするイラストの描き方の教室
で行くと良いと思います。

 

ただし、イラスト全般の絵画教室やブログ
というコンセプトでいくと、
ライバルが非常に多いので

「ファッションのイラストの描き方教室」
(あくまで一例です)のような形で、

Mさんが特に自信のあるジャンルで、
尚且つ需要のあるコンセプトに
絞り込んで作ると良いでしょう。

例えば、私は今新たに
オンライン絵画教室を作り始めていますが

ただのオンライン絵画教室ではなく
私のアート市場の知識をいかした

「100枚絵を売った画家の売れる絵絵画教室」
というものを企画しています。

このように、絵画教室に参加したお客様が
どんな結果を得られるのか?楽しい未来を
経験できるのか?

をはっきり伝えるタイトルの絵画教室を
作れると、うまくいくでしょう。

「ファッションのイラストの描き方教室」
といった内容の場合、(あくまで一例です。)

30~50代のおしゃれな女性が毎日の服装を
自由に描けるようになる絵画教室
といったイメージはどうでしょうか?

現役アパレルデザイナーが教える
おしゃれ着イラスト教室

とかはどうでしょう?

(すみません。この業界のおしゃれな
ボキャブラリーが私にはないので、
あくまでキャッチコピーのたたき台として
ご検討ください笑)

インフォトップで競合のLP(販売ページ)を検索

さてここからは競合リサーチの
具体的な方法を紹介します。

おすすめなのが、インフォトップで
競合のLP(販売ページ)を検索です。

 

インフォトップは、オンラインサービスの
ショップのようなもので、

様々なジャンルのオンライン講座の
販売ページを見ることができます。

 

デザインやキャッチコピーを参考にしつつ、
彼らとどのように差別化していくかも
考えると良いでしょう。

 

自分リサーチ

最後に紹介するのが、自分のリサーチです。
自分リサーチは簡単に言えば

なぜあなたから学ぶ必要があるのか?

を明確にすることです。

権威性
簡便性
生徒の実績数

この3つの項目をアピールできると、
見込み客は「あなたからこそ学びたい!」
と思ってくれるでしょう。

理想としては、

圧倒的な実績、現場経験を
持つ講師が初心者にもわかりやすく
教えてくれるスクールで、
過去の生徒も実績を出している

というのが伝わるコンセプトです。

やりがちなミスチェックシート

ここまで紹介した方法でじっくりと
リサーチをすれば、コンテンツの
コンセプトが見えてくると思います。

最後に以下の項目をチェックして
最終確認しましょう。

 

・見込み客の悩みや夢に寄り添っているか?

・コンセプトがありきたりでないか?
(競合にはない魅力があるか?)


・自分が売りたいだけのものを作っていないか?