【絵が売れない画家必見】自分で描いた絵を売る方法を徹底解説





どうも 絵画をたしなむ
 を運営する画家の黒沼です。

私は普段はギャラリーや百貨店
での企画展で絵画を展示、
販売しています。

先週は展覧会があり、つい昨日まで、
毎日会場に通っていました。

それで、久々のブログ更新なわけです。

 

見に来てくださった皆様
ありがとうございました。

今日は今回の展覧会レポート
を書きたいと思います。

画家のお仕事について
知りたい方は是非
チェックしてみてください。

 

 

目次

自分で描いた絵を売るには会場で接客してみよう

前回たまプラーザでの展覧会
から1か月も経ちませんが、

今回は大阪阪神百貨店での
展覧会でした。

自分で描いた絵を売る画家の仕事や絵画の売り方を解説

2017.10.12

 

私は若手男性アーティストユニットの
薫風」に所蔵しています。

今回は薫風メンバーによる
5人のグループ展示でした。

 

私は展覧会会期中は
毎日在廊し接客します

そこで、今回は1週間ホテルに泊まり、
会場に通いました。(私は関東在住です)

 

私はこのような作家活動は今年で
3年目になるんですが、

初めのうちは泊りがけの仕事では
体調を崩し大変でした。

また、緊張しやすかった私は
絵が売れるたびに動揺してしまい、
汗だくになってしまっていました。笑

 

阪神百貨店は現在、改装工事中で
お客さんが少なく苦戦が予想
されました。

 

 

 

自分で描いた絵を売るための展覧会集客術

展覧会を開く際、新聞に掲載される
ことが重要なのは前にも
お話ししました。

【画家の仕事】あなたの絵が売れない理由と収入を得る方法

2017.10.15

今回もこのように記事を
書いていただけました。

産経新聞 大阪版 11月1日

 

予想通り「新聞をみてきた!」
というお客様は多く、

お昼過ぎには大変な賑わいようでした。

 

改装工事中ということもあり、
以前ほど客足は多くありません
でしたが、

とても多くのお客様に
見に来ていただけました。

 

 

 

自分で描いた絵を売るには画家の仲間を増やすべし

泊りがけの遠征は大変なことも
多いですが、普段は味わえない
様々な刺激を得ることができます。

今回はブログ 世界画家旅人でも
有名なプロの画家のZinさんに
展示を見にに来ていただけました!

 

SNSの発達した最近では、実際に
あったことはない遠くの友人
がたくさんいる人も多いと思います。

そんな遠くの友人と実際に会え、
絵について語り合える
のも、
遠征の魅力の一つなんです。

 

 

 

自分で描いた絵を売るには売れる絵を十分に展示しよう

今回、5人の1週間の展示で、私は
15枚出展中7枚の約定
頂くことができました。

今回も展覧会終了後は作家仲間や
コレクターの方と飲み会へ行きました。

その飲み会で面白い話が聞けたので、
今回は少しご紹介します。

「一人の作家の展示ブースの
中に赤、青、黄色、オレンジ
などなど様々な色の絵があると、
見ていて飽きない」

のだそうです。

 

作家としてのオリジナリティを
追求していくと、

同じような色彩の作品が並ぶ
なんてことになりがちですが、

見る側としては、
様々な色彩を使いつつも
共通した作家性を感じる絵

並ぶ展示空間の方が
見応えがあるようです。

 

これは私も今回初めて知り、
勉強になりました。

 

花を描く画家なら、様々な色の
花を描く、

風景画家なら、様々な時間帯の
絵を描く

静物画家なら、様々な色のモチーフ
を用意して描く

人物画家なら、様々な色の衣装の
モデルを描く

などの工夫をすることで、この
ポイントを抑えることができる
でしょう。

画家になりたい、絵の仕事を
したい方は参考にしてみて
くださいね。

 

売れる絵は描いた画家が一番よくわかっている?

画家を志すあなたはきっと、
自分の作品すべてに愛着と自信
もっているかもしれません。

しかし、プロの画家として
展覧会活動を続けていると

 

「これはいける」
「これはまあまあかな」

といった感じで、自分の作品の中で
評価が分かれるようになってきます。

 

不思議なもので、「これはいける」
と思った作品はすぐに売れていきます。

実際、今回も展覧会直前まで描いた
1枚は初日に売れていきました。

 

そして、なんと会期中に
「売約済みの子の作品を同じ
構図で描いてくれ」

追加オーダーも頂きました。

同じ構図の追加オーダーでは必ず

「細部にいたるまで完全に
オリジナルの色味を再現
できない」

「あくまで同じ構図の
別作品である」

ということをお客様に説明する
必要があります。

 

どこまで熟練した画家でも、
前に描いた作品の完璧な再現
不可能なわけです。

ちなみに、その時頂いたオーダー
で描いた2枚目の作品がこれです。

私は、この作品を卒業制作の大作
の練習用で描いたため、

この構図で3枚絵を描いたことに
なります。

これ以来、この、金箔の背景と白梅
の組み合わせは私のお気に入りの
モチーフになりました。

梅の花はかなり細かい表情があり、
描き切ると金箔を使いつつも
繊細な雰囲気の絵にできるのです。

紅白梅図屏風を描いた尾形光琳
は偉大ですね~(言うまでもないか)

 

 

こういった、同じ構図でもう1枚
というケースは何度か経験がありますが

何度やっても慣れることのない
難しい作業ですね。

 

逆に「これはまあまあかな」
思った作品や、時間に追われ
「やっつけた作品」
絶対に売れません。

これが残酷なほど
売れないのです

やはり作家本人が納得のいかない
作品をコレクションしたい方は
いないんですね。

 

絵が売れない理由は準備の仕方にあった

今年の展覧会はお陰様で、自分の中で
過去2番目の売り上げ記録を
出すことができました。

過去1位の記録は個展の時に作った
ものなので、5人の展示にしては、
かなり上手くいきました。

 

しかし、実は去年の同じ時期に
同じ会場で、同じメンバーで開いた
展示では、

なんと絵が一枚も売れなかったのです。

 

その時の悔しい気持ち、不安な気持ち
を今でもよく覚えています。

なにしろ、絵が一枚も売れなかった
のはその時が初めてだったので、
かなり衝撃を受けました。

 

絵が1枚も売れなかった展覧会

今回は去年、悔しくて書けなかった、
今となっては良い思い出の展覧会に
ついてお話しします。

「誰も自分の絵を見てくれない。」

「絵を見るどころか、絵の前で
立ち止まってすらもらえない。」

 

そんな絶望的な状況の展覧会が
ありました。

プロの画家としての活動も
2年目に入り、

自分の中で「勝ち方」が少しずつ
見えてきた、そんな時期の話です。

 

用意する絵の枚数、価格設定、
絵のサイズのバランス、

売れ筋のモチーフなどなどを
過去に経験した展覧会を分析して、

完璧に準備して臨んだ
はずの展覧会でした。

 

なのに、売れないのです。
絵を見てもらえないのです。

 

他の作家の絵がどんどん売れていく
中、私一人だけが、

いつまでたっても、
絵が一枚も売れませんでした。

 

描いた絵が売れるかは準備で決まる

焦りました。しかし、焦ったところで、
何もできません。

展覧会は展覧会が始まる前の準備で
ほぼ全てが決まってしまいます。

1週間の大阪の会場で在廊するために
10万円ほどかけて、

準備したというのに結局、
まるまる赤字になってしまいました。

 

当時、学生であった私は
相当なダメージを受けました。

金銭的な問題以上に

「プロの画家になりたいと思って、
これまで頑張ってきたけど、
無理なんじゃないか?」

「無難に就職するしかない
のだろうか?」

 

そんな将来への不安で
押しつぶされそうになっていました。

絵が一枚も売れなかった、そんな
受け入れがたい事実を前に力なく

展示の片づけをしていると、
先輩作家の一人が近づいてきて、

こんな話をしてくれました。

 

「自分もこれまで、何年も作家活動
をしていて、百貨店で展示をしてきた
が、絵が一枚も売れなかった
展覧会が何度かある。」

「そして、自分はその時、個展だった
ので、その会場では2度と展示が
できなくなってしまった。」

「でも、長いこと作家活動を
していると、数を繰り返していくと、
必ず失敗もする。」

 

その言葉を聞いて少しばかり、
励まされた私は、その先輩作家に
質問をしてみました。

 

「今回、私は十分に準備して
展覧会に臨んだのですが、
失敗してしまいました。

今の所、敗因がよくわからず、
また同じ失敗をしそうで怖いのですが、

今回の私の絵の準備の仕方の何が
まずかったのでしょうか?」

 

すると、先輩作家は、こう教えて
くれました。

 

「今回、用意してきた絵の1枚1枚は
何の問題もない。この先、何度か
展覧会にだせば、
すぐに売れるだろう。」

「でも、組み合わせがあまり良くない。
同じような色、同じような構図の
作品ばかりになってしまっている。

しかも、ほとんどがシンプルな構図
になってしまっている。」

「シンプルで似たような色の絵
ばかりが並んでいると、
お客さんに素通りされてしまうんだ。」

「気持ちは本当によくわかる。
展覧会準備に追われて、

時間が無くなると前に上手くいった
売れ安い絵ばかりを用意して、
ちゃんと準備できた
つもりになってしまう。」

「きっと、この先展覧会を
やっていけば、今ある絵は
売れていくだろう。」

この答えを聞いて、私は納得しました。

私は、それまでの展示で売れ筋
であったアジサイのシンプルな構図
の絵ばかりを用意して展示に
臨んでいたのです。

その結果、一枚一枚は売れる絵
であっても、並べて展示した時に、

非常にシンプルでつまらない
展示空間が生まれてしまうのです。

 

敗因がわかり、ひとまず気持ちが
落ち着いた私は、すぐに気分を
切り替える必要がありました。

 

なぜなら、その展覧会の2週間後に
埼玉の百貨店での展覧会を
控えていたからです。

敗因がわかった今、そのままの
絵の在庫で次の展示に臨めば、
何が起きるかは明らかでした。

 

家に帰った私は、自分の絵の在庫の
バランスを変えるために、大急ぎで
制作に取り掛かりました。

絵が売れない。でもそれで良かった。

この1か月後、私は

「大阪での展示で、絵が1枚も
売れなくて良かった!」

 

そんな予想もしない感想を
抱くことになります。

 

大阪での大失敗の2週間後、
埼玉の百貨店での展示が始まりました。

大阪では、一枚も絵が売れなかった
ため、手元にはたくさんの絵
がありました。

 

そして、大阪での展示の終了後、
大急ぎで絵を描いたため、おそらく
埼玉の百貨店での展示では、

過去最多の数の絵を出品しました。

 

すると、なんと、絵が
どんどん売れていくのです。

 

埼玉の百貨店での展示は、5人の作家
の展示で、私が最年少作家でした。

その中で私は1番の売り上げを
出すことができたのです。

 

その売り上げを見て、画商さんに
同じ会場での個展のチャンスを
頂きました。

 

きっとこの成功は大阪で絵が
そこそこ売れて、絵が減った状態で
は実現しなかったことでしょう。

 

そう気づいた時、

「あの時、絵が一枚も売れなくて
良かった。」そう思えました。

1か月前の自分には想像もできない
心境の変化でした。

 

まさに「人生万事、塞翁が馬」なのだ、
と思いました。

ちなみに、この埼玉の百貨店での
展示以降、私は黒字を出し続けて
今に至ります。

 

この一連の思い出は本当に印象的
なもので、数年たった今でも
鮮明に思い出すことができます。

 

絵が一枚も売れない後輩画家の話

そして、話はここで終わりません。

 

つい最近、グループ展で一緒になった
初心者の作家が絵が一枚も売れず、
落ち込んでいたのです。

敗因が全く分からず
彼女は泣きだしてしまいました。

もともと、仲の良かった友人作家が
落ち込む姿に私も心苦しい思い
をしました。

しかし、私の目には彼女の敗因は
明らかでした。

 

少し落ち着いた彼女が私に敗因を
尋ねてきたのでこう答えました。

 

「今回、用意してきた絵の1枚1枚は
何の問題もない。この先、何度か
展覧会にだせば、すぐに売れるだろう。」

「前に私も全く同じような理由で
同じような失敗をしたことがあるが、

その後1年の展示で、そのとき
売れなかった絵は実際に全部売れた。」

 

「絵の組み合わせがあまり
良くないのです。同じような色、

同じような構図の作品ばかりに
なってしまっている。

しかも、ほとんどがシンプルな構図
になってしまっている。」

 

「シンプルで似たような色の絵
ばかりが並んでいると、お客さんに
素通りされてしまうんだ。」

「気持ちは本当によくわかる。
展覧会準備に追われて、

時間が無くなると前に上手くいった
売れ安い絵ばかりを用意して、
ちゃんと準備できた
つもりになってしまう。」

「きっと、この先展覧会を
やっていけば、今ある絵は
売れていくだろう。」

 

そして、この予想は的中しました。

2か月後に開催された、展覧会に
参加した彼女は過去最多の枚数、

絵を売って、雪辱を果たしたのです。

彼女は全く私と同じパターンで
失敗して、励まされ、成功したので、
本当に面白いなと思いました。

 

天才画家でも絵が売れないケース

皆さんは、↑の作品の作者を御存じ
でしょうか?

この作品はアメリカ抽象表現主義の
巨匠、ジャクソン・ポロックの作品
です。

ジャクソン・ポロックはドリッピング
という↑のような技法で、ペンキや
有機溶剤といった、粘り気のある塗料を

滴り落ちさせるような描き方で有名に
なり、アクションペインティングと
呼ばれる絵画の潮流を作りました。

ジャクソン・ポロックの活躍は
現在まで続く、美術市場での
アメリカの優位性のきっかけになり
ました。

 

そんな偉大な天才画家はなんと、
今回私がお話ししたのと、同じ
理由で失脚したというのです。

 

ジャクソン・ポロックは最盛期の
世に認められた作風から離れる
ことができなくなり

同じような絵ばかりを描くように
なってしまったのです。

それ以来、絵の売れ行きも、美術業界
での影響力も右肩下がりになり、

ついには、引退に追い込まれて
しまったのだとか…

 

意外と、強い作家性を持つ
天才タイプの作家は無自覚に

この症状に陥って、絵が売れない
なんてこともあるかもしれません。

もしかすると、絵が売れない…
と言って悩んでいる方は

ジャクソン・ポロックと同じ
作家性の病にかかっているのかも
しれません。

 

まとめ

今日は普段の私の画家としての
活動についてお話しました。

これからも画家ならではの
面白い経験やためになる話を
書いていけるよう頑張っていきます。

 

画家になりたい方、
絵の仕事を受けたい方
は是非、
今回の記事を参考にしてみてくださいね。

また、画家の仕事について、少しでも
気になること、語って欲しいことが
ありましたら、気軽にメルマガ登録
をして、注文してくださいね。

全力でおこたえします。

今回は大阪での展覧会でしたが、
来月は広島へ向かいます!

詳しくはこちら

それでは今日はこの辺で!

 

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