今回紹介した画材

今回はアクリル画のガイダンス編なので
ワークはナシです。

今回紹介したオススメ画材のリンクを
貼っておきます。

 

リキテックス アクリル絵具 リキテックス プライム 24色セット 30ml
リキテックス(Liquitex)
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アルテージュ キャムロンプロ 620 5/0号 164450
アルテージュ
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ナムラ 水彩筆 PC セーブル 6号 丸
名村大成堂
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あかしや 画筆 アートセーブルショート 18号平 GASF#18S
あかしや
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オリオン ペーパーパレット PP-F4 No.122
オリオン
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リキテックス ペインティングナイフ S #14 119914
リキテックス(Liquitex)
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ホルベイン アクリリックメディウム ジェルメディウム詰替用 AM451 300ml
ホルベイン画材(Holbein Art Materials)
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ホルベイン アクリリックメディウム リターディングメディウム AM574 180ml
ホルベイン画材(Holbein Art Materials)
売り上げランキング: 119,198

今回のテキスト

文章で読みたい方のために
今回の講義動画の文字情報も
アップしておきます。

アクリル道具ガイダンス
みなさんこんにちは!今回からは
アクリル画のパートに入っていきます。
アクリル画のパートでは、アクリル絵の具の使い方だけでなく、
絵描きのための実践的な色彩理論も解説していきます。
これまでデッサンのパートで練習してきた、
モノクロで画面を組み立てる技術を生かして、
カラーの絵も描けるようになるので
是非お見逃しなく!
今回はアクリル画やアクリル絵の具の歴史、
アクリル画の道具の使い方を解説していきます。
アクリル画とは
アクリル画といえば皆さんはどんな
絵をイメージするでしょうか?
美術史でいえば、この辺りが
有名なアクリル画だと思います。
ポスターや印刷物のような
平面的な色面の絵が多いですね。
しかし、アクリル絵の具は
日々進歩しています。
最近では透明度の高いアクリル樹脂
が開発されたり、
様々なメディウムが販売されているため
実に様々な表現をできるようになっています。
ちなみに私もこれまで100枚以上
絵を売ってきましたが、これらは
全てアクリル絵の具で描いた作品です。
アクリル絵の具は乾燥が早く、
耐久性もたかいため
緻密な絵であってもスピーディーに
描くことが出来
劣化の心配も少ないので、
安心して販売できるわけです。
最近では私だけでなく多くのリアリズムの
画家がアクリル絵の具で緻密な絵を描いています。
アクリル絵の具はもともと、世界大戦の時代、
アメリカに亡命したドイツ人の技師によって作られました。
もともとは絵の具として開発されたわけではなく
戦車を塗装するための塗料として作られたようです。
そのため非常に塗膜が頑丈なんですね。
実際、この塗膜の頑丈さを生かして
メキシコ壁画運動の際もアクリル絵の具は活躍しました。
メキシコ壁画運動では、
コンクリートの壁に絵が描かれました。
コンクリートはアルカリ性であり、上に塗料を塗ると、
ほとんどの塗料が割れたり、はがれたりしてしまうようです。
また屋外なので雨風は吹きさらし、
強い太陽光にも耐える必要がありました。
これら全てをクリアする画材が
アクリル絵の具だったわけです。
アクリル絵の具は開発されてからの歴史は浅いですが
高い耐久性を生かして様々な活躍を既にしているようです。
道具の知識
絵の具と呼ばれる全てのものは
色の元となる顔料と接着剤成分の
媒材の組み合わせでできています。
油絵具は
顔料+乾性油
水彩絵の具は
顔料+アラビアゴム
アクリル絵の具は
顔料+アクリル樹脂
で出来ています。
媒材の性質がそのまま
絵の具の性質になるわけです。
油絵具の媒材である乾性油は乾燥が遅く
そのため油絵具の乾燥が遅いので
グラデーションを作りやすいわけです。
今回紹介するアクリル絵の具は
アクリル樹脂という強力な媒材のおかげで
様々な特性を持っています。
水性
アクリル絵の具は水彩絵の具と同じで
水に溶いて使うことが出来ます。
油絵具の場合は絵の具を溶かすための
溶き油を買う必要がありますし
描いている時に部屋が
油くさくなってしまいます。
筆のメンテナンスも大変です。
その点、アクリル絵の具は水だけで
絵の具を溶けるので非常に便利です。
乾くと耐水性
アクリル絵の具と水彩絵の具の最大の違いは
乾燥後の耐水性です。
このように水彩絵の具は乾燥後に
水をかけると溶けてしまいますが
アクリル絵の具は全く溶けません。
この性質は絵を描くとき非常に便利です。
水彩絵の具の場合、最初に塗った絵の具が
塗り重ねたときに剝げてしまうことがあります。
しかし、アクリル絵の具は下に塗った
絵の具が溶けることがないので
どんどん加筆できるのです。
しかし、逆に絵具が服についたときは厄介です。
水彩絵の具は乾燥後も水に溶けるので、
服に絵の具がついても
いつでも洗い流すことが出来ます。
しかし、アクリル絵の具の乾燥後、
耐水性になるので水で洗っても落ちないのです。
アクリル絵の具が服についたときは
乾燥する前にすぐに洗いましょう。
服にアクリル絵の具がつき、
乾燥してしまった場合
テレピンという油絵で使う溶き油を使えば
落とすことができるので、
最悪の場合はこれで落としましょう。
速乾性
アクリル絵の具の最大の特徴は速乾性でしょう。
アクリル絵の具は他のどんな
絵の具よりも早く乾きます。
しかも、ドライヤーで塗膜を
乾かすという荒業まで使えるのです。
他の絵の具の場合、ドライヤーで乾かすと
塗膜が割れたり、はがれたり、
弱くなったりといったトラブルが起きるので
絶対にやめましょう。
塗膜の柔軟性
アクリル絵の具の特徴の一つが
塗膜の頑丈さです。
アクリル絵具は塗膜が
柔軟であるがゆえに頑丈なのです。
古い時代に描かれた油絵などは、
細かいひび割れがありますよね。
あれは油絵の具の塗膜が板やキャンバスの
伸縮に耐えられず割れる現象なのです。
乾燥した風土のヨーロッパとはいえ、
季節や時間帯によって湿度は変化します。
するとキャンバスや板が水分を
吸いこんだり放出したりして
伸び縮みするのです。
すると油絵の具の塗膜は柔軟性が
ないのでぱきっと割れるのです。
アクリル絵の具はキャンバスや
板の伸縮に合わせて、
塗膜も一緒に伸び縮みするため
割れないのです。
ここまで紹介した様々な
アクリル絵の具の性質のおかげで、
我々画家は安心してアクリル画を
お客様に販売できるのです。
絵を買った後変色したり、はがれたり
する心配がないわけですね。
また
アクリル絵の具は様々なメディウムが
出ているので、これらを使うことで、
実に様々な素材の上に描くことが出来ます。
メタルプライマーを使えば金属の上に
ファブリックメディウムを使えば
布の上に描くこともできるのです。
しかし、1つだけタブーがあります。
それは油性塗膜の上に塗っては
いけないということです。
つまり油絵の上にアクリル絵の具を
塗ってはいけないのです。
実際にやってみたことがありますが
乾燥後にセロハンテープがはがれるような
感じでアクリル絵の具が剥がれ落ちました。
道具の種類
アクリル絵の具
私はリキテックスプライム
というものを使っています。
塗れている時の色と
乾いた後の色の変化がほとんどなく
緻密な描写に向いています。
特殊なアクリル樹脂を使っているので
透明色の透明度が非常に高く
油絵や透明水彩のような
透明感のある表現もできます。
ナイロン系の筆
次がナイロン系の筆ですね。
油絵や日本画の筆は、豚や馬、
リスやイタチなど動物の毛を
使ったものも多いです。
これらの動物の毛はしっかり
手入れすれば長持ちしますし、
品質も良いです。
しかし、アクリル絵の具を使っていると、
どんなに手入れに気を使っても、
すぐに筆がダメになります。
アクリル絵の具は先ほども紹介した通り
乾燥が早い上に塗膜が頑丈なので
筆の根元に絵の具がたまって、
固まってしまいやすいのです。
すると筆の毛先が広がって、
シャープな線が引けなくなるんですね。
アクリル絵の具は非常に便利で、
耐久性も強く、私は最高の絵の具だと思っていますが
唯一の欠点が、筆の寿命が短い
ということだと思います。
バケツ
バケツは筆が固まってしまわないように
筆を漬けておくために使います。
しかし、柔らかい毛の筆や
細い筆を使うときは注意が必要です。
バケツの底に毛先が接触し、
筆の重みで毛先が曲がってしまうのです。
ティッシュ
私はバケツに筆を漬けておいて
毛先が曲がるのが心配なので
面倒ではありますが
1つの筆を使い終わったら
バケツで筆を洗い、ティッシュで
拭くことにしています。
紙パレット
お次は紙パレットです。
紙パレットはこのように絵の具を出して
使うパレットなのですが
使い終わった後、このように1枚
はがして捨てることで常にまっさらな
状態で使うことが出来ます。
プラスチックのパレットにこびりついた
アクリル絵の具や油絵具をはがして
洗い流すのはかなり大変な作業なので
アクリル画を描くときは紙パレットが便利です。
水差し
水差しも持っていると便利でしょう。
水差しがパレットの横に置いてあると
このように常にきれいな水を必要な分だけ
用意できます。
筆で水をパレットに移して混ぜると
水が多すぎて絵の具が
シャバシャバになってしまった
なんてことも多いですが、
水差しで少しづつ水を追加していけば、
最適な硬さの絵の具を作ることが出来ます。
ペインティングナイフ
ペインティングナイフは
このように2本1組にして使います。
先ほど紹介した、紙パレットの上に絵の具を出して、
このようにしっかり混ぜる時使います。
2本1組で使うことで
このように、絵の具をそぎ落としながら
無駄なく使うことが出来ます。
もちろん筆で混ぜても良いのですが、
水の量が多すぎたり
混ざりきっていない、マーブル状
の絵の具になってしまったり
筆にダメージが入ったりしてしまうので
あまりオススメしません。
多くの人が筆で絵具を混ぜていますが、
これは小学生の時に水彩絵の具で習った
方法をそのまま使っているからでしょう。
ジェルメディウム
さてここからはアクリル系のメディウムの紹介です。
メディウムとは、絵の具に混ぜることで
絵の具の質感を変える様々な混ぜ物のことです。
絵の具を硬くしたり
ざらつかせたり
透明感を上げたり
艶を出したり
などなど、様々な効果を持った
メディウムが販売されています。
今回は絵の具の透明感を上げる
ジェルメディウムを紹介します。
モノを立体的に鮮やかに描くための基本は
初めに不透明な絵の具でモノトーンで
立体的に描いた後、透明で鮮やかな絵の具を
上にかけるという方法で描いていきます。
これはもともとは油絵の
グリザイユ技法という技法で、
油絵のパートで詳しく解説していきます。
先ほども紹介しましたが、アクリル絵の具の
リキテックスプライムの透明色は
非常に透明感が強いのですが
そのまま使うと発色がきつすぎるのです。
鮮やかすぎて、そのまま使うと、
立体感がなくなってしまうのです。
それじゃあ、絵の具に水を混ぜて、
薄めて使えば良いか
というとそれもまずいのです。
絵の具に大量の水を混ぜて透明度を
上げると塗った時にこのように
水滴のあとができてしまうのです。
つまり、半透明な塗膜を均一に塗る
というのは基本的に難しいのです。
それを可能にするのが、ジェルメディウムです。
ジェルメディウムを混ぜると
透明度の高い、鮮やか過ぎない、
粘り気のある絵の具を作ることが出来るのです。
これを薄く重ねていくと、立体感を
損なわず鮮やかな絵を描くことが出来ます。
リターダー
アクリル絵の具の数少ない弱点のうちの1つが、
グラデーションを作りづらい
というものです。
油絵具での制作になれている人は
アクリル絵の具の乾燥の速さが気に入らず
グラデーションを作れずに苦労するかもしれません。
この問題を解決するのがリターダーです。
リターダーは直接絵の具に混ぜるのではなく
このようにスプレーボトルに
薄めた状態で入れておきましょう。
定期的にパレットに吹きかけることで
パレットの絵の具が固まるのを防げます。
また、絵に直接吹きかけることで
画面上の絵の具を混ぜながら描く
油絵のような描き方をできます。
油絵の場合、塗った絵の具が
乾燥まで何日もかかることがありますが
この方法では数十分後に乾燥という
ちょうど良い速さで乾燥させることが出来ます。
サランラップ
アクリル絵の具は乾燥が早いので
制作を中断する際は乾燥しないようにパレットに
サランラップをかけて保存しておきましょう。
そうすることで、同じ色の絵の具を何度も作りなおす
手間を省くことが出来ます。
筆の洗い方
さて、ここでは筆の洗い方を紹介しておきます。
水彩、日本画、アクリル画といった
水性絵の具用の筆の洗い方を解説していきます。
筆がダメになる原因をまとめてみました。
・筆の根元に絵の具がたまり、毛先が広がる
・湿ったままの筆にカビが生える
・筆の毛に癖がついて毛先が曲がる
これらを予防する筆の洗い方を紹介します。
まず初めに、バケツや絵皿で
しっかりと筆を洗います。
ここで終わりでも良いのですが、
多くの場合、筆の根元にたまった絵の具は
落とせていません。
そこで次は流水で筆を洗っていきます。
この時、絵の具を筆の根元から絞り出すような
イメージで洗っていきましょう。
そして最後に毛先を整えて、
ティッシュで拭き、乾燥させます。
大きな筆や刷毛などの場合は毛の中に
水分が残っていることも多いので
このように毛先を下にして乾かすことで
変な癖がついたり、毛先が割れるのを防げます。
次回予告
次回は絵描きのための色彩理論講座をお届けします。
このなんとも言えない色を作りたい!
そんなとき、絵の具を大量にムダにして
四苦八苦してようやく作れた
なんてことは皆さん経験済みだと思います。
しかし、色の三属性をはじめとする色彩理論を
マスターしていれば、そんな悩みも解決できるのです。
色彩はセンス次第ではありません。
理論をわかっているかなのです。
色のチョイスに困らなくなる
色彩理論講座を是非お見逃しなく!

 

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