アートコンペや絵画の公募、貸し画廊の裏側をプロの画家が解説





アートコンペや絵画の公募、貸し画廊の裏側
を知っている方はどれほどいるでしょうか?

今回はメルマガ読者の方から寄せられた質問
にお答えしていこうと思います。

今回のテーマは

公募や団体展、貸し画廊や海外出展
などについてです。

 

目次

絵画の公募展や団体展の裏側を知ろう

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊の裏側
を知っている方はどれほどいるでしょうか?

 

画家を目指す方に目標を聞いてみると

今のところ、私は市の美術展などに
出展しています。

過去の作品集をファイルに
まとめて営業用に使用しています。

 

こんなお返事をいただくことが
本当に多いんです。

 

非常に申し上げにくい話なんですが
市展、県展、団体展出品は活動歴に
記載しても、仕事を取るうえでは
あまり役に立ちません。

(もちろんないより良いですし、
はじめの1歩としては良いと思います。)

 

絵の仕事を取るうえでは、仕事として
オフィシャルに活動しているという印象
を与えるブランディングが必要です。

そのためには、大手メディアに記事掲載
されることや、カフェギャラリーなど
でもよいので、作品が売れる作家
であることを印象付ける必要があるんです。

 

「公募展で入選する。」
「賞を取る」

そんなお話しをしてくださる方が多いんですが

率直な意見をお話しさせていただくと
私は少し不安になってしまいます。

 

 

「真剣にアーティストになりたい!」
というの夢に

これらの目標達成が役に立つのかどうか
少しあやしいと思うからです。

 

 

真剣なアーティストの思いをしり目に
出品料をかき集めて、受賞しても
賞状と記念品をもらえて終わり

という賞も少なくないからです。

もちろん、受賞をきっかけに
スターになる画家もいますが、

私の知る限り、ほぼ聞いたことがないです。

 

受賞をきっかけにスターになった方も、
数名は知っていますが

画家として生きていくために
必要な準備ができていないため、

苦しい生活をしている方が多い印象です。

 

 

私はこのような現実を知っている以上
公募での入選を目指す画家の熱い思いが
無駄になってしまわないか少し不安です。

個人的には公募展への出品は
あまり意味がないと考えています。

 

貸し画廊と美術館での展示の違い

メルマガ読者の方から

「貸し画廊と美術館での展示の違いについて
教えてほしい!」

という要望があったのでお答えします。

これは展示料金とブランディング
2つの側面から説明できます。

まず、貸し画廊での展示は1週間で
十数万の展示料金を取られます。

 

画廊の場所と、画商の熱意にも
よりますが、絵が売れることは
少ないです。

そして、展示略歴に貸し画廊での
展示を記載してもあまり
ブランディングの役に立ちません。

 

一方、美術館での展示は展示企画者が
負担する場合が多いので展示料金を
とられることは少ないようです。

また、展示略歴に美術館での展示歴や
美術館に作品所蔵があると、
箔が付きます。

 

 

グループ展、個展、団体展の違いについて

メルマガ読者の方から

「グループ展、個展、団体展、の違いや
人間関係の重要性について教えてほしい。」

という要望があったのでお答えします。

 

グループ展について

グループ展は複数の作家が集まり、
協力して企画、集客、展示、接客
できるのがメリットです。

展示料金がかかる場合、
折半することもできますし、

1人当たりの展示枚数も
少なくて良いので

作家仲間を増やしつつ、
展示経験を積んで、

「自分にとっての売れる絵」
を見つけたい、

駆け出しの画家には
おすすめです。

 

親しい作家仲間が多くいて、
「自分にとっての売れる絵」
がわかっている作家は

「絵の仕事」が舞い込み
やすくなります。

実際私も、作家仲間の紹介で
百貨店での二人展を開催できたり

 

動物病院の壁画の仕事を
紹介してもらったりできました。

 

また、個展を開いても
「自分にとっての売れる絵」が
わかっているので、

集客さえ十分にできれば、
売り上げを安定させることができます。

 

団体展について

 

某団体展については
あまり良い噂を聞きません。

実際に何年も出品している
作家仲間の話によると、

あなたの「最終学歴」によって
結果が変わってくる や

何年も続けて出せば
(出品料金を積み立てれば)
賞がもらえる

といった話を聞きます。

 

個人的にはこれらの賞を
取ったところで画家としての

成功の役に立たないと思うので、
出品しなくてよいと思います。

 

海外の公募や海外出展の裏側を知ろう

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊の裏側
を知っている方はどれほどいるでしょうか?

メルマガ読者の方から
こんな質問を頂きました。

質問

先程、○○という海外で活動したい画家を
応援するメンバーの○○さんから、

2月のnewyorkでの展覧会に出して見ませんか?
とインスタグラムを通して誘いが来ました。

夫に絵を売って、会社員並みの収入なら認める、
と言われたばかりだったので、出しますと
返事しましたが、ネットで詐欺と書いてあり、
やはり辞退しました。

黒沼さんは詐欺と思いますか?

詐欺ではなくても、すぐに話に乗るのは
いけないと考え、様子をみることにしました。
ご意見頂きたいたいのでお願いいたします。

回答

○○という会社は聞いたことはないですが、
評判が悪いようなら辞めた方が
良いと私は思います。

私自身も似たような他の会社で
日本の画家の絵を海外のグループ展に出す
活動の誘いを受けたことが何度もあります。

 

何人かとは電話でじっくり話して
現場の状況や誘いの条件について
詳しく質問しましたが

正直、話を聞く限り経費回収することすら
難しいだろうというのが個人的な感想でした。

まあ そこから別の仕事に繋がる可能性も
あるので無駄だとは思いませんが

出品料と比べて割りが良いかと言われれば
微妙だと思います。

 

実際にそのようなイベントに何度も
参加したことがある仲間の作家から
話を聞きましたが、

その多くが
「芸術を通した文化交流と海外旅行ツアー」
が本質であり、現地の画商さんとコネを
作るようなチャンスはすくないようです。

 

参加されている方も、お金に余裕のある
趣味で絵を描くおじいさん、おばあさん
が老後の楽しみで参加している
ケースが多いようです。

アーティストとして、情報を発信している
とこのような話が舞い込むこともあります。

しかし、チャンスをくれているような
良い仕事なのか、ただカモにされているのか?

この辺りの判断は簡単ではないです。

 

必要経費の回収はできるのか

その仕事が活動歴として
自分のブランディングに役立つのか

その会社組織の影響力(集客力や顧客リスト数)
がどれほどなのか

実際参加した人の感想

 

この辺りを総合して
自分は判断しています。

自分も割と信じやすい人間なので、
慎重にやっています。

 

アートコンペや絵画の公募に出す前にすべきこと

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊
の裏側が見えてきたでしょうか?

今回は「チャンスだと思ったら、
実はお金を失うだけだった。」

そんな、若手作家からの集金で
まわっている有象無象について
お話しました。

 

それなら、画家として活動するために
意味のあること、すべきことは何なのか
という疑問が湧くと思います。

それは簡単にまとめると以下の3つです。

・古いメディアを活用して権威付け
・新しいメディアを自分で構築して集客
・人の集まるカフェギャラリーで展示

1つずつ解説していきます。

 

ここまで全ての動画を見てくださった方には、
おさらいになるかもしれませんが、

重要なことなので是非この機会に
復習してみてくださいね。

 

アートコンペや絵画の公募に出す前に古いメディアを活用しよう

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊
への出展の前におすすめしたいのが

古いメディアを活用して権威付けとは
新聞やテレビといったマスメディアに
展覧会の告知や作家活動をPRして

記事を書いてもらったり、
番組にだしてもらうことです。

この時代に新聞に出て意味はあるのか?
と思う方もいると思いますが

新聞記事はあくまで権威付けのツールです。

作家活動を紹介した新聞記事が
あなたのブログにあれば、

「オフィシャルに活動する画家」として
印象付けることができます。

 

私も、このように多くの新聞や雑誌に
これまでとりあげて頂きました。

 

 

このメルマガ読者の方でも、この方法を
実践し、記事掲載を実現し、おまけに
仕事が舞い込むようになったという方も
いらっしゃいます。

効果実証済の方法なので
是非やってみてくださいね。

 

具体的な方法は
↓のメルマガの中で解説しています。

アートコンペや絵画の公募に出す前に新しいメディアを作ろう

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊
への出展の前におすすめしたいのが

オウンドメディアの構築です。

 

「インターネットは
リアルの拡張空間である」

というのがこれまでの認識でした。

つまり、あくまでもリアルの空間での
活動が重要で、インターネット上は
リアルの空間のおまけでしかない
という感じです。

 

しかし、ここ数年で状況は
大きく変わりました。

スマホがほぼ全員にいきわたった結果、
誰もがいつどこにいても、

インターネットを通して情報を
発信、受信できるようになりました。

 

その結果

「インターネット上での活動がメインで、
リアルの空間はおまけである」

という逆転現象が一部で始まっています。

 

ビジネスの世界ではこれが顕著です。

 

例えば皆さんもこんなことを
やったことがあるでしょう。

 

欲しいものがあったら、
amazonや価格ドットコムで
カスタマーレビューと最安値を確認し

リアルのお店でサイズや材質、機能を確認。

そしてamazonで注文

 

といった感じです。

リアルの空間がただのショールーム
になっているんですね。

 

このような状況下で、オンラインでの
PRをしないというのは事業主としては
自殺行為なわけです。

なので、ワードプレスで作った
ブログやSNSを活用してオンラインで
PRしていきましょう。

 

具体的な方法は画家になる
無料サンプルで一部公開しています。

 

オンラインでの集客方法を
しっかり勉強したい!

そんな方は是非メールでお知らせください。
絵画をたしなむのような影響力のある
オウンドメディア構築術をお伝えします。

まずはメルマガ登録してみてくださいね。

アートコンペや絵画の公募に出す前にカフェギャラリーで展示しよう

アートコンペや絵画の公募、貸し画廊
への出展の前におすすめしたいのが

そこでおすすめしたいのが、
カフェギャラリーでの展示です。

カフェやバー、レストランを経営しながら、
展示スペースを提供するカフェギャラリーは

常に人がいるための、工夫次第では、
絵が飛ぶように売れることがあります。

 

また、おしゃれな展示空間であることも多いので、
あなたの作家活動を権威づけるのにも役立ちます。

 

ここまででお話しした通り、貸し画廊での

展示は高額な展示料金がかかるうえに
人が来ないことも多く、

絵も売れない、仕事もとれない

といったことになることが多いです。

 

 

 

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今回は「一見チャンスに見えるものの裏側」
というテーマでメルマガ読者の方からの
質問にお答えしました。

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