絵の仕事をとる方法や考え方をプロの画家が解説





絵の仕事をとる方法や考え方について
の質問と回答を今回は紹介していきます。

メルマガ読者の方から寄せられた質問
にお答えしていこうと思います。

今回のテーマは営業とブランディング
についてです。

 

あなたの作家活動をお客様や会場の方に

どのように見せて、どのようなアプローチで
ご成約を頂くかについてお話ししていきます。

 

目次

絵の仕事をとるには無料お試しセットに学べ

絵の仕事をとる方法や考え方について
こんな質問を頂きました。

 

メルマガ読者の感想

友達に絵をプレゼントするというのが大きな
メリットに繋がるとは思っていなかったので
盲点であった。

特に経験として、ワークショップなどの営業
に繋げられるのはすごいと思った。

 

回答

【お客様や、仕事をくれる人の
気持ちがわかる】

というのが、プロの画家として
重要なポイントなんですが

これについては、やはり、描いた絵を
飾ってもらうという経験を積むことで
わかることが多いんですよね。

はじめはタダでプレゼントでも良いので、
絵を飾ってもらったことがある人に
なってしまいましょう。

 

具体的な方法は
↓のメルマガの中で解説しています。

絵の仕事をとるには展覧会DMや招待状を送ろう

絵の仕事をとる方法や考え方について
こんな質問を頂きました。

質問

作品に縁のある業界に招待状を送る
というのが仕事に繋がるかもしれない
というのは理解したが、

自分のの場合どこに送ればいいのか
いまいちピンとこなかった。

好きな小説の作家に手紙付きで送るとか
でもいいのだろうか。

黒沼さんはどんな所に招待状を
送っていたのか知りたいです。

回答

作品を買ってもらうには、作品にゆかりが
あってなおかつ所得の高い業界が
おすすめです。

無難なのは、病院院長、動物病院院長、
建築設計事務所 とかでしょうか

 

私の場合は和風の花の絵なので、病院や
大きな料亭、園芸関係の会社に送りますね。

他にも、自分が普段使っている画材や道具
の会社に出したこともあります。

 

その結果、企業の方が新商品の筆を
会場に持ってきてプレゼントしてくれた
なんてこともありますよ。

 

質問

黒沼さんは全国で個展を開催されていますが、
2018年現在も毎回必ず、新聞社に記事を
依頼されているのですか?

回答

活動を始めたばかりの時は毎回出していました。

新聞に掲載してもらうのは、集客目的ではなく、
ブログやポートフォリオでのブランディングに
使うのが目的です。

新聞にも載るようなオフィシャルな活動をする
作家としてのブランディングが目的なんです。

なので、ある程度記事が集まった段階で
毎回は出さなくなりました。

 

質問

個展は東京がメインだと思いますが、
大阪など地方の場合は、各地方の新聞社を
事前に調べ、案内状を出すという流れで
いいでしょうか?

各地方だと何社くらいの新聞社に
案内状を出すのですか?

回答

開催する会場の県の新聞社、全国紙の開催県
の地方局、自分の出身の県の新聞社、
自分の在住の新聞社などにだしました。

合計で20社くらいになると思います。

はじめのうちは出費がかさみますが、
ある程度掲載記がたまったら、辞めるので

始めのうちはブランディングのために
頑張ってみましょう。

掲載記事をブログやSNS、ポートフォリオに
載せておくとブランディングに役立ちますよ。

 

質問

展覧会のお知らせ(PR文)について質問ですが、

1.展覧会のお知らせ 
2.見に来て欲しい 
3.旨記事掲載依頼の旨、
4.自身の作品について(技法、テーマなど) 
5.連絡先

この内容は、A4サイズに手描きではなく
パソコンでプリントアウトすればよいのですか?

回答

パソコンでつくったPR文で大丈夫です。
詳しくは添付の例をご覧ください。

手描き手紙(一筆箋)は、上のA4のもの
とは別に書き、一緒に同封するという
意味でしょうか?
少し混乱してしまいました。

そうです。パソコンで作ったA4のPR文
以外に、一筆箋に手書きで掲載依頼の旨
を書くことをお勧めします。

 

質問

新聞記載を狙うのは意外であったが、

記者は多忙ならば、他にも記載を狙う人たち
が多いということ。
載らないこともあり得るのでは。

回答

確かに100発100中で記事掲載とはいきませんね。

ただ、文化部の記者はネタに困っていることも
多いので、必要な情報をわかりやすくまとめて、
お送りすれば、結構うまくいくものなんですよ。

必要な材料をちゃんと用意して封書で送れば、
何回かやればのせてもらえるものなんです。

 

絵の仕事で権利収入を得る方法

絵の仕事をとる方法や考え方について
他にもこんな質問を頂きました。

質問

私はどんな販売の仕方が自分にとって
ベストなのか、まだ勉強中です。

ネットによる動画講座は魅力を感じます。
印刷物などに載って得る権利収入とは、
原画は自分の手元にあるが、

その絵を印刷会社や出版社に貸して
収入を得ることですか?

回答

そうです。権利収入は原画は売らず、
データだけを渡し、使用料をもらうケースですね。

権利収入はかなりレアな案件で、狙い撃ちで
とりにいくのは簡単ではありません。

私の知り合いは、出版社、ホームページ制作会社
などから仕事をとったようです。

具体的な方法は、展覧会を開く際に
PR文とDMを会社宛てに送るであったり、

ブログを育ててTwitterbotで拡散して、
向こうから連絡が来るというパターンのようです。

ブログに専門のランディングページ(販売ページ)
を作って、お問い合わせを受ける 
というのも良いでしょう。

これらいずれの方法も100発100中とは
いきませんが、最適な方法で繰り返し
行っていると、

たまにすごいのが来ます。
(私の場合、壁画とかです)

いずれのルートにせよ、
影響力のあるブログを持っておく
というのは重要で、ほぼお金をかけずに

一人で家でできる下準備なので
オススメです。

絵の仕事をとるには恒例行事が大事?

絵の仕事をとる方法や考え方について
他にもこんな質問を頂きました。

質問

個展会場(百貨店、画廊など)は、
毎年決まった場所で開催するのでしょうか?

その場合、百貨店から依頼を受けるのか、
こちらから依頼するのか、
どう言う場合が多いのでしょうか?

回答

はじめはポートフォリオを会場に送ったり、
知人の展示をやっているときに

直接会場の方とお話しして
ポートフォリオを見てもらったりなど 
をして1回目の展示をやります。

2回目以降は売り上げが良ければ、
向こうから頼まれることが多いです。

多くの場合来年の同じ時期
になることが多いです。

具体的な方法は
↓のメルマガの中で解説しています。

絵の仕事をとるにはブランディングすべし

絵の仕事をとる方法や考え方について
こんな質問を頂きました。

あなたは洋画家か日本画家か?

質問

よく日本画家と洋画家の呼び名に対して、
よく議論されていますが、

黒沼さんは、どの様に思われていますか?
黒沼さんの画風は、金箔も膠も使われますが、
洋画家ですよね。

回答

これは、実はかなりダークで
根深い問題なんです。

そもそも「日本画」とは、江戸末期から
明治時代に西洋から油絵が入ってきた時に

急遽用意された、概念なんです。

 

それまでの日本で描かれていた絵画を
総称して「日本画」と、
とりあえず呼ぶことにしたんですね。

そして、現状も日本画の定義は
「岩絵の具を膠で練って定着させた絵画」
となっています。

技法、材料の側面でしか
定義されていないんですね。

 

日本人が自国の文化について流暢に
語れないという問題点が
ここにも表れているんですね。

この問題については美大の授業でも
よく議論されていました。

 

岩絵の具=顔料なので、この定義だと、
中世ヨーロッパの膠テンペラも
日本画ということになってしまいます。

おかしな話ですね笑

 

そんなわけで、厳密な意味では日本画
というのは大した定義がある訳ではない
という感じです。

 

私の絵の場合は、黄金背景技法という
中世イタリアの祭壇画で用いられた技法と
アクリル絵の具の組み合わせなので、

ヨーロッパの技法を
使う画家というわけです。

描き方も、光と影を使って、空間を
立体的に解釈して描くものなので、

ルネサンス以降のヨーロッパの価値観
と近しいわけです。

 

そんなわけで洋画家を名乗っています。

ですが、お客様や会場の方、
メディアの方に説明する時には

 

「私は洋画の出身で技法は西洋のもの
なのですが、モチーフに日本の花を
選ぶことが多いので、

洋間にも和室にも飾りやすい、
場所を選ばず楽しめる作品だと
よく言われるんです。」

みたいな作品説明をしています。

 

このように自分の立ち位置を
普段から自覚しておくと、

お客様や会場の方に向けて
効果的なアピールができます。

 

「和室に飾る絵を探しているのだけど…」

と言われたときに洋画家なら
どうお返事するか考えておいた方が
良いかもしれませんね。

 

絵の仕事をとるには雅号をつけるべき?

質問

よく画家や書家の方で本名ではなく
雅号をつけて活動する人もいますが
どう思われますか? 

まぁつけたければ自由につければ
と言われそうですが

私は、憧れみたいなものがあります。

芸能人はインパクトのある
芸名をつけますよね。

芸名をかえたら売れ出した
なんて話もありますよね。

お客さんにも画家名をすぐ
覚えてもらった方が有利なのかな
とも思いますがいかがです?

回答

自分の場合、雅号については
あまりこだわりないですが

肩書きや絵のスタイルの名前は
あった方が良いと思います。

あなたが何の専門家なのか
すぐに伝わるようなものです。

具体例では

現代の美人画を描く画家さんで
ネオ美人画というオリジナルフレーズで
作品を売り込んでいる方や

細密ペン画 という造語で
作品をPRしている方もいます。

私の場合は使っている材料が特殊なので
黒箔の画家としてやっております。

などと自己紹介することもあります。

 

絵の仕事をとるには複製画を作るべき?

絵の仕事をとる方法や考え方について
他にもこんな質問を頂きました。

質問

複製画を売る作家もたくさんいますよね。
千住博氏や村上隆氏などもそうです。

黒沼さんは複製画にはしないのですか? 

複製画に対する考えを
聞かせていただきたいです。

回答

私の知り合いでも、複製画を売っている作家は
いますが、何らかの方法で圧倒的な知名度、

濃いファンの確保をした後でないと
上手くいかないようです。

 

画廊に所属して、もまれながら成長して
売れっ子作家になって、知名度を確保した方
もいれば、

ブログやsnsを活用して濃い顧客を確保して、
複製画を売る方もいます。

 

いずれにせよ複製画の販売は
ブランディングが完成した画家にしか
できないことだと思います。

 

絵の仕事をとるための初めの一歩

絵の仕事をとる方法や考え方について
他にもこんな質問を頂きました。

質問

まず、はじめて自分の作品展をしたい場合、
どんな所がおすすめですか?

そして本格的な個展をする場合、
どんな会場がおすすめですか?

こんな場所でしてはダメとか、
目安みたいなものはありますか?

回答

駆け出しの画家はまず、カフェギャラリー
で展示がおすすめです。

カフェギャラリーはレストランやカフェや
バーを経営しながら展示スペースを貸し出す
店舗です。

お客様が常にいて、展示料金も割安なので
おすすめです。

具体的な方法は
↓のメルマガの中で解説しています。

 

絵の仕事をするための初めの一歩 学生の場合

絵の仕事をとる方法や考え方について
他にもこんな質問を頂きました。

質問

実は、質問が一つあります。

それは、中学生や高校生でも個展を
開いたりして、画家として活動できるのか
ということです。

実際に活動している中高生の方も
いらっしゃると聞いて、

本当にしたいと思えば出来るのかな
と気になりました。

お時間ある時に教えて下さると
嬉しいです♪

 

この質問をくれたのは、将来画家に
なるために、情報収集をしていて

私のメルマガに登録してくれた、
中学生の女の子です。

若いのに素晴らしいですね!

このような回答しました。

回答

これはあらゆるビジネスに
言えることなんですが

今の時代にプロとして成功するためには
知っておいた方が良い方程式があります。

お客さんの数×お客さんを集める力×作品の力=画家の力

ということです。

 

これはたぶん一生使える知識なので、
覚えておくと良いと思います。

お客さんの数を増やして
お客さんを集める技術を学んで
絵のレベルを上げれば

画家として大成功できるでしょう。

 

Nさんは本当にやる気があって
素晴らしいと思います。

同年代の作家や、少し年上の作家が
展覧会をどんどんやっているのを見ると、
もしかしたら焦るかもしれません。

 

私もやらなきゃだめなのかな
と思うかもしれません。

でも、今は3つの力のうち作品の力を上げる
ことに集中したほうが良いと思います。

 

なぜなら、中学、高校時代ほど、
デッサン力や着彩の技術が上がる
時期はないからなんです。

 

中高生の頃に練習を積んで圧倒的な
絵の技術を身に着け、大人になれば、

おそらく、複数の画商
(お客さんを集めて、絵を売る人)
が声をかけてきます。

なので、今は作品の力を上げることに
集中したほうが将来的に
有利になると思います。

 

では、作品の力を上げるには
どうしたらげるにはどうしたら良いか

それはやっぱり、まずはデッサン力を磨いて

「モノクロで光や空間を感じる絵を描く力」、
「物の形を正確にとらえる目」
を鍛えることです。

 

そして、もう一つ重要なのが、
「自分が良いなぁ」と思う作品を
たくさん見て、模写してみることです。

 

たぶん中1の段階から、
これらをやっていれば、

どんどんうまくなると思います。

 

Nさんの「美術系高校に行くために
毎日3時間デッサンする」という決意は
そういう意味でも正しい判断だと思います。

あとはその決意と努力をより生かすために、
美術の先生に描いたデッサンをみてもらい、
アドバイスしてもらいましょう。

 

「自分は美術系高校に行きたいので、
毎日デッサンしてます。

見てもらえないでしょうか?
うまくなりたいんです!」

 

といえば、美術の先生は喜んで
アドバイスをくれると思います。

 

デッサンに関しては一人で、
部屋にこもって描き続けるより、

定期的に人に見せてアドバイスを
もらった方が圧倒的に上達が早いです。

 

たぶんはじめのうちは

「これ、形がくるってるよ!」
「もっとよく見て!」

と同じ指摘ばかり受けると思います。

 

でもへこまないでくださいね。

 

それだけ、デッサンは細やかな観察力を
要するものなんです。

はっきり言って、
デッサンができるか、できないかが、

絵を描く人と描かない人の境目といって
良いくらい重要な技術なんです。

 

習得はとても大変ですが、デッサン力は
一度身に着ければ、一生あなたを
「美術の専門家」として保証してくれます。

 

なので、作品を見てもらって、
きついことをいわれても、頑張ってくださいね!

あと、その先生を嫌いにならないであげてください笑

 

何回描き直しても「まだ形がおかしい」と
たぶん言われます。

でも、それは先生がイジワルだからではなく、

それくらい、美術の専門家は
形をみる力があるんです。

その力をまず手に入れてください。

 

もちろんゆくゆくはお客さんの数と
お客さんを集める力も必要になります。

なので、もしそれらの力を今から
少しでもあげたいと思うなら、

SNSやホームページなどを見るときに

「いいねがたくさんつく投稿って
どんな特徴があるんだろう?」

「シェアされやすい投稿って
どんなものだろう?」

「フォロワーが多い人って
どんな投稿してるんだろう?」

「google検索で上の方に表示される
ホームページの文章構成って
どんな感じなんだろう?」

「自分が物を買いたい時って
どんな時だろう?」

 

こういう素朴な疑問をもって、
社会を眺める習慣をつけてみましょう。

これはなんとなぁく、気にして
生活してみるくらいで良いです。

 

 

あと、学校の勉強はちゃんと
やっておきましょうね。

 

美術の専門家はお勉強が嫌いな人
が結構多いので、

ちゃんと勉強したいときに、
知識をインプットできる能力があると、
将来すごく有利になります。

 

学校の勉強は将来なんのやくにもたたない
と思う瞬間もあるかもしれないけど、

今は勉強の仕方を学んで、
誰より賢くなる!という意識で
やってみてください。

 

でもきっと、今回話したことはNさん
ならできるようになると思います。
是非頑張ってくださいね!

 

みなさんの質問、要望、感想、お悩みを募集しています。

 

今回は「営業とブランディング」
というテーマでメルマガ読者の方からの
質問にお答えしました。

「ここをもっと深堀りしてほしい。」
「ここがよくわからなかった。」
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