【マネするだけでOK】ルーベンス流オーダーメイド作品受注テンプレート
今回はオーダーメイド作品を実際に受注
する方法について詳しく解説していきます。
巨匠ルーベンスもやっていた方法なので、
とてもためになると思います。
是非最後までご視聴くださいね。
オーダーメイド作品受注の種類
オーダーメイド作品受注には
いくつかのパターンがあります。
同じ構図でもう一枚
「この作品もう売れちゃったのか~。」
そんなお客様が時々いらっしゃいます。
そんな時には
「お時間頂ければ、もう一枚描きますよ。」
そんな提案をしてみましょう。
大体、3~6か月の時間を頂き、
料金をご確認頂いた上で受注しましょう。
ギャラリーでの展示で受注した場合、
ギャラリーを経由して連絡することも多いので、
スタッフさんにも、納期や料金、お客様の
連絡先をお伝えしておきましょう。
この絵を小さくもう一枚
「この作品欲しいんだけど、ちょっと
大きすぎるのよね。
うちには飾る場所がないかな~。」
そんなお客様も時々いらっしゃいます。
そんな時には
「お時間頂ければ、
別のサイズで描きますよ。」
そんな提案をしてみましょう。
大体、3~6か月の時間を頂き、
料金をご確認頂いた上で受注しましょう。
ギャラリーでの展示で受注した場合、
ギャラリーを経由して連絡することも多いので、
スタッフさんにも、納期や料金、お客様の
連絡先をお伝えしておきましょう。
こんな感じの絵がほしい。
「○○を記念して、こんな感じの
絵を描いてほしい。」
信頼関係のできあがったお客様からは
このようなオーダーを頂くこともあります。
この場合は納期や料金、お客様の連絡先、
だけでなく、完成イメージの下絵、
額装イメージの画像も用意して、
事前に確認してもらった方が良いです。
受注をとるための下準備
それでは、オーダーメイド作品受注の
具体的な流れを詳しく説明していきます。
まずは、オーダーメイド作品を受注
できる作家になるための下準備です。
絵を売ったことがない。
絵をオーダーされたことがない。
そんな方は【自分にとっての売れる絵】も
【絵を買うお客様の人柄】、
【絵を購入する理由】などが
想像できないでしょう。
そこで、リサーチが必要になってきます。
・絵をプレゼント
・絵を置かせてもらう
・絵の感想を聞く
この辺りを実践してみましょう。
絵の好きな知り合いで協力して
くれそうな方に絵をプレゼントし、
飾ってもらい感想を頂きましょう。
私の母の知り合いでフリーランスの
美容師さんがいました。
私もその縁で、毎月髪を切りに
行ってもらっていたのですが、
美容師さんっていうのは
本当に雑談が上手だと思わされました。
髪を切っている間、お客様が退屈しない
ように、自然に感じのいい雑談が
できるんですね。
そんな雑談の中で、その美容師さんの息子
さんの誕生日が近いことがわかりました。
私は普段から良くしてもらっていること
もあり、その息子さんに絵をプレゼント
することを考えました。
プレゼントを受け取った美容師さんと
息子さんはとても喜んでくれたのですが、
予想もしなかった良い経験を
私もすることができました。
美容師さんはその絵を額縁に入れて
美容院に飾ってくれたのです。
すると、美容院なので、多くの方が
見てくれて、雑談の中で話題にします。
それらのお客様の声を毎月、私が髪を
切ってもらう時に聞くことができるように
なったのです。
そこで、私は一つ美容師さんに
こんなお願いをしました。
「毎月違う小さい絵を持ってきて、
美容院にかざらせて欲しいのですが…」
美容師さんは喜んで受けてくれました。
私はこの時以降、自分の様々な作風に
対するお客様の声を集め続けることに
なります。
そしてこれは、プロデビューを果たした
今でも貴重な財産になっているのです。
「絵の売り方がわからない、だから
売れる絵もどんなものかわからない。」
そんなあなたは、絵をプレゼントしたり、
貸し出して置かせてもらう
そんな小さな一歩から始めてみては
いかがですか?
他にもメルマガ読者の方から
こんな報告を受けています。
どうしても伝えたいため、
こちらに書かせていただきます。
ブログ記事の中で、黒沼さんの知人で
コワーキングスペースに絵を置いている
方がいるという一文をみて、
早速本日お世話になっている
コワーキングスペースに
絵を置いてもらえないか
頼んでみたところ
快諾していただけました。
お世話になっている
コワーキングスペースは
雰囲気がいい場所なので、
作品が売れることが一番ですが、
自分の作品を他の場所に置いたら
どのように見えるのかの
勉強にもなるのかと思いました。
画家としての第一歩を
踏み出せた気がします、
ありがとうございました。
コワーキングスペースには
様々な業種の方が出入りします。
しかも最近はビジネスパーソンの間で、
アートの鑑賞が流行っています。
アートをビジネスに生かす趣旨の
書籍が数多く刊行されていますね。
ポートフォリオを最適化
そして、私はポートフォリオに
このように赤いシールを貼っています。
過去に「同じ構図でもう一枚」の
オーダーメイドを受けた作品は
このように2枚貼っています。
すると、「同じ構図でもう一枚」
描いた実績をアピールでき、
安心してオーダーを
受注できるわけです。
サイズ、値段対応表
そして重要なのは、必ず
このようなサイズ、値段対応表を
入れておくことです。
オーダーを頼みたいお客様へ
ご予算とサイズの関係を
すぐにお伝えできると、
信頼を得るのにも役立ちます。
絵の値段というのは、人によっては
作家のさじ加減で、恣意的に
つけている場合もあるので、
明朗会計であることは
信頼と安心につながるのです。
オーダーメイド作品受注の流れ
あなたが画家であると知る
「えっ個展開くんですか!すごいですね。
尊敬します。」
「えっこれ、黒沼さんが描いたんですか!」
このように、意外にも個展のDMを
手渡して始めて、
あなたが画家であることを知る、
知人や友人は多いものです。
そして、そんな告知をすると、結構
喜んで見に来てくださるものなんです。
中には、向こうから
「次の展示の時にも必ずDMくださいね。」
「キミの世界を一度は見てみたいから、
近くで展示する時は是非知らせてくれ。」
なんて言ってくださる方もいるのです。
友人や知人にDMを送るのは
気が引ける方もいるかもしれませんが、
本人が思うほど気にすることではないので、
遠慮せずに告知しましょう。
展示PRが重要なわけ
前回の動画でもお話ししましたが、
知り合いの中に【隠れコレクター】がいて、
展覧会告知をきっかけに定期的に
絵を注文してくださるケースも多いものです。
他にも私の友人では
家族の友達が、何人も
絵を買ってくれている、
知り合いの知り合いが
絵を気に入って買ってくれている
そんなケースも結構あるのです。
このように絵の仕事や作品購入といった
チャンスは、
想像もつかない形で突然訪れるので、
初めから
「意味がない。」
「恥ずかしい。」
「申し訳ない。」
といったようにやらない理由を探すの
ではなく、可能性を信じて告知を
やってみましょう。
作風を気に入る
実際に展覧会であなたの作品の実物を
複数見てもらい、
あなたの作風を理解くれたお客様からの
オーダーではトラブルがほとんど起きません。
完成イメージの共有が上手くいく上に、
あなたの作風への敬意をもってオーダー
してくれるのです。
予算、サイズ、モチーフの相談
さてここから、具体的なお話しです。
サイズ、値段対応表をお見せして、
ご予算の範囲でサイズを決めて頂きます。
このタイミングで、絵のモチーフや
雰囲気も確認しておきましょう。
展示会場で話し合っている場合には、
「この中で言えば、どの作品に近い
雰囲気でしょう?」
といった質問もしておきましょう。
下絵と額装のシミュレーション
予算、サイズ、モチーフの相談
が終わったら、下絵の提出期日
を決めましょう。
私はこのようなフォトショップを使って
作った下絵と、額装シミュレーションの画像で
ご確認頂きますが
水彩の下絵と実物の額の画像での
確認でも良いでしょう。
ちなみにこの方法はルーベンスなどの
宮廷画家がオーダーメイド作品受注の際に
取っていた方法を参考にしたものなんです。
ルーベンスは油彩で巨大な作品を
受注することが多かったので、
制作の前に小さな水彩画で構図や色彩
の確認をとり
材料や労力が無駄になることを
防いでいたようです。
場合によってはこの段階で、
取材にでかけることもあります。
納期決定
下絵と額装の確認ができたら、
納期を決定して制作を始めます。
だいたい、3~6か月の時間を
頂くことが多いですが、
お客様の都合も考慮して、制作時間を
計算して柔軟に対応しましょう。
お届け、お支払い
完成した作品を額に納め、黄袋に
入れて箱に入れてお届けします。
展覧会が近い場合にはDM
をいれても良いでしょう。
今回はこの流れをまとめた動画
を作ったので、お見せします。
作品アピール
作品をお届けしたら、必ず出来栄え
を確認してもらいましょう。
その時に制作した技法や、材料の話、
うまくいったポイントや苦労したポイント、
構成の工夫など
絵にまつわるエピソードを
お話ししましょう。
お客様がその絵を飾った場所で来客の際に
話題にできるような、
話しやすい内容が良いでしょう。
おかわりOKアピール
最後にさりげなく、リピートOK
であることをアピールします。
作家にとってもオーダーメイド作品は
貴重な経験であり、
ありがたいことであることを伝え、
オーダーへの感謝を示すことで
お客様も遠慮なく次の作品を
オーダーできるようになります。
オーダーしたい作品を思いついた時、
すぐに注文をとれるように、
名刺を渡したり、SNSで繋がったり
しておきましょう。
オーダーメイド作品受注テンプレート
オーダーメイド作品受注の流れを
テンプレート化し、チェックリストも
用意したので、是非ご活用ください。
画商さんに必ず相談すること!
最後にオーダーメイド作品受注の際の
注意をお伝えしておきます。
作家の友人、知人からの
オーダーメイド作品受注の場合、
画料の100%を頂くことができます。
しかし、ギャラリーのお客様や、
画商の抱えるお客様からの
オーダーメイド作品受注の場合、
必ず相談が必要です。
オーダーメイド作品受注の仕事は
作家とお客様が直接、コミュニケーション
をとることも多いですが
必ず、画商さんや会場の方と
取り分の相談をしましょう。
場合によっては100%画家がもらって良い。
となるケースもありますが、
相談もなしに、100%の画料を受け取ると、
お客様を盗んだことになり、
仕事を干されたりします。