今回はより、幅広いジャンルの作家の役に立つ
特典を作るために

様々なキャリアの売れっ子作家仲間の皆さん
駆け出しの画家へのアドバイス
を頂きました。

 

国内外の百貨店都内のコマーシャルギャラリー
国内アートオークションなどで活躍する作家や

カフェギャラリーでの展示販売で成功された方
オンラインでの作品販売を成功された方

複数の有力画廊に所属する取り扱い作家さん

そして、つい最近絵が売れるようになった
新米作家さんまで

様々な分野で活躍する作家のアドバイス集で
ここでしか聞けない話も満載なので、
是非チェックしてみてください。

 

様々なキャリアの売れっ子作家仲間の皆さん
に以下の4つの質問に答えてもらう形で
アドバイスを頂きました。

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型ってあると
思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を見つけ出す上で
のアドバイスをあげるとしたら、
どんなものがあるでしょう?


②かけだしの画家さんが1枚でも絵を売るために、
どんな場所で展示しようか迷っているとします。

どんな場所で展示するアドバイスをしてあげますか?

 

③あなたの知り合いで、あなたから絵を
オーダーメイドで注文したい人がいるとします。

しかし、その方は素人なので、どんな頼み方を
すれば良いのか全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、
満足のいく取引を行うために、

あなたは画家としてどんな提案をしますか?

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?

 

国内外の百貨店で活躍する風景画家さん

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型って
あると思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を
見つけ出す上でのアドバイスをあげる
としたら、どんなものがあるでしょう?

まずとにかく沢山の人に見てもらう事が
大事だと思います。

何回も展示を行えるとそうした点を次第に
発見できるようになると思います。

また地域や客層によっても自分の絵の
受け入れられ方も違うので

そうした部分も意識したほうが
良いと思います。

 

都心と地方では絵のに対する趣味も
違いますし、

日本と海外でも全く異なります。

 

②かけだしの画家さんが1枚でも絵を
売るために、どんな場所で展示しようか
迷っているとします。

どんな場所で展示するアドバイスを
してあげますか?

 

まず大前提として金銭的に余裕があって
趣味でやっていくのなら

貸し画廊などでやっていけばいいと
思います。

 

ただ本格的にプロとして集客の事なども
考えながらやるのなら、

コマーシャルギャラリーとの契約や
企画展などを中心に見据えていくほうが
効率は良いです。

 

なのでそうした意味も含めて業界の人に
自分の絵を持って行ったりして
見てもらうのも良いかなと思います。

 

僕も実際30号の絵を二枚も持って
見に行ってもらったりしましたが、

そうしたことがきっかけで
展示の仕事をいただいています。

 

③あなたの知り合いで、あなたから
絵をオーダーメイドで注文したい人が
いるとします。

しかし、その方は素人なので、

どんな頼み方をすれば良いのか
全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、
満足のいく取引を行うために、

あなたは画家として
どんな提案をしますか?

 

とにかく相手が何を望んでいるのか、
それを聞き出すのが大事だと思います。

部屋のインテリアとして求めているのか、
記念品(例えばペットの肖像など)を
求めているのかなど、

その都度オーダーの意図は変わるはずです。

そうしたことを含めてやり取りして
信頼関係を深めつつ、

相手の望むものを作りお金を
いただけるのが最高の形だと思います。

 

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、
まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?

 

個人的には展示をした際に
家族にまず買ってもらっては?と思います。

家族が買っても売れたことには
変わりありませんし、

その先の活動に対する
自信を持つことが大事だと思います。

 

あとは自分の描きたいものを
大事にしたほうが良いです。

特定の場所で売れるものというのは
ある程度形が決まってきてしまいます。

流行や流れを知ることは大事ですが、
それに流されすぎると長期的な目線で
見ると損をすると思います。

自分の個性を大事にしつつ、
市場も分析すると良いかなと思います。

 

 

 

都内コマーシャルギャラリー、カフェギャラリー、国内アートオークションで活躍する静物画家さん

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型
ってあると思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を
見つけ出す上でのアドバイスをあげる
としたら、どんなものがあるでしょう?

あまり意識した事がないので、
答えられないかな。


②かけだしの画家さんが1枚でも
絵を売るために、どんな場所で
展示しようか迷っているとします。

どんな場所で展示するアドバイス
をしてあげますか?

とりあえず銀座界隈の貸画廊は
お勧めしない。

ギャラリーで展示する場合、
来場者は大半が知り合いになるので、

高いお金を払って銀座の裏通りで
展示するくらいなら、都心以外で
(あまり田舎もダメだが)

綺麗なギャラリーを借りた方が
いいと思う。

あと自分の場合、学祭で
展示していたらギャラリーから
声がかかって展示して売れた、

という流れでやってきたので、
美大に在学中なら学祭には出す
べきかな。

 

③あなたの知り合いで、あなたから
絵をオーダーメイドで注文したい人が
いるとします。

しかし、その方は素人なので、
どんな頼み方をすれば良いのか
全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、
満足のいく取引を行うために、
あなたは画家としてどんな提案をしますか?

予算相談

→モチーフを決めてもらう

→モチーフの写真等をCG加工し
完成イメージを提示して
構図やイメージ、サイズについて
了解を貰う

→以前の作品から好みの色彩を
選んで貰う

→完成→額を決めて貰う。

という流れにすると思う。

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、
まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?

本人がどんな絵を描いているか、
どんな環境にあるかによると思うので、

一概にはなんとも言えない。

かろうじてどんな相手にも共通して
言えそうなのは

「0〜6号くらいの小さめの絵が
売りやすいから、

それくらいのサイズのいい作品を
用意しておくように」

という事くらいか。

 

オンラインでの作品販売実績を豊富に持つ動物画家さん

 

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型って
あると思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を
見つけ出す上でのアドバイスをあげる
としたら、どんなものがあるでしょう?

感情をゆさぶるものかなと思います。

癒される、可愛い、が多いかな。
飾ったらいい感じがする、
映えるなぁとか。

後から知りましたが
花や動物が好きな人が多いので
売れるモチーフだそうです。

②かけだしの画家さんが1枚でも
絵を売るために、

どんな場所で展示しようか迷っている
とします。

どんな場所で展示するアドバイスを
してあげますか?

まずはグループ展で、人気のある
作家さんに混じってやるのが、

学びも多いと思うのでオススメです。

 

③あなたの知り合いで、あなたから絵を
オーダーメイドで注文したい人が
いるとします。

しかし、その方は素人なので、
どんな頼み方をすれば良いのか
全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、
満足のいく取引を行うために、

あなたは画家としてどんな提案をしますか?

注文しやすいように
オーダーの窓口や資料を

オンライン上で
あらかじめ用意しておきます。

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?

・その作家の状況や作風
・今後はどうなりたいのか
・なぜそうなりたいのか

ヒアリングして
アドバイスを考えると思います。

 

複数の有力画廊に所属する取り扱い作家さん

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型って
あると思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を
見つけ出す上でのアドバイスをあげる
としたら、どんなものがあるでしょう?

私があまり意識していないので何とも…

描きたい物しか描けないタイプと
理性的に描けるタイプで

ルートが変わってくると思います。

私は描きたい物しか描けないタイプなので、
一枚一枚のクオリティを上げることが
売れる事に繋がると実感しています。

 

②かけだしの画家さんが1枚でも絵を売るために、
どんな場所で展示しようか迷っているとします。

どんな場所で展示するアドバイスをしてあげますか?

具象なら百貨店、抽象なら画廊
(そして海外へ、とか?)の方が

作家の精神衛生上は良いと思います。

 

③あなたの知り合いで、あなたから絵を
オーダーメイドで注文したい人がいるとします。

しかし、その方は素人なので、どんな頼み方を
すれば良いのか全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、満足のいく
取引を行うために、

あなたは画家としてどんな提案をしますか?

うーん、私はオーダーを受けたくないし
受けた事も無いので何とも言えないのですが、

お金、サイズ、イメージ(色)、資料の有無を
確認したいです。

図を描いてくれるとありがたいですね!

 

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?
まず作品を見ます。(クオリティの確認)
次に覚悟を問います。
本気の人としか一緒に悩めないので
(私が苦労して終わるだけなので…)

私から見て甘いことしか言わないなと
判断したら仲の良い人でも何も言いません。
その子が応援したい作家だったら、
「販売金額に見合う(人がお金を払ってでも
欲しいと思える)作品を作って下さい。」

それが出来たら、「一緒に展覧会しましょう。」
と誘います。売るモノが無いと
市場に出ていけないので作品が先です。

 

つい最近絵が売れるようになった新米作家さん

①長らく展示をしていると見つかる
【自分にとっての売れる絵】の型って
あると思います。

駆け出しの画家さんへ、この型を
見つけ出す上でのアドバイスをあげるとしたら、
どんなものがあるでしょう?

自分が描きたい・伝えたいテーマは変わらず
大事にしつつ、

現場に出ることによってお客様が求めている
部分が少しづつ見えてくると思います。

ありのままの自分の作品もとても素敵ですが、
今は自分の想いとお客様が求めているものが

上手に擦り合わさって生まれた作品が、
仕事として世の中でも受け入れられていく
のかもしれない。とも思っています。

 

②かけだしの画家さんが1枚でも絵を売るために、
どんな場所で展示しようか迷っているとします。


どんな場所で展示するアドバイスをしてあげますか?

始めは自分の無理のない程度の《集客の多い会場》
をネットで探して参加してみるのが良いと思います。

例えその会場で売れる事が出来なくても、
多くの人に自分の作品を見てもらうことで

自信がついたり反省点がみえたり、
新たな方向性が見えてくるかもしれません。

多くのアーティストが参加するような会場であれば、
作家さんがお手すきの際にご挨拶して交流してみると
次回展示会場のヒントが得られるかもしれません。

とにかく行動してみないと何も始まらないので
頑張ってみてください。

 

③あなたの知り合いで、あなたから絵を
オーダーメイドで注文したい人がいるとします。

しかし、その方は素人なので、どんな頼み方を
すれば良いのか全くわかりません。

あなたと、知り合いの方両方にとって、
満足のいく取引を行うために、

あなたは画家としてどんな提案をしますか?

「自分は今現在、この位のサイズだと
〜円でご提供しております。」と伝えてみましょう。

相手は昔からの知り合いかもしれませんが
金銭授受が発生するのでしっかりとした態度で
対応しましょう。

自分の作品の雰囲気や、値段などの条件で
相手がokを出してくれたら

・納品にどれくらいかかるか。
(私は長くとも3ヶ月以内を目安にしてます)
・完成した作品は、手渡か・配送か。
・詳しい作品のオーダー条件
(このモチーフを書いてほしいなど)
・入金方法(会った際に現金手渡であれば
作品と一緒に受け渡し・銀行振込など)

などを取り決めます。

互いにうやむやにならない様に、メールでの
やりとりや相手と対面している場合は

目の前でメモをとるなど
すると良いと思います。

色んな性格の人がいるので価値観の違いで
思わぬトラブルがあったりする事もありますが、

基本的に自分の活動に理解してオーダー
してくれる方が多いので

良いお取引になる事を祈っております。

 

④「私も○○さんみたいに、絵を売ってみたいっすっ」
というかわいい後輩がいたとします。

その後輩かけだし画家が、まず1枚絵を売るために、
どんなアドバイスをしますか?

 

私の場合は、絵に対してより、その後の
絵を売るための準備についてを
お伝えしたいかなと思います。

絵が描き終わったー!終了!だけではなく、
作品がより素敵に見える様に・お嫁入りするまでの
作家ができる最後のおめかしについてです。

・作品の箱と作品の裏に
「裏紙(とも紙・裏書)」を貼る

・この位の値段であれば、額装された作品には
ビニール袋でなく黄袋をつけてあげた方が・箱は
差し箱が良いと思います。

…などなど。

作品に対しては、その作家にもプライドがあって
の事だと思うので、

そこは尊重したいところです。

その子自身で現場に出て色んな心境の変化が
作品にも現れたりするかもしれません。

そういった点では互いに
切磋琢磨していけたらと思います。